12 / 14
『二木先生』 夏木志朋・著
しおりを挟む
『普通』と違うと言われる男子高生と、ある『秘密』をもつ先生の物語。
少数派。
とはいったもので。
世の中には自分が周りとは違うことに気付き、苦しみ、何とか『普通』の輪の中に入ろうと必死に藻掻く人間がいる。
作中に出てくる少年もそんな人間の1人だ。
そして、先生も。
世間から外れた世界を心の奥底に持つ人間の1人。
集団意識が強い、特に学校というコミュニティでは足並みが揃わないことを悪とする。
そんなリアルな情景をとても上手く表現されているこの作品は、読了後に『普通』とは何だろうと思わず考えさせられました。
見えているものや、感じることが他者と違っても。もしもそれが、いわゆる非常識だったとしても。
それで周りに迷惑をかけないようにとセーブしてコントロールして生きれるのならば、非難されるいわれはないはずなのに…。
人はつくづく、周りに敏感で。
そして、人を気にする暇を持て余す生き物だとも思ってしまう。
私としては、自分の世界を言葉や文章や絵画、音楽などと表現できる才能は羨ましい限りです。
人は誰にも踏み込まれたくないラインがあるし、入ってほしくない部屋があるものだと思っています。
作中にはそこに土足でズカズカと入ってくる人間も描かれているが、これがまた腹のたつこと。
他者への尊重とは、その人の領域を認め、大人しく部屋の外にいるべき行動だと染み染みと思ってしまったり。
こいつはこういう人間。
その決めつけこそが『悪意なき攻撃』なのではないか…と。
物語のラストは読む人によっては少し物足りなく感じるかもしれません。
スッキリ!とはいかないけれど、私はこの作品の結びにとてもセンスを感じました。
少数派。
とはいったもので。
世の中には自分が周りとは違うことに気付き、苦しみ、何とか『普通』の輪の中に入ろうと必死に藻掻く人間がいる。
作中に出てくる少年もそんな人間の1人だ。
そして、先生も。
世間から外れた世界を心の奥底に持つ人間の1人。
集団意識が強い、特に学校というコミュニティでは足並みが揃わないことを悪とする。
そんなリアルな情景をとても上手く表現されているこの作品は、読了後に『普通』とは何だろうと思わず考えさせられました。
見えているものや、感じることが他者と違っても。もしもそれが、いわゆる非常識だったとしても。
それで周りに迷惑をかけないようにとセーブしてコントロールして生きれるのならば、非難されるいわれはないはずなのに…。
人はつくづく、周りに敏感で。
そして、人を気にする暇を持て余す生き物だとも思ってしまう。
私としては、自分の世界を言葉や文章や絵画、音楽などと表現できる才能は羨ましい限りです。
人は誰にも踏み込まれたくないラインがあるし、入ってほしくない部屋があるものだと思っています。
作中にはそこに土足でズカズカと入ってくる人間も描かれているが、これがまた腹のたつこと。
他者への尊重とは、その人の領域を認め、大人しく部屋の外にいるべき行動だと染み染みと思ってしまったり。
こいつはこういう人間。
その決めつけこそが『悪意なき攻撃』なのではないか…と。
物語のラストは読む人によっては少し物足りなく感じるかもしれません。
スッキリ!とはいかないけれど、私はこの作品の結びにとてもセンスを感じました。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる