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ようやくいろいろとわかりました
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魔法が使えることが判明しても生活は変わらなかった。
そもそも必要がない、手帳をみるとこの家の大部分には便利な魔法がかけてあるそうだ。
例えば、定期的にキレイになる床や窓 勝手に掃かれている玄関まわり、じつはお風呂も指パッチン一つで沸くらしい、室温調整とかもバッチリで私がわざわざ魔法を使う必要がない、というのが事実。
初日は衣食住困らなければいいや、思っていたがここに来て厚待遇であることにようやく気づいた。
「お茶おいしい~」
あぁ、本当に悪役令嬢とか、聖女とかそういうやつじゃなくて良かった。
悪役令嬢だと大抵辛い目にあったり、理不尽な思いばかりするだろうし、私 庶民だ、きっと考え方とかあわなくてボロがたくさん出て自滅しそうだし、昨今の転生もののヒロインみたいに窮地を切り抜ける知恵も度量もない。
聖女も聖女で大変そう、多分国の偉い人とかそういうののいさかいとかに巻き込まれそうだし、政治的にも利用されそうだし、そもそも国を救うとか、なんかを封印するとか大変そうな上きっと拒否権とか無さそう…とあまりにも夢のない自分に少しあきれながらお茶を飲む。
さて、今日は何をしようかなと背伸びをすると
こんこんこんと勢いよくドアがノックされた
「…?誰だろう」
この体の主の知り合いだろうかそんな疑問を考えながら玄関に向かおうとするもある一つの疑問が脳をよぎる。
──もしかしたら やばい人──
護身術の類いは分からない 正直魔法もどう使えばいいかまだよくわかってない、念のため食事用のナイフをポケットに忍ばせてから改めて玄関に向かう
「はーい、お待たせしました」
そこにいたのは肩まであるウェビーな黒髪に黄金の瞳をした色白の美少女だった
「……」
うわ、超絶美少女 と内心絶句するも、観察と警戒はし続ける
「あの、なんのご用で…」
「あなた ここの世界の人間では無いでしょう」
にこり、と柔らかい笑みを浮かべると彼女は自分の家のようにツカツカと家に入っていった。
「紅茶は好き?」
「え?はい…」
「スコーンは食べれる?」
「はい…」
まるでこの家のことをよく知っている風な態度に困惑していると 美少女は気づいたらしく口を開いた。
「あぁ、ごめんなさいつい癖で」
「癖?」
「私は アストリッド・ブラム この家の主でその体の持ち主
あぁ、安心してあなたをどうこうするつもりはないのよ?」
「本当に?」
いぶかしげにきくとアストリッドと名乗った美少女は柔らかく微笑んだ
「本当よ?私、嘘と恩知らずな男は嫌いなの 殺しちゃいたいくらい」
ぞっとするほど冷たい声と瞳に思わずひぇ、と喉から漏れそうな声を押さえなんとかこえを絞り出す
「えと、じゃあアストリッドさんは何が目的で?」
「言ったでしょう?遅めのチュートリアルって」
確かに言ったかも、と首を傾げるとアストリッドは口を開いた。
「まぁ、まず私について説明しようか…」
本人曰く、アストリッドは数千年前に蛮神と呼ばれる化け物を退治した英雄らしい、なにそれ強いかっけぇ、と私見はさておき
そのときの影響で体は不老不死になってしまったという。
その後不老不死という体質もあり、表の世界には出ないで、姿やすむ場所を転々としながら生活をしていたらしい。
「…苦労したんですね」
「まぁねぇ」
ズズ…と紅茶をすすりながらアストリッドは続ける
世界を転々としながらアストリッドは不老不死でなくなる方法を探し続けていた。
最終的に行き着いた答えが体を捨て、魂を別の体に写し替えることらしかった。
「で、いろいろあれこれ頑張ってこの体になったはいんだけど元の体を処分しようにも困ってたんだよね」
焼いたり、切り刻んだりしても再生するし、それとニコニコというアストリッドに若干恐怖を覚えるもアストリッドはそれを無視して続ける
「で、不老不死の殺し方を探しているうちにあなたの魂がそれに入っちゃったのよ」
どうやら私が昨日魔法を使ったことで捨てたはずのこの体に魂が入り込んだのに気づいたらしい
「…申し訳ございません」
「いやいやいーのいーの私がちゃんと処分しなかったせいだし」
処分て、と冷や汗を垂らしながらアストリッドの言葉に耳を傾ける
「多分あれかな、その体と貴女の魂が相性良かったからかな」
アストリッドが言うには体と魂は磁石のようなもので相性があるらしく、基本自分以外は相性が悪いらしくこんなことは滅多に起こらないらしい。
「なるほど…で私はどうすれば」
体を返せ、という話ではないだろうしと考え込むとアストリッドが黄金の瞳でのぞきこむ
「逆にどうしたい?帰りたい?」
「うーん…よくわからないです…」
ここに来てまだ一週間も経っていないし、何より二次元的コンテンツに触れられないだけでその他の不満は一切ない。
じゃあ未練はないのか、といわれたらよくわからないのが現状
「そっかぁ」
アストリッドは、少し困ったように笑いながら私の頭を撫でた
「とりあえずその体とこの家も好きにしていいよ、で」
「で?」
「貴女がここで不自由なく生活できるように何人か弟子とか送るから」
いや、そこまでしなくてもと思ったが、正直ここの世界のことをいろいろと教わったり聞いたりした方がいいのではとも思ったのでありがたく受けることにした。
「そういえば、あなた 名前は?」
思い出したようにアストリッドがそう問うたので名前を告げるとこちら側の名前ではないらしく、うーんと頭を抱えた
「その名前はあまり一般的ではないわね」
しばらく考え込んでからアストリッドは口を開いた
「ローズマリー ここではそう名乗るといいわ」
可愛らしいし、馴染みやすいし、覚えやすいからとアストリッドは言う
「ありがとうございます。アストリッドさん」
ローズマリー、確かに覚えやすいし可愛らしい
そう実感しながらある一つの思いが胸をよぎった。
──これってチート転生なのでは──
そんな気がするのは気のせいだろうか。
とりあえず、まぁ死ぬわけではないならいいか
そんなことを思っているうちに夜はふけていった。
そもそも必要がない、手帳をみるとこの家の大部分には便利な魔法がかけてあるそうだ。
例えば、定期的にキレイになる床や窓 勝手に掃かれている玄関まわり、じつはお風呂も指パッチン一つで沸くらしい、室温調整とかもバッチリで私がわざわざ魔法を使う必要がない、というのが事実。
初日は衣食住困らなければいいや、思っていたがここに来て厚待遇であることにようやく気づいた。
「お茶おいしい~」
あぁ、本当に悪役令嬢とか、聖女とかそういうやつじゃなくて良かった。
悪役令嬢だと大抵辛い目にあったり、理不尽な思いばかりするだろうし、私 庶民だ、きっと考え方とかあわなくてボロがたくさん出て自滅しそうだし、昨今の転生もののヒロインみたいに窮地を切り抜ける知恵も度量もない。
聖女も聖女で大変そう、多分国の偉い人とかそういうののいさかいとかに巻き込まれそうだし、政治的にも利用されそうだし、そもそも国を救うとか、なんかを封印するとか大変そうな上きっと拒否権とか無さそう…とあまりにも夢のない自分に少しあきれながらお茶を飲む。
さて、今日は何をしようかなと背伸びをすると
こんこんこんと勢いよくドアがノックされた
「…?誰だろう」
この体の主の知り合いだろうかそんな疑問を考えながら玄関に向かおうとするもある一つの疑問が脳をよぎる。
──もしかしたら やばい人──
護身術の類いは分からない 正直魔法もどう使えばいいかまだよくわかってない、念のため食事用のナイフをポケットに忍ばせてから改めて玄関に向かう
「はーい、お待たせしました」
そこにいたのは肩まであるウェビーな黒髪に黄金の瞳をした色白の美少女だった
「……」
うわ、超絶美少女 と内心絶句するも、観察と警戒はし続ける
「あの、なんのご用で…」
「あなた ここの世界の人間では無いでしょう」
にこり、と柔らかい笑みを浮かべると彼女は自分の家のようにツカツカと家に入っていった。
「紅茶は好き?」
「え?はい…」
「スコーンは食べれる?」
「はい…」
まるでこの家のことをよく知っている風な態度に困惑していると 美少女は気づいたらしく口を開いた。
「あぁ、ごめんなさいつい癖で」
「癖?」
「私は アストリッド・ブラム この家の主でその体の持ち主
あぁ、安心してあなたをどうこうするつもりはないのよ?」
「本当に?」
いぶかしげにきくとアストリッドと名乗った美少女は柔らかく微笑んだ
「本当よ?私、嘘と恩知らずな男は嫌いなの 殺しちゃいたいくらい」
ぞっとするほど冷たい声と瞳に思わずひぇ、と喉から漏れそうな声を押さえなんとかこえを絞り出す
「えと、じゃあアストリッドさんは何が目的で?」
「言ったでしょう?遅めのチュートリアルって」
確かに言ったかも、と首を傾げるとアストリッドは口を開いた。
「まぁ、まず私について説明しようか…」
本人曰く、アストリッドは数千年前に蛮神と呼ばれる化け物を退治した英雄らしい、なにそれ強いかっけぇ、と私見はさておき
そのときの影響で体は不老不死になってしまったという。
その後不老不死という体質もあり、表の世界には出ないで、姿やすむ場所を転々としながら生活をしていたらしい。
「…苦労したんですね」
「まぁねぇ」
ズズ…と紅茶をすすりながらアストリッドは続ける
世界を転々としながらアストリッドは不老不死でなくなる方法を探し続けていた。
最終的に行き着いた答えが体を捨て、魂を別の体に写し替えることらしかった。
「で、いろいろあれこれ頑張ってこの体になったはいんだけど元の体を処分しようにも困ってたんだよね」
焼いたり、切り刻んだりしても再生するし、それとニコニコというアストリッドに若干恐怖を覚えるもアストリッドはそれを無視して続ける
「で、不老不死の殺し方を探しているうちにあなたの魂がそれに入っちゃったのよ」
どうやら私が昨日魔法を使ったことで捨てたはずのこの体に魂が入り込んだのに気づいたらしい
「…申し訳ございません」
「いやいやいーのいーの私がちゃんと処分しなかったせいだし」
処分て、と冷や汗を垂らしながらアストリッドの言葉に耳を傾ける
「多分あれかな、その体と貴女の魂が相性良かったからかな」
アストリッドが言うには体と魂は磁石のようなもので相性があるらしく、基本自分以外は相性が悪いらしくこんなことは滅多に起こらないらしい。
「なるほど…で私はどうすれば」
体を返せ、という話ではないだろうしと考え込むとアストリッドが黄金の瞳でのぞきこむ
「逆にどうしたい?帰りたい?」
「うーん…よくわからないです…」
ここに来てまだ一週間も経っていないし、何より二次元的コンテンツに触れられないだけでその他の不満は一切ない。
じゃあ未練はないのか、といわれたらよくわからないのが現状
「そっかぁ」
アストリッドは、少し困ったように笑いながら私の頭を撫でた
「とりあえずその体とこの家も好きにしていいよ、で」
「で?」
「貴女がここで不自由なく生活できるように何人か弟子とか送るから」
いや、そこまでしなくてもと思ったが、正直ここの世界のことをいろいろと教わったり聞いたりした方がいいのではとも思ったのでありがたく受けることにした。
「そういえば、あなた 名前は?」
思い出したようにアストリッドがそう問うたので名前を告げるとこちら側の名前ではないらしく、うーんと頭を抱えた
「その名前はあまり一般的ではないわね」
しばらく考え込んでからアストリッドは口を開いた
「ローズマリー ここではそう名乗るといいわ」
可愛らしいし、馴染みやすいし、覚えやすいからとアストリッドは言う
「ありがとうございます。アストリッドさん」
ローズマリー、確かに覚えやすいし可愛らしい
そう実感しながらある一つの思いが胸をよぎった。
──これってチート転生なのでは──
そんな気がするのは気のせいだろうか。
とりあえず、まぁ死ぬわけではないならいいか
そんなことを思っているうちに夜はふけていった。
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