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別段普段と代わり映えのないある朝、はたと気づいた。
私には前世の記憶がある。
そして生まれ変わったのはモンスターが跋扈する異世界で、さらに見てくれと家柄も悪くない現実。
前世では目に入れても痛くない可愛いわが子が二人もでき、孫も見れて人並の幸せは手に入れた。
とはいえ波乱万丈、苦労も多く、その理由は借金、酒、女とだらしのない元旦那の存在だ。
自分で選んだ相手とはいえこれでもかと後悔した日々は忘れるに忘れられない。
唯一の感謝は可愛いわが子を腕に抱けたことくらい。
現状の私の見てくれと家柄と若さに前世の記憶が加われば、やることは決まっている。
この異世界転生を優雅に謳歌するため、私の人生設計を狂わす恋愛フラグは全力でへし折らせて頂きます。
手始めは、先日結ばされた婚約破棄からはじめましょう。
文字数 21,240
最終更新日 2021.04.20
登録日 2021.02.17
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