prologue

友喜

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「あ、やっと起きたね」
き、騎士さんで良いんだよね
「騎士さん、ですよね?」
私がそう問うと、騎士さんは困ったように答えた。
「そうだよ?」
当たり前の事を聞いたんだ、そりゃあ困る。
「そうですよね…良かったです。」
…え?良かった…?私…どうしちゃったんだろう。
騎士さんは少し戸惑った表情をして、質問をした。
「まさか、現実世界に戻っちゃった?」
「は、はい」
「そっかー…たまに戻っちゃうときもあるかぁ?君はまだ、戻ってきてほしいと思う瞬間と戻りたいと思う瞬間が重なるときがあるんだね。」
へぇ?そんな瞬間があるのか。
「まあ僕たちはないよね。引きこもりだし。」
「そ、そうなんですか...?」
「うん...まぁね」
へぇ…誰が思ってくれたんだろう。
もしかしてお母様かな?...な訳ないか
お姉ちゃん?それとも緑?灯かな?涼って可能性もある…
いやそんな訳ないかだって起きた時、3時6分だったしなら本当に誰が...
「美穂ちゃん?どうしたの?」
「あ、いやなんでもないです。えーっとここはどこですか?時計兎さんの家じゃないよね。」
「ここは僕の家。」
え…大きいな、騎士さんの家。
「えーっとほかの人たちはどこにいるんですか?時計兎さんや、チェシャ猫さん。」
「えーっとみんなはリビングでくつろいでる。あっ、そういえば僕達には名前があって…」
え?嘘、時計兎さんっていうのが名前だと思ってた。
「そこまでだ。自己紹介くらい自分で出来る。」
「はーいごめんごめん」
と、時計兎さん。
「俺の名前はサーシル、よろしくな。えっと美穂。」
「…っ!?」
きゅっ、急に呼び捨てですか。
ハードル高いのを軽々しく超えましたね。
「急に呼び捨てなんてハードル高いのを軽々しく超えたねサーシル!」
ためらいもなく言わないで下さいよ…!!
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