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第1章・異世界転移と異世界転生
レッツ、クッキング!②
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「このスープ、あっさりしているね。おかげで、食べられる。美味しいよ」
食事を始めて、ユリアナ王女がそう言うと、隣に座ったアルバトスさんも頷いた。
「オリエさんは、料理がお上手なんですね」
と言ってくれるけど、私はとんでもないと首を横に振った。
「食べられない物は作らないとは思いますが、決して上手なわけじゃないですよ」
「そうなの?」
「はい、そうです!」
私は、力強く頷いた。
私の料理なんて適当か、もしくはレシピを見なければ作れない。
レシピを見ても、ズボラだから絶対に手の込んだ料理なんて作らないし……まぁなんとか食べられる物が作れるという程度だろう。
その事を言うと、
「適当だとしても、それでもちゃんと食べられる物が作れるっていうのは、すごい事だと思うよ」
とユリアナ王女は言ってくれて、その隣でアルバトスさんが頷いていた。
「だって、うちの伯父上は、レシピを見て作っても、おかしな食べ物になっちゃうんだから。だから、ちゃんと食べられる物が作れるっていうのは、すごい事だと思うよ」
「そう、ですか?」
「うん、そうだよ」
深く頷くユリアナ王女の隣で、アルバトスさんも頷いていた。
「私は生まれてすぐの赤ん坊の頃に、伯父上に引き取られたのだけど、良く生きて来られたと思うよ」
「ええっ?」
それ、どういう事なの?
アルバトスさんを見ると、彼は苦笑していた。
これは……聞かないでほしいって事なのかな? きっと、そうだよね。
ちなみに、ユリアナ王女は料理が出来ないらしい。
まぁ、今はお城に居るわけじゃないけど、王女様だもんね。
「でも、呪いの毒を受けてから、久しぶりにちゃんとした物を食べたよ。ずっと食べたいとは思わなかったけれど、食べてみると、体が食べたかったのかなぁって思う。オリエ、ありがとう」
改めてお礼を言われて、私は恐縮した。
私の適当料理に、そんなにお礼を言ってもらうほどではないと思うんだけどなぁ。
でも、私は今後も自分が食べるために料理をするわけだし、二人が食べられそうなら、また一緒に食べたいなぁと思う。
「あの、私、さっきも言いましたが、あんまり料理が上手いというわけではありません。でも、多分食べられない物は作らないので、これからも私が作った物を、一緒に食べませんか? もちろん、食べられそうだったら、ですけど」
そう申し出ると、ユリアナ王女とアルバトスさんは、「ありがとう」って言って、優しく笑って頷いてくれた。
よし、あんまりお料理は得意じゃないけど、少しでも美味しい物を作れるように頑張ろう!
食事を始めて、ユリアナ王女がそう言うと、隣に座ったアルバトスさんも頷いた。
「オリエさんは、料理がお上手なんですね」
と言ってくれるけど、私はとんでもないと首を横に振った。
「食べられない物は作らないとは思いますが、決して上手なわけじゃないですよ」
「そうなの?」
「はい、そうです!」
私は、力強く頷いた。
私の料理なんて適当か、もしくはレシピを見なければ作れない。
レシピを見ても、ズボラだから絶対に手の込んだ料理なんて作らないし……まぁなんとか食べられる物が作れるという程度だろう。
その事を言うと、
「適当だとしても、それでもちゃんと食べられる物が作れるっていうのは、すごい事だと思うよ」
とユリアナ王女は言ってくれて、その隣でアルバトスさんが頷いていた。
「だって、うちの伯父上は、レシピを見て作っても、おかしな食べ物になっちゃうんだから。だから、ちゃんと食べられる物が作れるっていうのは、すごい事だと思うよ」
「そう、ですか?」
「うん、そうだよ」
深く頷くユリアナ王女の隣で、アルバトスさんも頷いていた。
「私は生まれてすぐの赤ん坊の頃に、伯父上に引き取られたのだけど、良く生きて来られたと思うよ」
「ええっ?」
それ、どういう事なの?
アルバトスさんを見ると、彼は苦笑していた。
これは……聞かないでほしいって事なのかな? きっと、そうだよね。
ちなみに、ユリアナ王女は料理が出来ないらしい。
まぁ、今はお城に居るわけじゃないけど、王女様だもんね。
「でも、呪いの毒を受けてから、久しぶりにちゃんとした物を食べたよ。ずっと食べたいとは思わなかったけれど、食べてみると、体が食べたかったのかなぁって思う。オリエ、ありがとう」
改めてお礼を言われて、私は恐縮した。
私の適当料理に、そんなにお礼を言ってもらうほどではないと思うんだけどなぁ。
でも、私は今後も自分が食べるために料理をするわけだし、二人が食べられそうなら、また一緒に食べたいなぁと思う。
「あの、私、さっきも言いましたが、あんまり料理が上手いというわけではありません。でも、多分食べられない物は作らないので、これからも私が作った物を、一緒に食べませんか? もちろん、食べられそうだったら、ですけど」
そう申し出ると、ユリアナ王女とアルバトスさんは、「ありがとう」って言って、優しく笑って頷いてくれた。
よし、あんまりお料理は得意じゃないけど、少しでも美味しい物を作れるように頑張ろう!
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