13 / 59
出会い編
13.光
しおりを挟む
「ビル! ああ……よくぞご無事で」
腕や胸の辺りに血が付いているが、見たところ彼のものではなさそうだ。ベージュ色のチュニックは僅かも破れていない。
「ユーリが大怪我を! バトルマンティスに腕を斬られました」
「っ! まさか欠損して……っ」
紛失、あるいは壊死している場合、エレノアの『祈り』を以てしても治すことは出来ない。干渉出来るのはあくまで人間の治癒能力が及ぶ範囲内。失った腕を生み出すことは出来ないのだ。
「切断には至っていません。ただ傷は深いです」
「そう……」
「ゼフは今、別の重傷者の対応に追われていて手が離せません。可能であればご同行願いたいのですが」
「まだ戦闘は続いているの?」
「はい。ですが、強敵はもういません。余程のことでもない限り重傷者が出ることはないかと」
エレノアは深く頷いて改めて周囲を見回した。未治療者はミラが対応している団員のみ。峠は既に越えている。エレノアが外れても問題はないだろう。
「承知しました。ミラ、任せてもいいわね?」
「はい! この人は勿論、運ばれてきた患者さんも全員アタシが治します!」
ミラの心意気を認めた二人は、微笑まし気に表情を和らげた。
「わっ……」
「?」
ミラの頬がぽっと赤らむ。目線はエレノアの方を向いているようでいて向いていない。何気なく彼女の視線を追うとそこには――ビルの姿があった。
(あらあら……)
ミラとビルが知り合ったのは一週間ほど前。会話こそ重ねているものの、ミラは基本同性であるエレノアか指導役であるゼフの傍に。ミラとビルが二人きりでいるところはあまり見たことがなかった。
(仕方ないわよね。彼はデンスター屈指の美男。魅かれるのも無理はないわ)
チョコレートブランのやわらかな髪に、目尻が垂れ下がった萌黄色の瞳、筋が通った品のある小鼻。そして、慎ましくも何処か目を惹くふっくらとした唇。清涼感に富みながらも甘く蕩けるような色気を感じさせる。ビルはそんな青年だった。
エレノアからすれば頼もしい同志以外の何者でもないが、女性として魅かれる気持ちも分からないでもなかった。
(お茶目で人懐っこいところもあるのよね。弟力、後輩力と言えばいいのかしら? そういったところにも魅かれたのかもしれないわね。……あら?)
ビルは目を伏せていた。その表情は苦し気でもあり切なげで。
「……事態は急を要します。不躾ながら颯でお運びしてもよろしいでしょうか?」
「えっ、ええ……あっ、ちょっと待って頂戴」
エレノアは手にしていたハンカチをミラの膝の上に置いた。
「慌てちゃダメよ。落ち着いて、慎重に処置をして差し上げて」
「はい!」
ミラの瞳が一層眩しく光る。エレノアはそっと彼女の肩に触れて、再びビルに目を向けた。
「お願いするわ」
「はい。失礼致します」
ビルはエレノアを抱き上げた。彼女の背と脹脛にビルの逞しい腕が回る。
「わっ、わわ……っ!」
ミラの手元の魔法陣が消えかける。動揺したのだろう。ギリギリのところで立て直して治療を再開させる。
「わたくしはユーリの家にいます。手に負えない事態が起きたら、その時は迷わず呼んで頂戴」
「はははははっ! はい!!」
「聖女様、目は決して開けないように。しっかりと掴まっていてください」
「分かりました」
エレノアの右頬にビルの広い胸が触れる。血のにおいがした。鼻孔が鈍く痺れる。もしかしたらこれはユーリの血であるのかもしれない。
「っ!!!」
ビルが駆け出した。凄まじい速さだ。適応しきれず吐き気を覚える。決死の思いで治癒魔法をかけつつ力任せに口元を押さえ込んだ。
「着きました」
「あぁ……ええ……」
「お手を」
「……ありがとう」
ビルに腕を引かれる形でユーリの家に向かう。壁は煤けた白土壁。見上げれば苔混じりの重たい茅葺屋根があった。
庭の前で気ままに歩く鶏を一瞥しつつ家の中へ。入って早々、レイとユーリの母親のやり取りが聞こえてきた。
「まっ、魔術師様のお力を以てしても息子の腕は治らないのですか?」
「ええ。ですが、ご安心ください。聖女様であれば――」
「お待たせしました」
エレノアは挨拶もそこそこにユーリのもとに駆け寄る。彼は白いベッドの上に横たわっていた。腕に巻かれた包帯は血で真っ赤に染まっているが、その他の個所に外傷はなく呼吸も安定しているように思う。
「右腕以外の個所は私の方で治しました。麻酔も変わらず効いているようです」
「流石ね。広場に続き見事な手際です」
「ご覧の通り腕は辛うじて繋がっていますが、神経に甚大なダメージを負っています」
場合によっては腕に障碍が残る。ユーリの将来すら左右する重大な局面ではあるが、エレノアが不安に揺れることはなかった。瑠璃色の瞳は静かにそれでいて力強く燃えている。
「心得ました」
レイの口角が持ち上がる。その表情は心なしか誇らしげだ。
「きっ、騎士様! あのっ……主人を見かけませんでしたか? このバカを追って出て行ったっきり戻ってこなくって」
(やはり、お父様はユーリを追って……)
「大丈夫ですよ。一時負傷されましたが、今は治療も済んで広場でお休みになられています」
「あっ、あ゛あ……っ!!」
ユーリの母は膝を折って泣き崩れた。ビルはそんな彼女の肩にそっと触れる。
(両者がきちんと話し合えるようにしなくては。そのためにも一刻も早くこの腕を――)
「せっ、聖女様! どうか息子も! ユーリもお助けください……っ」
彼女は床にしゃがみ込んだままエレノアに祈りを捧げた。組まれたその両手は小刻みに震えている。
(ユーリ、貴方はお母様からも愛されているのね。そして貴方自身もご両親を、村を愛している)
ユーリは両親を、村を守るために命がけで戦ったのだ。その事実をしっかりと胸に抱いて言葉を紡ぐ。
「お任せください。必ずやお救い致します」
「~~っ、ありがとうございます! ありがとうございます……っ」
エレノアは眠るユーリへと目を向ける。彼の瞼にかかった紅髪をさらりと払って小さく息をついた。
「ユーリ、共に励みましょう」
エレノアは霧がかかった虹色の魔方陣を展開させた。これこそが『祈り』、聖者/聖女のみが扱える治癒魔法だ。神々しくもやわらかな光がユーリの体を包み込んでいく。
「なっ……!」
「きゃっ!!? ユーリ!!!?」
突如ユーリの体が輝き出した。エレノア同様虹色に。けれどその光は彼女のものよりも鋭利で力強い。
「こっ、これは……!」
「勇者の、光……」
選択肢は一つに。ユーリの運命は決してしまった。両親の願いはもう叶わない。
腕や胸の辺りに血が付いているが、見たところ彼のものではなさそうだ。ベージュ色のチュニックは僅かも破れていない。
「ユーリが大怪我を! バトルマンティスに腕を斬られました」
「っ! まさか欠損して……っ」
紛失、あるいは壊死している場合、エレノアの『祈り』を以てしても治すことは出来ない。干渉出来るのはあくまで人間の治癒能力が及ぶ範囲内。失った腕を生み出すことは出来ないのだ。
「切断には至っていません。ただ傷は深いです」
「そう……」
「ゼフは今、別の重傷者の対応に追われていて手が離せません。可能であればご同行願いたいのですが」
「まだ戦闘は続いているの?」
「はい。ですが、強敵はもういません。余程のことでもない限り重傷者が出ることはないかと」
エレノアは深く頷いて改めて周囲を見回した。未治療者はミラが対応している団員のみ。峠は既に越えている。エレノアが外れても問題はないだろう。
「承知しました。ミラ、任せてもいいわね?」
「はい! この人は勿論、運ばれてきた患者さんも全員アタシが治します!」
ミラの心意気を認めた二人は、微笑まし気に表情を和らげた。
「わっ……」
「?」
ミラの頬がぽっと赤らむ。目線はエレノアの方を向いているようでいて向いていない。何気なく彼女の視線を追うとそこには――ビルの姿があった。
(あらあら……)
ミラとビルが知り合ったのは一週間ほど前。会話こそ重ねているものの、ミラは基本同性であるエレノアか指導役であるゼフの傍に。ミラとビルが二人きりでいるところはあまり見たことがなかった。
(仕方ないわよね。彼はデンスター屈指の美男。魅かれるのも無理はないわ)
チョコレートブランのやわらかな髪に、目尻が垂れ下がった萌黄色の瞳、筋が通った品のある小鼻。そして、慎ましくも何処か目を惹くふっくらとした唇。清涼感に富みながらも甘く蕩けるような色気を感じさせる。ビルはそんな青年だった。
エレノアからすれば頼もしい同志以外の何者でもないが、女性として魅かれる気持ちも分からないでもなかった。
(お茶目で人懐っこいところもあるのよね。弟力、後輩力と言えばいいのかしら? そういったところにも魅かれたのかもしれないわね。……あら?)
ビルは目を伏せていた。その表情は苦し気でもあり切なげで。
「……事態は急を要します。不躾ながら颯でお運びしてもよろしいでしょうか?」
「えっ、ええ……あっ、ちょっと待って頂戴」
エレノアは手にしていたハンカチをミラの膝の上に置いた。
「慌てちゃダメよ。落ち着いて、慎重に処置をして差し上げて」
「はい!」
ミラの瞳が一層眩しく光る。エレノアはそっと彼女の肩に触れて、再びビルに目を向けた。
「お願いするわ」
「はい。失礼致します」
ビルはエレノアを抱き上げた。彼女の背と脹脛にビルの逞しい腕が回る。
「わっ、わわ……っ!」
ミラの手元の魔法陣が消えかける。動揺したのだろう。ギリギリのところで立て直して治療を再開させる。
「わたくしはユーリの家にいます。手に負えない事態が起きたら、その時は迷わず呼んで頂戴」
「はははははっ! はい!!」
「聖女様、目は決して開けないように。しっかりと掴まっていてください」
「分かりました」
エレノアの右頬にビルの広い胸が触れる。血のにおいがした。鼻孔が鈍く痺れる。もしかしたらこれはユーリの血であるのかもしれない。
「っ!!!」
ビルが駆け出した。凄まじい速さだ。適応しきれず吐き気を覚える。決死の思いで治癒魔法をかけつつ力任せに口元を押さえ込んだ。
「着きました」
「あぁ……ええ……」
「お手を」
「……ありがとう」
ビルに腕を引かれる形でユーリの家に向かう。壁は煤けた白土壁。見上げれば苔混じりの重たい茅葺屋根があった。
庭の前で気ままに歩く鶏を一瞥しつつ家の中へ。入って早々、レイとユーリの母親のやり取りが聞こえてきた。
「まっ、魔術師様のお力を以てしても息子の腕は治らないのですか?」
「ええ。ですが、ご安心ください。聖女様であれば――」
「お待たせしました」
エレノアは挨拶もそこそこにユーリのもとに駆け寄る。彼は白いベッドの上に横たわっていた。腕に巻かれた包帯は血で真っ赤に染まっているが、その他の個所に外傷はなく呼吸も安定しているように思う。
「右腕以外の個所は私の方で治しました。麻酔も変わらず効いているようです」
「流石ね。広場に続き見事な手際です」
「ご覧の通り腕は辛うじて繋がっていますが、神経に甚大なダメージを負っています」
場合によっては腕に障碍が残る。ユーリの将来すら左右する重大な局面ではあるが、エレノアが不安に揺れることはなかった。瑠璃色の瞳は静かにそれでいて力強く燃えている。
「心得ました」
レイの口角が持ち上がる。その表情は心なしか誇らしげだ。
「きっ、騎士様! あのっ……主人を見かけませんでしたか? このバカを追って出て行ったっきり戻ってこなくって」
(やはり、お父様はユーリを追って……)
「大丈夫ですよ。一時負傷されましたが、今は治療も済んで広場でお休みになられています」
「あっ、あ゛あ……っ!!」
ユーリの母は膝を折って泣き崩れた。ビルはそんな彼女の肩にそっと触れる。
(両者がきちんと話し合えるようにしなくては。そのためにも一刻も早くこの腕を――)
「せっ、聖女様! どうか息子も! ユーリもお助けください……っ」
彼女は床にしゃがみ込んだままエレノアに祈りを捧げた。組まれたその両手は小刻みに震えている。
(ユーリ、貴方はお母様からも愛されているのね。そして貴方自身もご両親を、村を愛している)
ユーリは両親を、村を守るために命がけで戦ったのだ。その事実をしっかりと胸に抱いて言葉を紡ぐ。
「お任せください。必ずやお救い致します」
「~~っ、ありがとうございます! ありがとうございます……っ」
エレノアは眠るユーリへと目を向ける。彼の瞼にかかった紅髪をさらりと払って小さく息をついた。
「ユーリ、共に励みましょう」
エレノアは霧がかかった虹色の魔方陣を展開させた。これこそが『祈り』、聖者/聖女のみが扱える治癒魔法だ。神々しくもやわらかな光がユーリの体を包み込んでいく。
「なっ……!」
「きゃっ!!? ユーリ!!!?」
突如ユーリの体が輝き出した。エレノア同様虹色に。けれどその光は彼女のものよりも鋭利で力強い。
「こっ、これは……!」
「勇者の、光……」
選択肢は一つに。ユーリの運命は決してしまった。両親の願いはもう叶わない。
5
あなたにおすすめの小説
【完結】『運命』を『気のせい』と答えたら、婚姻となりまして
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
ヴォレッカ・サミレットは、領地の危機をどうにかするために、三年ぶりに社交界へと婚姻相手を探しにやってきた。
第一にお金、次に人柄、後妻ではなく、できれば清潔感のある人と出会いたい。 そう思っていたのだが──。
「これは、運命だろうか……」 誰もが振り返るほどの美丈夫に、囁かれるという事態に。
「気のせいですね」 自身が平凡だと自覚があり、からかって遊ばれていると思って、そう答えたヴォレッカ。
だが、これがすべての始まりであった。 超絶平凡令嬢と、女性が苦手な美丈夫の織りなす、どこかかみ合わない婚姻ラブストーリー。
全43話+番外編です。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
追放された薬師は、辺境の地で騎士団長に愛でられる
湊一桜
恋愛
王宮薬師のアンは、国王に毒を盛った罪を着せられて王宮を追放された。幼少期に両親を亡くして王宮に引き取られたアンは、頼れる兄弟や親戚もいなかった。
森を彷徨って数日、倒れている男性を見つける。男性は高熱と怪我で、意識が朦朧としていた。
オオカミの襲撃にも遭いながら、必死で男性を看病すること二日後、とうとう男性が目を覚ました。ジョーという名のこの男性はとても強く、軽々とオオカミを撃退した。そんなジョーの姿に、不覚にもときめいてしまうアン。
行くあてもないアンは、ジョーと彼の故郷オストワル辺境伯領を目指すことになった。
そして辿り着いたオストワル辺境伯領で待っていたのは、ジョーとの甘い甘い時間だった。
※『小説家になろう』様、『ベリーズカフェ』様でも公開中です。
【完結】追放された大聖女は黒狼王子の『運命の番』だったようです
星名柚花
恋愛
聖女アンジェリカは平民ながら聖王国の王妃候補に選ばれた。
しかし他の王妃候補の妨害工作に遭い、冤罪で国外追放されてしまう。
契約精霊と共に向かった亜人の国で、過去に自分を助けてくれたシャノンと再会を果たすアンジェリカ。
亜人は人間に迫害されているためアンジェリカを快く思わない者もいたが、アンジェリカは少しずつ彼らの心を開いていく。
たとえ問題が起きても解決します!
だって私、四大精霊を従える大聖女なので!
気づけばアンジェリカは亜人たちに愛され始める。
そしてアンジェリカはシャノンの『運命の番』であることが発覚し――?
酒飲み聖女は気だるげな騎士団長に秘密を握られています〜完璧じゃなくても愛してるって正気ですか!?〜
鳥花風星
恋愛
太陽の光に当たって透けるような銀髪、紫水晶のような美しい瞳、均整の取れた体つき、女性なら誰もが羨むような見た目でうっとりするほどの完璧な聖女。この国の聖女は、清楚で見た目も中身も美しく、誰もが羨む存在でなければいけない。聖女リリアは、ずっとみんなの理想の「聖女様」でいることに専念してきた。
そんな完璧な聖女であるリリアには誰にも知られてはいけない秘密があった。その秘密は完璧に隠し通され、絶対に誰にも知られないはずだった。だが、そんなある日、騎士団長のセルにその秘密を知られてしまう。
秘密がばれてしまったら、完璧な聖女としての立場が危うく、国民もがっかりさせてしまう。秘密をばらさないようにとセルに懇願するリリアだが、セルは秘密をばらされたくなければ婚約してほしいと言ってきた。
一途な騎士団長といつの間にか逃げられなくなっていた聖女のラブストーリー。
◇氷雨そら様主催「愛が重いヒーロー企画」参加作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる