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しかるべき場所に
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晩餐を終えた一同は、別室のサロンでくつろぐことに。
チトセ女王は、王と王妃、そしてレオン王太子と、政治経済や世界情勢についての難しい話をします。
チヨとライゴは、コルトにまとわりつく兄弟子と、それをたしなめる武人の青年をさかなに酒を楽しみます。
思い思いの時間をすごすなか、ロラン王子はミヤ姫をテラスへいざないました。
これまで何度となく二人きりで話をしたことはあれども、正体が判明してからは初。過去最高の緊張度です。
三日月がほほえむ満天の星のもと、庭園の噴水が遠くに聞こえます。
恋仲が語らうには、うってつけのシチュエーション。面映ゆさにどちらもなかなか言葉を紡げずにいましたが、やがてミヤ姫から静寂を破りました。
「私、ロランさんに謝らなければならないことがあるんです」
全身が心臓にでもなったかのようにドクドク脈うっていたロラン王子に、破裂しそうな一撃。
正体を隠しモモになっていたことについて、彼女はとうに詫びてくれました。となれば残るは……、
「すみません。追手から逃れていたら、こんなことになってしまいました」
とりだされたのは、見るも無惨になりはてた八重桜の飾り。てっきりフラレると思ったロラン王子は、それでも人心地です。
「気にしないで。またプレゼントするから」
「いいえ。これをいただいたとき、とても嬉しかったんです。なので、どれだけ時間がかかっても自分の手で大事になおしていきます」
「ありがと、そんなふうに思ってくれて」
気だてのよさにジーンと胸をうたれるロラン王子。ですが、彼女には暗影の兆しが。
「エトワルンにお戻りになるんですよね。今回の件でお忙しくなるでしょうし……」
「俺が? 全然。いても手伝いすらさせてもらえないよ。うちは嫡子以外、政治に参加しない決まりになってるからね。お家騒動になるのを防ぐために」
「でもロランさんなら、これからもお兄さまと仲良くすごしていけます。大丈夫ですよ」
ミヤ姫はロラン王子が国に帰ると思いこんでいます。さもありなん、ちょっと前に話の流れで自分を好きだと聞かされただけ。正面きって告白されたわけでもありませんし、この先どうしたいとも言われていません。
ロラン王子は今こそ勝負にでるときだと決心、びしっと座りなおしました。
「モモちゃんがミヤ姫なのを知って、驚いたけど嬉しかった。最初は写真での一目惚れでも、俺はモモちゃんの――いや、ミヤちゃんの中身が大好きだったから。誰にでも優しくて、思いやりがあって」
「ありがとうございます。私もロランさんが大好きですよ。誰かのために一生懸命になれるところも、王子という立場であっても偉ぶらないところも」
「ほんとに? じゃあ、俺のお嫁さんになってよ!」
ロラン王子に手をとられ頬を赤らめたミヤ姫が、涙をうかべ痛ましげに首をふります。
「私は国を離れるわけにはいきません。微力でもお姉さまを支え、育てていただいたご恩返しをしたいのです」
「うん、わかってる。だからミヤちゃんさえ嫌じゃなければ、俺をお婿に……」
「なりません!」
きっぱりとした拒絶は、目前のミヤ姫から発せられたのでなく、横からさし挟まれたものでした。
そこにいたのは、チトセ女王。だけじゃなく、いつのまにやら全員集合。目が点のロラン王子は絶句です。
「あなたを妹婿にむかえるには問題が多すぎます。ですから提案が。今後もチヨさんのもとで暮らしながら、まずはニリオン国の文化やしきたりなどを学んでいただくのはどうでしょう」
ロラン王子にしてみれば、それはわりかし好都合な話でした。身分はなく、みくも屋の仕事も大変ではありますが、たいして必要ともされず日がな一日お茶を飲むくらいしかすることがないエトワルンでの生活に比べたらずっと刺激的で楽しいのです。
ロラン王子の瞳が両親へと動きます。すべてはお二方の承諾があってこそです。
「ここにいても宮殿を抜けだして騒動をおこすのが関の山だ。チトセ女王に目を光らせてもらったほうが、ロランも立派に成長するだろう」
「そうですね。チヨさんやライゴさんもいるので安心できますし」
「それじゃあ、俺がチトセ女王に認めてもらえたら婿入りしてもいいの?」
やっとこ口がきけるようになったロラン王子に、両陛下は大きく頷きます。
「かまわん。お前の人生だからな」
「ロランが幸せなら、場所は関係ありませんものね」
レオン王太子も背中を押します。
「しっかりやるといい。だが、なにかあればいつでも帰ってこい。ここはお前の家だ」
厄介払いではなく応援してくれていると得心がいったロラン王子は、この喜びを一番の友人に伝えます。
「やったよアルマン、これから忙しくなるよ!」
「おめでとうございます、殿下。どうぞ頑張ってお幸せに」
「なにそれ、一緒に来てくれるんじゃないの!」
「妓楼の下働きに世話係は必要ないでしょう。俺は騎士団に戻ります」
早晩アルマン離れをしなければいけないのはわかっていましたが、いざ直面すると思いきれません。
「せめて俺がお婿にいけるまでは一緒にいてよう!」
「それだと意味がないでしょう。せっかくですから、この機に自立してください。ハクレンさんのことがあるのでコルトはニリオンに残りますが、甘やかさないよう言っておきますし、生活面はチヨさん鍛錬はライゴさんに指導をお願いしておきますので」
「いや、ちょ、待って、嘘でしょそんな……」
蒼白になるロラン王子。と、ちょうどそのとき、だしぬけに空から笑い声がふってきました。
なにごとかと頭上をあおぐ彼らの目に映ったのは、杖を持った老翁。ふわりふわりと舞いおりてきます。
「これは皆様お揃いで。出迎えていただけるとは恐縮ですじゃあ」
すっとぼけたことをぬかしていますが、なにをかくそうこの老人は国王専属の魔術師。ハクレンには及ばずとも相当の手練れです。
「おお、どこに行っていたんだ。大変な騒ぎだったんだぞ」
「スパですじゃあ」
「スパですじゃあ、じゃない。余や后だけでなく、みな危ないところだったというのに」
「それは大変なことで。わしはいい湯で肌がつるつるですじゃあ」
王の非難にもびくともせず、老人は胸まである白髭をなでつけ、のんきなものです。
「知らなかった。このおじいちゃん、魔術師だったんだ」
「そうですよ。何度かお見かけしたことあるでしょう」
「庭園をウロウロしてたから庭師の人だと思ってた。ローブも着てないし」
ロラン王子とアルマンの会話に「あれは意外と重いんですじゃあ」と老翁。兄弟子とは相識の間柄らしく挨拶をかわし、初めましてのコルトには興味津々で質問攻めです。
「先王様のときからエトワルン国王の専属だそうですよ」
「なぁるほど、だから父上も強くでられないのか。……じゃなくて! そんなことよりアルマンお願い、俺と一緒にニリオンに!」
「嫌です。諦めてください」
哀願するロラン王子を眺めながら、チヨがチトセ女王に耳語。
「本当にいいのかい、あいつで」
「ええ、責任はとっていただかないと」
「やれやれ、恋に生き愛に死す一族ってのも考えものだね」
「それに共鳴するあなたも」
悪友のへらず口に苦笑、チヨの瞳子がミヤ姫にそそがれます。
「にしても、教えたほうがいいんじゃないかねぇ。あの子は嫉妬深いのが玉にきずってのを」
「でも、このままのほうがおもしろくてチヨさん好みでしょう?」
「そりゃあ違いないがね」
密談をつゆ知らず、ロラン王子の哀訴がうち続きます。
レオン王太子は体をくの字に折り痙攣。エトワルンの平和な夜は、笑い上戸の苦悶とともに深まっていくのでした。
チトセ女王は、王と王妃、そしてレオン王太子と、政治経済や世界情勢についての難しい話をします。
チヨとライゴは、コルトにまとわりつく兄弟子と、それをたしなめる武人の青年をさかなに酒を楽しみます。
思い思いの時間をすごすなか、ロラン王子はミヤ姫をテラスへいざないました。
これまで何度となく二人きりで話をしたことはあれども、正体が判明してからは初。過去最高の緊張度です。
三日月がほほえむ満天の星のもと、庭園の噴水が遠くに聞こえます。
恋仲が語らうには、うってつけのシチュエーション。面映ゆさにどちらもなかなか言葉を紡げずにいましたが、やがてミヤ姫から静寂を破りました。
「私、ロランさんに謝らなければならないことがあるんです」
全身が心臓にでもなったかのようにドクドク脈うっていたロラン王子に、破裂しそうな一撃。
正体を隠しモモになっていたことについて、彼女はとうに詫びてくれました。となれば残るは……、
「すみません。追手から逃れていたら、こんなことになってしまいました」
とりだされたのは、見るも無惨になりはてた八重桜の飾り。てっきりフラレると思ったロラン王子は、それでも人心地です。
「気にしないで。またプレゼントするから」
「いいえ。これをいただいたとき、とても嬉しかったんです。なので、どれだけ時間がかかっても自分の手で大事になおしていきます」
「ありがと、そんなふうに思ってくれて」
気だてのよさにジーンと胸をうたれるロラン王子。ですが、彼女には暗影の兆しが。
「エトワルンにお戻りになるんですよね。今回の件でお忙しくなるでしょうし……」
「俺が? 全然。いても手伝いすらさせてもらえないよ。うちは嫡子以外、政治に参加しない決まりになってるからね。お家騒動になるのを防ぐために」
「でもロランさんなら、これからもお兄さまと仲良くすごしていけます。大丈夫ですよ」
ミヤ姫はロラン王子が国に帰ると思いこんでいます。さもありなん、ちょっと前に話の流れで自分を好きだと聞かされただけ。正面きって告白されたわけでもありませんし、この先どうしたいとも言われていません。
ロラン王子は今こそ勝負にでるときだと決心、びしっと座りなおしました。
「モモちゃんがミヤ姫なのを知って、驚いたけど嬉しかった。最初は写真での一目惚れでも、俺はモモちゃんの――いや、ミヤちゃんの中身が大好きだったから。誰にでも優しくて、思いやりがあって」
「ありがとうございます。私もロランさんが大好きですよ。誰かのために一生懸命になれるところも、王子という立場であっても偉ぶらないところも」
「ほんとに? じゃあ、俺のお嫁さんになってよ!」
ロラン王子に手をとられ頬を赤らめたミヤ姫が、涙をうかべ痛ましげに首をふります。
「私は国を離れるわけにはいきません。微力でもお姉さまを支え、育てていただいたご恩返しをしたいのです」
「うん、わかってる。だからミヤちゃんさえ嫌じゃなければ、俺をお婿に……」
「なりません!」
きっぱりとした拒絶は、目前のミヤ姫から発せられたのでなく、横からさし挟まれたものでした。
そこにいたのは、チトセ女王。だけじゃなく、いつのまにやら全員集合。目が点のロラン王子は絶句です。
「あなたを妹婿にむかえるには問題が多すぎます。ですから提案が。今後もチヨさんのもとで暮らしながら、まずはニリオン国の文化やしきたりなどを学んでいただくのはどうでしょう」
ロラン王子にしてみれば、それはわりかし好都合な話でした。身分はなく、みくも屋の仕事も大変ではありますが、たいして必要ともされず日がな一日お茶を飲むくらいしかすることがないエトワルンでの生活に比べたらずっと刺激的で楽しいのです。
ロラン王子の瞳が両親へと動きます。すべてはお二方の承諾があってこそです。
「ここにいても宮殿を抜けだして騒動をおこすのが関の山だ。チトセ女王に目を光らせてもらったほうが、ロランも立派に成長するだろう」
「そうですね。チヨさんやライゴさんもいるので安心できますし」
「それじゃあ、俺がチトセ女王に認めてもらえたら婿入りしてもいいの?」
やっとこ口がきけるようになったロラン王子に、両陛下は大きく頷きます。
「かまわん。お前の人生だからな」
「ロランが幸せなら、場所は関係ありませんものね」
レオン王太子も背中を押します。
「しっかりやるといい。だが、なにかあればいつでも帰ってこい。ここはお前の家だ」
厄介払いではなく応援してくれていると得心がいったロラン王子は、この喜びを一番の友人に伝えます。
「やったよアルマン、これから忙しくなるよ!」
「おめでとうございます、殿下。どうぞ頑張ってお幸せに」
「なにそれ、一緒に来てくれるんじゃないの!」
「妓楼の下働きに世話係は必要ないでしょう。俺は騎士団に戻ります」
早晩アルマン離れをしなければいけないのはわかっていましたが、いざ直面すると思いきれません。
「せめて俺がお婿にいけるまでは一緒にいてよう!」
「それだと意味がないでしょう。せっかくですから、この機に自立してください。ハクレンさんのことがあるのでコルトはニリオンに残りますが、甘やかさないよう言っておきますし、生活面はチヨさん鍛錬はライゴさんに指導をお願いしておきますので」
「いや、ちょ、待って、嘘でしょそんな……」
蒼白になるロラン王子。と、ちょうどそのとき、だしぬけに空から笑い声がふってきました。
なにごとかと頭上をあおぐ彼らの目に映ったのは、杖を持った老翁。ふわりふわりと舞いおりてきます。
「これは皆様お揃いで。出迎えていただけるとは恐縮ですじゃあ」
すっとぼけたことをぬかしていますが、なにをかくそうこの老人は国王専属の魔術師。ハクレンには及ばずとも相当の手練れです。
「おお、どこに行っていたんだ。大変な騒ぎだったんだぞ」
「スパですじゃあ」
「スパですじゃあ、じゃない。余や后だけでなく、みな危ないところだったというのに」
「それは大変なことで。わしはいい湯で肌がつるつるですじゃあ」
王の非難にもびくともせず、老人は胸まである白髭をなでつけ、のんきなものです。
「知らなかった。このおじいちゃん、魔術師だったんだ」
「そうですよ。何度かお見かけしたことあるでしょう」
「庭園をウロウロしてたから庭師の人だと思ってた。ローブも着てないし」
ロラン王子とアルマンの会話に「あれは意外と重いんですじゃあ」と老翁。兄弟子とは相識の間柄らしく挨拶をかわし、初めましてのコルトには興味津々で質問攻めです。
「先王様のときからエトワルン国王の専属だそうですよ」
「なぁるほど、だから父上も強くでられないのか。……じゃなくて! そんなことよりアルマンお願い、俺と一緒にニリオンに!」
「嫌です。諦めてください」
哀願するロラン王子を眺めながら、チヨがチトセ女王に耳語。
「本当にいいのかい、あいつで」
「ええ、責任はとっていただかないと」
「やれやれ、恋に生き愛に死す一族ってのも考えものだね」
「それに共鳴するあなたも」
悪友のへらず口に苦笑、チヨの瞳子がミヤ姫にそそがれます。
「にしても、教えたほうがいいんじゃないかねぇ。あの子は嫉妬深いのが玉にきずってのを」
「でも、このままのほうがおもしろくてチヨさん好みでしょう?」
「そりゃあ違いないがね」
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