曇った青空

miw

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初めての

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「転校生の、水原魁斗くんだ。水原くん、なにか自己紹介を。」

背中に軽く手をそえられて、虫唾が走る。
友達が欲しいおれは、こんなところで不快感を醸し出すわけにもいかず。

「水原魁斗です。前の学校では、ずっとバスケやってました。ここでもバスケ部入るつもりっす。これから、よろしくお願いします。」

まばらに拍手が起こる。
どうにか噛まずに自己紹介を終えたおれは、指定された席へとつく。
漫画みたいに、転校生は窓側の一番後ろの席なんてことは無かった。前から3番目の、廊下側から2番目。
周りからの視線が結構キツイ。

すると、隣の女子が話しかけてきた。

「桐尾麗良っていうの。麗良って呼んでね、よろしく魁斗くん!」

いきなりの名前呼びに若干戸惑うも、積極的に話しかけてきてくれることに嬉しさを覚えた。
すると周りのやつも、次々に自己紹介をしてくれた。
結構仲の良い男女グループが集まっているみたいで、その明るい雰囲気に少しほっとする。

身長が178あるおれは周りと比べてもデカイほうだ。
後ろの席は、小さくて、髪の毛を真っ直ぐおろして、眼鏡を掛けて、なんかおどおどした子。前髪が邪魔で、目元はあまりよく見えない。

黒板、見えるかな。見えねえよな。

軽くため息をついて、放課後を待ち望んだ。
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