そこそこ強くてニューゲーム?~異世界転生しましたら、不老不死の美少女でした ~

遠井 詩音

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3日目にして判明しました。

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1日2日となんとなく過ごして3日目、いろいろ考えたせいか環境の変化のせいか疲労が貯まっていたのだろう、ガッツリお昼まで寝てしまっていた。

「…まぁ仕事ではないし」

なんなら怒る人もいないし、と浅く笑うも言い訳する理由も相手もいないことにまた肩を落とした。

遅めの朝食をとったあと、青い空をながめ深呼吸をし、家から出て外観を眺めた。

お屋敷やお城みたいな家ではないがかわいらしい外観の家だと思う、壁はクリーム色で屋根はベリーのようなかわいらしい赤、玄関はビスケットのような茶色で、ポーチや外階段は煉瓦で縁取られている、窓枠も無機質な黒ではなくやや深みのある茶色でそれがまたかわいらしい
小さい頃に遊んでいた人形のための家のような、非現実的な童話のような外観、元の家のような洒落っ気のない真っ白な家ではなく女の子の夢のような家。

しばらく眺めたあと、家の周りを庭には植物に疎い私でもわかるハーブやら薬草らしきものやアロエ、薔薇や木苺などが植えられていた。煉瓦の小道を挟んだあちら側にはリンゴやレモンの木があり果実を実らせている、リンゴとレモンって同じ場所で育つんだ、知らなかった。

この立派な庭をダメにしないようにちゃんとしなきゃ、とりあえずあとでシャベルとか探そう。

反対側には、外で優雅にお茶をするためのテーブルと椅子やウッドデッキまである、いや中々に豪華、リゾートかよ…と少しだけ驚いた。

 さらに家からすこし離れたシックなモスグリーンの建物には、本がたくさんあり本を読むためだけの家とでもいうのだろうか、とても落ち着いた雰囲気で気に入ったし本も問題なく読めたから一応読み書きは大丈夫なはず、

これでまたひとつ出来ることがわかった。
それだけでも大きな収穫とほくほくしてたその時テーブルの上におかれた手帳のようなものが目に入る

「もしかして……」

この中に何やらヒントがあるのでは、そんな淡い気持ちが沸き上がるも少し罪悪感がふつりとわく、この体の主の私的な物をみるのはいいんだろうか、自分に置き換えたらスマホをくまなく探られるようなことなのではないのだろうか、出来れば自分がやられて嫌なことはやりたくない

「…うーん」

でも、やっと見つけたヒントらしきものをみすみす逃すのも、と腕を組んで首をかしげしばらくしたあと、ようやく納得できる結論に至った。
「よし、日記とか創作ノートとかだったらやめよう」

そして速攻忘れようと、自身に言い聞かせ、ぱらりと皮で出来たカバーをめくることにした。

 めくるとなんてことはなく石鹸の作り方や化粧水や乳液の作り方が載っていた。
日記とかじゃなくて良かったと胸を撫で下ろす

化粧水とか作れるんだこの子すごいなと、ただただ感心しながらページをめくった
洗顔料の作り方もある、あれかな重曹とか使うのかななんて眺める。

実は色んな小説のヒロインがこういうのをつくるのを読んで憧れがあったりした。ちょっとわくわくしながらページをめくる

「材料、薔薇の花弁、ローズマリー、よく清めた塩、レモン果汁、聖水…聖水?」
グリセリンとか重曹とかないの あと聖水って突然ファンタジー単語を出さないでほしい、ビックリしちゃうから。

「まず薔薇水をつくる、薔薇水にレモン果汁とローズマリーをいれ塩をいれ 最後に回復系の魔力を込めて終わり、使う度に肌が回復する化粧水の完成……???」 

魔力、魔力って書いてあるよね…?いや見間違いかもしれない、深呼吸してまた見直す

「魔力を込めて終わり…」

やっぱり魔力だ、この子魔力もちか
とんでもない事実が発覚してしまった。
庭の植物のそだてかた…めんどくさいので生命力を増加させる魔法を使って尚且つ範囲魔法を使っているのでいつでも豊作、手間いらず世話いらず、らしい。

「魔法すごいな…」

ゲームとかだと攻撃魔法とかが目立つけど、こういう魔法の使い方はあまり考えていなかったから不意を突かれた気分。
でも、人に迷惑かけないで自分の生活を楽できるならそれもいいかも、なんて思う自分は現金かもしれない

「魔法…魔法ねぇ」

自分の手をぐー、ぱーと動かしてみる、魔力があると言われてもあまり実感がわかない

…ものは試しだやってみよう、失敗したから死ぬものでも無さそうだしと意をそれなりに決して手帳をもつ

「…元の位置にもどって」

そう手帳に話しかけると手帳はひとりでに机の中に入っていった。

「おぉ…」

まるで手品みたいだ、と感動しながらまた手帳に話しかける。

「こっちに来て」

すると、テーブルが開いて手元に手帳がふわふわと浮遊しながら戻ってきた。

「おぉ」

まるで手帳に意思が宿ったかのようなその動きにまた普段出したことのない無邪気な声がでた

「さっきのページに」

すると手帳がパラパラめくれてさっきのページでピタリと止まった

「おぉ~」

思わず小さく拍手する。
 そのあとも、洗濯物を畳んだり、お風呂を沸かしたり、 料理を作ったりするのに魔法を使ってみたら問題なく使えてしまって少し拍子抜けした。

 読み書きが大丈夫なだけで万々歳なのに、なかなか便利な力を手に入れてしまった。

まぁ、いいか 人を傷つけたり迷惑をかけたりする代物でもないし、と納得し3日目は幕を閉じた。
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