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46話
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2本の角を持つ魔王マグロ。長い角からは魔王の太刀、短い角からは魔王の柳葉包丁が作れる。そして魔王マグロは食材としてもかなりの価値がある。
そんな魔王マグロが食材として流通する事はあっても2本の角が流通する事はない。
魔王マグロの身体はドラゴン並みの硬さがあるため、倒す方法は角を折る方法がとられる。角を折れば動けなくなるため倒すのは簡単だ。
角を折らず倒せたのは今までで1人のみ。何代か前の国王でもある万能勇者が倒したのみだ。
そのため魔王の太刀を持っているのは万能勇者のみ。魔王の柳葉包丁は国宝とされ王国が管理している。
そんな魔王マグロの角を折らずに倒す事にボクが挑む。
角を折らずに倒す方法は至って簡単だ。真っ正面から魔王マグロを受け止めて動きを止めるだけだ。動きを止めた時に風の魔石を使って呼吸出来ないようにすればあっという間に倒せる。
言うのは簡単だが今までこれを出来た人は1人しかいないという事はどれだけ難しい事をやろうとしているのかは容易に想像出来る。
だがボクだけはこれをやれる自信はあったし、ラオさんもボクなら出来ると思っているから提案してきた。
ボクは朝早くにギルドの受付に行き、魔王マグロ討伐の話をして港に向かった。
港に着くとギルドが用意してくれた大きな船が準備されていた。
あれっ、ボクこんなに大きな船を頼んだ覚えがないんだけど、出航する準備が出来ている船はこれしかいない。
あたりウロウロと見渡しながら散策していると、船長らしき人が姿を現した。
「あんたがホクトさんだね。船ならもう準備出来ているよ。角を折らずに魔王マグロを獲ってくるなんてヤロウはもう何年もいなかった。そんな男気のあるヤロウには小さな船は似合わねぇ。だから大きな船を準備した。魔王マグロは見つけるのに時間がかかるんだ。早く乗ってくれ」
「はいっ」
それからが長かった・・・
1週間経っても魔王マグロは見つける事が出来なかった。ただひたすらボクは船の上で魔王マグロを見つけるまで待っていた。
その間に盗賊団シルバースネークのアジトの解体は終わったようだ。
魔王マグロを探し始めてから10日目にしてようやく進展があった。
まだ少し遠いが魔王マグロを見つけたとの事。
なんだかドキドキしてきた。出来るという自信はあるが、慢心した気持ちになっていないだろうか。
どちらにせよ、ここまで来たならやるしかない。
「ホクトさん、今飛び込めばちょうど真正面に魔王マグロがくるぞ」
「わかりました」
ボクは覚悟を決めて勢いよく海に飛び込んだ。そして素早く水の魔石と風の魔石に魔力を流して、海の中を自由に動けるようになる。
「龍天飛翔穴」
ボクは自分の身体にある龍点穴を突きバフをかけて、二刀流の盾を構える。これがボクに出来る最強の盾。
これで後はフルパワーで真っ正面から受け止めるだけだ。
そう思っていても徐々に近づいてくる巨大な魔王マグロ。その角は海にいるドラゴンを切り裂く威力がある最強の矛。
いよいよ魔王マグロとぶつかる。
最強の矛と最強の盾、どちらが強いかの勝負が始まった。
そんな魔王マグロが食材として流通する事はあっても2本の角が流通する事はない。
魔王マグロの身体はドラゴン並みの硬さがあるため、倒す方法は角を折る方法がとられる。角を折れば動けなくなるため倒すのは簡単だ。
角を折らず倒せたのは今までで1人のみ。何代か前の国王でもある万能勇者が倒したのみだ。
そのため魔王の太刀を持っているのは万能勇者のみ。魔王の柳葉包丁は国宝とされ王国が管理している。
そんな魔王マグロの角を折らずに倒す事にボクが挑む。
角を折らずに倒す方法は至って簡単だ。真っ正面から魔王マグロを受け止めて動きを止めるだけだ。動きを止めた時に風の魔石を使って呼吸出来ないようにすればあっという間に倒せる。
言うのは簡単だが今までこれを出来た人は1人しかいないという事はどれだけ難しい事をやろうとしているのかは容易に想像出来る。
だがボクだけはこれをやれる自信はあったし、ラオさんもボクなら出来ると思っているから提案してきた。
ボクは朝早くにギルドの受付に行き、魔王マグロ討伐の話をして港に向かった。
港に着くとギルドが用意してくれた大きな船が準備されていた。
あれっ、ボクこんなに大きな船を頼んだ覚えがないんだけど、出航する準備が出来ている船はこれしかいない。
あたりウロウロと見渡しながら散策していると、船長らしき人が姿を現した。
「あんたがホクトさんだね。船ならもう準備出来ているよ。角を折らずに魔王マグロを獲ってくるなんてヤロウはもう何年もいなかった。そんな男気のあるヤロウには小さな船は似合わねぇ。だから大きな船を準備した。魔王マグロは見つけるのに時間がかかるんだ。早く乗ってくれ」
「はいっ」
それからが長かった・・・
1週間経っても魔王マグロは見つける事が出来なかった。ただひたすらボクは船の上で魔王マグロを見つけるまで待っていた。
その間に盗賊団シルバースネークのアジトの解体は終わったようだ。
魔王マグロを探し始めてから10日目にしてようやく進展があった。
まだ少し遠いが魔王マグロを見つけたとの事。
なんだかドキドキしてきた。出来るという自信はあるが、慢心した気持ちになっていないだろうか。
どちらにせよ、ここまで来たならやるしかない。
「ホクトさん、今飛び込めばちょうど真正面に魔王マグロがくるぞ」
「わかりました」
ボクは覚悟を決めて勢いよく海に飛び込んだ。そして素早く水の魔石と風の魔石に魔力を流して、海の中を自由に動けるようになる。
「龍天飛翔穴」
ボクは自分の身体にある龍点穴を突きバフをかけて、二刀流の盾を構える。これがボクに出来る最強の盾。
これで後はフルパワーで真っ正面から受け止めるだけだ。
そう思っていても徐々に近づいてくる巨大な魔王マグロ。その角は海にいるドラゴンを切り裂く威力がある最強の矛。
いよいよ魔王マグロとぶつかる。
最強の矛と最強の盾、どちらが強いかの勝負が始まった。
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