多重人格者の異世界転移〜あれっお前魔王じゃね?!〜

くろこん

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魔王と多重人格者、相対ス

人は弱い生き物です

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 『先陣のブラモア将軍が、先程戦死いたしました!中央は総崩れです』

『右陣のベリアス様、自らを魔王と名乗るものと戦闘を開始!押されております』

ここはガウェインなど王国、帝国などが集まる駐屯地である。そこでヘリン将軍は、王たちとその報告を聞いていた。

『なに、我が軍の最高戦力がこんなに簡単に...ガ、ガウェイン殿、このままでは...』

皇帝ネロの狼狽ぶりに、ヘリンはやれやれと首を動かす、こやつは戦場には出せんな。戦場で大将が動揺してどうすると言うのだ。

『落ち着けネロ帝、中央は変わりに私が出よう。指揮系統などは全て話をした通りだ。それに沿って軍を動かしてくれ。ヘリン、ついてこい』

承知、と言いながらヘリンはそれに追随する。

テントの中では、まだブラモア将軍が死んだことで動揺している首脳陣がいる。そりゃ死ぬわ、これは戦争じゃぞ?

ガウェイン王は黄金の鎧、ヘリンは白銀に輝く鎧を見にまとっており、テントから出て、それぞれの馬に騎乗する。

ヘリン将軍はその禿げ頭を兜を被って守っているが、ガウェイン王は鎧のみである。王の黄金の髪が美しくたなびく。

『ガウェイン、策のこと、結局俺にしか言ってないが、大丈夫か?お前、俺以外のやつにもちゃんとそういうこと説明した方がいいぞ』

『王をつけろ王を、兵士が見てる。まぁ、大丈夫だろ。てか策もう失敗したし』

『はぁ?失敗したのかよ、部下はどーした』

魔族軍の斜め後ろには、昔存在した勇者パーティーの1人の名前から取られた巨大な山「ディナス山」が存在する。そこは傾斜が激しく、気候によっては土砂災害などが激しい。ディナス山の周りの地域があまり発展していないのは、ディナス山の災害が原因なのであるが、今回ガウェイン王は、魔王軍がいる場所に人為的に土砂災害を起こし、大打撃を与えようと言う作戦をたてていのたのだが.....

『ほぼ全滅した、カゲしか生き残ってない。またジジイが生き残ってしまったとボヤいてたよ。てか、別に部下のせいじゃないぞ?予定通りに山を崩して、土砂災害は起こせたんだ、予定通りに、そう思っていたら、魔族が急に襲いかかってきてカゲの部下は全滅、土砂災害は今前線にいる機械族より2回りぐれぇデカイ機械族が受け止めてるらしいぞ。』

ガウェインはそう言いながらも浅くため息をついた。自分も兜を被っておけば良かったな。士気に関わる。

『......そうか、作戦が失敗したことは首脳陣に伝えなくていいのか?つーかもう撤退だろ戦局見ろよ、次期王様が魔王と戦ってんぞ』

『士気に関わる。しかし案外負けてないぞ?左陣はグリーンが気張ってくれている。何千かグリーンに兵を託してルーカンを右に回しても良さそうだな。右はルーカンに指揮させて、魔王と名乗る男はベリアスとアロンに任せよう。まぁあとは応援待ちか、あと一刻ほどで着きそうだと連絡があった。それに頼る他なさそうだな』

あと王の話とか兵士に聞かれるから言うな、とガウェイン王はヘリンを小突いた、ヘリンは、もうどうせ誰も聞ける状況じゃねぇよと茶化す。おどけた顔をするじじいがそんな顔されても腹しか立たないが。

気づけば、最前線に到着していた、目の前にはゾンビに苦戦し、機械族が暴れまわり、大将がいなくなって混乱している中央軍がいた。

『聞け!中央を守りし騎士達よ!ガウェイン王がこの場に到着された!いつまで無様な姿を晒すつもりか、戦え』

まぁ~もう大丈夫だろう、ヘリンは1人そう呟いた。気づけばガウェイン王は馬を掛けて機械族に突っ込んでいっていた。ヘリンの馬ではとても追いつかない。

王は既に剣を抜いていた。武器はアリーが創ってくれた神器には及ばずとも宝剣クラス「ガルノバルク」だ

機械族も馬で駆けてきた王に気づき、倒そうと拳を繰り出してくる。

王はガルノバルクを振り切り、その拳ごと一刀にて機械族を真っ二つに両断した。

ガウェインはガルノバルクを天に掲げ、号令する

『邪魔者は私が討ち果たした!王国、帝国の勇者達よ、私に続くがいい!』

たちどころに周りから歓声があがり、逃げ腰だった者たちが、王に続かんと敵へと向かっていく。

いやいや...ベリアスも可哀想に...こんな王の後継がなきゃいけないなんてさ...

多分この王様...人間の域から逸脱してるもん...

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ボードウィンより少し離れたところ。

2人の男女と、それに追随する集団がいた。1人は男、堅牢な鎧を身に纏い、身長こそ小さいものの、その身長に似合わぬ槌を片手に持っている。歳は50代くらいだろうかり

もう1人は女性で、紫色ローブを被り、長い杖を持っている。歳は30代くらいである。なんとこちらは空を飛んでいる。後から追随しているもの達も飛んでいた。

『ねぇ、クソギルドの馬、遅すぎるわよ。もっと早くしないと間に合わないわ。』

『おっ?言うねぇ、あんた達の早さに合わせてやってるつもりなんだがな。』

『アタシの開発した試作術が遅いですって......まぁいいわ、それよりアタシ達の雇い主はどうしたの?』

『糧食なんかの運搬なんかで、少し遅れてるってさ、主役は遅れてやってくるもの!とかなんとか言ってさ。うちのギルドから最高戦力引き抜いておいてよく言うよ。』

『それを言うならアタシのところの天才も引き抜かれていったわね...』

2人はお互いを見返してため息をつく。戦士ギルド、魔導ギルドはそれぞれ、ある1人の人物によって雇われ、戦争へと駆り出されている。2つのギルドを丸々雇えるほどの財力を持つ人物など、この世にただ1人しか存在しないであろう。

その後、戦場に3人組が直接現れた。それはなんの前触れもなく、直接である。

1人は海賊のような身なり、派手な帽子を身に纏い、腰にはレイピアと俗に言われている短剣を身につけている男。もう1人は小さな杖を握りしめて、その場で小刻みに震えながらあたりを見回している長身で、顔のいい男。最後に茶色のあまり目立たない軽鎧を着込んだ女の戦士らしきものがいる。海賊のような男のことをいつも見ている。

この海賊のような男こそーーーー

『ハァ....ハァ...運搬を早く終わらせてくれたから、戦場に早く着いちまった。ここはどこだ?ジュダル』

『あ...えっと...その...陣地的には、左陣方面だと思います!』

『そうか、戦局はどんな感じかなぁ~』

世界で初めて、当時乱立していた商人達を1つにまとめあげ、お互いの利益を尊重しつつ、切磋琢磨できるギルドを創り出した

初代商人ギルドマスター

『あーーーーっ!なんだあのドラゴンに乗ってるやつ、いいなぁ、俺もあれ欲しいわ!あんなの格好良すぎるだろ!』

ジャン=ギルドバスターである。





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