王子達は公爵令嬢を甘く囲いたい

緋影 ナヅキ

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幼少期

お茶会➀

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 あの後、なんやかんやで本日の分の魔法の授業は終了の時間を迎えた。なんやかんやって便利な言葉だよね☆

 さて、アルが言うには、私達双子は次回には本格的に魔法の授業を受けられるらしい。その時に、初級魔法を教えて貰えるようだ。


 しかし、くどいようだが私達は愛し子。

 本来なら存在してないような魔法でも、特訓次第で使えるようになる。だから、本命は学園に入るまでにそれを自らの意志で行うことが出来るようになることが最終目標だ。
 でないと、無意識下で誰かを存在しない未知の魔法で攻撃してしまう可能性がある。傷付けてしまった、というのだけならまだマシだが、下手したら無辜むこの人々を殺してしまうかもしれないからね。

 歴代の愛し子は全属性持ちだったらしいが、私達は双子愛し子だからか、お互いしか持っていない属性が3つぐらいある。

 因みに兄様と私が保持している属性は次のようになっている。

兄様:火・水・土・風・植物  ・光       (+虹色・セピア色)
 私:火    ・風・植物・雷  ・闇・無・+虹色・セピア色


 改めて確認すると、何とも言えない感じだよね。

 兄様の保持属性の方が色々と役に立ちそうだし。
 あとまぁ、光と闇って表裏一体の存在だし、2人で1つっていう風に思えていいけどさ。
 無って何?!一体どんな属性なのよ…。
 他の謎色の玉もよくわからないし。あぁ今度精霊達に聞いてみようかな?




 さて、何故今こんなことをしているのかというと、目の前で起きている事から現実逃避したいからだ。

 現在、私と兄様の眼前には、繊細な意匠の施された白いアンティークテーブルを挟んで、2人の見目麗しい兄妹が座っていた。
 この方達は、今私達がいる庭園のある屋敷に住んでいる、グラナート侯爵家の令息令嬢だ。

 またテーブルには、香り高い紅茶の入ったティーカップや、一口サイズのスイーツや様々な種類のスコーンなどがある、アフタヌーンティースタンドがセットされている。

 そう、今日はここ、グラナート侯爵家でお茶会なのだ。

 今この場にいるのは、お茶会に招かれた私とザライド兄様、そして例の兄妹の4人だけだ。
 そう、この4人だけなのだ。

 実はちゃんとお父様とお母様も招かれて来ているのだが、屋敷の西側のテラスでグラナート侯爵夫妻と楽しく談笑している。
 なんと、お父様とグラナート侯爵当主であるディーン=グラナート様は幼馴染らしく、それ経由で知り合ったお母様と侯爵夫人シスル=グラナート様は意気投合し、今では唯一無二の親友らしい。

 グラナート侯爵は、栗色の髪と茶色の瞳をしたどこかお茶目な方だ。お父様と同じく、とても20代半ばには見えない程若々しい美形である。今日初めてお会いしたはずなのだが、とてもフレンドリーに接してきた。

 グラナート侯爵夫人は、柔らかそうなハニーブロンドの髪と垂れ目な栗色の瞳をした、ほんわりとした雰囲気を持つ方だ。この方もとても20代前半には見えなく、下手したら10代後半の美少女に見られるだろう。

 そう、だからそのお二人の子供が美形なのは当たり前なのだ。
 今はまだ幼さが目立つが、成長すればきっと素晴らしく私の目の保養となることだろう。

 というか、何故会った貴族の人達は皆一様に凄く美形なんだろう…。え、何?そういう決まりでもあるの??
と、一瞬思わず考えてしまった私はおかしくないはずだ。




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