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前章・九州大名決戦編
大暴れ
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『大友宗麟』
宗麟の名を聞くとキリスト教の熱心な信者であるというイメージが付き纏うだろう、それは事実ではある。
ただ史実において宗麟がキリスト教に入信したのは1578年、史実とはかなり変わったこの世界において彼はキリスト教の信者にはなり得なかった。宗麟はあくまでも貿易の為にキリスト教の教えを認めており、今川の世の中では彼はキリスト教の熱心な信者とはなり得ない。
だが、貿易の利益を追求し過ぎたツケを誰よりも痛感していたのもまた宗麟なのだった。
「押されるか!!」
この時代の戦いの主軸となり得る武器『銃』これの最も性能が高いモノを所有しているのが大友なのは想像に難く無いだろう。
だが押されている、相手のスペイン軍人は長くカトーに仕えている幹部ですら無い将だが、それでもなお大友軍は撤退を迫られていた。
その裏には、スペイン軍の周到な根回しがあったのは言うまでもあるまい。これからスペインと日本は戦争をするのだ、この時代において最強の名を冠するスペインのお願いという名の要請によって他西洋の国々も日本へ武器を輸入できなくなっていた。
そうなれば、日本は銃の入りを自国での生産に依存することになる。上杉と一向一揆との戦において一向一揆がいくらか優勢にことを進められたのも納得だろう。
この時代銃というものはそれ程貴重なのだ。
要するに大友軍は、日本において最強である筈なのに押されていたということになる。
その裏には大友軍全体の士気が低いという理由もあるだろう、大友は貿易を認めた見返りとして交易も盛んに行っていた。
そのツケが今回って来たのだ。
そして、そんな彼らの目の前に黄金の死神は現れる。
「あれをご覧下さい、鎮種様!」
高橋孫七郎鎮種、大友の将の1人たる彼はその効果を見て唖然としていた。彼の様子をただ見ているだけの己を恥じる余裕すら、彼には存在しない。
それはあまりにも美しい、人と言うにはあまりに神々しい男だった。敵の軍勢の死体を見たとき鎮種の心にあったのは美しいという想いである。
黒と茶色が入り混じったような美しい髪、彫りの深い顔。肌の色も微妙に違かったりする者もおり、日本人とは明らかに違うその形に愕然とした味方も多い。
そんな中、そこにいた男の美しさは明らかに鎮種の想像を超えていた。
黄金の獅子、西洋においても宝石と謳われたその男は無人の野を行くが如く戦場を突き進んで行く。
持ち得る武器は戦斧、それは全長がカトーの身長より少し短めに作られており刃の部分が小さいカトーが自ら特注した一品であった。
鎮種の前にカトーが辿り着いたのはそれから暫くのことだった。
「侵略者よ、何故この地を狙う?」
気づけば鎮種はその男に聞いていた、言葉が通じないことは重々承知している。
だがその男の瞳がひどく真っ直ぐで、今まで見てきたどんな男よりも精悍だったが故に思わず聞いてしまったのだ。
そんな鎮種に対する男は笑う、口がほんの少しだけ動いた後鎮種の首は宙を舞っていた。
鎮種は将として一流の男だった、そんな彼が我を忘れるほど・・・カトーの斬撃を避ける暇さえないほどの意識の変化をもたらした一言とは何なのだったろうか?
ふざけるなと、しかしそれ以上何も言えないまま鎮種の意識は途絶えた。
◇◇◇◇
「ふぅ、少し疲れたから休憩するか」
そう言いカトーは周りにいた兵に指示を出し、これ以上の追撃を中止した。カトーの服には土埃1つついていない。
戦斧を振り、こべりついていた血を落とすとカトーはどかりと近くの岩場に座り込む。
気持ち悪いな。
カトーもまた、この戦場の様相に嫌悪を覚えている1人である。別段命の危機があるとかそのようなことでは無い。
むしろ絶好調だ、気持ち良く勝たせて貰っていると言っても良い。
「なんだろうな、な~んか接待されてる感じがするんだよなぁ」
「閣下、接待とは一体どのような意味でありますか?」
そんなカトーの言葉にたまたま近くにいた兵士の1人が反応する。
「あぁすまん、ただの独り言だ。忘れてくれ」
そう言ってカトーは部下にそう伝える、部下は怪訝そうな顔をしながら下がって行こうとした。
「あぁ待て、お前は名は?」
「はい、ハーマンとお呼び下さい」
将校クラスかよ、カトーはハーマンの胸に光る者を横目に話を続ける。
「そうかハーマン、お前この戦場をどう見る?」
「戦場とも言えないかと、我々は多数の指揮系統の長と見られるものを殺害しております。」
「にも関わらず撤退は迅速、被害はかなり少ないときた。嫌になるよな」
「これは私の推測ですが、敵はわざと後退しているのでは?何か彼ら特有の罠があるかも知れません」
「そんな高度な罠作れるような文化レベルに見えるか?」
ハーマンの言葉をカトーはばっさりと却下する、それは部下の忠告に耳を傾けることの多いカトーには珍しいことだ。
「すまん、様々な可能性を疑うべきだな。たく、トニオの奴に言うように言ってしまうな」
「マーカトニオ・コロンナ様のことでしょうか」
「あぁ、そうだ」
ちぇっ、あいつを俺の側から離すんじゃあ無かった。でもアイツ弱いんだよなぁ・・・・
そう言いながらもカトーはこの先へと足を進めようとした。
そんな時である。空に、一発の狼煙が上がった。
「あ?撤退信号?どういうことだよ」
◇◇◇◇
「コロンナ殿、貴殿はこの戦どう見る?」
ガリレオは、自分の隣に立ち常に笑みを浮かべている男に声をかけた。
『マーカトニオ・コロンナ』
史実においてはローマ教皇庁艦隊司令官になった男である、30代も半ばに差し掛かったこの男はカトー達の間では幹部ですら無い。
その理由として、彼があまりにも平凡であり、そして彼がカトーの隣にいることしか固執しないことにある。
「さぁ、私にはただの勝ち戦としか。ガリレオ殿には何か見えているものがあるので?」
「我にも未だ」
「ほう、もしよろしければ先程気持ち悪いと言った意味を教えて頂いてもよろしいでしょうか」
「あまりにも勝ち過ぎている、双方共に初見で情報もあまり多く無い相手なのは理解できるが、それにしても相手の指揮官の動きが消極的だ」
「我々を本土に引き込もうとしている、と言う訳でも無さそうですな」
「あぁ、その線もあり得る。その割には誘いが下手糞すぎるがな」
そもそも、スペイン軍の統率力はかなり高い。ガリレオが進めと言えば進み戻れと言えば戻るだろう。敵を殺す為に独断で行動するような馬鹿はいないのだ、本土に引き込もうとする作戦なぞ使える訳も無い。
この戦は勝ちだ、だがこの戦の裏にある者をガリレオは未だ理解できていない。
それと同時に、ガリレオはこのマーカトニオ...トニオとカトーは呼んでいるこの男に視点を向ける。
やはり平凡な答えしか返って来なかった、理解していたことではあるが、この男はやはり平凡でしか無い。
評価は中の中だ、だがガリレオはこの男を見下したことは一度も無かった。
その理由として、この男に求められているのは戦場における才覚などでは無いという点にある。彼の本職は宮廷工作だ、ローマのとある名家出身であるこの男はカトーの勢力拡大の為に様々な場面で暗躍して来た。
今カトーが日本で戦争ができているのもトニオの活躍が大きい、カトーは天才であり英雄であるが故に裏で行われる汚いやり取りとは無縁として生きてきた。
それを一身に行っていたのがこの男である、そんな彼を一体誰が見下せようか。
ガリレオもどちらかと言えばこの軍における脳部分を司っているが故に、余計トニオの大きさを実感できるのだ。
そんなトニオは平凡ではあっても無能では無い。
「まぁ、私は悪く無いと思いますよ。敵の指揮官も」
「何故だ?」
「敵は兵の質で我々に劣っています、兵力こそ互角ではありますがなす術の無いことは私にもわかります。援軍が来るのであるならばそれまで耐えるのも指揮官の判断ですよ」
まぁ、私は指揮官には到底向いていない人間でしたがね。そう言ってトニオは言葉を締める。
①自軍の損傷を抑える
②敵を本土に侵入させ無い
③指揮系統はバラバラである
敵軍の様子から、敵の情報をガリレオなりに分析した結果である。
そんな中、ガリレオはそんなごく僅かな情報からある1つの答えに至ろうとしていた。
「伝令兵!撤退の指示を出せ」
了承の意思と共に伝令兵は下がって行く、そこに困惑の音は無い。
「コロンナ殿、感謝する」
「有り難く受け取っておきましょう」
「あ、気づかれた?」そんな声がどこからか聞こえた気がした。
宗麟の名を聞くとキリスト教の熱心な信者であるというイメージが付き纏うだろう、それは事実ではある。
ただ史実において宗麟がキリスト教に入信したのは1578年、史実とはかなり変わったこの世界において彼はキリスト教の信者にはなり得なかった。宗麟はあくまでも貿易の為にキリスト教の教えを認めており、今川の世の中では彼はキリスト教の熱心な信者とはなり得ない。
だが、貿易の利益を追求し過ぎたツケを誰よりも痛感していたのもまた宗麟なのだった。
「押されるか!!」
この時代の戦いの主軸となり得る武器『銃』これの最も性能が高いモノを所有しているのが大友なのは想像に難く無いだろう。
だが押されている、相手のスペイン軍人は長くカトーに仕えている幹部ですら無い将だが、それでもなお大友軍は撤退を迫られていた。
その裏には、スペイン軍の周到な根回しがあったのは言うまでもあるまい。これからスペインと日本は戦争をするのだ、この時代において最強の名を冠するスペインのお願いという名の要請によって他西洋の国々も日本へ武器を輸入できなくなっていた。
そうなれば、日本は銃の入りを自国での生産に依存することになる。上杉と一向一揆との戦において一向一揆がいくらか優勢にことを進められたのも納得だろう。
この時代銃というものはそれ程貴重なのだ。
要するに大友軍は、日本において最強である筈なのに押されていたということになる。
その裏には大友軍全体の士気が低いという理由もあるだろう、大友は貿易を認めた見返りとして交易も盛んに行っていた。
そのツケが今回って来たのだ。
そして、そんな彼らの目の前に黄金の死神は現れる。
「あれをご覧下さい、鎮種様!」
高橋孫七郎鎮種、大友の将の1人たる彼はその効果を見て唖然としていた。彼の様子をただ見ているだけの己を恥じる余裕すら、彼には存在しない。
それはあまりにも美しい、人と言うにはあまりに神々しい男だった。敵の軍勢の死体を見たとき鎮種の心にあったのは美しいという想いである。
黒と茶色が入り混じったような美しい髪、彫りの深い顔。肌の色も微妙に違かったりする者もおり、日本人とは明らかに違うその形に愕然とした味方も多い。
そんな中、そこにいた男の美しさは明らかに鎮種の想像を超えていた。
黄金の獅子、西洋においても宝石と謳われたその男は無人の野を行くが如く戦場を突き進んで行く。
持ち得る武器は戦斧、それは全長がカトーの身長より少し短めに作られており刃の部分が小さいカトーが自ら特注した一品であった。
鎮種の前にカトーが辿り着いたのはそれから暫くのことだった。
「侵略者よ、何故この地を狙う?」
気づけば鎮種はその男に聞いていた、言葉が通じないことは重々承知している。
だがその男の瞳がひどく真っ直ぐで、今まで見てきたどんな男よりも精悍だったが故に思わず聞いてしまったのだ。
そんな鎮種に対する男は笑う、口がほんの少しだけ動いた後鎮種の首は宙を舞っていた。
鎮種は将として一流の男だった、そんな彼が我を忘れるほど・・・カトーの斬撃を避ける暇さえないほどの意識の変化をもたらした一言とは何なのだったろうか?
ふざけるなと、しかしそれ以上何も言えないまま鎮種の意識は途絶えた。
◇◇◇◇
「ふぅ、少し疲れたから休憩するか」
そう言いカトーは周りにいた兵に指示を出し、これ以上の追撃を中止した。カトーの服には土埃1つついていない。
戦斧を振り、こべりついていた血を落とすとカトーはどかりと近くの岩場に座り込む。
気持ち悪いな。
カトーもまた、この戦場の様相に嫌悪を覚えている1人である。別段命の危機があるとかそのようなことでは無い。
むしろ絶好調だ、気持ち良く勝たせて貰っていると言っても良い。
「なんだろうな、な~んか接待されてる感じがするんだよなぁ」
「閣下、接待とは一体どのような意味でありますか?」
そんなカトーの言葉にたまたま近くにいた兵士の1人が反応する。
「あぁすまん、ただの独り言だ。忘れてくれ」
そう言ってカトーは部下にそう伝える、部下は怪訝そうな顔をしながら下がって行こうとした。
「あぁ待て、お前は名は?」
「はい、ハーマンとお呼び下さい」
将校クラスかよ、カトーはハーマンの胸に光る者を横目に話を続ける。
「そうかハーマン、お前この戦場をどう見る?」
「戦場とも言えないかと、我々は多数の指揮系統の長と見られるものを殺害しております。」
「にも関わらず撤退は迅速、被害はかなり少ないときた。嫌になるよな」
「これは私の推測ですが、敵はわざと後退しているのでは?何か彼ら特有の罠があるかも知れません」
「そんな高度な罠作れるような文化レベルに見えるか?」
ハーマンの言葉をカトーはばっさりと却下する、それは部下の忠告に耳を傾けることの多いカトーには珍しいことだ。
「すまん、様々な可能性を疑うべきだな。たく、トニオの奴に言うように言ってしまうな」
「マーカトニオ・コロンナ様のことでしょうか」
「あぁ、そうだ」
ちぇっ、あいつを俺の側から離すんじゃあ無かった。でもアイツ弱いんだよなぁ・・・・
そう言いながらもカトーはこの先へと足を進めようとした。
そんな時である。空に、一発の狼煙が上がった。
「あ?撤退信号?どういうことだよ」
◇◇◇◇
「コロンナ殿、貴殿はこの戦どう見る?」
ガリレオは、自分の隣に立ち常に笑みを浮かべている男に声をかけた。
『マーカトニオ・コロンナ』
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その理由として、彼があまりにも平凡であり、そして彼がカトーの隣にいることしか固執しないことにある。
「さぁ、私にはただの勝ち戦としか。ガリレオ殿には何か見えているものがあるので?」
「我にも未だ」
「ほう、もしよろしければ先程気持ち悪いと言った意味を教えて頂いてもよろしいでしょうか」
「あまりにも勝ち過ぎている、双方共に初見で情報もあまり多く無い相手なのは理解できるが、それにしても相手の指揮官の動きが消極的だ」
「我々を本土に引き込もうとしている、と言う訳でも無さそうですな」
「あぁ、その線もあり得る。その割には誘いが下手糞すぎるがな」
そもそも、スペイン軍の統率力はかなり高い。ガリレオが進めと言えば進み戻れと言えば戻るだろう。敵を殺す為に独断で行動するような馬鹿はいないのだ、本土に引き込もうとする作戦なぞ使える訳も無い。
この戦は勝ちだ、だがこの戦の裏にある者をガリレオは未だ理解できていない。
それと同時に、ガリレオはこのマーカトニオ...トニオとカトーは呼んでいるこの男に視点を向ける。
やはり平凡な答えしか返って来なかった、理解していたことではあるが、この男はやはり平凡でしか無い。
評価は中の中だ、だがガリレオはこの男を見下したことは一度も無かった。
その理由として、この男に求められているのは戦場における才覚などでは無いという点にある。彼の本職は宮廷工作だ、ローマのとある名家出身であるこの男はカトーの勢力拡大の為に様々な場面で暗躍して来た。
今カトーが日本で戦争ができているのもトニオの活躍が大きい、カトーは天才であり英雄であるが故に裏で行われる汚いやり取りとは無縁として生きてきた。
それを一身に行っていたのがこの男である、そんな彼を一体誰が見下せようか。
ガリレオもどちらかと言えばこの軍における脳部分を司っているが故に、余計トニオの大きさを実感できるのだ。
そんなトニオは平凡ではあっても無能では無い。
「まぁ、私は悪く無いと思いますよ。敵の指揮官も」
「何故だ?」
「敵は兵の質で我々に劣っています、兵力こそ互角ではありますがなす術の無いことは私にもわかります。援軍が来るのであるならばそれまで耐えるのも指揮官の判断ですよ」
まぁ、私は指揮官には到底向いていない人間でしたがね。そう言ってトニオは言葉を締める。
①自軍の損傷を抑える
②敵を本土に侵入させ無い
③指揮系統はバラバラである
敵軍の様子から、敵の情報をガリレオなりに分析した結果である。
そんな中、ガリレオはそんなごく僅かな情報からある1つの答えに至ろうとしていた。
「伝令兵!撤退の指示を出せ」
了承の意思と共に伝令兵は下がって行く、そこに困惑の音は無い。
「コロンナ殿、感謝する」
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