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記憶編
素晴らしい教え
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「お主、どんだけ帰りたかったのだ?」
そう隠居に言われる程に私は浮かれ切っていた。まぁ行軍や今川軍の挨拶が終わり漸く帰れると言う日だ。
浮かれるなと言う方が変な話だろう?
「暇ならこの辺りの課題でも見ておくことだな、ほれ」
「えー」
めんどくさいなぁ。
「えーでは無い、この辺りの課題は主に一向一揆についての問題だ。三河でも一向宗は盛んなのだ、対策を考えておくことに越したことはあるまい」
馬に乗り、帰路の帰り道に渡されたのは紙の束。
どうやら報告書らしい、中には一向宗のことがびっしりと書かれていた。具体的には民衆からの嘆願状だ、いや極一部と言っても良いだろう。
一向宗って何?と思うかも知れないが要するに浄土真宗の別の呼び方と覚えてくれると嬉しいな。
この時代一向宗と言うのは民衆や武家にも絶大な人気を誇っていた、今川も一向宗には比較的優しい対応をしている。
兄が熱心な信者だからな、当然私も付き合って最低限の儀式には参加している。
この関係ミスったんだよなぁ、と言うのもこの前家臣の葬式があった時に坊主に銭を渡し過ぎた。
坊主はびっくりしてたな、だって相場知らずに渡しちゃったんだもん。多すぎたわ。
お陰で今川輝宗は信心深いなんて噂が所々で立っている、良い迷惑だ。私は宗教なんてどうでも良いのだがな。
とは言え、このような場面でその坊主人気は生きてくる筈だ。坊主たちは確かに今川に大事にされているが、最近は調子に乗って民衆から我らが取る年貢に加えて暴利を貪っているらしい。
「ご隠居様、ともかく文を送って見ます」
「文?馬鹿者、文程度で治まっているならとうにそうなっとるわ。坊主と言うのは衆生より遥かに強欲よ」
「利によってしか動かぬと?」
「そうよ、奴らには情が無い。余裕が無いからよ、世の中情を持てるのは余裕がある奴か一握りの聖人だけよ。それ以外は皆余裕が無く自らよりも弱い者を簡単に締め上げる、乱世だからの」
まぁ、それは仕方がないとも言える。
足りない者に食料を分け与えることは美徳であると私は思う、だが自分が無いのに人に全て与えるのは阿呆のすることだ。
自分が満たされて初めて人を満たそうと思える、それはある意味当然のことだろうな。私も凡人だからその辺りは理解できる。
「だが、それにしても暴利が過ぎますな」
私は渡された書状の中から坊主どもの記録を見つける、その中には明らかに高過ぎる金利で銭を貸したりした跡があった。
うちの領内はこういうの無いな、高利貸しえげつないからあんまりしないでってお願いしたし。
「ふむ、まぁこのぐらいならどの寺社でもやっていることだな」
「はぁ」
マジかよ、これ普通なのか。
納得できねぇ...
「まぁ、とにかく文を出してみます。領民に対して何かしているのを見せることも為政者として大事ですからな」
「そんなものか、やって見るが良い。」
◇◇◇◇
「馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
寺に似合わぬ怒声、その声の主はその迫力に相応しい風貌を備えた男だ。怒りに任せて男の拳が払われる、怒声を浴びた若い僧はその拳を避ける間もなくそれを喰らい吹き飛んだ。
『証如』
浄土真宗本願寺派第10世宗主の男である、僧侶に似合わぬ鍛え上げられたその肉体は乱世に相応しいとも言えた。
そんな男の怒りは、今目の前でビクつく若い僧侶に向けられている。
「この程度のことも理解できんとは・・・・」
「し、しかし私は決められたことに従ってまでにございます!」
若い僧侶が絞り出すように放ったその声を証如はひと睨みで黙らせた。
「この文は今川輝宗様よりの文、それを破却しようとするとは!」
その手にあったのは、輝宗よりの文だった。汚い字である。要約すると『あんまり民衆から絞らないでね』と書かれている。
「お言葉ですが宗主様、大名家でも無いたかだか一城の主からの願いなど一々受けていればキリがありますまい。逆らえば破門すると脅せば今までの様に稼ぐことも出来ましょう」
「お主、輝宗様の支配されている地域の状況の報告を受けておらんのか?」
「はぁ」
呆けた声で返事をする若い僧に証如は心の中でため息をついた、もう少し情報の伝達をしっかりするべきだと決意する。
「輝宗様の領地ではそも高利貸しそのものができておらん」
「な、何ですと!?」
驚く若い僧、この頃の寺社は布施以外にも領民に銭を貸しそれを利子付きで返すことで利益を得ている。
そんな貴重な収入源が失われたのだ、寺社としては困窮していても可笑しくは無い。
「輝宗様は、銭の貸し借りを自らで管理しておられる」
「り、領主自らが高利貸しを行っていると?」
「いや、高利では無い。相場を見たが・・・・驚く程安い」
つまり、寺社は自然とその仕事を無くしていった訳だ。利子が安い方から借りる、当然の話だ。加えて輝宗たちは領民を管理している、ついでと思えば良い話である。
「この事に関して輝宗様の納める地の寺社から不満の声は上がっていない、輝宗様は行事の度に僧を呼び破格の銭を渡しているそうだ」
「宗主様、それは・・・・」
「封じであろうの、文句は言わせぬと言うことか」
結果的に寺社も領民も不満は無い、貧乏なのは輝宗だけであった。
「恐ろしいことよ、それにの。あの方は目には見える権力をいくつも有してある。公家との確かな人脈などな、以後あの方よりの書状は全て私に届けよ」
そう言いながら証如はその場を後にした、だが若い僧侶には言えない事情も存在する。
証如が宗主を継いだのは10歳の時だ、そこからおよそ10年間証如は本願寺の統制に力を注いで来た。
今でこそその勢力は盤石と言えるだろうが昔は内部分裂の危機があったのだ、そしてその影は今も証如に纏わりついている。そんな中で浄土真宗に深い理解を示してくれる今川は重要なパトロンだ。
大事にせねばならない、それに引き受けたところで輝宗が十分なケアをしてくれることは輝宗の領地の一件を見れば理解できることだ。
もし高利貸しを辞めたとしても寺社の生活がすぐ困窮するということは無いだろう。
(まさか、これも計算ずくなのか?いやまさかな。フフフ)
そう考えながら、証如はすぐに文を書く準備をするのだった。
余談だが、この若き僧侶が情報源として輝宗は悪様に語られることとなり次代の宗主がすっかり輝宗に恐怖を抱く様になってしまったと言う話はまた別の物語である。
そう隠居に言われる程に私は浮かれ切っていた。まぁ行軍や今川軍の挨拶が終わり漸く帰れると言う日だ。
浮かれるなと言う方が変な話だろう?
「暇ならこの辺りの課題でも見ておくことだな、ほれ」
「えー」
めんどくさいなぁ。
「えーでは無い、この辺りの課題は主に一向一揆についての問題だ。三河でも一向宗は盛んなのだ、対策を考えておくことに越したことはあるまい」
馬に乗り、帰路の帰り道に渡されたのは紙の束。
どうやら報告書らしい、中には一向宗のことがびっしりと書かれていた。具体的には民衆からの嘆願状だ、いや極一部と言っても良いだろう。
一向宗って何?と思うかも知れないが要するに浄土真宗の別の呼び方と覚えてくれると嬉しいな。
この時代一向宗と言うのは民衆や武家にも絶大な人気を誇っていた、今川も一向宗には比較的優しい対応をしている。
兄が熱心な信者だからな、当然私も付き合って最低限の儀式には参加している。
この関係ミスったんだよなぁ、と言うのもこの前家臣の葬式があった時に坊主に銭を渡し過ぎた。
坊主はびっくりしてたな、だって相場知らずに渡しちゃったんだもん。多すぎたわ。
お陰で今川輝宗は信心深いなんて噂が所々で立っている、良い迷惑だ。私は宗教なんてどうでも良いのだがな。
とは言え、このような場面でその坊主人気は生きてくる筈だ。坊主たちは確かに今川に大事にされているが、最近は調子に乗って民衆から我らが取る年貢に加えて暴利を貪っているらしい。
「ご隠居様、ともかく文を送って見ます」
「文?馬鹿者、文程度で治まっているならとうにそうなっとるわ。坊主と言うのは衆生より遥かに強欲よ」
「利によってしか動かぬと?」
「そうよ、奴らには情が無い。余裕が無いからよ、世の中情を持てるのは余裕がある奴か一握りの聖人だけよ。それ以外は皆余裕が無く自らよりも弱い者を簡単に締め上げる、乱世だからの」
まぁ、それは仕方がないとも言える。
足りない者に食料を分け与えることは美徳であると私は思う、だが自分が無いのに人に全て与えるのは阿呆のすることだ。
自分が満たされて初めて人を満たそうと思える、それはある意味当然のことだろうな。私も凡人だからその辺りは理解できる。
「だが、それにしても暴利が過ぎますな」
私は渡された書状の中から坊主どもの記録を見つける、その中には明らかに高過ぎる金利で銭を貸したりした跡があった。
うちの領内はこういうの無いな、高利貸しえげつないからあんまりしないでってお願いしたし。
「ふむ、まぁこのぐらいならどの寺社でもやっていることだな」
「はぁ」
マジかよ、これ普通なのか。
納得できねぇ...
「まぁ、とにかく文を出してみます。領民に対して何かしているのを見せることも為政者として大事ですからな」
「そんなものか、やって見るが良い。」
◇◇◇◇
「馬鹿者がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
寺に似合わぬ怒声、その声の主はその迫力に相応しい風貌を備えた男だ。怒りに任せて男の拳が払われる、怒声を浴びた若い僧はその拳を避ける間もなくそれを喰らい吹き飛んだ。
『証如』
浄土真宗本願寺派第10世宗主の男である、僧侶に似合わぬ鍛え上げられたその肉体は乱世に相応しいとも言えた。
そんな男の怒りは、今目の前でビクつく若い僧侶に向けられている。
「この程度のことも理解できんとは・・・・」
「し、しかし私は決められたことに従ってまでにございます!」
若い僧侶が絞り出すように放ったその声を証如はひと睨みで黙らせた。
「この文は今川輝宗様よりの文、それを破却しようとするとは!」
その手にあったのは、輝宗よりの文だった。汚い字である。要約すると『あんまり民衆から絞らないでね』と書かれている。
「お言葉ですが宗主様、大名家でも無いたかだか一城の主からの願いなど一々受けていればキリがありますまい。逆らえば破門すると脅せば今までの様に稼ぐことも出来ましょう」
「お主、輝宗様の支配されている地域の状況の報告を受けておらんのか?」
「はぁ」
呆けた声で返事をする若い僧に証如は心の中でため息をついた、もう少し情報の伝達をしっかりするべきだと決意する。
「輝宗様の領地ではそも高利貸しそのものができておらん」
「な、何ですと!?」
驚く若い僧、この頃の寺社は布施以外にも領民に銭を貸しそれを利子付きで返すことで利益を得ている。
そんな貴重な収入源が失われたのだ、寺社としては困窮していても可笑しくは無い。
「輝宗様は、銭の貸し借りを自らで管理しておられる」
「り、領主自らが高利貸しを行っていると?」
「いや、高利では無い。相場を見たが・・・・驚く程安い」
つまり、寺社は自然とその仕事を無くしていった訳だ。利子が安い方から借りる、当然の話だ。加えて輝宗たちは領民を管理している、ついでと思えば良い話である。
「この事に関して輝宗様の納める地の寺社から不満の声は上がっていない、輝宗様は行事の度に僧を呼び破格の銭を渡しているそうだ」
「宗主様、それは・・・・」
「封じであろうの、文句は言わせぬと言うことか」
結果的に寺社も領民も不満は無い、貧乏なのは輝宗だけであった。
「恐ろしいことよ、それにの。あの方は目には見える権力をいくつも有してある。公家との確かな人脈などな、以後あの方よりの書状は全て私に届けよ」
そう言いながら証如はその場を後にした、だが若い僧侶には言えない事情も存在する。
証如が宗主を継いだのは10歳の時だ、そこからおよそ10年間証如は本願寺の統制に力を注いで来た。
今でこそその勢力は盤石と言えるだろうが昔は内部分裂の危機があったのだ、そしてその影は今も証如に纏わりついている。そんな中で浄土真宗に深い理解を示してくれる今川は重要なパトロンだ。
大事にせねばならない、それに引き受けたところで輝宗が十分なケアをしてくれることは輝宗の領地の一件を見れば理解できることだ。
もし高利貸しを辞めたとしても寺社の生活がすぐ困窮するということは無いだろう。
(まさか、これも計算ずくなのか?いやまさかな。フフフ)
そう考えながら、証如はすぐに文を書く準備をするのだった。
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