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王都への道
王都へ行こう
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アルノ領で、この世界に関することを色々と学ぶことができた。
僕はコレットが学んでいるこの世界の歴史についてコレットの家庭教師に色々と教えてもらった。
この世界は大きく別れて3つあるらしい。
1つは僕が今いるアルノ領、があるケイアポリス王国、もう1つがガリウス帝国、そして最後に魔族領。
まぁ、その他にも東などに小さい国がポチポチあるらしいが、気にすることはないらしい。
そんなことより驚いたのは、この世界には「魔法」という概念があるらしい。
魔法が使えるようになる可能性は、1万人に一人ぐらいの可能性らしく、それも大きな魔力があるものから小さいものまでピンキリらしい。
アルノ領でも、魔法が使える人間は本当に僅かであるらしく、そんな数少ない家庭教師が、猫に姿を変えた時は腰が抜けるかと思った。
それに、コレットも少しだけだが魔法を使えるらしい、
『インビジブル』
そうコレットが唱えた瞬間、彼女の体が消えた...
何とない場所からスッと出てきて得意気な顔をする彼女に、開いた口が塞がらなかった。
グリーンに今度科学的にできないかどうか頼んでみよっと...
3ヶ月ほどアルノ領で過ごさせてもらった後、アストルフ伯爵に呼ばれて、僕は伯爵の執務室に向かった。
『今回の騒動を受け、王都から君に招待状を受けている。私も王都へ用事があっていかねばならないのだが...王からの命令だ、是非王都へ来ていただけないだろうか?』
そうアストルフから言われた時、僕は一も二もなく承諾した。
グリーンによると、アルノ領ではロクに書物もなく(それでも百冊以上あったというのだが...)もう全部読んでしまったのだと言う、お陰でグリーンはこの世界の知識に関しては相当なものになっているはずだ、
しかし、グリーンは圧倒的に文才がなく、そのことをノートにまとめようとするとぐしゃぐしゃになってしまうのだが...
まぁ、一般常識はこの街で過ごして行くうちに自然に身についたし、グリーンも新しい本が読みたいということで、僕は王都へ向かうことにした。
メンバーは、アストルフ、僕、護衛役にカミーユと騎士数人。コレット、後旅の途中でも僕たちに色々教えてくれるように家庭教師の人がついてくるみたいだ。
家庭教師の人の名前は、自分のことをマロンと名乗ってくれた。
身長が高く、物腰と表情の優しい優男で、普段は孤児院で子供達に教育をしていたのだが、それをアストルフに見込まれ、コレットの家庭教師の一人になったらしい。王都にいる友人に会いに行くらしい。
随分と変わった人である。
モードレッドとその部下たちは居残りらしい。
また裏切られたらどうするのか、と思っていたが、話を聞くと魔術師に洗脳されてしまっていたらしく、もう二度と油断せぬと張り切って護衛してくれている。
こうして、僕達一行は、道中1ヶ月ほどある王都への旅路に出発したのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ギールよ、よく聞くのだ」
魔王はその深い声で自分の部下であるギールに言い渡した。
ギールは悪魔族の男である。
鋭い爪と尻尾、その大きな羽は、悪魔族を束ねる長の一人に相応しい風格を備えていた。
『この先、ケイアポリス王国にあるアルノ領の近くで、神器が見つかった、その旅人から神器を奪って参れ、できればその旅人を連れてこい。手段はお前に任せる』
『はっ!魔王様のご期待に添えるよう、誠心誠意そのお役目果たしてまいります!』
そう言うと、ギールは魔王城を飛び立っていった。
ギールは思う
『神器だと...もし、その神器を私が手に入れればどうなる?魔王と同じか、それに勝る力を手に入れることができると言うことではないか?!...なんとも愚かなことを言ったものだ、あの男も、見ているがいい、次代の魔王はこの私だ...!!』
野望を胸に、ギールは魔族領を抜け、アルノ領を目指して飛んで行くのであった。
僕はコレットが学んでいるこの世界の歴史についてコレットの家庭教師に色々と教えてもらった。
この世界は大きく別れて3つあるらしい。
1つは僕が今いるアルノ領、があるケイアポリス王国、もう1つがガリウス帝国、そして最後に魔族領。
まぁ、その他にも東などに小さい国がポチポチあるらしいが、気にすることはないらしい。
そんなことより驚いたのは、この世界には「魔法」という概念があるらしい。
魔法が使えるようになる可能性は、1万人に一人ぐらいの可能性らしく、それも大きな魔力があるものから小さいものまでピンキリらしい。
アルノ領でも、魔法が使える人間は本当に僅かであるらしく、そんな数少ない家庭教師が、猫に姿を変えた時は腰が抜けるかと思った。
それに、コレットも少しだけだが魔法を使えるらしい、
『インビジブル』
そうコレットが唱えた瞬間、彼女の体が消えた...
何とない場所からスッと出てきて得意気な顔をする彼女に、開いた口が塞がらなかった。
グリーンに今度科学的にできないかどうか頼んでみよっと...
3ヶ月ほどアルノ領で過ごさせてもらった後、アストルフ伯爵に呼ばれて、僕は伯爵の執務室に向かった。
『今回の騒動を受け、王都から君に招待状を受けている。私も王都へ用事があっていかねばならないのだが...王からの命令だ、是非王都へ来ていただけないだろうか?』
そうアストルフから言われた時、僕は一も二もなく承諾した。
グリーンによると、アルノ領ではロクに書物もなく(それでも百冊以上あったというのだが...)もう全部読んでしまったのだと言う、お陰でグリーンはこの世界の知識に関しては相当なものになっているはずだ、
しかし、グリーンは圧倒的に文才がなく、そのことをノートにまとめようとするとぐしゃぐしゃになってしまうのだが...
まぁ、一般常識はこの街で過ごして行くうちに自然に身についたし、グリーンも新しい本が読みたいということで、僕は王都へ向かうことにした。
メンバーは、アストルフ、僕、護衛役にカミーユと騎士数人。コレット、後旅の途中でも僕たちに色々教えてくれるように家庭教師の人がついてくるみたいだ。
家庭教師の人の名前は、自分のことをマロンと名乗ってくれた。
身長が高く、物腰と表情の優しい優男で、普段は孤児院で子供達に教育をしていたのだが、それをアストルフに見込まれ、コレットの家庭教師の一人になったらしい。王都にいる友人に会いに行くらしい。
随分と変わった人である。
モードレッドとその部下たちは居残りらしい。
また裏切られたらどうするのか、と思っていたが、話を聞くと魔術師に洗脳されてしまっていたらしく、もう二度と油断せぬと張り切って護衛してくれている。
こうして、僕達一行は、道中1ヶ月ほどある王都への旅路に出発したのである。
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『ギールよ、よく聞くのだ」
魔王はその深い声で自分の部下であるギールに言い渡した。
ギールは悪魔族の男である。
鋭い爪と尻尾、その大きな羽は、悪魔族を束ねる長の一人に相応しい風格を備えていた。
『この先、ケイアポリス王国にあるアルノ領の近くで、神器が見つかった、その旅人から神器を奪って参れ、できればその旅人を連れてこい。手段はお前に任せる』
『はっ!魔王様のご期待に添えるよう、誠心誠意そのお役目果たしてまいります!』
そう言うと、ギールは魔王城を飛び立っていった。
ギールは思う
『神器だと...もし、その神器を私が手に入れればどうなる?魔王と同じか、それに勝る力を手に入れることができると言うことではないか?!...なんとも愚かなことを言ったものだ、あの男も、見ているがいい、次代の魔王はこの私だ...!!』
野望を胸に、ギールは魔族領を抜け、アルノ領を目指して飛んで行くのであった。
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