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寝ておきたらこの有り様でした
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お気に入りのキーケースから鍵を取り出して、家の鍵を開ける
時刻は昼の11時、家には父も母も兄も仕事に行っているから誰もいない。何時もどうりの夜勤明け
何時もみたいに冷蔵庫に冷やしてある麦茶を飲んで、シャワーを浴びて 夕方まで寝る、もし早く起きれたら気になっていた映画でも見に行こうか、それともゆっくり休もうか、そんなことを考えながらうとうとと眠りについた。
目を開けると見覚えのないカーテンがまず目に入った。
母親が変えたんだろうか でもおかしい今日母親は会社の懇親会で帰ってくるのは夜の0時すぎなはずなのに、
不可解なことはまだあった。
天井に付いてる照明も花のような形をしたアンティークなものに変わっている、そもそも私の部屋より断然広い、リフォームでもしたんだろうか、
あの母親がある程度相談もなんもなしにするだろうか、
リフォームだけならまだしもここまで家財道具も買い換えるほどうちに余裕なんてないはず、そこまで考えて頭をふる。
夜勤明けのぼんやりした頭で考えたところでいい結論は出ない
顔でも洗ってから考えようと向かった洗面所で、鏡を見たとき私はようやく異変に気づいた。
「は…??」
水色がかったシルバーのミディアムヘア、右目には一般的な白い眼帯 、
真っ赤な瞳に色白な肌、
守ってあげたくなるほど華奢な体
愛らしくも美しい少女
鏡の前には私の好みの権化が鏡の中にいた。
「夢、いや…」
夢にしては感覚があまりにもリアルすぎる 夢ではあり得ない体の気だるさも陽射しの暖かみも水の冷たさも確かに感じる。
「ちょっとまってよ……」
普段出したことのない情けない声が部屋に木霊する もう何が何なのかわからなすぎてその場に座り込んでしばらくしたころ、これまた情けなく腹の虫が泣いた
「…お腹すいた」
そういえば4:00にコンビニのパンをいっこ食べただけでそれ以降麦茶しか飲んでいなかった
こんな訳のわからない状態で低血糖とか低ナトリウムとかになったら笑えない
とぼとぼと階段を下りて周りをみると、冷蔵庫らしきものもコンロらしきものもトースターやオーブンのようなものもきっちりあって安心した。
冷蔵庫からチーズと牛乳 塩胡椒を取り釜に入っていた米を茶碗一杯分取り出して鍋で煮込む
くつくつと煮込まれ チーズが溶けたらチーズリゾットの完成。
作ったばかりのリゾットを口に運ぶとチーズと牛乳の風味と優しい味が口一杯に広がりつつも塩胡椒がそれらを引き締めている 空腹にじんと染み渡る。
「こんなときでも ご飯は美味しい」
しみじみ呟きながら味を堪能したら、腹が満たされて脳がやっとこの状況を理解し始め不思議と冷静に状況を整理しはじめた。
これは異世界転生というやつかもしれない、だとしても自分のたち位置がわからない以上は下手に動かない方がいいかもしれない。
幸い、さっき冷蔵庫や備蓄をみた限り一週間分は持ちそうだし 、電気やガスらしきものもあるらしい、とにかく焦って下手な行動にでないようにした方が懸命と足りない頭で結論を出した。
とりあえず今日は腹を満たして、お風呂に入ってゆっくり寝よう、もしかしたらやっぱり夢かもしれないし
少しだけ楽観しながら その日はゆっくり湯船に入って、お姫様なベッドで深く眠ることにした。
寝ておきたら夢でした、なんてオチはなく目が覚めると水色のカーテンが目に入った。
ひらひら舞うそれを横目に洗面所へ向かう、毛穴が全く見当たらないまさに陶器のようなお肌だが、スキンケアは重要だよね
と恐らく洗顔料らしきものに手を伸ばし泡立てるとハーブのような優しい香りがした、もっちりとした泡で顔を洗い、化粧水らしきものと乳液らしきものを肌に塗りうがいをしたら階段をおりて、朝食を作る。
焼いたパンと具だくさんのポトフにカフェオレ、以前なら休みの日ぐらいにしか作らない少しだけ豪勢な朝食をテーブルの上においてから手を合わせる。
「いただきます」
しん、とした家には自分の声しか響かないがそんなのを気にせず食べ進める。
「ごちそうさまでした」
またしても返事はない、当たり前だ。
カチャカチャと食器を洗って頭の中を整理する
とりあえず、今日はこの家の中を調べよう
そうすれば多少はこの世界のこともわかるし、自分のことも少しだけでもわかるだろう
いまわかってることは少なくとも乙女ゲームのヒロインや悪役令嬢ではないことくらいか、何故ならヒロインなら転生したら誰かしらイケメンに絡まれるだろうし、悪役令嬢にしてはあまりにもロリすぎる、いや待てロリでヤンデレな悪役令嬢かもしれないそれはそれで美味しいけども、とヲタク気質な方向に行く自分を諌めつつルームツアーをすることにした。
わかったことと言えば偶然にも私の家とほぼ間取りが変わらないこと、上下水道、ガス電気が使えること、一つ一つの家財道具が多分恐らく高いこと、沢山のかわいらしい服やアクセサリーがあることくらいだろうか。
総合していうなら、恐らくこの体の主は金銭面に関しては困ってはいないだろうということ、さらに細かく言うなれば 令嬢ではないし多分使っている部屋の数と食器の数や衣服の数からして一緒に暮らしている家族もいない、ここまではなんとなくわかったが ここがどこでどんな世界なのかはまだ分からない。
でも当たり前かもしれない、とため息をつく。以前の自分の部屋には地球儀も世界地図も無かったし、第一そんなわかりきったことを書くことも基本的にはなかったのだ、この体の主がそうだとしても誰が責めることが出来ようか。
と、折り合いをつけ肩を落とす
「まぁ 衣食住がきちんとしてて、お金にも困っていないならいいや」
安易な考えかもしれないがマイナス方面ばかりでなくプラス方面をみることにしよう
ヒステリックを起こすよりその方がよっぽどいいと納得しながら二日目は終わった
時刻は昼の11時、家には父も母も兄も仕事に行っているから誰もいない。何時もどうりの夜勤明け
何時もみたいに冷蔵庫に冷やしてある麦茶を飲んで、シャワーを浴びて 夕方まで寝る、もし早く起きれたら気になっていた映画でも見に行こうか、それともゆっくり休もうか、そんなことを考えながらうとうとと眠りについた。
目を開けると見覚えのないカーテンがまず目に入った。
母親が変えたんだろうか でもおかしい今日母親は会社の懇親会で帰ってくるのは夜の0時すぎなはずなのに、
不可解なことはまだあった。
天井に付いてる照明も花のような形をしたアンティークなものに変わっている、そもそも私の部屋より断然広い、リフォームでもしたんだろうか、
あの母親がある程度相談もなんもなしにするだろうか、
リフォームだけならまだしもここまで家財道具も買い換えるほどうちに余裕なんてないはず、そこまで考えて頭をふる。
夜勤明けのぼんやりした頭で考えたところでいい結論は出ない
顔でも洗ってから考えようと向かった洗面所で、鏡を見たとき私はようやく異変に気づいた。
「は…??」
水色がかったシルバーのミディアムヘア、右目には一般的な白い眼帯 、
真っ赤な瞳に色白な肌、
守ってあげたくなるほど華奢な体
愛らしくも美しい少女
鏡の前には私の好みの権化が鏡の中にいた。
「夢、いや…」
夢にしては感覚があまりにもリアルすぎる 夢ではあり得ない体の気だるさも陽射しの暖かみも水の冷たさも確かに感じる。
「ちょっとまってよ……」
普段出したことのない情けない声が部屋に木霊する もう何が何なのかわからなすぎてその場に座り込んでしばらくしたころ、これまた情けなく腹の虫が泣いた
「…お腹すいた」
そういえば4:00にコンビニのパンをいっこ食べただけでそれ以降麦茶しか飲んでいなかった
こんな訳のわからない状態で低血糖とか低ナトリウムとかになったら笑えない
とぼとぼと階段を下りて周りをみると、冷蔵庫らしきものもコンロらしきものもトースターやオーブンのようなものもきっちりあって安心した。
冷蔵庫からチーズと牛乳 塩胡椒を取り釜に入っていた米を茶碗一杯分取り出して鍋で煮込む
くつくつと煮込まれ チーズが溶けたらチーズリゾットの完成。
作ったばかりのリゾットを口に運ぶとチーズと牛乳の風味と優しい味が口一杯に広がりつつも塩胡椒がそれらを引き締めている 空腹にじんと染み渡る。
「こんなときでも ご飯は美味しい」
しみじみ呟きながら味を堪能したら、腹が満たされて脳がやっとこの状況を理解し始め不思議と冷静に状況を整理しはじめた。
これは異世界転生というやつかもしれない、だとしても自分のたち位置がわからない以上は下手に動かない方がいいかもしれない。
幸い、さっき冷蔵庫や備蓄をみた限り一週間分は持ちそうだし 、電気やガスらしきものもあるらしい、とにかく焦って下手な行動にでないようにした方が懸命と足りない頭で結論を出した。
とりあえず今日は腹を満たして、お風呂に入ってゆっくり寝よう、もしかしたらやっぱり夢かもしれないし
少しだけ楽観しながら その日はゆっくり湯船に入って、お姫様なベッドで深く眠ることにした。
寝ておきたら夢でした、なんてオチはなく目が覚めると水色のカーテンが目に入った。
ひらひら舞うそれを横目に洗面所へ向かう、毛穴が全く見当たらないまさに陶器のようなお肌だが、スキンケアは重要だよね
と恐らく洗顔料らしきものに手を伸ばし泡立てるとハーブのような優しい香りがした、もっちりとした泡で顔を洗い、化粧水らしきものと乳液らしきものを肌に塗りうがいをしたら階段をおりて、朝食を作る。
焼いたパンと具だくさんのポトフにカフェオレ、以前なら休みの日ぐらいにしか作らない少しだけ豪勢な朝食をテーブルの上においてから手を合わせる。
「いただきます」
しん、とした家には自分の声しか響かないがそんなのを気にせず食べ進める。
「ごちそうさまでした」
またしても返事はない、当たり前だ。
カチャカチャと食器を洗って頭の中を整理する
とりあえず、今日はこの家の中を調べよう
そうすれば多少はこの世界のこともわかるし、自分のことも少しだけでもわかるだろう
いまわかってることは少なくとも乙女ゲームのヒロインや悪役令嬢ではないことくらいか、何故ならヒロインなら転生したら誰かしらイケメンに絡まれるだろうし、悪役令嬢にしてはあまりにもロリすぎる、いや待てロリでヤンデレな悪役令嬢かもしれないそれはそれで美味しいけども、とヲタク気質な方向に行く自分を諌めつつルームツアーをすることにした。
わかったことと言えば偶然にも私の家とほぼ間取りが変わらないこと、上下水道、ガス電気が使えること、一つ一つの家財道具が多分恐らく高いこと、沢山のかわいらしい服やアクセサリーがあることくらいだろうか。
総合していうなら、恐らくこの体の主は金銭面に関しては困ってはいないだろうということ、さらに細かく言うなれば 令嬢ではないし多分使っている部屋の数と食器の数や衣服の数からして一緒に暮らしている家族もいない、ここまではなんとなくわかったが ここがどこでどんな世界なのかはまだ分からない。
でも当たり前かもしれない、とため息をつく。以前の自分の部屋には地球儀も世界地図も無かったし、第一そんなわかりきったことを書くことも基本的にはなかったのだ、この体の主がそうだとしても誰が責めることが出来ようか。
と、折り合いをつけ肩を落とす
「まぁ 衣食住がきちんとしてて、お金にも困っていないならいいや」
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