探偵は女子高生と共にやって来る。

飛鳥 進

文字の大きさ
213 / 759
第拾参話-過去

過去-1

しおりを挟む
 師走の警視庁は年末年始の警戒準備の為、忙しそうであった。
 だが、そんな忙しがしさとは皆無の部署があった。
 その部署は警視庁捜査一課の特別チーム命捜班である。
 この1年、命捜班は多くの事件を解決した?
 全ては、名探偵の熱海 長四郎あたみ ちょうしろう、事件を引き寄せる女子高生・羅猛 燐らもう りんのおかげで事件を解決に導けたのだが。
「あー退屈やなぁ~」
 一川 雅人ひとつかわ まさひと警部は、自身が座る回転椅子をクルクルと回しながら呟いた。
「そうですね」絢 小町あや こまち巡査長もまた退屈そうにしながら相槌を打つ。
「来年の年始はゆっくりと過ごせると良いなぁ~」
「それ、どういう意味ですか?」絢巡査長は一川警部に説明を求める。
「絢ちゃんは知らんかったね。長さんと関わってからの3年は事件に追われてゆっくりと過ごせんかったとよ」
「へぇ~って事は、下手したら来年の年始は事件が起きるかもってことですか?」
「そ」
「それは嫌ですね」
「そうなの。もし、事件が起こるようなことがあればウチのオニが怒りそうで。怒りそうで」
 一川警部のオニと言うのは、妻の一川 玲ひとつかわ れいのことである。
「ああ、奥さんって確か刑事だったんですよね?」
「誰から聞いたと?」
「ラモちゃんです」
「はいたぁ~そこまで漏れとるとか~」
「はい」
 一川警部が何故、ここまで狼狽えるのか。絢巡査長は知りたくなり次の質問をした。
「一川さん。奥さんとはどのようにして知り合われたんですか?」
「え?」部下からまさかの質問に驚きを隠せない一川警部。
「暇だから教えてくださいよ。教えてくれないなら、私が奥さんから直接聞きます」
 それは不味いといった顔で、渋々一川警部は口を開いた。
「オニと出会ったのは、長さんと出会った時でもあった・・・・・・」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

処理中です...