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第参拾弐話-隠密
隠密-1
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「え~ であるからして。違法薬物、麻薬はとても恐ろしいものなんです」
高校生に向けての薬物乱用防止講座に来た警視庁の刑事が、変蛇内高校の全校生徒に向けて発言する。
その中に退屈そうに話を聞く生徒が一人。羅猛 燐その人である。
ここ数日、特に事件とか起きることもなく、燐は悶々としていた。
だがそんなことはお構いなしで、日常は進んでいく。そして、今日は薬物乱用防止講座で2時間授業を潰され普通の生徒であれば嬉々として喜ぶものだが、燐はその真逆をいくのだ。
そんな変わり者の生徒は、頃合いを見計らって早退しようそう思っていた矢先に、事は起きた。
教材用のビデオが再生されてから、五分程経過した頃だろうか。
生徒の一人が突然、「キェェェェェ!!!!!」と奇声を上げながら立ち上がると、隣に座る生徒達を押し退け何かから逃げるようにして体育館を走って出て行った。
ざわめく生徒達を生徒指導担当の教師が怒鳴りながら、教材ビデオに集中するように促す。
「ちょっと、燐! どこ行くの?」隣に座る友人の海部 リリが体育館を出て行こうとする燐に声を掛ける。
「面白そうなんで、早退しまぁ~す」
体育館を出て行く前準備として、端の方に座っていた燐が席を立ちそう言って去っていった。
燐は奇声を上げて出ていった生徒をすぐに追いかけた教師に見つからないよう、後を追う。そして、その生徒はすぐに見つかった。
体育館を出てすぐの渡り廊下で、泡を噴いて痙攣しながら倒れていた。
救護に当たる教師が一生懸命声を掛けているが、勿論、反応はない。燐はその光景を見てダメだこりゃそう思いながら、声を掛けた。
「先生。これ噛ませなきゃダメだよ」
生徒の口にハンカチを噛ませてから、仰向けになっているのを横向きに姿勢を変える燐。
「救急車は呼びましたか?」心配になって駆けつけた刑事が燐達声を掛ける。
「先生、呼んだ?」燐がそう尋ねると「ああ、今、呼んでもらっている」と答えた。
「この生徒さんは、何か持病を持っているんですか?」
「いえ、無かったと思いますが・・・・・・」
「思いますがじゃ、ダメでしょ? ちょっと、失礼」
燐は生徒の制服のポケットをまさぐり始めると、ジャケットの内ポケットにビニールの小袋があり燐はそれを取り出した。
「貸せ!」教師は燐の手からそれをひったくり、袋を開けようとするが、刑事がその手をグッと握って辞めさせる。
「な、何するんですか?」
「先生。落ち着いてください。この袋怪しいと思いませんか?」
透明性のビニール小袋に入っている白い粉。誰がどう見ても普通の薬とは言えないありさまの物。燐は刑事によくやった。と心の中で呟いた。
「さ、君は体育館に戻って」
「あ、私、具合悪いんで保健室に行きますぅ~」
燐は思い出したかのように、保健室へと行くのだった。
高校生に向けての薬物乱用防止講座に来た警視庁の刑事が、変蛇内高校の全校生徒に向けて発言する。
その中に退屈そうに話を聞く生徒が一人。羅猛 燐その人である。
ここ数日、特に事件とか起きることもなく、燐は悶々としていた。
だがそんなことはお構いなしで、日常は進んでいく。そして、今日は薬物乱用防止講座で2時間授業を潰され普通の生徒であれば嬉々として喜ぶものだが、燐はその真逆をいくのだ。
そんな変わり者の生徒は、頃合いを見計らって早退しようそう思っていた矢先に、事は起きた。
教材用のビデオが再生されてから、五分程経過した頃だろうか。
生徒の一人が突然、「キェェェェェ!!!!!」と奇声を上げながら立ち上がると、隣に座る生徒達を押し退け何かから逃げるようにして体育館を走って出て行った。
ざわめく生徒達を生徒指導担当の教師が怒鳴りながら、教材ビデオに集中するように促す。
「ちょっと、燐! どこ行くの?」隣に座る友人の海部 リリが体育館を出て行こうとする燐に声を掛ける。
「面白そうなんで、早退しまぁ~す」
体育館を出て行く前準備として、端の方に座っていた燐が席を立ちそう言って去っていった。
燐は奇声を上げて出ていった生徒をすぐに追いかけた教師に見つからないよう、後を追う。そして、その生徒はすぐに見つかった。
体育館を出てすぐの渡り廊下で、泡を噴いて痙攣しながら倒れていた。
救護に当たる教師が一生懸命声を掛けているが、勿論、反応はない。燐はその光景を見てダメだこりゃそう思いながら、声を掛けた。
「先生。これ噛ませなきゃダメだよ」
生徒の口にハンカチを噛ませてから、仰向けになっているのを横向きに姿勢を変える燐。
「救急車は呼びましたか?」心配になって駆けつけた刑事が燐達声を掛ける。
「先生、呼んだ?」燐がそう尋ねると「ああ、今、呼んでもらっている」と答えた。
「この生徒さんは、何か持病を持っているんですか?」
「いえ、無かったと思いますが・・・・・・」
「思いますがじゃ、ダメでしょ? ちょっと、失礼」
燐は生徒の制服のポケットをまさぐり始めると、ジャケットの内ポケットにビニールの小袋があり燐はそれを取り出した。
「貸せ!」教師は燐の手からそれをひったくり、袋を開けようとするが、刑事がその手をグッと握って辞めさせる。
「な、何するんですか?」
「先生。落ち着いてください。この袋怪しいと思いませんか?」
透明性のビニール小袋に入っている白い粉。誰がどう見ても普通の薬とは言えないありさまの物。燐は刑事によくやった。と心の中で呟いた。
「さ、君は体育館に戻って」
「あ、私、具合悪いんで保健室に行きますぅ~」
燐は思い出したかのように、保健室へと行くのだった。
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