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第弐拾肆話-議員
議員-21
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翌日、警視庁内の命捜班の部屋で長四郎、燐、一川警部、絢巡査長の四人だけの捜査会議が執り行われていた。
「え~ 長さんの推理から聞かせてもらいたいと思います」
一川警部が長四郎に促し長四郎が喋ろうとした時、「あのぉ~ ちょっと、宜しいでしょうか」とどこかの大富豪の女刑事を連想させる言い方で燐が挙手した。
「はい。ラモちゃん」一川警部は燐に発言権を許可した。
「今回の犯人は、ダークヒーローを気取った奴だと思われます。そして、そのダークヒーロ―は小岩明人であると言えます!」
「う、うん。そうやねぇ~」
ここにいる全員が知っている周知の事実を堂々と発言する燐に気を遣いながら、話を続ける。
「じゃ、長さん」
「はい。今、ラモちゃんが言ったように世間を騒がす議員秘書襲撃及び西天光殺害の犯人は小岩明人で間違いないかと。犯行動機もラモちゃんが言った通りです」
「長さん、ありがとう。じゃあ、次は絢ちゃん」
「はい」そう返事をした絢巡査長が話し始めた。
「長さんに依頼された小岩と居た男の正体は、前田望議員秘書の塚川益男であることが判明しました。そして、肉親議員は東京地検特捜部からマークされています。罪状は、脱税、地元選挙区における道路工事における談合等の色々と余罪のある議員です」
「この短時間でここまで調べて頂きありがとうございます」
長四郎は刑事二人に向かって頭を下げる。
「それが仕事ですから、続けますね。そして、西議員が殺害された時刻、当該の小岩さんは何者かに襲撃されて現場には居ない状態でした。そして、アリバイもあります。という事で、塚川のアリバイを探ることにしました」
絢巡査長は手に持つタブレットを捜査し、部屋にあるモニターに西が殺害された日付の防犯カメラ映像が映し出された。
「この防犯カメラ映像は、西議員が殺害された日の現場近くのコンビニで撮影されたものです」そう長四郎と燐に説明し、話を続ける。
「死亡推定時刻の三十分前、そして、長さんと一川さんが西さんの遺体を発見した時刻に無実の姿が映っていました」
「あ、三十分前の服とワイシャツの色が違う」
燐がいの一番に発見したような口ぶりで発言した。
「お、長さんと行動を共にしてるだけのことはあるね」一川警部が褒めると「それ、どういう意味ですか?」と燐からキッと睨まれ地雷を踏んだと思う一川警部。
「ラモちゃん。そんな事は重要じゃない。絢ちゃん、続けて」
「はい」
長四郎に助けられたと内心ホッとする一川警部であった。
「で、この映像から察するに西議員を殺害してどこかで着替えたものと思われます。そして、小岩さんが襲撃された時、襲撃場所近くで前田議員の講演会が行われていました。その場に塚川が居たことも証言及び証拠が残ってます。私からは、以上です」
絢巡査長が説明を終えると三人は盛大な拍手を送った。
「一川さん達のおかげで真のターゲットが分かったな」
燐は長四郎のその言葉の意味を理解したような顔をした。
「ラモちゃんのそのクールな眼差しは何かを掴んだって感じの顔だね」絢巡査長にそう言われ「はいっ!」と嬉しそうに答える燐だった。
「え~ 長さんの推理から聞かせてもらいたいと思います」
一川警部が長四郎に促し長四郎が喋ろうとした時、「あのぉ~ ちょっと、宜しいでしょうか」とどこかの大富豪の女刑事を連想させる言い方で燐が挙手した。
「はい。ラモちゃん」一川警部は燐に発言権を許可した。
「今回の犯人は、ダークヒーローを気取った奴だと思われます。そして、そのダークヒーロ―は小岩明人であると言えます!」
「う、うん。そうやねぇ~」
ここにいる全員が知っている周知の事実を堂々と発言する燐に気を遣いながら、話を続ける。
「じゃ、長さん」
「はい。今、ラモちゃんが言ったように世間を騒がす議員秘書襲撃及び西天光殺害の犯人は小岩明人で間違いないかと。犯行動機もラモちゃんが言った通りです」
「長さん、ありがとう。じゃあ、次は絢ちゃん」
「はい」そう返事をした絢巡査長が話し始めた。
「長さんに依頼された小岩と居た男の正体は、前田望議員秘書の塚川益男であることが判明しました。そして、肉親議員は東京地検特捜部からマークされています。罪状は、脱税、地元選挙区における道路工事における談合等の色々と余罪のある議員です」
「この短時間でここまで調べて頂きありがとうございます」
長四郎は刑事二人に向かって頭を下げる。
「それが仕事ですから、続けますね。そして、西議員が殺害された時刻、当該の小岩さんは何者かに襲撃されて現場には居ない状態でした。そして、アリバイもあります。という事で、塚川のアリバイを探ることにしました」
絢巡査長は手に持つタブレットを捜査し、部屋にあるモニターに西が殺害された日付の防犯カメラ映像が映し出された。
「この防犯カメラ映像は、西議員が殺害された日の現場近くのコンビニで撮影されたものです」そう長四郎と燐に説明し、話を続ける。
「死亡推定時刻の三十分前、そして、長さんと一川さんが西さんの遺体を発見した時刻に無実の姿が映っていました」
「あ、三十分前の服とワイシャツの色が違う」
燐がいの一番に発見したような口ぶりで発言した。
「お、長さんと行動を共にしてるだけのことはあるね」一川警部が褒めると「それ、どういう意味ですか?」と燐からキッと睨まれ地雷を踏んだと思う一川警部。
「ラモちゃん。そんな事は重要じゃない。絢ちゃん、続けて」
「はい」
長四郎に助けられたと内心ホッとする一川警部であった。
「で、この映像から察するに西議員を殺害してどこかで着替えたものと思われます。そして、小岩さんが襲撃された時、襲撃場所近くで前田議員の講演会が行われていました。その場に塚川が居たことも証言及び証拠が残ってます。私からは、以上です」
絢巡査長が説明を終えると三人は盛大な拍手を送った。
「一川さん達のおかげで真のターゲットが分かったな」
燐は長四郎のその言葉の意味を理解したような顔をした。
「ラモちゃんのそのクールな眼差しは何かを掴んだって感じの顔だね」絢巡査長にそう言われ「はいっ!」と嬉しそうに答える燐だった。
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