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現代兵器の使用
しおりを挟む王都に朝日が差し込む頃には、兵が騒がしく走りだしている。
「あれはなんだ!・・・敵軍なのか、何故だ。明日来ると言う情報は嘘だったのか・・・急いで将軍に知らせろ」
城壁の見張りは、蠢く大軍をみて驚愕するしかない。
カイヤ王国とシャイ国の2つによる連合国が、20万の大軍で城壁外を包囲。
硬そうな鱗だらけの赤トカゲは、ここからでも目立つ存在だ。
数は20頭で横並びに揃えられている。
連合国の進軍は、思っていたより快進撃で進んでしまった。
連合国の数を見て、全面降伏する貴族が多いのも原因だ。
中には抵抗する貴族も居たが、見せしめに無残に首を刎ねられた。
その首を攻める貴族に見せ付けたのが効果的で、貴族の敗北感を実感させるのに一役買っている。
俺と将軍と取り巻き連中と、城壁の上から敵軍を見ている。
「将軍、あの大きなトカゲは何ですか」
「あれはサラマンダーだ。火球を飛ばすから要注意な奴だ」
「射程距離はどれくらいありますか?」
「そうだな・・・500メートルかな」
「それなら勝てます。すでに迫撃砲の距離と方向はセットが完了してます。いつでも撃てます」
「そうか・・・」
「・・・・・・」
「何を躊躇ってるのですか・・・昨日の事で威力は証明されたはずです」
「あれを人に試しても良いのか、神に逆らうようで・・・」
「それでは、無残に殺されますか・・・」
将軍は無言だ。周りの取り巻きも黙ったまま下を向いた。
俺は悩む将軍に対してパンチ1発をかましてやった。
取り巻きが俺を押さえつけようとしたが、俺も抵抗して1人2人と打ちのめしてやった。
「よさぬか!」悲痛な顔の将軍が叱った。
「将軍!・・・将軍とは躊躇いなく残酷な命令をできる者を将軍と言うのです。できなければ辞めなさい」
「分かった・・・攻撃を始めてくれ」
「合図の旗を振れ!」
「は!はい」
赤い旗が大きく振られだした。
「合図だ!耳をふさぐのを忘れるな!」
「はい!」
迫撃砲の砲口に砲弾が入れられた。
射撃時の衝撃波はとても大きく、砲弾が撃ち出されるときには周囲の兵は、耳をふさぐ必要がある程の衝撃が発生。
「ブァン!!」
そして、ちょっと動かして砲弾が入れられた。
「ブァン!!」
敵軍20万に爆音が響いた。
腕が飛ばされ、泣き叫び人。
吹飛んだ死体を見て、呆然する者。
パニックに落ちた者は、急に隣にいた者を斬りつけた。
赤く血に染まった姿が敵兵に見えたのだ。
サラマンダーは、格好の標的で大きな体が吹飛んでいた。
バラバラに吹飛んだ体が燃え出して、被害を拡散させている。
逃げ出すのも早かった。
しかし、81mm迫撃砲は角度を変えられて、逃げる兵を逃しはしなかった。
そんな時だ。正門の門が開いた。
足の速いトカゲに乗った兵が一斉に飛び出して走りだしている。
後ろには62式7.62mm機関銃を積んだ台車を引張っている。
その台車にも兵が乗り、いつでも撃てる状態だ。
それを追い駆けるように弾丸を積んだ荷馬車も走っている。
バラバラに散らばった兵は、後ろから撃たれ続けた。
「こりゃー凄いぞ。バタバタと敵が倒れるぞ」
「ダン、向こうに逃げた兵を追うぞ」
「任せろ。皆殺しにしてやる」
国王「あれがドラゴンキラーが持って来た武器なのか・・・神をも恐れる武器でないか・・・」
宰相「決して逆らってはいけない人物です。聞く所によると大人しい性格のようです。できれば褒美でねぎらえばよいかと・・・」
国王「うん、そうしよう」
戦いが終わった後に、遅れて地方の貴族がぞくぞくとやって来た。
ここの兵は限度を知らない。
弾丸や砲弾を使い果たして「もう無いのですか」と俺の所へ来て聞くのだ。
「無いに決まってるだろう」と言って武器を回収して、ここを去ろうとしたのに引き止められた。
領主の約束の魔石では、不十分だと将軍と宰相の進言で好きな領地をもらえるらしい。
悩んだ結果。アルポスの街が欲しいと言った。それと未開の土地も・・・
王は、あのような・・・みすぼらしい土地ど良いのか言ったが、あの土地が欲しいと願った。
オーガも居ればドワーフも居るのだ。折角の関係を続けたいからだ。
その代わりに、現領主には良い土地を与えて欲しいと付け加えている。
豊富な土地をもらったと、アルポス領主にも感謝されたよ。
王都に集まった貴族軍で、敵国へと進軍が決まるのも速かった。
宰相の根回しが功をなしたようだ。
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