それについては黙っておいて

ミナクオ

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それについては黙っておいて

雨崎君は黙っておけない【番外編:雨崎君×家長君】

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◆◇◆side 家長いえなが君◆◇◆



「黙っておいても良かったが、一応聞いておく。」


「なにをだ?」


「家長は、俺に突っ込みたいか?」


「は?」


「お前は誰も抱いたことないだろ?俺以外との関係は一切NGだから、突っ込むとしても相手は俺だ。」


「はあ?」


「どーする?」



どうすると聞かれても、

答えは決まっている。



NO!!だ。



「泣いてお願いされれば考えなくもねーが、お前にぶち込むつもりはこれっぽっちもねーよ。」


「そーいうと思った。ま、ちょっと外野がうるさかったからな。」


「お前なら、まわりがなんて言おうと気にしないはずだ。らしくねーけど?」


「俺のことならな。それについてはお前のことだから。」



俺のために気にしたってか!



無駄に整った顔で、

微笑んできやがる。



「言っとくけど、俺はいつだって満足してるぞ。お前以外欲しくねーからな。」


「そう。お前にだけ頓着してよかった。」



雨崎あめざきからなんつーか、

甘ったるい空気が漂ってくる。



「かわいいこと言ってもらえたし、お礼に今日も悲鳴あげるまでくれてやろうかな。」


「おい、調子に乗るんじゃねーぞ!」


「そんな期待いっぱいの目で見つめられたら、是非とも応えてやらなきゃな?」



思いっきり

睨みつけてやったのに、

そんな台詞を吐かれる。



「見つめてねーから!お前の目、腐ってんじゃねーのか?一回、受診しろ!」


「お医者さんごっこも悪くないな。家長、全身くまなく触診してやるから、こっち来いよ。」


「そんな遊びしねーよ!しかも、なんで俺が患者役なんだよ!」


「だって、お前を目一杯かわいがってやりたいじゃん?」


「なんか今日ノリがおかしくねーか?いいから、もう黙れよ!」


「お前が黙ろうな。」



ぐいっと抱き寄せられ、

雨崎の唇によって、

俺の口が塞がれる。



雨崎がくれるものは、

全部が気持ち良いから

抗えなくて悔しい。



「素直になったな。もう黙ってなくていいよ。」



きっと俺は今、

ものすげーみっともない

顔を晒しているんだろう。



それから何度も何度も、

雨崎を強請る言葉を

叫ばされて、鳴かされた。



ノリノリな雨崎も

たまにはいいなんて、

思う俺の頭は相当イカれてる。



受診した方がいいのは、

俺の方かもしんねーな…。


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