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9章神と人
英雄のあり方
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「はぁぁぁぁぁぁっ!!」
輝赤、レッドの一閃が再度アイテールの腹だかどこだかわからない箇所を刺しまくる。
これで、王都前まで来てる頭?っぽいところは大方傷だらけになったと言ってもいいだろう。向こうは生物だ、血を流せば傷つくだろうし、殺せる。
故に血だらけになったアイテールの体の動きが少しずつではあるが弱まって来ているのを、レッドは感じていた。
しかしそれは四聖達も同じである。アイテールの触手を封じ込めるのは、生半可なことではない。無論全ての触手を凍らせたり、燃やすことができている訳ではない。そんなことができるのであれば、王国兵とてまだまともに戦えたのだろう。
ーー細かい仕事は細かい触手で、破壊するときは大きな触手で、生物としての最も効率の良い形ーーとアイテールが判断したのが、今のミミズのような姿なのだ。その実力は戦闘面以外に多岐に渡るが...今、我々はその潜在能力の一端に触れていた。
炎熱への耐性、氷結への耐性が徐々にできつつある触手に比例して、四聖の傷も大きくなり、所々に流血が見られる。
おまけに相手は分厚い皮膚に覆われている。攻撃が本当に聞いてるかどうかすら怪しいものだ。
そしてそんなアイテールが、今動き出そうとしていた。
...王都を踏み潰すところから反転し、こちらへと向けて...
土埃と煙がこの場を満たす、少しずつではあるが、アイテールが反転しているのが見えた。
「むぉっ、アイテールの話的に、グリーンは生け捕りにするんじゃなかったのか?!」
「アイツ気が短いからな、研究者ぶっている割には。おまけに...なんか体から生まれているぞ?なんだあれば」
「あれは.....また新しい天使を生み出すつもりなのか?」
そう、天使にしては、アイテールから生み出される発光量が遥かに異なっていた。
その光は、純然たる輝きの中から、3つに分けて生まれる。
1人は神父、1人は女性、1人は武人。
そして彼らと、レッドは実は初対面ではない。その時はクロだっただけで、レッドには知る由もなかったが。
「第1、ブレオベリス」
「第2、ベディヴェア」
「第3、ブルーノ」
1人は商人に、1人はクロに、1人は魔王軍に
それぞれ殺された3人の天使達だった。
その天使達は、前にクロがあった時よりもさらに強化されており、それぞれが鎧を見にまとっていた。
彼らの最盛期の姿らしい。
「行け!!お前たちは先程の戦いのデータを取りいれ、さらに強化してある!あの神器使いはともかく、創世の四聖の足止め程度はできるだろう!生死は問わない、行け」
荒々しくそう言いながらも、自身も前に進むための準備を整える。恐らくあの3人に足止めをさせ、自身の体当たりで全てを蹴散らし、ついでに王都をも踏み潰すつもりなのだろう。
「アイテールの能力?まぁありすぎるが...人々の思いを元に作る人形かぁ~昔は王国に恨みのある蛮族さんとか生み出されて大変だったっけか」
「......あぁ、俺が言うのもなんだが、神になって自分の思い通りにできる力がありながら、人々の思いを力に使うという悪趣味っぷり、変わらないようだな...」
ガンダルヴァの一言に、バハムートも同調するように頷く
「それにしても、あの3人の魔力量...一番魔力総量の高いガンダルヴァの同等とは..」
「それだけ妾に対して本気だ、ということでありんしょ。」
そう言いながらも、イロハとアルフィィオスの2人に冷や汗が溜まる。
ただえさえアイテールの突進を止めねば、後ろにある王都が壊滅してしまう。
最低限ここで奴を倒すためには見捨てるのもやむなしとは思っているが...今年の神器の持ち主がそれを許さないだろう。
そう考える間に、既に3体の天使、ブレオベリス、ベディヴィア、ブルーノ (以下幹部天使)は各々武器を構えている、そして...
アイテールに向けて、一直線に武器を振り下ろした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アイテールの光り輝き、常に天使が生み出されていた空間が、粉々に破壊される。
周りにいた天使たちですら、幹部天使達が何をしたのか理解できていない
「一体何を...?!これでは新しい天使達が量産できんぞ!故障か?」
アイテールが苦渋の呻きを漏らす。そりゃそうだ、自分が産み出したものに攻撃されたのだから。
「故障ではないな」
そう言いつつも、幹部天使の1人が話始めた、ブレオベリス
「自我を残し、先程の戦いの記憶まで残し、我らの強さのランクを上げ...そのようなことをすれば、我らの記憶と人格は生前とほぼ変わらない状態になることは必定...その危険性を、自らのカリスマで抑えられると思ったのは傲慢だったな、アイテール」
そう言いながらもブレオベリス達はアイテールに攻撃を加え続ける。
「どけぇぇぇぇぇ!」
ブルーノの手からでる蛸足のようなものが、天使達を絡めとり、絞め殺していく。
ベディヴィアの豪槍が、天使達を次々と葬っていく。
「......再生した時、2人の目を見て、私たちの意見が同意見であると確信した。私たちは人々の幸福を願って国を作った、理想郷を目指した。しかしその理想郷は、我らのつまらぬ諍いによって無くなった...」
そこでチラリと、何故だかこちらをブレオベリス、と名乗る男がこちらを見たような気がした
「偶然にも、私に答えの一端を教えてくれたのが彼です。それなら、私はそれに答えるのが得策かと。」
「あぁ、いい目をした魔族達もいた。平和を唄うなら今がチャンスだぜ小僧」
「変な商人もいますしね、フフっ」
ブルーノ、ベディヴィアもそれに同調した。
「ぴゃぁぁぁ援軍だやっほーーい!(まさか、奴の産み出したものが味方になってくれるとは)」
「イヴァン、本音と建て前が逆になってるからね?!でもいい、よろしくお願いします、御3方!アイテールを王都に入れてはいけません!」
「クッ...昔ですらこんなことはなかったのに...まぁいい!王都ごと消えてなくなれ!」
「させるか!押せぇぇぇ!!」
イロハの双牙と、アイテールの巨体がぶつかり、衝撃波が辺りに巻き起こる。
創世の他の四聖達、幹部天使達も加わり、そこにレッドが斬り込んでいく
王都を賭けた押し合いが始まろうとしていた。
輝赤、レッドの一閃が再度アイテールの腹だかどこだかわからない箇所を刺しまくる。
これで、王都前まで来てる頭?っぽいところは大方傷だらけになったと言ってもいいだろう。向こうは生物だ、血を流せば傷つくだろうし、殺せる。
故に血だらけになったアイテールの体の動きが少しずつではあるが弱まって来ているのを、レッドは感じていた。
しかしそれは四聖達も同じである。アイテールの触手を封じ込めるのは、生半可なことではない。無論全ての触手を凍らせたり、燃やすことができている訳ではない。そんなことができるのであれば、王国兵とてまだまともに戦えたのだろう。
ーー細かい仕事は細かい触手で、破壊するときは大きな触手で、生物としての最も効率の良い形ーーとアイテールが判断したのが、今のミミズのような姿なのだ。その実力は戦闘面以外に多岐に渡るが...今、我々はその潜在能力の一端に触れていた。
炎熱への耐性、氷結への耐性が徐々にできつつある触手に比例して、四聖の傷も大きくなり、所々に流血が見られる。
おまけに相手は分厚い皮膚に覆われている。攻撃が本当に聞いてるかどうかすら怪しいものだ。
そしてそんなアイテールが、今動き出そうとしていた。
...王都を踏み潰すところから反転し、こちらへと向けて...
土埃と煙がこの場を満たす、少しずつではあるが、アイテールが反転しているのが見えた。
「むぉっ、アイテールの話的に、グリーンは生け捕りにするんじゃなかったのか?!」
「アイツ気が短いからな、研究者ぶっている割には。おまけに...なんか体から生まれているぞ?なんだあれば」
「あれは.....また新しい天使を生み出すつもりなのか?」
そう、天使にしては、アイテールから生み出される発光量が遥かに異なっていた。
その光は、純然たる輝きの中から、3つに分けて生まれる。
1人は神父、1人は女性、1人は武人。
そして彼らと、レッドは実は初対面ではない。その時はクロだっただけで、レッドには知る由もなかったが。
「第1、ブレオベリス」
「第2、ベディヴェア」
「第3、ブルーノ」
1人は商人に、1人はクロに、1人は魔王軍に
それぞれ殺された3人の天使達だった。
その天使達は、前にクロがあった時よりもさらに強化されており、それぞれが鎧を見にまとっていた。
彼らの最盛期の姿らしい。
「行け!!お前たちは先程の戦いのデータを取りいれ、さらに強化してある!あの神器使いはともかく、創世の四聖の足止め程度はできるだろう!生死は問わない、行け」
荒々しくそう言いながらも、自身も前に進むための準備を整える。恐らくあの3人に足止めをさせ、自身の体当たりで全てを蹴散らし、ついでに王都をも踏み潰すつもりなのだろう。
「アイテールの能力?まぁありすぎるが...人々の思いを元に作る人形かぁ~昔は王国に恨みのある蛮族さんとか生み出されて大変だったっけか」
「......あぁ、俺が言うのもなんだが、神になって自分の思い通りにできる力がありながら、人々の思いを力に使うという悪趣味っぷり、変わらないようだな...」
ガンダルヴァの一言に、バハムートも同調するように頷く
「それにしても、あの3人の魔力量...一番魔力総量の高いガンダルヴァの同等とは..」
「それだけ妾に対して本気だ、ということでありんしょ。」
そう言いながらも、イロハとアルフィィオスの2人に冷や汗が溜まる。
ただえさえアイテールの突進を止めねば、後ろにある王都が壊滅してしまう。
最低限ここで奴を倒すためには見捨てるのもやむなしとは思っているが...今年の神器の持ち主がそれを許さないだろう。
そう考える間に、既に3体の天使、ブレオベリス、ベディヴィア、ブルーノ (以下幹部天使)は各々武器を構えている、そして...
アイテールに向けて、一直線に武器を振り下ろした。
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アイテールの光り輝き、常に天使が生み出されていた空間が、粉々に破壊される。
周りにいた天使たちですら、幹部天使達が何をしたのか理解できていない
「一体何を...?!これでは新しい天使達が量産できんぞ!故障か?」
アイテールが苦渋の呻きを漏らす。そりゃそうだ、自分が産み出したものに攻撃されたのだから。
「故障ではないな」
そう言いつつも、幹部天使の1人が話始めた、ブレオベリス
「自我を残し、先程の戦いの記憶まで残し、我らの強さのランクを上げ...そのようなことをすれば、我らの記憶と人格は生前とほぼ変わらない状態になることは必定...その危険性を、自らのカリスマで抑えられると思ったのは傲慢だったな、アイテール」
そう言いながらもブレオベリス達はアイテールに攻撃を加え続ける。
「どけぇぇぇぇぇ!」
ブルーノの手からでる蛸足のようなものが、天使達を絡めとり、絞め殺していく。
ベディヴィアの豪槍が、天使達を次々と葬っていく。
「......再生した時、2人の目を見て、私たちの意見が同意見であると確信した。私たちは人々の幸福を願って国を作った、理想郷を目指した。しかしその理想郷は、我らのつまらぬ諍いによって無くなった...」
そこでチラリと、何故だかこちらをブレオベリス、と名乗る男がこちらを見たような気がした
「偶然にも、私に答えの一端を教えてくれたのが彼です。それなら、私はそれに答えるのが得策かと。」
「あぁ、いい目をした魔族達もいた。平和を唄うなら今がチャンスだぜ小僧」
「変な商人もいますしね、フフっ」
ブルーノ、ベディヴィアもそれに同調した。
「ぴゃぁぁぁ援軍だやっほーーい!(まさか、奴の産み出したものが味方になってくれるとは)」
「イヴァン、本音と建て前が逆になってるからね?!でもいい、よろしくお願いします、御3方!アイテールを王都に入れてはいけません!」
「クッ...昔ですらこんなことはなかったのに...まぁいい!王都ごと消えてなくなれ!」
「させるか!押せぇぇぇ!!」
イロハの双牙と、アイテールの巨体がぶつかり、衝撃波が辺りに巻き起こる。
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王都を賭けた押し合いが始まろうとしていた。
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