738 / 770
第参拾玖話-引導
引導-4
しおりを挟む
「見てないですか。どうも」
長四郎は北条恒邸近くの豪邸に務める家政婦に礼を述べる。
今、長四郎は葛城唯奈の目撃情報を得るために、聞き込みして回っていた。
だが、芳しくない成果であった。
「参ったな・・・・・・・」
目撃してそうな家は一通り周り、目撃情報は何一つ得られなかった。
長四郎は肩を落としながら、帰路につく。
「疲れたぁ~」長四郎は首をゴリゴリ鳴らし、その隙に振り返ると背広を着る人間が尾行していた。
「下手な尾行・・・・・・・」
長四郎は山手線に乗り、最寄り駅の五反田駅ではなく手前の大崎駅で降車した。
そして、駅から暫く歩き人通りの少ない路地に入ると、一台のワンボックスカーが長四郎の前に止まった。
車の中から、分かりやすいぐらいの男達が出てきた。
「まぁ、分かりやすいご登場で」
「あ? んだ、おめぇ~」一人の男が因縁をつけてくる。
「口の利き方がなってないなぁ~」
「言っている意味が分からないなぁ~」
男はメリケンサックを手に付け長四郎に殴りかかる。が、長四郎は寸での所で躱し男の足を引掛けこかす。
「てめぇ!!」仲間の男が長四郎を襲う。
長四郎は華麗に躱しては倒し、倒していく。
「俺、急いでいるからぁ~ じゃ~ねぇ~」長四郎はそう言って、全速力で逃げ出す。
そのまま一駅分走って逃げ切り、事務所へと帰宅した。
「はぁ~ 疲れたぁ~」
長四郎は息を切らしながら、ソファーに寝転がる。
「どうしたの? そんな息切らして」燐は血相を欠いて帰ってきた長四郎に声を掛ける。
「切らすよ。そりゃ、命狙われたんだから」
「命、狙われた? いつ?」
「今、さっき」
「ヤバいじゃん。てか、警察には?」
「言ってないよ。命からがら逃げ出したばかりだから」
「北条恒の差し金?」
「分かんない。それより、飲み物頂戴」
「ああ、ごめん」
燐は事務所の冷蔵庫に飲み物を取りに行く。
その間、長四郎は考えていた。
何故、あんなにも早く連中が襲ってきたのか。原因は自分を尾行していた背広の男。
ワンボックスカーが来た時には姿はなかった。
「はい。これ」燐はミネラルウォーターのペットボトルを差し出す。
「オぅ、サンキュー」
「ね? これからどうするの?」
「うん?」飲み干しながら返事をする長四郎は「ま、何とかするよ」とだけ答える。
「何とかって・・・・・・・ ああ、それよか聞いてよ」
燐は塾でトォォルンを売りさばいていた男子学生を捕まえた話を長四郎にした。
「成程ね・・・・・・・」
飲み干したペットボトルを机に起き、長四郎は覚悟が座った目をする。
「どう思う?」
「うん? そうだなぁ~ ラモちゃんはよくやったよ」
「そうじゃなくてさ」
「何よ」
「北条恒とどうやり合っていくのかでしょう?」
「まぁ、大事にならないよう気を引き締めていくだけだね」と吞気な事を言う長四郎にがっくりと肩を落とす燐であった。
長四郎は北条恒邸近くの豪邸に務める家政婦に礼を述べる。
今、長四郎は葛城唯奈の目撃情報を得るために、聞き込みして回っていた。
だが、芳しくない成果であった。
「参ったな・・・・・・・」
目撃してそうな家は一通り周り、目撃情報は何一つ得られなかった。
長四郎は肩を落としながら、帰路につく。
「疲れたぁ~」長四郎は首をゴリゴリ鳴らし、その隙に振り返ると背広を着る人間が尾行していた。
「下手な尾行・・・・・・・」
長四郎は山手線に乗り、最寄り駅の五反田駅ではなく手前の大崎駅で降車した。
そして、駅から暫く歩き人通りの少ない路地に入ると、一台のワンボックスカーが長四郎の前に止まった。
車の中から、分かりやすいぐらいの男達が出てきた。
「まぁ、分かりやすいご登場で」
「あ? んだ、おめぇ~」一人の男が因縁をつけてくる。
「口の利き方がなってないなぁ~」
「言っている意味が分からないなぁ~」
男はメリケンサックを手に付け長四郎に殴りかかる。が、長四郎は寸での所で躱し男の足を引掛けこかす。
「てめぇ!!」仲間の男が長四郎を襲う。
長四郎は華麗に躱しては倒し、倒していく。
「俺、急いでいるからぁ~ じゃ~ねぇ~」長四郎はそう言って、全速力で逃げ出す。
そのまま一駅分走って逃げ切り、事務所へと帰宅した。
「はぁ~ 疲れたぁ~」
長四郎は息を切らしながら、ソファーに寝転がる。
「どうしたの? そんな息切らして」燐は血相を欠いて帰ってきた長四郎に声を掛ける。
「切らすよ。そりゃ、命狙われたんだから」
「命、狙われた? いつ?」
「今、さっき」
「ヤバいじゃん。てか、警察には?」
「言ってないよ。命からがら逃げ出したばかりだから」
「北条恒の差し金?」
「分かんない。それより、飲み物頂戴」
「ああ、ごめん」
燐は事務所の冷蔵庫に飲み物を取りに行く。
その間、長四郎は考えていた。
何故、あんなにも早く連中が襲ってきたのか。原因は自分を尾行していた背広の男。
ワンボックスカーが来た時には姿はなかった。
「はい。これ」燐はミネラルウォーターのペットボトルを差し出す。
「オぅ、サンキュー」
「ね? これからどうするの?」
「うん?」飲み干しながら返事をする長四郎は「ま、何とかするよ」とだけ答える。
「何とかって・・・・・・・ ああ、それよか聞いてよ」
燐は塾でトォォルンを売りさばいていた男子学生を捕まえた話を長四郎にした。
「成程ね・・・・・・・」
飲み干したペットボトルを机に起き、長四郎は覚悟が座った目をする。
「どう思う?」
「うん? そうだなぁ~ ラモちゃんはよくやったよ」
「そうじゃなくてさ」
「何よ」
「北条恒とどうやり合っていくのかでしょう?」
「まぁ、大事にならないよう気を引き締めていくだけだね」と吞気な事を言う長四郎にがっくりと肩を落とす燐であった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる