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第7章 4人の悪魔
99話
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羊の館の前に来たボクとリュウイチさん。
「リュウイチさん、中に入る前に段取り確認したいのですがいいですか?」
「当たり前だ。こういうのは段取り確認で9割決まると言ってもおかしくないものだ」
「ありがとうございます。白の女王に会うためには死の門を開けなければいけません。リュウイチさんはテ。という漫画を知っていますか?」
「チ。なら知っているがテ。は知らないな」
リュウイチさんがテ。なんて漫画知るわけない。だって今ボクがそれっぽく言っただけだから。
「テの秘密について描かれている漫画です。右手の生命線、知能線、感情線はカタカナのテを現していて合理的で美しいというやつです」
「たしかにそう言われてみればそうだな」
右手を見つめ始めるリュウイチさん。
「左手に現れるのは鏡写しのテ。その2つを合わせると神社の鳥居の門が現れます」
右手と左手をくっつけてマジマジと手を見始めるリュウイチさん。
「これで門が開ける準備が整いました。死の門を開けるためには指を見る必要があります。指はシとも呼び、死を表します。死の門を開けるには指紋が必要です」
手をジッと見始めて指紋を確認しようとするリュウイチさん。
「指紋は何も見えてこないな」
「フルダイブ型のVRMMOのゲームだとしても指紋を再現する必要はないですから普通は見えません。隠しパラメータの指紋をオンにする必要があります」
「これで白の女王のところにいけるというわけか」
「えぇ、そうです」
「実は第2章の時に白の女王に会いに行こうとしたが迷宮すぎて会えなかったんだよな」
まさかリュウイチさんがその時から白の女王の存在に気づいていたとは思っていなかったな。
「隠しパラメータ・指紋オン」
「おー、これが俺の指紋か。たしかこんな迷宮だったな」
手に浮かび上がった指紋をマジマジと見つめ続けるリュウイチさん。
「念の為ボクにも見せてくれませんか?あっ、これがボクの指紋です」
お互いに手を見せ合い指紋の確認。
「1人の時は自分の指紋ですが、2人になると誰の手のどちらの手が迷宮になるかわかりません」
「さすがはハヤトくん、段取りがいいな」
「リュウイチさんの段取りにはかないませんよ。リュウイチさんはもうわかっていますよね?白の女王は1人では倒せないという事を」
「まぁな。というか倒すのは白の女王じゃないけどな」
「もちろんわかっています。隠しボスは鏡写しの自分達。リュウイチさんと一緒だから隠しボスを先に倒すのは無理。だけど鏡写しのリュウイチさんには勝つ事になる。これがリュウイチさんに勝つ方法です」
リュウイチさんが深く頷き始めた。
「正解だ、ハヤトくん。試合は引き分けだけど、勝負に勝てる。段取り確認はこんなもんでいいかな?」
「はい。あっ、最後に1つだけ。トランプのジョーカーは2枚あるからジョーカー級には1人ではなれない。って事もリュウイチさんはわかった上で段取りを始めから組んでいたんですか?」
「ん?もちろんだろ。スペードのクイーンというゲームでトランプがモチーフのゲームなんだから当然だろ」
「やっぱりリュウイチさんはすごいですね」
「すごいのはハヤトくんの方だよ。第1章を初めてクリアしたハヤトくんに俺は運命を感じているんだぜ」
運命を感じていると言われるとなんか嬉しいもんだな。でもなんでだろ?
「トルコ語でハヤトは生命を意味する言葉。スペードのマークは死を表し、死がテーマのゲームで生命を表す名前の人がトッププレイヤーとして活躍するなんて最高だろ」
ハヤトという名前にはそんな意味があったなんてボクは知らなかった。というか作者も知らなかった。そんな事を意図せず、なんとなく適当につけた名前にそんな意味があると知った作者が実は1番ビックリしている。
「ボクの名前にそんな意味があったんですね。知らなかったです」
「だから目に見えない運命というモノを感じる事が出来るんだ。よし、じゃあそろそろ行くとしようか」
「はい、よろしくお願いします」
ボク達は羊の館の扉を開き、館の中へ入っていった。
「リュウイチさん、中に入る前に段取り確認したいのですがいいですか?」
「当たり前だ。こういうのは段取り確認で9割決まると言ってもおかしくないものだ」
「ありがとうございます。白の女王に会うためには死の門を開けなければいけません。リュウイチさんはテ。という漫画を知っていますか?」
「チ。なら知っているがテ。は知らないな」
リュウイチさんがテ。なんて漫画知るわけない。だって今ボクがそれっぽく言っただけだから。
「テの秘密について描かれている漫画です。右手の生命線、知能線、感情線はカタカナのテを現していて合理的で美しいというやつです」
「たしかにそう言われてみればそうだな」
右手を見つめ始めるリュウイチさん。
「左手に現れるのは鏡写しのテ。その2つを合わせると神社の鳥居の門が現れます」
右手と左手をくっつけてマジマジと手を見始めるリュウイチさん。
「これで門が開ける準備が整いました。死の門を開けるためには指を見る必要があります。指はシとも呼び、死を表します。死の門を開けるには指紋が必要です」
手をジッと見始めて指紋を確認しようとするリュウイチさん。
「指紋は何も見えてこないな」
「フルダイブ型のVRMMOのゲームだとしても指紋を再現する必要はないですから普通は見えません。隠しパラメータの指紋をオンにする必要があります」
「これで白の女王のところにいけるというわけか」
「えぇ、そうです」
「実は第2章の時に白の女王に会いに行こうとしたが迷宮すぎて会えなかったんだよな」
まさかリュウイチさんがその時から白の女王の存在に気づいていたとは思っていなかったな。
「隠しパラメータ・指紋オン」
「おー、これが俺の指紋か。たしかこんな迷宮だったな」
手に浮かび上がった指紋をマジマジと見つめ続けるリュウイチさん。
「念の為ボクにも見せてくれませんか?あっ、これがボクの指紋です」
お互いに手を見せ合い指紋の確認。
「1人の時は自分の指紋ですが、2人になると誰の手のどちらの手が迷宮になるかわかりません」
「さすがはハヤトくん、段取りがいいな」
「リュウイチさんの段取りにはかないませんよ。リュウイチさんはもうわかっていますよね?白の女王は1人では倒せないという事を」
「まぁな。というか倒すのは白の女王じゃないけどな」
「もちろんわかっています。隠しボスは鏡写しの自分達。リュウイチさんと一緒だから隠しボスを先に倒すのは無理。だけど鏡写しのリュウイチさんには勝つ事になる。これがリュウイチさんに勝つ方法です」
リュウイチさんが深く頷き始めた。
「正解だ、ハヤトくん。試合は引き分けだけど、勝負に勝てる。段取り確認はこんなもんでいいかな?」
「はい。あっ、最後に1つだけ。トランプのジョーカーは2枚あるからジョーカー級には1人ではなれない。って事もリュウイチさんはわかった上で段取りを始めから組んでいたんですか?」
「ん?もちろんだろ。スペードのクイーンというゲームでトランプがモチーフのゲームなんだから当然だろ」
「やっぱりリュウイチさんはすごいですね」
「すごいのはハヤトくんの方だよ。第1章を初めてクリアしたハヤトくんに俺は運命を感じているんだぜ」
運命を感じていると言われるとなんか嬉しいもんだな。でもなんでだろ?
「トルコ語でハヤトは生命を意味する言葉。スペードのマークは死を表し、死がテーマのゲームで生命を表す名前の人がトッププレイヤーとして活躍するなんて最高だろ」
ハヤトという名前にはそんな意味があったなんてボクは知らなかった。というか作者も知らなかった。そんな事を意図せず、なんとなく適当につけた名前にそんな意味があると知った作者が実は1番ビックリしている。
「ボクの名前にそんな意味があったんですね。知らなかったです」
「だから目に見えない運命というモノを感じる事が出来るんだ。よし、じゃあそろそろ行くとしようか」
「はい、よろしくお願いします」
ボク達は羊の館の扉を開き、館の中へ入っていった。
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