642 / 770
第参拾弐話-隠密
隠密-26
しおりを挟む
「よしっ! 行くぞ!!」
長四郎はスルスルと、ロープを伝っていきビルビルの間を渡っていく。
「じゃ、行きます」
続いて明野巡査がビルの間を渡る。
「アナタノバン」
「だ、大丈夫なんですよね?」
「アンシン。アンシン」と安心安全である事を強調する湾。
「ホントにぃ~」穿った目で湾を見る遊原巡査に「祐希ぃ~ 早くぅ~」と明野巡査が急かす。
「オトコナラサッサトイク!」
ドンっと背中を叩かれた遊原巡査は深呼吸して覚悟を決め、取り敢えず、真正面だけを向いてロープを伝っていった。
「はい。ゴール!」長四郎はよくできました。と言わんばかりに拍手を送る。
「し、死ぬかと思った・・・・・・」
「そんな大げさな」と言いながら明野巡査は遊原巡査の背中を擦る。
「お二人さん、行ける?」という問いかけに二人は「はいっ!」と答えた。
そして、屋上に通ずるドアを開けようとするが鍵がかかっていた。
「どうするんですか?」
「泉ちゃん、そう言うときは、こうするのよ」長四郎はズボンに引っ掛けたキーチェーンに付いているピッキング棒を鍵穴に刺して10秒もかからずにガチャンと鍵を解除した。
「お見事!」
明野巡査、遊原巡査共に長四郎に拍手を送る。
「ありがとう」
長四郎は礼を述べながら、ドアを開け中へ侵入した。
階段に明かりは点いてなく長四郎は持参したLEDライトを点灯させながら階段を降りていく。
すると、明かりが点いているフロアに近づいて来たので長四郎は明かりを落とし、物音を立てないようゆっくりと階段を降りる。
「はい。仕入れの方は大丈夫かと思います」
階段に通ずる入口から中を覗くと男が電話していた。
「どうするんですか?」明野巡査が小声で長四郎にお伺いを立てる。
「どうするも何も殴りこむよ。良いか。今から3カウントするからそれと同時に入るぞ」
刑事二人は声を出さずに頷いて返事をする。
「1,2の3!!」
長四郎が先陣を切って中に入る。
「な、なんだお前たち!」
戸惑う男に答える前に長四郎は懐からガバメントを取り出し、男の目に向かって発砲した。男は両目を抑えて倒れ込んだ。
「探偵さん!」
「安心せぇ。水鉄砲だよ。目がスースーする液体入りのな」
「暴行罪です!」
「泉。ここで言い争っても仕方ない。探偵さん、先制攻撃は控えてください」
「御意。Mr.遊原」と懲りてないような返事をする長四郎は先へと進んでいく。
そして、先を進んで行けば行くほど予想に反して人数が多かった。
相手も木刀や金属バットを武器に長四郎達に襲い掛かるがことごとく返り討ちにあうのであった。
「探偵さん。人、多くないですか?」
「そぉ?」
明野巡査の発言をはぐらかすような返しをする長四郎にナイフを持った男が立ち向かってくる。
長四郎はそれを華麗に躱し、男の目にメンソール系の液体をかけた。
「ぐわぁ~」男は両目を抑えて地面に崩れ落ちた。
「死ねぇ!!」
物陰から急に姿を現した男が三人に向けて発砲した。
三人は散り散りに物陰に身を隠す。
「今のって・・・・・・」長四郎はサッと顔を物陰から顔を出し相手を確認する。
そこに居たのは、鈴木兼近であった。鈴木は顔を出した長四郎は目掛けて銃弾を放つが長四郎の頭上を掠めただけで当たりはしなかった。
「クソッ!!」
鈴木は戦略的撤退を選び、そのまま逃亡した。
銃弾の雨が止んだのを確認してから、三人は追撃を開始する。
しかし、鈴木は逃げ足が早くビルの前に駐車していた車に乗り逃亡する。
「どうします? 逃げられますよ」明野巡査が悔しがるように言うと、背後からドルゥゥゥンという腹に響くバイクのエンジン音が聞こえてきた。
「泉ちゃん。安心しな。ここからはラモちゃんのショータイムだ」
サングラスをかけハーレーに跨った燐が三人の前を颯爽と駆け抜けていった。
「俺達も追おう!」
遊原巡査にそう言われた二人は急いで車が駐車してある駐車場へと向かった。
長四郎はスルスルと、ロープを伝っていきビルビルの間を渡っていく。
「じゃ、行きます」
続いて明野巡査がビルの間を渡る。
「アナタノバン」
「だ、大丈夫なんですよね?」
「アンシン。アンシン」と安心安全である事を強調する湾。
「ホントにぃ~」穿った目で湾を見る遊原巡査に「祐希ぃ~ 早くぅ~」と明野巡査が急かす。
「オトコナラサッサトイク!」
ドンっと背中を叩かれた遊原巡査は深呼吸して覚悟を決め、取り敢えず、真正面だけを向いてロープを伝っていった。
「はい。ゴール!」長四郎はよくできました。と言わんばかりに拍手を送る。
「し、死ぬかと思った・・・・・・」
「そんな大げさな」と言いながら明野巡査は遊原巡査の背中を擦る。
「お二人さん、行ける?」という問いかけに二人は「はいっ!」と答えた。
そして、屋上に通ずるドアを開けようとするが鍵がかかっていた。
「どうするんですか?」
「泉ちゃん、そう言うときは、こうするのよ」長四郎はズボンに引っ掛けたキーチェーンに付いているピッキング棒を鍵穴に刺して10秒もかからずにガチャンと鍵を解除した。
「お見事!」
明野巡査、遊原巡査共に長四郎に拍手を送る。
「ありがとう」
長四郎は礼を述べながら、ドアを開け中へ侵入した。
階段に明かりは点いてなく長四郎は持参したLEDライトを点灯させながら階段を降りていく。
すると、明かりが点いているフロアに近づいて来たので長四郎は明かりを落とし、物音を立てないようゆっくりと階段を降りる。
「はい。仕入れの方は大丈夫かと思います」
階段に通ずる入口から中を覗くと男が電話していた。
「どうするんですか?」明野巡査が小声で長四郎にお伺いを立てる。
「どうするも何も殴りこむよ。良いか。今から3カウントするからそれと同時に入るぞ」
刑事二人は声を出さずに頷いて返事をする。
「1,2の3!!」
長四郎が先陣を切って中に入る。
「な、なんだお前たち!」
戸惑う男に答える前に長四郎は懐からガバメントを取り出し、男の目に向かって発砲した。男は両目を抑えて倒れ込んだ。
「探偵さん!」
「安心せぇ。水鉄砲だよ。目がスースーする液体入りのな」
「暴行罪です!」
「泉。ここで言い争っても仕方ない。探偵さん、先制攻撃は控えてください」
「御意。Mr.遊原」と懲りてないような返事をする長四郎は先へと進んでいく。
そして、先を進んで行けば行くほど予想に反して人数が多かった。
相手も木刀や金属バットを武器に長四郎達に襲い掛かるがことごとく返り討ちにあうのであった。
「探偵さん。人、多くないですか?」
「そぉ?」
明野巡査の発言をはぐらかすような返しをする長四郎にナイフを持った男が立ち向かってくる。
長四郎はそれを華麗に躱し、男の目にメンソール系の液体をかけた。
「ぐわぁ~」男は両目を抑えて地面に崩れ落ちた。
「死ねぇ!!」
物陰から急に姿を現した男が三人に向けて発砲した。
三人は散り散りに物陰に身を隠す。
「今のって・・・・・・」長四郎はサッと顔を物陰から顔を出し相手を確認する。
そこに居たのは、鈴木兼近であった。鈴木は顔を出した長四郎は目掛けて銃弾を放つが長四郎の頭上を掠めただけで当たりはしなかった。
「クソッ!!」
鈴木は戦略的撤退を選び、そのまま逃亡した。
銃弾の雨が止んだのを確認してから、三人は追撃を開始する。
しかし、鈴木は逃げ足が早くビルの前に駐車していた車に乗り逃亡する。
「どうします? 逃げられますよ」明野巡査が悔しがるように言うと、背後からドルゥゥゥンという腹に響くバイクのエンジン音が聞こえてきた。
「泉ちゃん。安心しな。ここからはラモちゃんのショータイムだ」
サングラスをかけハーレーに跨った燐が三人の前を颯爽と駆け抜けていった。
「俺達も追おう!」
遊原巡査にそう言われた二人は急いで車が駐車してある駐車場へと向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる