prologue

友喜

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あれからどれだけ経ったのだろうか。
「ん……………」
「美穂さん起きたぞ」
目がさめると、ここは絵本には載っていないが、時計兎の家だった。
…え?
なんで、見た事もないのにここが時計兎の家だと分かったんだろう。この人が時計兎さんなんだと、すぐわかった。
…………それに何で私の名前知ってるの?
時計兎さん、少し私の友達に似てる。
でも……性格が全然違う
静かにしろなんて言わないから。
「え…、アリ…ス?……いやなんでもない。おい、早く起きろ。」
さっきは、私の前世=アリスで納得していたのだが、ここまで私を無視されると、凄く嫌だ。
私はアリスじゃない。私は伊那部美穂だ。ちゃんとした名前がある。
まあ、それは置いといて、まずは従っておこう。
私が振り返ると、アリスの登場人物っぽい人が立っていた。
時計兎さんは、少し悲しそうな顔をしていた。
…アリスが好きなのか。
それより、私の後ろの人、登場人物でもないし…知らないなぁ
「知らないなぁって思わなかった?」
ドキッと胸が高鳴った。
図星だからだ。
「ほら図星」
なんで?心読まれてるみたいだな、と客観的に考える。
変な感覚がする。ああ、苦手なタイプだこの人。
「僕は、騎士、ハートの騎士。」
原作では、敵となる人…か。
この人も似ている。友達に。ここの世界の人は、何かしら私の友達に似ているのか。…多分そうだろう
アリスの来世私なんだとしたら、友達がここの登場人物の来世が友達、という可能性はある。
あれ…、よく考えると
「ちょ、ちょっと待って下さい、なんで私の名前知ってるんですか?」
本当に心読まれてるみたいだな
「あ、だって君アリスの来世の人でしょ?
そういうの夢で出るんだ。流石に細かい所は無理だけどね。大まかなことは分かるよ。
それが僕の能力の一つだもん。

…伊那部美穂さん?」
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