【完結】しろくまニアック!

佐橋 竜字

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【番外編】18.被害者は語る

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 ゲーム家で、僕はレディアンとの一部始終を話した。
「はぁ~、本当に熊人に好かれるとさ、一番最初はレイプまがいなのな? 何? 登竜門みたいなもんなのかなぁ。本気で熊人をツガイにしてるヒト族の被害者交流会を開いてみるか・・・」
 この言い方だとまるで・・・。
「え・・・っと、レン様もその・・・?」
 レン様は笑ってない微笑みを向ける。
「俺? 俺なんて初対面でいきなり脱げって言われて」
「・・・えっ」
「ヌードモデル、いきなり」
「え、はっ?」
「それで、横になったから、お日様ポカポカで眠くなっちゃって」
 あ、察し。
「目が覚めたら犯されたわ」
「ヒッ」
 まさかのレン様も被害者だった。
「でもね、この話には続きがあって」
「え」
「一通り中出しし終わって、いきなり担がれて、お風呂場へ向かって、俺を湯船にポイって! ポイって投げやがったんだ!」
「!!! なななななななな」
「何でこんなことしたか聞いたら、あいつ、何て言ったと思う?」
 ゴクリ、と僕の喉仏が鳴った。
「ソファが汚れるから、だって! は? 勝手にレイプして、ソファが汚れるだぁ!? ふざけんじゃねぇっての! あーいかん、まぁた思い出して来たわぁ腹立つーっ!」
 開いた口が塞がらなかった。
「・・・レ、レン様・・・お労わしや・・・、そ、そんな・・・ことが・・・」
「だっろーっ!? だから第一印象さいっあくでさ」
「ですね」
「・・・だけど、まぁ、気が付いたらこんなだけど。デートとか恋愛の順番を踏まずに一気に、そのさ」
「・・・ほだされたんですね」
 レン様は大きく項垂れた。
「ほだされたわー、もぅ可愛いと思って、愛しくなったらお終いなんだわー。何でも許しちゃうんだ、もぅいいの、許せるの」
「・・・・・・分かる、気が、します」
 急にガバッと、レン様が僕を見やった。
「あぁ、レディアンって凄い上手だな。まだ会って一日なのに。ほだされちゃったのか」
「・・・・・・面目ない、です」
 もう恥ずかしくて両手で顔を覆った。
「はぁ~・・・、まだ出会ってこんな。デートもしてない。なのに、一緒に住むとか、いいんでしょうか?」
「一緒には住んだ方がいい」
「え」
 まさかの即答。
「あ、これは恋愛の方面じゃなくて、危険の意味で」
「や、やっぱり、ハレムの方々の?」
「そう、だね。どう切る、切れるのか。俺が散々言ったのに。レディアンが意中の雌を家で囲ってることはいずれ世間にバレる。本命を見つけるだと誰だってハレムとは遊ばなくなるからね。それで不審に思って、ハレムの家柄が君を調べる」
「・・・怖くなってきました・・・」
「王族のハレムだ、伊達に名家看板背負ってないからね。それに・・・」
「はい」
「・・・その中に"クロエ"があった」
「・・・えっ?」
「まぁ、本家か分家か分からないけど、それに君はもう勘当されているはずだから、いや、大丈夫、とは言い切れない、か」
「レディアンにも、懸念されました。僕は分家ですってお伝えしましたが・・・」
「・・・・・・」
 レン様は何やら難しい顔をされた。
「ちょぉっとほとぼり冷めるまで、俺とのコラボゲーム実況は後にしよう」
「あ、はい。じゃぁ僕は普通に動画編集と撮影をしてても大丈夫ですか?」
「うん、勿論レディアンの家でね」
「わ、分かりました・・・」
「後は、レディアンのハレム解消次第だよ」
「・・・・・・あの人、できるのかな」
 上手く、ちゃんと。
「・・・・・・」
 頼む、お願いレン様。ここは嘘でもいいから肯定して下さい。
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