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出会い編
18.贄
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「闇魔法!?」
「っち、魔物か」
紫色のオーラは闇属性固有のもの。
こと人族において、未だかつて闇属性を扱える者は確認されていない。故に消去法で『魔物』と判断されたというわけだ。
(操られているの? それとも化けているの?)
「っ!」
家令の体が地面に転がる。エレノアは急ぎ『祈り』を捧げた。
(良かった……)
傷は塞がり呼吸も安定した。とはいえ依然意識は失われたままだ。彼はまだ魔物の近くに。折を見て救出をしなければならない。
「流石だ。『大聖女』の位は伊達ではないな」
「大聖女……?」
この国における女性聖職者の最上位格は『聖女』だ。『大聖女』なる資格を持つ者は誰一人として存在していない。
「何? ……くっくっく、そういうことか。とことん腐っているようだな。あるいはその程度なのか」
「その程度……?」
「吾輩は貴様らで言うところの『慧眼』を有している。誤魔化しは効かんぞ」
『慧眼』とは対象の能力を数値化⇒適性を見極めることが出来る能力だ。
王族固有の才とされ、唯一λが確認されていない特異なジョブでもある。
「人族の通説に当てはめると、伯爵の自由を奪っているあの魔物もまた高位なる存在ということに……? まさか……それで人語を話せるの?」
皆に動揺が走る。魔物は何も答えず、伯爵の顔でただ妖しく嗤うのみだ。
「では、始めようか『闇と光の輪舞』を」
魔物の背後から黒い腕のようなものが生えてきた。数にして五本。紫色のオーラを放っている。まるで死霊のようだ。あまりの悍ましさに背筋が震える。
「賢者殿、おさがりください」
「ああ、悪いな」
レイの前に一人の重騎士が立つ。魔術師は火力自慢ではあるものの防御は不得手であるから。
「はあぁあ!!!」
騎士が黒い腕のようなものを切断。家令を救出した。
「きゃっ!?」
それと同時に伯爵が氷漬けになった。術者はレイだ。まるで加減をしていない。
「ダメです、レイ!! そんなことをしては伯爵が――」
「アイツは危険です。ここで始末しな――っ!!?」
「ガハッ!!?」
「レイ!!!? マイケル!!!」
何かが砕け散るような音が響いた直後、レイの腹が破られた。見れば彼を守る騎士・マイケルも貫かれている。
同じ腕だ。マイケルの体を貫いた腕が、レイの背から出ている。
「ぐっ、……の野郎……っ」
エレノアは直ぐさま祈りを捧げた。レイとマイケルを襲った腕は消え、傷も塞がる。
「久しいな、賢者ガッファー……いや、レイモンドよ。今や『大賢者』か。老いるばかりか更に力を付けるとはな」
飛び散ったガラス片のような氷が夕日を受けて煌めく。魔物は変わらず伯爵の姿のままだ。
「あ? 何だよ。知り合いか?」
「吾輩を覚えておらぬと言うのか? 10年前『古代樹の森』で死闘を繰り広げたであろう」
「……っ!?」
「っふ、思い出したか?」
「お前は……っ、何故だ! お前は師匠が確かに――っ」
「ああ。死にかけたとも。先日復活したばかりだ」
隊長の指示を受けて、前衛の騎士達が魔物に斬りかかる。だが事態はまるで好転しない。二の舞いだ。一人、また一人と倒れていく。
「大賢者エルヴェ・ロベール。失うには惜しい男だったな」
「~~っ、テメェ!!」
戦闘が再開する。
治しても治しても傷が広がっていく。
苦痛に喘ぐ声。
血に染まる芝。
――失われていく。
刻一刻と。
かけがえのない命が。
「~~っ、神よ! どうかわたくしに力を……っ、力をお与えください!!!」
「エレノア様……っ」
無力感に苛まれていく。この場にいたのが、至高の才を持つ兄・セオドアであったのなら、あるいは皆の命を繋ぐことが出来たのだろうか。
「聖女様」
声をかけてきたのはゼフだった。とても穏やかな顔をしている。状況に対してあまりにも不釣り合いだ。
「……っ」
嫌な予感がした。とてつもなく嫌な予感が。
「ミラと共にお逃げください」
「そんな――」
「おいっ、ミラ! 何ボケっとしてんだ」
ミラは深く唇を噛み締めた。手にした二本の剣が小刻みに震えている。葛藤しているのだろう。
護衛として取るべき選択は、エレノアを連れて逃げることだ。しかしながら、仲間としての意識が、これまで積み重ねてきた日々がそれを阻む。
彼女にとって最早この一団は欠かすことの出来ない居場所なのだろう。
「アタシ……っ、アタシ……、には……っ」
「しっかりしろ。お前だけが頼りだ」
ゼフは振り向きざまに黒い腕を斬り落とした。
エレノアとミラに対して背を向けるような格好に。一つにまとめられた薄茶色の長い髪が左右に揺れる。
「聖女様。不躾ながらお願いがございます。聞いていただけますか?」
彼は既に死を覚悟しているのだろう。聞きたくない。けれど、聞かなければならない。エレノアは何も言えずにただ顔を俯かせる。
「坊ちゃんにお伝えいただきたいのです。ただ一言『諦めるな』と
「何を……?」
「坊ちゃんであればお分かりになるはずです。……ミラ、お前でもいいからな。必ず伝えてくれ」
「~~っ、ぜっ、ゼフさん! 嫌です! アタシは――」
「ああ、それと……俺が『坊ちゃん呼び』をしていたことも。変わらず伏せておいてもらえると助かります」
魔物の口角が上がった。嘲るように。したり顔で。
「これでも改める気はあったんですよ。いずれは、いつかは……ってそう思ってたんですけど……」
ゼフは苦笑一つに緑色の魔法陣を展開。自身に魔法をかけた。治癒魔法の応用――身体強化だ。
治癒術師もまた魔術師のように自身や武器を魔法で保護することが出来ない。代わりにああして肉体を強化して戦う。ミラも同様だ。
「ダメよ!! ゼフ――」
「勇ましいな『大治癒術士』ゼフよ」
「は? ははっ、何だそりゃ。随分とまぁ高く買ってくれるんだな」
黒い腕がゼフに襲い掛かる。かなりの速さだが実に見事に応戦している。得物である槍は勿論、長い脚も駆使して。まさに剣舞。勇猛でありながら美しくもあって。
「くっくっく……実に惜しい。……が、それだけに良い『贄』となる」
「贄だ? っは、ごめんだね――」
「大剣聖ウィリアム・キャボットに捧げる贄、であったとしてもか?」
「はっ……?」
ゼフの動きが鈍った。魔物はその隙を逃さず――黒い腕を伸ばす。
「がはっ!?」
「ゼフ!!?」
「ゼフさん!!!??」
「くっくっく……哀れな」
魔物の黒い腕がゼフの胸を貫いた。エレノアが瞬時に祈りを捧げた――が、紫色の靄に阻まれてしまう。
「なっ……!?」
「ぼっ、……ちゃん……」
ゼフの手から銀色の槍が滑り落ちる。
「ゼフさん!!! ――っ!!?」
ゼフの体は勢いよく引き寄せられ――伯爵もとい魔物の腕の中に納まる。
「案ずるな。まだ死んではいない。まだ……な」
不意にゼフの姿が消えた。よく見ると魔物の手の中には黒い水晶のようなものがある。
(まさかあの中に……?)
見たことのない魔法だ。エレノアの持つ魔法鞄――『魔法収納』に近い技術だろうか。
「さて、次はお前だ。大聖女エレノア・カーライルよ」
「えっ……?」
(わたくしを? 何故……?)
「そんなっ、エレノア様まで……っ」
「ミラ!! 走れッ!!!!」
隊長が声を張り上げる。他の騎士達は既に倒れ、闘っているのは最早彼一人だけだった。
「っち、魔物か」
紫色のオーラは闇属性固有のもの。
こと人族において、未だかつて闇属性を扱える者は確認されていない。故に消去法で『魔物』と判断されたというわけだ。
(操られているの? それとも化けているの?)
「っ!」
家令の体が地面に転がる。エレノアは急ぎ『祈り』を捧げた。
(良かった……)
傷は塞がり呼吸も安定した。とはいえ依然意識は失われたままだ。彼はまだ魔物の近くに。折を見て救出をしなければならない。
「流石だ。『大聖女』の位は伊達ではないな」
「大聖女……?」
この国における女性聖職者の最上位格は『聖女』だ。『大聖女』なる資格を持つ者は誰一人として存在していない。
「何? ……くっくっく、そういうことか。とことん腐っているようだな。あるいはその程度なのか」
「その程度……?」
「吾輩は貴様らで言うところの『慧眼』を有している。誤魔化しは効かんぞ」
『慧眼』とは対象の能力を数値化⇒適性を見極めることが出来る能力だ。
王族固有の才とされ、唯一λが確認されていない特異なジョブでもある。
「人族の通説に当てはめると、伯爵の自由を奪っているあの魔物もまた高位なる存在ということに……? まさか……それで人語を話せるの?」
皆に動揺が走る。魔物は何も答えず、伯爵の顔でただ妖しく嗤うのみだ。
「では、始めようか『闇と光の輪舞』を」
魔物の背後から黒い腕のようなものが生えてきた。数にして五本。紫色のオーラを放っている。まるで死霊のようだ。あまりの悍ましさに背筋が震える。
「賢者殿、おさがりください」
「ああ、悪いな」
レイの前に一人の重騎士が立つ。魔術師は火力自慢ではあるものの防御は不得手であるから。
「はあぁあ!!!」
騎士が黒い腕のようなものを切断。家令を救出した。
「きゃっ!?」
それと同時に伯爵が氷漬けになった。術者はレイだ。まるで加減をしていない。
「ダメです、レイ!! そんなことをしては伯爵が――」
「アイツは危険です。ここで始末しな――っ!!?」
「ガハッ!!?」
「レイ!!!? マイケル!!!」
何かが砕け散るような音が響いた直後、レイの腹が破られた。見れば彼を守る騎士・マイケルも貫かれている。
同じ腕だ。マイケルの体を貫いた腕が、レイの背から出ている。
「ぐっ、……の野郎……っ」
エレノアは直ぐさま祈りを捧げた。レイとマイケルを襲った腕は消え、傷も塞がる。
「久しいな、賢者ガッファー……いや、レイモンドよ。今や『大賢者』か。老いるばかりか更に力を付けるとはな」
飛び散ったガラス片のような氷が夕日を受けて煌めく。魔物は変わらず伯爵の姿のままだ。
「あ? 何だよ。知り合いか?」
「吾輩を覚えておらぬと言うのか? 10年前『古代樹の森』で死闘を繰り広げたであろう」
「……っ!?」
「っふ、思い出したか?」
「お前は……っ、何故だ! お前は師匠が確かに――っ」
「ああ。死にかけたとも。先日復活したばかりだ」
隊長の指示を受けて、前衛の騎士達が魔物に斬りかかる。だが事態はまるで好転しない。二の舞いだ。一人、また一人と倒れていく。
「大賢者エルヴェ・ロベール。失うには惜しい男だったな」
「~~っ、テメェ!!」
戦闘が再開する。
治しても治しても傷が広がっていく。
苦痛に喘ぐ声。
血に染まる芝。
――失われていく。
刻一刻と。
かけがえのない命が。
「~~っ、神よ! どうかわたくしに力を……っ、力をお与えください!!!」
「エレノア様……っ」
無力感に苛まれていく。この場にいたのが、至高の才を持つ兄・セオドアであったのなら、あるいは皆の命を繋ぐことが出来たのだろうか。
「聖女様」
声をかけてきたのはゼフだった。とても穏やかな顔をしている。状況に対してあまりにも不釣り合いだ。
「……っ」
嫌な予感がした。とてつもなく嫌な予感が。
「ミラと共にお逃げください」
「そんな――」
「おいっ、ミラ! 何ボケっとしてんだ」
ミラは深く唇を噛み締めた。手にした二本の剣が小刻みに震えている。葛藤しているのだろう。
護衛として取るべき選択は、エレノアを連れて逃げることだ。しかしながら、仲間としての意識が、これまで積み重ねてきた日々がそれを阻む。
彼女にとって最早この一団は欠かすことの出来ない居場所なのだろう。
「アタシ……っ、アタシ……、には……っ」
「しっかりしろ。お前だけが頼りだ」
ゼフは振り向きざまに黒い腕を斬り落とした。
エレノアとミラに対して背を向けるような格好に。一つにまとめられた薄茶色の長い髪が左右に揺れる。
「聖女様。不躾ながらお願いがございます。聞いていただけますか?」
彼は既に死を覚悟しているのだろう。聞きたくない。けれど、聞かなければならない。エレノアは何も言えずにただ顔を俯かせる。
「坊ちゃんにお伝えいただきたいのです。ただ一言『諦めるな』と
「何を……?」
「坊ちゃんであればお分かりになるはずです。……ミラ、お前でもいいからな。必ず伝えてくれ」
「~~っ、ぜっ、ゼフさん! 嫌です! アタシは――」
「ああ、それと……俺が『坊ちゃん呼び』をしていたことも。変わらず伏せておいてもらえると助かります」
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「はっ……?」
ゼフの動きが鈍った。魔物はその隙を逃さず――黒い腕を伸ばす。
「がはっ!?」
「ゼフ!!?」
「ゼフさん!!!??」
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「ゼフさん!!! ――っ!!?」
ゼフの体は勢いよく引き寄せられ――伯爵もとい魔物の腕の中に納まる。
「案ずるな。まだ死んではいない。まだ……な」
不意にゼフの姿が消えた。よく見ると魔物の手の中には黒い水晶のようなものがある。
(まさかあの中に……?)
見たことのない魔法だ。エレノアの持つ魔法鞄――『魔法収納』に近い技術だろうか。
「さて、次はお前だ。大聖女エレノア・カーライルよ」
「えっ……?」
(わたくしを? 何故……?)
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