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違う世界④
しおりを挟む横浜衛士訓練学校に鐘の音が響き渡った。
一ノ瀬隊にスクランブルがかかり、戦闘に派遣された。ラプラスもそれに含まれめいた。
流石に非常事態だけあってリーダーである真昼ではなく、経験豊富なシノアが仕切っていた。
「私の得意とするポジションとすれば前衛だけど、流石に任せられないよね」
「そうね。前衛が崩れれば全てが瓦解する。申し訳ないのだけれど後衛で愛花さんと一緒に葉風さんを守って欲しいわ」
「わかった。了解。よろしくね、愛花さん、葉風さん」
「はい、よろしくお願いします」
「うん、よろしく」
――――間も無くして、戦闘が開始される。向こうにいるアールヴヘイムとの挟撃ではあるが、尻をつついた形ではない、向い合っての戦闘になっていた。
ラプラスは、デストロイヤーの群れの構成がいつもと異なっている事に気づいた。デストロイヤーとの戦闘、そこでまず一番にかち合うのはスモール級である。しかしここでは、ラージ級が敵の多くを占めていた。
「群れの後ろに近いからかな………各員、ラージ級に気をつけて! ここは群れの後ろだよ!」
つまりはいつもは後ろに引きこもっている奴が多く、いつラージ級が束で出てきてもおかしくない。少し高度を上げれば、レーザーで撃ちぬかれる。短距離であれば宙空での高速移動で照射を外せるが、それも限界があった。ラージ級が多く、スペースが少ないのも問題があった。
「なんですの!? このデストロイヤー!?」
「気色が悪いわね。しかもそれぞれの種類が統一されている?」
「ラージ級は即死級のレーザーを飛ばしてくる! 気をつけて!!」
「レーザー? そのくらいいつもの事じゃ」
「うわっ!?」
「わわわっ」
ラプラスは視界の前で、回避しあった真昼と二水ぶつかり、倒れこむのを見た。間髪入れずラージ級のレーザーが煌めいた。
ラプラスはすぐさまシールドファンネルを展開させ、二人を守る。キュィィィン! と甲高い音が響き渡り、弾かれたレーザーが大地を溶かした。
「全員、傾注! このラージ級のレーザーは火力が高い! 狙われたら即死させるか、速度で振り切るしかない!」
「こりゃあやばいな」
「ええ、気をつけるとしましょう」
「ありがとうございます!」
「助かりましました!」
「今はとにかく数を減らさないとまずい!! ラージ級以外はすべて無視で良い! レーザーを撃たせるな!」
ラプラスは言った。冷静を装い、言い放ちながらも脅威の群れの中にシューティングモードで銃撃を撃ち込んだ。
襲いかかるスモール級やミディアム級をブレードモードで一閃する。受けたラージ級が矛先をラプラスに向ける。周囲にいるラージ級も、一斉にその破壊行為をラプラスへと集中するが―――
「支援します」
「狙いやすい。この人、即興チームでこんな動きを」
「ラプラスさん! 少しは頼ってくれてもよろしくてよ!」
前後左右から銃撃が放たれ、デストロイヤーが破壊される。
狭いスペースはラプラスが得意とする場所だった。そして敵の攻撃の兆候をほぼ完全に見切ることが可能なラプラスにとっては、図体に反して動作が鈍いラージ級などいいカモでしかない。最小限の動きでレーザーによる一撃を回避する。合間にミドル級が飛びついてくるが、その跳躍の寸前を見きって、また回避。
即座に反撃に移り、動かない置物へと変えていく。脇を抜ける度にブレードモードの銀閃が煌めき、汚い液体が地面を汚す。対するラプラスに、一切の傷はない。ミドル級にぶつかった時に塗装が剥げたりもしているが、それだけだ。
噛み付かれた跡は存在せず、損傷も皆無だった。そしてまた、ラプラスは左右へと滑り、ヒュージが道化のように踊らされていく。まるで約束稽古のように繰り返される。常軌を逸した光景、それを見てしまった愛花は、戦いながらも絶句していた。
額には汗が、そして背中に流れる冷や汗はその何倍もあった。ラプラスという衛士の卓越した技量はデータで知っていた。乱戦が得意とは事前に聞いていた。即興の部隊で、本来の戦いより酷い状況にあるのも分かっている
だからこそ戦意は高く、その技量が十全に発揮されているのだと予想はできる、だけど。
(あれが、衛士にできること? たった一歳差の真昼さんに!)
愛花は内心で叫んだ。理解ができないです、と。あれだけの密度のデストロイヤーが相手になっていないなどと、夢物語の範疇である。ラプラスは強化衛士で戦術機も高性能、自分のよりも性能は上であろう。だが、とても真似できない機動だった。アールヴヘイムでも、こうはいくまいと、どこかで確信できるものがあった。
―――そして。
「こっちに注意を集めます! こちらは魔力リフレクターがあります! 射線を気にせず各員の役割を!」
「信用、いたしますわよ!」
指示が飛ぶ。縦横無尽に駆けながらも、味方が見えている証拠だった。そして指示が出されるその間も、戦闘とは呼べない一方的な蹂躙は継続されていた。ミドル級の一撃は触れれば溶ける必殺の矛だが、ラプラスは触れそうな程に近く在り、しかし決して触れずに。組み付いて噛み付こうとするそのミディアム級の手は、蹴りによる迎撃や短距離の跳躍、果ては体当たりで“いなす”。
使用している主な兵装も、シューティングモードか、ブレードモードのみ。シールドファンネルは展開させて味方をすぐに援護できる位置に置いている。
見た目にはピンチの連続にみえよう、そんな中でラプラスはまるで生真面目な事務職のように。自分の脅威となる敵、その“手前側”から丁寧に対処し、一定のリズムで一字一句、綺麗な文字を刻むように撃墜のスコアを上げていった。関節部に斬撃を受けたラージ級が倒れていく。回転しながらの斬撃に、3体一度に首を飛ばされたミドル級もいた。
たまに後ろに出てくるミディアム級も、触れた途端に斬って捨てられた。風強い宙空の中で首が舞い、地面にどさりと落ちていく。
そして大敵であるラージ級も隙間から湧いて出たが、黙って見逃すような間抜けなラプラスなど、この戦場には存在しなかった。
「シールドファンネル!!」
空中に浮遊していたシールドファンネルが即座に反応、何よりも優先して行うべきだと、尽くを潰していった。前衛遊撃に集中することになったシールドファンネルは、発見次第にガトリング砲を斉射し、レーザーを撃つ隙を与えない。
「これは、前衛としても動きやすいな」
「だな! 目の前に集中できる!」
そのまま、傍目には圧倒的な戦闘が続いていた。デストロイヤーの矛先がラプラス以外に向かう回数は、数えるほどに少ない。
そして食ってかかってはいなされるデストロイヤーは、良い的である。ラプラスが取りこぼした相手は、漏れ無く後衛の愛花に蜂の巣にされていった。
前衛が引きつけ、後ろがしとめる、正しく必勝のパターンだ。
「アールヴヘイムの方は……やや押されているようですね」
「仕方ないわ。あの異世界ヒュージは硬いですもの」
「こちら側は片付けた事ですし、救援に向かいます?」
「そうね、そうしましょう」
「休憩は終わりよ。これより移動を開始する」
敵の密度が高い場所に移動しようとする。その直前、待機していた助けられた葉風が、おずおずとラプラスに問いかけた。
「あ、あのラプラスさん。無理させてる私が言う事じゃないかもなんですけど、体力は大丈夫ですか?」
「えっ」
「えっ」
変な声のあと、沈黙が流れた。再起動したラプラスが、不思議そうに答えた。
「………いや、戦闘は短かったし、今日も。まだ戦って1時間程度しか経っていない」
「ま、まだ?」
「程度って………あの機動を一時間も、いやでも……」
また、沈黙が流れた。今度は気まずい雰囲気が。
常識とはあくまで言葉であり、万人に共通する認識ではあり得ない。
一方で愛花は、戦々恐々としながらも聞きたいことを口にした。
「そ、そうですね、余裕があるように見えます。それは無理を………無理をした上での戦闘ではないと、だからですか」
「うん。単機で気張る状況じゃないから、長引くことも考えた。無駄なく無理なく、節度ある機動を意識したつもりだったけど………………何でそんな訝しげな目を?」
聞いていた全員。全ての衛士がたまらず感情を顔に示していた。
曰く、何を言っているんだこいつは。対してラプラスは心外だ、と返した。
「そんなに驚くような事かな――――と、しゃべくってる暇もない。休憩は終わり、アールヴヘイムの援護に行く」
今は数を保持して、何よりも部隊の形を維持するべきだと主張した。残弾数が敵より少ないかもしれない現状、それを更に減らすのは得策ではないと。
「迅速に移動を開始。各自、仲間との連携を常に意識。焦った上でのミスだけは避けて。敵の数が多くて無理と思えば一時的に退いて」
「あと、無理だと思ったら恥と思わず助けを呼ぶこと」
シノアの命令にラプラスが追加した。
「了解です! “助けを呼ぶのは恥ではなく、無駄死にこそが恥である。そして仲間の仕事は、死角を補うことにあり”と………そういうことですね!」
一方で、ラプラスは目の前の衛士達の飲み込みの良さについて、理解していた。
前衛に弾を当てず、後衛として援護するタイミングの良さ。前の味方に当てるは後衛最大の恥であると言って聞かなかった戦友が居た。待つことが大事なのだと主張した。
「………“後衛の仕事は敵を無駄に多く倒すのではない。必要な時に必要なだけ、隊の生を考えながら弾をばらまくことにある”だったかな」
「とても良い言葉ですね」
褒める愛花にそれ、貴方の言葉だよ、と言いかけてやめる。
「あ、やばい」
「え? どうしたんですか?」
「先行する! 私のことは無視して!!」
アールヴヘイムは苦戦していた。
デストロイヤーの基礎能力の向上と数の暴力が、最強と謳われるアールヴヘイムに苦戦を敷いていた。そしてそもそもアールヴヘイムは連携こそできるものの、衛士単体の個人芸で成り立っている面があった。そして、焦れば焦るほど冷静さ欠いて殲滅速度が落ちていく。
「このぉ!」
「阿頼耶! 突出し過ぎ!」
「はぁ、はぁ、まだ、まだまだ!!」
「クソ! 阿頼耶のやつトランス状態になってる! この戦況的に厳しいのはわかるけど、この前のラプラスの動きを見て悪影響を受けてるね!」
ガキィン! と阿頼耶の戦術機が大きく弾かれた。大きな隙を晒してしまう。それを見逃すヒュージではなかった。
即座に援護に入ろうとするアールヴヘイムだが、それは無理だった。デストロイヤーは阿頼耶の体に食らいつき、全身を拘束していた。
「あ、あ、あ、動けな」
「阿頼耶ちゃん!!」
「阿頼耶!!」
「くそ!」
そしてミドル級のカマキリのよう鋭利な腕が、阿頼耶に振り下ろされそうになって、桃色の髪の衛士の拳がデストロイヤーを叩き潰した。
そして阿頼耶に纏わりつくデストロイヤーを引き千切って救出する。
「大丈夫? 阿頼耶ちゃん」
「あ、あ、はい」
「危なかったね。もう大丈夫」
泣きそうな阿頼耶の頭を撫でた後、背中をトントンと叩く。そして手に阿頼耶の戦術機を渡す。
「ラプラス起動、マギクリスタルコア出力再上昇、オペレーションパターン2、オールウェポンフリー、シューティングキャノンモード。対象を全滅させる」
そのまま、苦戦しているアールヴヘイムの援護に入っていった。やがて戦域が広くなりはじめる。範囲がラプラスが全てをカバーできる状況になっていったが、損耗は増えなかった。生き残っている前衛も、先の武の動きを見ていたからだ。そのまま真似することはできないながらも、要点を掴むことはできたようで、味方機との連携を上手く回し始めていた。
ラプラスも同様だ。しかし、これでも勝ち切ることは出来ないと気づき始めていた。
「つぅ、、敵の数が………!」
相も変わらず数が多いデストロイヤーを前に、悔しげに呟く。戦い始めてから2時間あまり、かなりのペースで削れてはいるが、一向に赤の点には途切れが見えない。東に流れていないことを見ると、向こうの部隊が奮戦していることは分かったが、デストロイヤーの赤はまだまだ健在である。これで機甲部隊や艦隊の援護があれば、一気に減らせる。だが、そもそもこの世界において両方ともにまだ援護できる状況にはなかった。
打撃力が不足している。ラプラスはそれを痛感しながらも、目の前の敵を倒し続けることしかできない。助けた味方機も、集中を途切らせることなく戦い続ける。今回の戦場は激戦であり、多くは命令を前に拒絶こそしなかったが、死を覚悟していた者も多かった故に身体は固く。戦い始めた時には動きも鈍かったのだが、こと今になっては違っていた。
言葉にはできないけれど空気が――――なんだか、勝てるような気がすると思い始めていた。
可能性を見たのだ。それを知らせた衛士が、戦っているからこそ。特別な事はしていない。斬って走って、跳んで撃たせて、助けて逃がして。弱音を一切吐かない少年を前にして、先に諦めることが出来るかと。全てではないがそう考えた衛士は多く、考えない衛士をも引っ張ってデストロイヤーの壁に抗い続けた。
デストロイヤーは強い。それは知っていた。
デストロイヤーは多い。それも知っていた。
だけど、勝てるかもしれないと思い始める者が出てきた頃だった。
気づけば一ノ瀬隊およびアールヴヘイム達は部隊の中央に、通信が開く。その顔は、青を通り越して土気色になっていた。
横浜衛士訓練学校側のHQからだ。
『諸君、落ち着いて聞いて欲しい』
不吉な出だしだと、ラプラスが思う暇もなかった。
話す直前に、広域データリンクよりレーダーのデータが更新される。
陸側の赤はやや薄れているが、しかし問題はそこにはない。更新の前後で、明らかに変わった箇所があったのだ。
それは現状アールヴヘイムと一ノ瀬隊達がいる後方、海側の色が変わっていた
『こっ、くそ、まさか…………!!』
思い当たる可能性を並べ、そして気づき、同時に戦慄いた。間も無くして報告が入る。
『沿岸警備隊より報告! デストロイヤーの一団が別の地点より上陸、場所は―――ま、待って下さい!』
見れば、赤の点が。更に後方約30kmの地点に赤の点が増えていた。気づいたラプラスが、叫ぶ。
「ここに、来て新手だって!?」
『はい、更に報告が!』
悲鳴のような報告。見れば、その後方にも赤い点が生まれつつあった。そして、更に西にも。
『報あり! 多数のデストロイヤーが上陸したとのことです!』
『く――――!』
ラプラスが歯噛みする。地理も、戦力の位置関係も把握していたからだ。
『艦隊の砲撃は!』
『異世界型ラージ級、多数! 全て迎撃されてます!』
『重金属雲があるでしょ! 横浜衛士訓練校に展開している部隊に援護………いや、この強風下では無駄か! というか重金属雲の概念そのものがないか。それに航空部隊の火力も期待できない』
『さ、更に西! 師団規模のデストロイヤーが上陸してきます――――!』
先にまで優勢だった戦況が、一転していた。
その上で、人類側は打つ手を完全に封殺された形になった。
何より天候の悪化がここに来て響いていた。一方で対するデストロイヤーの驚異的存在たるラージ級のレーザーは、この風雨などものともしないというのに。上陸してくる数とその中に含まれている光線級の割合を考えれば、航空機による援護も最早絶望的と言える状況になっていた。
完全に、立場が逆に――――挟撃を受ける側に、退路を絶たれてしまった
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