【完結】しろくまニアック!

佐橋 竜字

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序章

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=伝記=
 これは昔話。
 この世界は元は”人”と呼べる子達がいた。その人を生み出した神はもうなかった。彼らは既に神に見放されていた、可哀想な子供達だったた。
 流行り病にこの世界の人は苦しんでいた。  
 だから、見かねた鬼の女神が救いの手を差し伸ばしてみたのだった。
 そう、これは気まぐれ暇を持て余す、女神の遊び。最初はそうだった。
 女神は人に「ギフト」をあげた。
 人は力を付け頑丈な肉体とゆるぎない精神を手に入れた。その特別な子達の特徴として、別の世界から学んだ中二病という類の設定の一つ、”片方がオッドアイ”だ。片方を黒き漆黒の闇夜を映す目を持つ子は、その女神の愛し子だと言えよう。
 鬼神は鬼と相性のいい”桃”を植えた。
 桃は繁殖力を高めてくれる神の果実。
 毎日桃を食すのが日課の鬼人達は、備わった繁殖能力の高さからすぐに増えていった。
 女神は彼らの行く末を見守りたかった。
 そして、女神は彼らに島を与えた。

 名を「鬼宮島」と。

 鬼神は地上へ降り、自身を”鬼神巫子”と名乗り、可愛い子供達を見守っている。

 まさか、別の女神が、自身と同じ考えを持ち、同じ行動をしているとはつゆ知らずに。
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