悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック

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44話:対決②

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 ラスティとカナタが戦闘を開始する。
 ラスティは、もはや「人」ではなく「闇そのもの」がラスティの殻を着て立ち上がった姿だった。

 そこに立つのは、完全なる黒。光を受けることを拒絶する、底なしの漆黒が人型を取って凝縮した存在。輪郭すら曖昧で、まるで紙にこぼれた墨がゆっくりと立ち上がり、ラスティの形を模したかのようだ。

 どれだけ強い光を当てても、その表面は決して輝かず、ただ周囲の明るさを呑み込んでいく。
 頭部から突き出るチェンソーブレードも、腕から伸びる二本のチェンソーも、すべてが同じ黒に塗り潑された刃。

 刃先すら判別できないほど深く、鋭く、静かに空気を裂く。目は、かつての橙色の炎ではなく、針のように細く燃える真紅の光点二つだけ。それが闇の中で瞬くたび、地獄の奥からこちらを覗き込まれているような錯覚に陥る。顔はない。表情はない。ただ、圧倒的な「在る」という事実だけがそこに鎮座している。

 胸から垂れ下がる腸のマフラーも黒一色。かつての生々しい赤は完全に失われ、ただの黒い紐のように無機質に揺れている。

 動けば、残像が黒い煙となって遅れて立ち上る。一歩踏み出すたびに空間が歪み、空気が重く沈む。

 音すら吸い込まれ、チェンソーの唸りだけが低く、腹の底に響く。そして怒り、絶望、あるいは純粋な破壊衝動が頂点に達したとき、それは常識を凌駕する純黒の怪物へと変貌する。闇の塊が、ラスティの形を保ったまま地獄を歩く。

 救いでも希望でもない。
 ただの「終わり」。
 ただの「恐怖」。
 ただの「黒」。

 世界そのものを終わらせるために生まれた、純粋な破壊の化身のようだった。

「ヴァァ!!」

 茶色の髪をした、穏やかな顔の青年。ミッドガル総合学園の指導教員服を着たまま、片手に細身の剣を提げている。  

 カナタ。彼は静かに息を吐いた。

「……この圧力。尋常じゃないな」

 黒いラスティは答えない。ただ、頭部のチェンソーが低く唸りを上げ、闇がさらに濃くなる。カナタは一歩踏み出す。

「今、苦しんでいる人がいる。次の生で報われるかもしれない、なんて言わない。私は今、救うことを選ぶ」

 剣を抜く。刃は淡い茶色の魔力に包まれ、夕陽のような色を帯びる。

 黒いラスティが動いた。一歩で距離を詰め、右腕のチェンソーが振り下ろされる。闇の刃は空気を呑み込み、音を殺し、カナタの立つ場所を丸ごと消し去ろうとする。

 カナタは跳ばない。剣を掲げたまま、真正面から受け止めた。衝撃が街を揺らす。石畳がさらに崩れ、地面が波打つ。だが、カナタは一歩も下がらない。魔力が黒い刃を押し返し、闇を裂く。

「……強いな。でも」

 カナタは微笑んだ。優しい、いつもの笑顔だった。

「負けない」

 次の瞬間、カナタの魔力が爆発した。茶色の光が夜空を染め、黒いラスティの巨体を包み込む。闇が悲鳴のような唸りを上げ、初めて後退った。カナタは剣を振り上げる。

「私は世界の法則すら敵に回す。君に負けるわけにはいかない」

 黒いラスティが咆哮する。チェンソーが回転し、闇が渦を巻いてカナタに襲いかかる。カナタは走った。闇の中へ、まっすぐに。二つの影が激突する。

 黒いラスティが右腕を振り被った瞬間、空気が完全に消えた。音も、風も、光も。巨大な腸チェンソーが振り下ろされる軌道だけが、純黒の直線となってカナタの頭上へ落ちる。

 カナタは動いた。左足を半歩後退させ、剣を斜めに構える。刃は夕陽色に燃え、闇の直線を真正面から迎え撃つ。衝撃が爆ぜ、地面の瓦礫が一瞬宙に浮く。

 カナタの靴底が石畳を抉り、十メートル近く滑りながらも、剣は一ミリも下がらない。黒い刃と茶色の刃が火花を散らすことはない。闇は光を呑み、光は闇を焼く。両者はただ、互いを削り合うだけだ。

「受け止められるなら、やりようはある」

 カナタが呟くと同時に、黒いラスティが左腕を横薙ぎに振るう。軌道は低く、地面を這うように迫る闇の波。カナタは跳躍。刃が通り過ぎた直後、地面が黒い帯状に抉れ、幅二十メートルのクレーターが一直線に走る。空中で体を捻り、カナタは剣を逆手に持ち替えて急降下。黒い肩口へ一直線に突き込む。

 ズブッ! 闇が肉を裂く音ではなく、闇が裂かれる音が響いた。黒い肩から黒い煙が噴き出し、巨体がわずかに傾く。しかし次の瞬間、肩から無数のチェーンが噴き出し、カナタを絡め取ろうとする。

「甘い」

 カナタは剣を横に払い、茶色の魔力で腸を焼き払う。同時に黒いラスティの頭部ブレードが振り下ろし。巨大な歯車が回転し、闇の歯がカナタの頭を狙う。カナタは剣を逆手に持ち替え、歯車に刃を噛み込ませた。

 火花は出ない。代わりに、歯車が一瞬だけ止まる。金属と闇が噛み合い、カナタの腕が震える。

「まだ、まだだ」

 押し返す。歯車が逆回転し、黒いラスティが初めて後退。だがその隙に、胸から飛び出した腸マフラーが鞭のようにしなり、カナタの背中を打つ。ドン!カナタは吹き飛ばされ、建物の残骸に叩きつけられる。壁が崩れ、鉄骨が曲がる。血が口元から滴る。それでも彼は立ち上がる。

「……まだだ」

 黒いラスティが両腕を広げ、無数の腸チェンソーを地面に突き立てる。次の瞬間、地面が盛り上がり、黒い刃の森がカナタを包囲するように生える。カナタは走り出す。

 刃の間を縫うように、跳び、滑り、蹴り、駆ける。腸チェンソーが次々と襲いかかるたびに剣が閃き、闇を薙ぎ払う。

 一閃、二閃、三閃。十閃。二十閃。

 茶色の軌跡が無数に残り、闇を切り裂く。

「全部受け止める!」

 腸チェンソーがカナタの左腕を掠める。肉が裂け、血が舞う。それでも彼は止まらない。黒い巨体の懐へ、一直線に突っ込んでいく。黒いラスティが両腕を交差させ、最大の斬撃を放つ。十字に交わる闇の刃。逃げ場はない。
 カナタは剣を両手で握り、真っ直ぐに突き出す。

「全力斬撃」

茶色の魔力が六重の螺旋となって爆発し、十字の闇を正面から貫いた。衝撃が街を震わせ、雲が吹き飛び、月が一瞬隠れる。黒い十字が砕け散り、巨体が大きく仰け反る。胸の中心に、初めて大きな亀裂が走った。

 カナタは着地し、息を整えることなく再び跳躍。
 剣を高く掲げ、黒い頭部へ向かって真っ逆さまに落ちていく。

「終われ、ラスティ君」

 剣が振り下ろされる。黒いラスティが咆哮し、全身の闇を集中させて迎え撃つ。茶色の光と純粋な闇が、真正面から激突した。衝撃で時間が止まったかのように、世界が白と黒に塗り替えられる。

 カナタの剣が、黒い頭部の中心に深く突き刺さる。

「これで」

 闇が悲鳴を上げた。無数の亀裂が黒い巨体を走り、茶色の光がそこから溢れ出す。黒いラスティは、ゆっくりと、膝をついた。カナタは剣を握ったまま、静かに告げた。

「終わりだ」

 だが、闇の奥で、まだ赤い目が燃えていた。剣はまだ離れていない。戦いは、まだ終わらない。闇が爆発した。黒いラスティが咆哮と共に両腕を振り被る。右の腸チェンソーが超高速で回転しながら振り下ろされ、同時に左腕が横に薙ぎ払う。

 空気が「消える」。
 音が死し、光が呑み込まれ、二つの純黒の死線が交差して巨大なクロスを描いた。
 カナタは跳ばなかった。跳べなかった。死のXはすでに彼の存在そのものを塗り潰している。だから彼は走った。

 死の中へ。

「――ッ!!」

 一歩で音速を超え、衝撃波が背後に白い輪を描く。Xの交点の、ほんの一瞬だけ生まれる「隙間」へ、体ごと突っ込む。黒い刃が髪を、頬を、肩を、脇腹を削ぎ、血が弧を描いて宙に散る。

 それでもカナタは止まらない。
 茶色の剣がクロスの中心を貫き、交差した闇を真正面からぶち抜いた。衝撃で大気が爆ぜ、街全体が一瞬浮き上がり、巨大な建造物が根こそぎ倒れる。

 黒いラスティが咆哮。頭部のチェンソーブレードが振りかぶり、今度は縦に真っ直ぐ振り下ろす。刃は空を裂き、雲を両断し、月を真っ二つに割りそうな勢いでカナタへ落ちる。カナタは剣を逆手に持ち替え、迎撃。

「ヴァ!」
「ぐぐっ」

 二つの刃が噛み合い、火花ではなく「闇と光の破片」が無数に飛び散る。カナタの両腕の骨が軋み、膝が折れそうになる。地面が陥没し、彼の体が半分まで埋まる。
それでも剣は下がらない。

 遅い、遅い、遅い、遅い、
 カナタは叫ばない。ただ歯を食いしばり、魔力を爆発させる。茶色の奔流が刃を伝い、黒いチェンソーを逆さに押し返す。刃が跳ね上がり、黒い巨体の顔面が露わになる

 。瞬間、カナタは地面を蹴った。埋まった足を引き抜きながら、全身の魔力を脚に集中させ、一気に急上昇。

「全力斬撃・改」

 剣が閃く。黒い顔面を横一文字に薙ぎ払う。赤い目が一つ弾け飛び、闇の血が噴き上がる。だが次の瞬間、黒い胸が開き、無数の腸が蛇のように噴出。カナタを空中で絡め取る。

「ぐっ……!」

 腸が腕を、胴を、首を締め上げる。骨が鳴り、血が逆流する。カナタの視界が赤く染まる。黒いラスティが腸を引き寄せ、カナタを顔の前に吊り上げる。

 残った赤い目が、至近距離で燃える【――終わりだ】そう告げるように、頭部のチェンソーが最大回転で振りかぶられた。

 カナタは血を吐きながら、笑った。

「君も、道連れだ」

 その瞬間、彼の全身から茶色の魔力が爆発した。腸が焼き千切られ、宙で灰になる。同時にカナタは剣を握り直し、振りかぶる。

 黒いチェンソーが振り下ろされる。カナタの剣も振り下ろされる。二つの刃が、完全に同じタイミングで、完全に同じ軌道で、完全に同じ一点へ収束する。

 中心で、茶色の剣が黒い頭部のチェンソーを真っ二つに両断していた。さらにそのまま、胸、腹、股、すべてを一直線に貫き、地面まで突き刺す。黒い巨体が、真っ二つに裂けた。闇が悲鳴を上げ、噴き上がり、崩れ落ちる。カナタは剣を突き立てたまま、血まみれで立ち尽くす。

 息が白く、膝が震え、視界が揺れる。それでも彼は、静かに告げた。

「強い……信じられないほど」

 黒いラスティは、もはや動かない。ただ、裂けた巨体の中心で、小さな赤い光だけが、まだ弱々しく瞬いていた。カナタは剣を抜き、ゆっくりとそれに近づいていく。戦いは終わった。だが、決着は、まだついていない。

 黒いラスティの胸が、巨大な口のように縦に裂けた。そこから噴き出したのは、もはや腸ではなく「黒い鎖」だった。

 無数のチェーンが蛇のようにうねり、空気を震わせながらカナタへ襲いかかる。先端は鋭く尖り、闇の棘が無数に生えていた。カナタは剣を振るった。

 一閃。茶色の魔力の軌跡が弧を描き、十本以上のチェーンを薙ぎ払う。だが、次の瞬間、別のチェーンが背後から回り込み、右腕を、左腕を、胴を、両脚を、首を、一瞬で完全に拘束した。

「がっ……!」

 骨が軋む。肋骨が三本、いや四本、立て続けに折れる音が体内で響く。血が喉を逆流し、口から噴水のように噴き出した。視界が真っ赤に揺れ、意識が遠のきかける。

 黒いラスティがゆっくりと顔を近づけてきた。残った片方の赤い目が、至近距離で燃える。頭部の巨大なチェンソーブレードが、甲高い金属音を立てながら最大回転に入る。

 刃は闇そのもので、光を呑み込み、空間を歪め、カナタの胴を真っ二つにするために振りかぶられた。逃げ場は、完全に塞がれていた。カナタは血まみれの顔を上げ、かすれた声で笑った。

「……悪いな。私は、まだ死ねないんだ」

 その瞬間、彼の全身の魔力が暴走した。茶色の光が皮膚の下を這い、血管を焼き、骨を灼き、肉を裂きながら膨張していく。
 制御不能。
 抑えきれない。
 ただ一点、爆発だけを目的とした、純粋な破壊の奔流。黒いラスティの赤い目が、初めて明確に揺らいだ。まるで「理解できない」とでも言いたげに、わずかに細められる。

 カナタは、血と涙と笑みを混ぜながら、最後に呟いた。

「決着はお預けだ。だから、今は……」

 全身が白く輝いた。

「痛み分けとしよう」

 太陽が生まれた。爆発は隔離された世界の街を、雲を、山脈を、水平線すらも吹き飛ばした。衝撃波が同心円状に広がり、崩れた建物を粉々にし、地面をえぐり、夜空に巨大な穴を開ける。人払いの結界。

 座標固定の魔法。
 時間凍結の魔術。
 空間隔絶の聖法。

 それらが粉々に粉砕される。
 黒い巨体の右半身が根こそぎ蒸発し、腸チェーンは焼き千切れ、頭部のチェンソーはねじ曲がって折れ、胸の裂け目は内側から爆ぜた。

 爆心地には、もはや何も残らないはずだった。煙と火と闇が収まったとき。そこに、立っている影があった。右腕は肩から千切れ、左脚は膝から下を失い、全身の皮膚は焼け爛れ、顔の半分は炭化していた。血が滴り、肉が焦げ、骨が露出している。

それでも、カナタは立っていた。

「……はは……良かった。生きてる、か……」

 彼は血の泡を吐きながら、崩れ落ちそうになる体を無理やり支える。
剣は、もうどこにもない。拾おうとしたが、残った左腕が震えて柄に届かない。遠くで、黒いラスティが再生を始めていた。蒸発した半身から闇が湧き出し、ゆっくりと形を取り戻し、折れたチェンソーが新たな刃を生やし、赤い目が再び燃え始める。

 カナタはそれを一瞥し、静かに呟いた。

「……だめだ。もう、戦闘続行は不可能だ」

 血の跡を残しながら、彼は背を向けた。崩れたビルの陰、闇の届かない方向へ。
 一歩、また一歩。
 左脚を引きずり、折れた肋骨が肺を突き刺すたびに血を吐きながら、それでも歩く。背後で、黒いラスティが完全に再生を終え、低い咆哮を上げた。

 カナタは振り返らず、身を引いた。

「ラスティ」

 空間が正常に戻ったことで、エクシアがラスティの隣にやってくる。ラスティは変身を解除する。

「大丈夫かしら?」
「ああ、平気だとも。変身は簡単な形状変化と魔力性質の変化してるだけだ」
「それを簡単と言えるのは貴方の特権ね。エアリス第二王女は?」
「うーん、持っていかれたかな。助けた筈だけど、戦闘している最中に別働隊が回収したと思う」
「そう。どうするの?」
「助けるよ。アーキバスとしてね」
「分かったわ。私は先に戻って準備を整える。貴方の好きにして。こちらもそれに合わせるわ。できれば連絡か協力してほしいけど」
「アドリブがうまくて助かるよ、エクシア」

 二人は軽く拳を合わせて、それぞれの道を進んだ。

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