魔王から学ぶ魔王の倒し方

唯野bitter

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幕間 たまには振り返る事も必要

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発明品の試運転を終えた俺たちは広場で昼食を摂ることにした。


「スープ出来ましたよー」
「こっちも出来たぞ」


 テーブルの上にロワが作ったスープ、海で獲った魚で作ったカルパッチョ、皿一杯のパン、果物の盛り合わせを並べる。


「「「「「いただきまーす」」」」


 全員で手を合わせて一斉に食料に手を伸ばす。
 

「このカルパッチョ美味いな」
「うむ、パンとも合うのう」


 夢中で皿に手を伸ばす4人に俺は話す。


「食いながらで良いから聞いてくれ。王都に入ってからの行動について説明する」
「その前にいいですか?」

 
 ロワが恐る恐るといった様子で手を挙げる。


「なんだ?」
「ホウリさん達がどういう冒険してきたのかを詳しく聞いていなかったと思いまして。良ければ」
「私もあまり聞いていないな」
「ノエルもー」


 説明からしたいんだがどうしたものか。
 全員を説得させようと頭を働かせているとフランが横から口をはさんできた。


「わしは話しても良いと思うぞ。これからが大変な時じゃからこそわしらがしてきたことを話すべきじゃ」
「……分かった。話そう」
「そうこなくてはな」


 フランは待ってましたとばかりに写真を何枚か取り出してテーブルに並べる。それに合わせて俺は話を始める。


「改めて自己紹介をしよう。俺の名前は木村鳳梨、日本からこの世界にやってきた」
「その時の写真がこれじゃ」


 フランが一枚の写真を指し示す。そこには正面を睨みつけたまま銃を構えている俺が映っていた。俺の周りには大量の火の玉が殺到している。


「これは何の写真ですか?」
「わしとホウリが戦っている写真じゃ」
「戦っている?嬲られているの間違いではないか?」


 ミエルの言葉に俺は大きくうなずく。フラン相手に拳銃のみで挑むことは戦いとは言わない。なぶり殺しと言う。


「フランはなぜホウリを嬲ったんだ?」
「戦ったと言って欲しいんじゃがな」


 フランが頭を掻きながら口を開く。


「みっちゃんがわしを倒せる可能性を秘めた者が来ると言ってのう。それでつい」
「『つい』で殺されかけてたまるか」


 破壊不可の壁で囲んで火の玉を打ちまくる。これで死なないなんて普通じゃない。


「その理論で行くとお主は普通ではない事になるが」
「普通でお前に勝てるか?」
「それもそうじゃな」
「お二人の出会いはかなり刺激的だったようですね」


 ブートジョロキア並みには刺激的だったな。


「そういえばホウリには呪いがあった筈だ。拳銃を使っても良かったのか?」
「拳銃程度でわしにダメージは入らんから心配しなくてよい」
「コルトパイソンを数発腹に打ち込んだ時もノーダメージだったのか?」
「勿論じゃ。でなければお主は死んでおる」


 あれだけやってノーダメージかよ。おかげで助かったが悲しくなってくるな。
 

「そうして合流したわしらはオダリムに向かったんじゃ」


 フランは次の写真を指し示す。そこには宿屋の店主と俺が話している写真があった。


「これは宿屋さんでお話している写真?」
「ホウリの顔が見るからに悪そうだ」
「当たり前じゃ、宿屋の店主を脅して宿代を値切っている写真じゃからな」
「客を選んでは値段を吊り上げる店主だったからな。店主の自業自得だ」
「じゃが半額はやりすぎじゃろ。店主が半分泣いておったぞ?」
「無料にしなかっただけマシだろ」


 フランからの非難の視線を受け流しながら次の写真を取る。写真には色とりどりの花が入ったババロアと苺まで白いショートケーキが写っている。


「これはケーキの写真ですか?」
「おいしそう!ノエルも食べたい!」
「形も美しいな。どこの店だ?」
「オダリムのディフェンドっていう店だ。この世界でも5本の指に入る程のケーキ店なんだぞ?」
「ババロア美味しかったのう。また食べに行きたいわい」
「美味いだけじゃなかったけどな」
「どういうこと?」


 首を傾げているノエルに一枚の写真を手に取って説明する。


「この店の評判を落とそうとしている下衆がいてな。危うくディフェンドの店主が逮捕されるところだった」
「その時のホウリはすごい剣幕じゃったな」
「ホウリお兄ちゃんが怒ったの?」
「想像できないですね」


 ロワとノエルにフランは口を開く。よく見たらその姿は細かく震えていることが分かる。


「よいか、ホウリのスイーツには手をだすな。さもなくば……」
「さもなくば?」


 ごくりと生唾を飲み込んでフランが口を開く。


「……死ぬ方がマシと思うような目にあわされる」
「肝に銘じておきます」
「懸命だな」


 俺がロワに笑いかけるとロワが引きつった笑みを返してくる。事実だから特に訂正することもないな。
 

「ちなみにオダリムから出発するときにディフェンドのオーナーからキャンディーを貰ったんだが────」
「「「「食べる!」」」」
「りょうかい」


 4人に1つずつキャンディーを渡す。4人は受け取ったキャンディーを一斉に口に放り込む。


「どうだ?」
「美味しい!」
「これは驚いたな。正直ここまでとは思っていなかった」
「今まで食べた甘いもので一番美味しいかもしれません」
「そうじゃろう、そうじゃろう」
「なんでフランが得意げなんだよ」


 俺の言葉を無視してフランはいくつかの写真を手に取る。


「それにしても、オダリムでは色々な事があったのう」
「神殿でファンクラブの奴らに襲われそうになったり、フランが武器屋で暴れたり、フランに殺されそうになったりな」
「碌なことにあっていないな」
「他人事だと思っているな?この先お前らも似たような目にあうからな?」
「はっはっは、ホウリさんは冗談が上手いですね」
「次に行くぞ」
「……冗談ですよね?」


 ロワの不安を無視して次の写真を手に取る。


「オダリムから出発した俺たちはとある人物と出会った。そいつの名前は……」
「はーい!ノエルでーす!」


 ノエルが元気よく手を挙げる。写真には怯えているノエルとゴールドウルフを引き付けている俺が写っていた。


「森の中で俺たちはゴールドウルフに襲われているノエルと出会った」
「お茶を飲んでいたらいきなり悲鳴が聞こえたからのう。あの時は驚いたわい」
「そうだったの?ノエルちゃん怖くなかった?」
「怖かったけど、ホウリお兄ちゃんとフランお姉ちゃんが助けに来てくれたから嬉しかったよ」


 ロワの質問にノエルが微笑んで答える。そんな中、ミエルが写真を見ながら疑問を口にする。


「一ついいか?」
「なんだ?」
「この写真のノエルは金髪だが目の前のノエルは銀髪だ。なぜ髪の色が違う?」
「俺のスキル審判の色ブラックオアホワイトで髪の色を変えたんだよ。変装の一環だな」
「それだけでいいのか?バレそうな気がするが?」
「髪色変えるだけでも印象は変わるからな。十分だろう」
「わしもおるしな」
「なんにせよ、ノエルと出会ったことで俺の行動予定が変わった」
「……ごめんなさい」


 俺の言葉に落ち込んだノエルが顔を暗くする。俺はそんなノエルの頭に手を置いて優しく撫でる。


「ノエルはロワとミエルと出会えたのは嬉しいか?」
「……うん」
「俺もだ。確かに大変なこともある。だが、それ以上に嬉しい事や楽しい事もあるんだ。だから謝るな」
「……ホウリお兄ちゃん」
「なんだ?」
「ありがとう」
「おう」


 ノエルの頭から手を離し次の写真へ手を伸ばす。すると、3人がニヤつきながら俺を見ている事に気が付く。


「なに見てんだお前ら」
「別にー」
「貴様が優しい言葉を吐くとは思わなくてな」
「ノエルちゃんを撫でている時のホウリさん、すごく優しそうでしたよ」
「俺は助けるときは徹底的にする主義でな。ノエルの場合は愛情が足りていないと思ったから思い切り甘やかしているだけだ」
「その愛情の100分の1でも他の奴らに向ければのう」


 まあ、今だけではあるけどな。
 俺は改めて写真に手を伸ばす。写真にはボロボロの道場で弓を引いているロワが写っていた。


「これはロワだな」
「この時は全然的に中らなくて苦労したんですよね」
「スキルの性じゃったがな。スキル抜きでも最後は中っておったが」
「そのおかげで今の精度があるんだ。必要な事だったんだ」
「それもそうですね……、ミエルさんどうかしました?」
「ふぇ!?」


 急に話しかけられたミエルが大声を上げる。手にはユミリンピックに出場しているロワの写真が握られている。よく見ると顔も少し赤みがかっている。
 そんなミエルの額にロワは心配そうに手を伸ばす。


「顔が赤いですよ、熱でもあるんですか?」
「そそそそそんなことないぞ」
「うーん、熱いですね。きつかったら言ってくださいね?」
「……わ、分かった」


 心配そうなロワにミエルはあいまいな返事しかできない。まあ、この状況で顔を赤くする理由は一つしかないがロワに分かる訳無いか。


「ミエル、その写真いくつかやるから耐性つけておけよ。いざというときに緊張されたら困るからな」
「ななななんのことだ?」
「いらないなら返せ」
「……ありがたく貰っておこう」


 最終的に懐に何枚かの写真を入れるミエル。素直じゃない奴だ。


「それにしても、この時は色々と大変だったな」
「この町の女が全員敵みたいなものじゃったからな」
「なぜそうなった?」


 ミエルの言葉にフランはため息を吐きながら答える。


「ロワのファンクラブに街の女どもは入っておってのう。そんな中で大会終了後にわしらと一緒に街を出るとロワが言ってな」
「すべて把握した」


 すべてを理解したのかミエルの顔が引きつる。
 そんなミエルをよそにロワがジルと戦っている時の写真を手に取る。



「この時のジル本当に強かったな」
「お主も善戦しておったぞ」
「ありがとうございます。次は必ず勝って見せます」


 フランの言葉にニコリと笑うロワ。


「確かに徐々にだが弓神を使いこなしているな。この調子でがんばれよ」
「はい!頑張ります!」


 ロワが両手を握りしめて胸の前に持ってくる。やる気満々のようでなによりだ。これなら地獄の特訓にも耐えられるだろう。


「なんでしょう、今寒気がしました」
「風邪か?気を付けろよ」


 俺は次の写真に手を伸ばす。写真には畑で盾を構えながら俺と対峙しているミエルの姿が写っていた。


「これは俺とミエルが戦っている写真だな」
「忌々しい記憶だ」
「そういえば僕はお二人の戦いを見ていませんね。どういう戦いだったんですか?」


 苦虫を噛み潰したような表情をしているミエルに代わりフランが説明を始める。


「開幕でノエルの足元を爆破し、ミエルの攻撃を避けまくった挙句、ミエルが放った魔法を受けて敗北を偽装し、ミエルを言葉巧みにフィールド外に追いやったホウリが勝った」
「直接見ていないですが状況が容易に想像できますね」
「私はいまだに負けを認めてないからな」
「ノエルの事が決着がついたら勝負ならいつでも受けてやるよ」
「上等だ。必ず貴様の膝に泥を付けてやる」


 ミエルと俺がにらみ合っている中でロワがある写真を手に取る。それは俺とラッカが建物の陰で話している写真だった。


「これってラッカさんとホウリさんですよね?何を話しているんですか?」
「企業秘密だ」
「……まさか4回戦の時の紙の内容はこの時にラッカから聞いていたのか?」


 ミエルの言葉に俺は首を振って答える。


「ラッカから直接聞いていないが話の内容から推測できた。後はミエル自身に何気なく裏を取った」
「そんなこと話していたか?」
「雑談の中で何気なくな」
「ということは、僕の紙に書かれていた内容も?」
「わしも?」
「ノエルも?」
「お前たち自身から聞いた」
「……お主とは敵対せぬようにしよう」
「初めから敵対しているようなものだろうが」


 俺に対して怯えの表情を見せている4人の視線を受けながら、次の写真を手に取る。写真にはドレスアップした俺とフランとノエルが写っていた。


「これはダメルの写真じゃな」
「この時は裏カジノを潰したと聞いていたが何をしたんだ?」
「まず、相手にイカサマをさせてそのイカサマを利用して勝利した。逆上した相手が戦闘要員を出してきたところをフランが全滅させて戦力が無くなった所を逮捕した」
「かなり時間もかかったし、大変な事だったのう」
「相変わらず回りくどい事をしているな」
「金以外にも色々と必要でな」


 あれのおかげで憲兵の後ろ盾が出来たし必要なことだ。


「そういえばお主らは何をしておったんじゃ?」
「普通ですよ。買い物したりご飯食べに行ったり、弓屋さんで的当てをしたりしてましたね」
「デートではないか」
「デートじゃないですよ?ねえ、ミエルさん?」
「……そうだな」

 ミエルが泣きそうな表情でこちらを見てくる。悪いが俺にはどうすることも出来ないので強く生きてほしい。


「で、これがケエワイビーチの写真じゃな」
「ノエルに嫌われたのにたくさん撮ってあるな」
「フランお姉ちゃん?」
「違うんじゃ、今回は皆をまんべんなく取ってあるんじゃ」


 フランの言う通り写真は俺達をまんべんなく撮ってある。決してノエルばかりを取っている訳ではないみたいだ。


「これはビーチバレーの写真で、これはビーチフラッグの写真」
「これは魚獲りの時か。幻想的な海の中がよく撮れている」
「はんてぃんぐの写真もあるね。銀の閃光のみんなも写ってるよ」


 つい最近の事だからか皆の言葉が多い。


「これはホウリが寿司を握っている写真じゃな」
「これはフランが卓球している写真だな」
「あ、バーベキューの写真ですね。楽しかったな……ん?」


 皆が盛り上がっている中でロワがある写真を見て首を傾げる。
 写真を手に取りながらみんなが盛り上がっている中で、ロワが首を傾げる。


「皆さん、この写真見てください」


 そういってロワは持っている写真をテーブルに置く。その写真にはスターダスト全員でバーベキューを楽しんでいる写真だった。


「これがどうかしたのか?」
「普通の写真に見えるが?」
「……この写真に皆さん写ってますよね?」
「そうだね」
「じゃあ、
「……え?」


 ロワとノエルとミエルの顔から血の気が一気に無くなる。


「まるで僕たち以外の誰かがそこにいたような……」
「こんな感じでか?」


 俺はある写真をテーブルに置くそこには────


「!?、僕たち!?」


 その写真には俺たちが盛り上がっている今この瞬間が写っていた。
 ロワは思わず周りを見渡すが他の人間は見当たらない。


「ホウリさん!どういうことですか!」


 ロワの言葉に俺は微笑むだけで何も答えない。


「フランさん!何か知らないんですか!」
「さあのう」
「絶対何か知ってますよね!」


 ロワの叫びが森の中に響く。そんなこんなで旅の振り返りは終わりを迎えたのであった。
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