76 / 100
記憶編
だがそこに、私の居場所は無い
しおりを挟む
鎧重っ
城から出てはや数日が経過し、私の脳裏の8割がこの思考を占めていた。
この時代の鎧、重すぎない!?
いやまぁ仕方がないんだ、戦国時代において鎧とは戦の華であり自らを守る防具だ。
この時代のいわゆる防弾チョッキはその名称のものより遥かに重い、例えるなら教科書をパンパンに入れたランドセルって感じだ。小学生の頃はそれがめちゃくちゃ重くて、登下校の頃辛かった記憶がある。
この時代の鎧や兜は凄いもんで、堅い物だと流れ弾くらいなら弾き返すという優れものである。
ちなみにこうした鎧が衰退した理由として銃が発展したという背景がある、まぁ戦国時代に銃が普及するのはかなり先の話だろうし気にすることは無いだろう。
「輝宗、もう直ぐ治部大輔殿の陣に着くぞ」
「は、触れは?」
「既に出した」
「ありがとうございます、ご隠居様。ご隠居様は殿とお会いするのは初めてで?」
治部大輔とは、兄である義元のことだ。
「いや、儂が晴信に甲斐から追放された後に会った。冷たい男だと思ったな」
「左様でございますか」
「駿河者はいつも思うが冷たい、冷酷で油断ならんという印象が抜けん」
そう言う隠居はあまり今川に良い思い出が無いようだ、面倒見てもらっておいて何て言い草だって話だけどね。
「無論、お前たち夫婦は違うぞ。むしろお前たちのところは戦国稀に見る居心地の良さだからな」
「はぁ」
そんなか?結構普通だと思うんだが・・・・
「男は本の虫、城から外に出ることは殆ど無くたまに台所に立って変な物を作り女房に叱られる。女は活発、ほぼ毎日のように外へ出て夕餉に冒険譚を聞かせてくれる・・・・飽きるなと言う方がおかしいの」
前言撤回だ、ウチは余程変な家系らしい。
「言葉にしますと中々に奇怪な家でございますな」
「くくく、これに子供が合わさればどうなるやら」
「楽しくなりそうでございますな」
「全くだ、それついたぞ」
隠居に促され前を向くと、今川の家紋の付いた陣が見えた。
やれやれ、とうとう戦か。
使番に私が来たことを知らさせてから私も陣の中に入る、兵たちを指示のあった場所で休ませてから私は隠居に軍を任せて兄のいるところへ向かった。
「今川輝宗様、参陣致しました!」
小姓だろうか?ともかくその声が聞こえ私は兄の下へと通された。
兄の周りには既に私の知っている主な家臣たちが揃っていた、あっ松井宗信みっけ。
一斉に右で座っていた今川家臣たちが立ち上がり、私に奥の席を進めて来た。
あ、上座下座って奴か?
この時代厳しいもんな、その辺り。
大将が1番奥、その息子が隣とかね。
「不要である、ここで十分だ」
私は、何も言わず皆が座っている1番右端に座る。
皆が少しどよめいた気がした、だって軍議とかあっても良くわからないしさぁ。後で隠居に聞くのが関の山だろう。
兄の手前私がデカイ顔をするのも避けたいところだしね。
「もし軍議で分からないことがあれば聞くかも知れん、その時は皆快く応えてくれると助かるな」
納得したのかな?皆大人しく席についてくれた、兄がこちらを見た気がした。
「輝宗も来たか、では早速軍議を始めよう。」
兄が地図を広げ色々と皆に指示を出している、主な命令としては「〇〇はこの山中を通って〇〇城を落とせ」などである。
あれ?今回って防衛戦では無かったのか?
違うのか、残念だ。
「さて、残るは輝宗と三河の諸侯たちの番だな」
え、もう指示を出し終わったのか!?
流石兄だな、順番的にも私たちに指示を出すのは1番最後な筈。まだ軍議を始めてから10分も経過していない。
その間の殆どの話がぼーっとしている間に聞き逃してしまった、まぁいいやさっきも言った通り後で聞こう。
「お前ら帰れ」
は?????????
◇◇◇◇
輝宗様が恭しく頭を下げる、はっという声が響き何も言わずに陣を去ろうとした。
「待て、輝宗」
殿の声が響く、我々は何も喋らない。辺りを静寂が支配していた。
「後で話がある、後程私の元へ来い」
「はっ、ではこれにて」
殿が扇子で顔を隠した、明らかに輝宗様に怯えておられる。
それは仕方のないことだ。
松井宗信、今川の家臣であり今川義元に重宝されている彼は自分よりも遥か下座にいる輝宗に対しそう感じることしかできずにいた。
仕方がないのだ、あの方は手柄を立てすぎた。
北条が兵を引いた、何故かと誰もが問う事だろう。事実殿も驚いた、調べた。そして北条家に兵糧が無いことが撤退の原因だということか判明したのだ。
何故かと訝しんだ事だろう、それぞれの家には米を買うための商人が存在する。お抱えだったり流れの商人など様々だがともかく北条は兵糧を蓄えている筈だ。
おまけに本来北条は攻める側なのだ、通常よりも多くの兵糧を蓄えているに相違無いと誰もが思っていた。
それは北条も同意見だっただろう、だが頼りにしていた商人たちが兵糧を持って来ることは無かった。当然北条は焦る、何かあったのかと問いただした事だろう。商人たちは口を揃えてこう言ったらしい。
『今川輝宗様が兵糧を買い漁った、高値で買うと言ったので売った』
これを聞いて北条氏康は唖然としたらしい、ともかくこれでは攻めることはできん。北条は兵を引いたと聞く。
これからやるのは単なる追撃だ、逃げる北条、追う今川の。
だが輝宗様は既に十分すぎる程の手柄を挙げている、そしてその手柄を危ぶむ者も多い。
輝宗様の義心、まさに武士の鏡と天下に轟いている。前回の織田との戦、そして今回の北条との戦においては謀略の才を見せつけた。
次元が違う、輝宗様と我らでは見ている景色が異なっている。家臣たちもその力を危ぶむことこそすれど侮りはしない。
最もその力を危ぶんでいるのは殿かも知れない、殿は内乱の折輝宗様が見せた義心にいたく感謝していた。だが輝宗様の名が高まるにつれ家臣からの忠言も増え織田との戦を経て感謝は恐怖に変わった。
先の会談から見て誰もが思っただろう、殿は輝宗様を恐れている。
もし輝宗様が殿に反旗を翻せばどうなるだろう、三河の国人領主はこぞって輝宗様につくだろう、輝宗様の近隣の領主も輝宗様につくに相違無い。
そうなれば輝宗様は今川から独立し、北条と同盟を結ぶだろう。我らは南北より挟み撃ちにされる・・・・
輝宗様が御味方下さった折、最も喜んだのが殿だった。内乱の厳しい時の輝宗様の義心は皆の心に希望を与えただろう。
故に織田、そして今回の北条の戦を経た輝宗様はもう殿では止めようが無かった。ただえさえ殿の輝宗様になさる仕打ちには批判が集まっているのだ。
輝宗程の忠義者を田舎に押し込めているなど義元は器量無しと謗られているのだ、今更所領を没収などできる筈も無い。
公家の娘を嫁にしたのも痛い、夕様は歴とした近衛の娘だ。婚姻当初は殿も喜んだがそれも殿の心を縛る枷となっている。
今もまた、輝宗様は大将としての器量を我々に示された。上座に拘らないその姿。そしてその後の一言もだ。
軍議でわからないことだと?輝宗様程の人がそのようなことある訳が無い、あれはこちらに気を遣ったのもあるのだが我らがどれだけ殿の御言葉を組めているか知りたいのだ。
それによって我らの実力を測ろうとしているのだ。
やはりあの方は素晴らしい方だ、だが故にあの方は殿からどう思われているか理解しているだろう。輝宗様はそれについてどう思っているのだろうか・・・・
城から出てはや数日が経過し、私の脳裏の8割がこの思考を占めていた。
この時代の鎧、重すぎない!?
いやまぁ仕方がないんだ、戦国時代において鎧とは戦の華であり自らを守る防具だ。
この時代のいわゆる防弾チョッキはその名称のものより遥かに重い、例えるなら教科書をパンパンに入れたランドセルって感じだ。小学生の頃はそれがめちゃくちゃ重くて、登下校の頃辛かった記憶がある。
この時代の鎧や兜は凄いもんで、堅い物だと流れ弾くらいなら弾き返すという優れものである。
ちなみにこうした鎧が衰退した理由として銃が発展したという背景がある、まぁ戦国時代に銃が普及するのはかなり先の話だろうし気にすることは無いだろう。
「輝宗、もう直ぐ治部大輔殿の陣に着くぞ」
「は、触れは?」
「既に出した」
「ありがとうございます、ご隠居様。ご隠居様は殿とお会いするのは初めてで?」
治部大輔とは、兄である義元のことだ。
「いや、儂が晴信に甲斐から追放された後に会った。冷たい男だと思ったな」
「左様でございますか」
「駿河者はいつも思うが冷たい、冷酷で油断ならんという印象が抜けん」
そう言う隠居はあまり今川に良い思い出が無いようだ、面倒見てもらっておいて何て言い草だって話だけどね。
「無論、お前たち夫婦は違うぞ。むしろお前たちのところは戦国稀に見る居心地の良さだからな」
「はぁ」
そんなか?結構普通だと思うんだが・・・・
「男は本の虫、城から外に出ることは殆ど無くたまに台所に立って変な物を作り女房に叱られる。女は活発、ほぼ毎日のように外へ出て夕餉に冒険譚を聞かせてくれる・・・・飽きるなと言う方がおかしいの」
前言撤回だ、ウチは余程変な家系らしい。
「言葉にしますと中々に奇怪な家でございますな」
「くくく、これに子供が合わさればどうなるやら」
「楽しくなりそうでございますな」
「全くだ、それついたぞ」
隠居に促され前を向くと、今川の家紋の付いた陣が見えた。
やれやれ、とうとう戦か。
使番に私が来たことを知らさせてから私も陣の中に入る、兵たちを指示のあった場所で休ませてから私は隠居に軍を任せて兄のいるところへ向かった。
「今川輝宗様、参陣致しました!」
小姓だろうか?ともかくその声が聞こえ私は兄の下へと通された。
兄の周りには既に私の知っている主な家臣たちが揃っていた、あっ松井宗信みっけ。
一斉に右で座っていた今川家臣たちが立ち上がり、私に奥の席を進めて来た。
あ、上座下座って奴か?
この時代厳しいもんな、その辺り。
大将が1番奥、その息子が隣とかね。
「不要である、ここで十分だ」
私は、何も言わず皆が座っている1番右端に座る。
皆が少しどよめいた気がした、だって軍議とかあっても良くわからないしさぁ。後で隠居に聞くのが関の山だろう。
兄の手前私がデカイ顔をするのも避けたいところだしね。
「もし軍議で分からないことがあれば聞くかも知れん、その時は皆快く応えてくれると助かるな」
納得したのかな?皆大人しく席についてくれた、兄がこちらを見た気がした。
「輝宗も来たか、では早速軍議を始めよう。」
兄が地図を広げ色々と皆に指示を出している、主な命令としては「〇〇はこの山中を通って〇〇城を落とせ」などである。
あれ?今回って防衛戦では無かったのか?
違うのか、残念だ。
「さて、残るは輝宗と三河の諸侯たちの番だな」
え、もう指示を出し終わったのか!?
流石兄だな、順番的にも私たちに指示を出すのは1番最後な筈。まだ軍議を始めてから10分も経過していない。
その間の殆どの話がぼーっとしている間に聞き逃してしまった、まぁいいやさっきも言った通り後で聞こう。
「お前ら帰れ」
は?????????
◇◇◇◇
輝宗様が恭しく頭を下げる、はっという声が響き何も言わずに陣を去ろうとした。
「待て、輝宗」
殿の声が響く、我々は何も喋らない。辺りを静寂が支配していた。
「後で話がある、後程私の元へ来い」
「はっ、ではこれにて」
殿が扇子で顔を隠した、明らかに輝宗様に怯えておられる。
それは仕方のないことだ。
松井宗信、今川の家臣であり今川義元に重宝されている彼は自分よりも遥か下座にいる輝宗に対しそう感じることしかできずにいた。
仕方がないのだ、あの方は手柄を立てすぎた。
北条が兵を引いた、何故かと誰もが問う事だろう。事実殿も驚いた、調べた。そして北条家に兵糧が無いことが撤退の原因だということか判明したのだ。
何故かと訝しんだ事だろう、それぞれの家には米を買うための商人が存在する。お抱えだったり流れの商人など様々だがともかく北条は兵糧を蓄えている筈だ。
おまけに本来北条は攻める側なのだ、通常よりも多くの兵糧を蓄えているに相違無いと誰もが思っていた。
それは北条も同意見だっただろう、だが頼りにしていた商人たちが兵糧を持って来ることは無かった。当然北条は焦る、何かあったのかと問いただした事だろう。商人たちは口を揃えてこう言ったらしい。
『今川輝宗様が兵糧を買い漁った、高値で買うと言ったので売った』
これを聞いて北条氏康は唖然としたらしい、ともかくこれでは攻めることはできん。北条は兵を引いたと聞く。
これからやるのは単なる追撃だ、逃げる北条、追う今川の。
だが輝宗様は既に十分すぎる程の手柄を挙げている、そしてその手柄を危ぶむ者も多い。
輝宗様の義心、まさに武士の鏡と天下に轟いている。前回の織田との戦、そして今回の北条との戦においては謀略の才を見せつけた。
次元が違う、輝宗様と我らでは見ている景色が異なっている。家臣たちもその力を危ぶむことこそすれど侮りはしない。
最もその力を危ぶんでいるのは殿かも知れない、殿は内乱の折輝宗様が見せた義心にいたく感謝していた。だが輝宗様の名が高まるにつれ家臣からの忠言も増え織田との戦を経て感謝は恐怖に変わった。
先の会談から見て誰もが思っただろう、殿は輝宗様を恐れている。
もし輝宗様が殿に反旗を翻せばどうなるだろう、三河の国人領主はこぞって輝宗様につくだろう、輝宗様の近隣の領主も輝宗様につくに相違無い。
そうなれば輝宗様は今川から独立し、北条と同盟を結ぶだろう。我らは南北より挟み撃ちにされる・・・・
輝宗様が御味方下さった折、最も喜んだのが殿だった。内乱の厳しい時の輝宗様の義心は皆の心に希望を与えただろう。
故に織田、そして今回の北条の戦を経た輝宗様はもう殿では止めようが無かった。ただえさえ殿の輝宗様になさる仕打ちには批判が集まっているのだ。
輝宗程の忠義者を田舎に押し込めているなど義元は器量無しと謗られているのだ、今更所領を没収などできる筈も無い。
公家の娘を嫁にしたのも痛い、夕様は歴とした近衛の娘だ。婚姻当初は殿も喜んだがそれも殿の心を縛る枷となっている。
今もまた、輝宗様は大将としての器量を我々に示された。上座に拘らないその姿。そしてその後の一言もだ。
軍議でわからないことだと?輝宗様程の人がそのようなことある訳が無い、あれはこちらに気を遣ったのもあるのだが我らがどれだけ殿の御言葉を組めているか知りたいのだ。
それによって我らの実力を測ろうとしているのだ。
やはりあの方は素晴らしい方だ、だが故にあの方は殿からどう思われているか理解しているだろう。輝宗様はそれについてどう思っているのだろうか・・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
5人の勇者を「500人」と報告したら、魔王様が和平の準備を始めました
miko.m
ファンタジー
※最終話までプロット作成済み。
※毎日19時に更新予定(たまに12時にも更新します)。
「勇者が500人!? 無理無理、勝てるわけないだろ! 和平だ、今すぐ娘を嫁に出せ!!」
魔王軍第一軍団長・ゴルドーは困っていた。たった5人の勇者に惨敗したなど、出世欲の塊である魔王ゼノンに言えるわけがない。保身のために彼がついた嘘。それは「勇者が500人いた」という、あまりにも適当な虚偽報告だった。
しかし、小心者の魔王様はそれを真に受けてパニックに! 「500人の勇者と全面戦争なんてしたら魔王軍が破産する!」と、威厳をかなぐり捨ててまさかの「終戦準備」を開始してしまう。
一方、真実を知った魔王家の三姉妹は、父の弱腰を逆手に取ってとんでもない作戦を企てる。
「500人は嘘? ちょうどいいわ。お父様を売って、あのハイスペックな勇者様たちを婿にしましょう!」
嘘を塗り重ねる軍団長、絶望する魔王、そして勇者を「逆スカウト」して実家脱出を目論む肉食系姫君たち。人間界のブラックな王様に使い潰される勇者たちを、魔王軍が「厚遇」で囲い込む!? 嘘から始まる、勘違いだらけの経営再建ファンタジーコメディ、開幕!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる