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第一章 長身女戦士ヴィクトリア
第9話 思わぬ反撃
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「何なのだ! このネバネバ鬱陶しゅうてたまらぬ!」
背中からヴィクトリアの羽蛇斧の直撃を受けて、たまらずに地面に落下したノアが悔しそうに石床を叩く。
よく見るとノアの体のあちこちに灰色のスライムがへばりついていた。
どうやらあの小さかった磁力スライムが伸びて広がり、分裂して増殖したらしい。
第4のアイテム。
磁力スライム。
体表から強力な磁力を発する、意思のないそのスライムは裏地には強い粘着力を持っていて、それをノアの体に貼り付ける。
するとヴィクトリアの振るう金属製の斧は吸い寄せられるように着実にノアの鱗にヒットする。
鱗を横すべりすることもなく、的確な角度でヒットし、ダメージを与えることが出来る。
それが僕らの作戦の肝だった。
「よし。ここまではうまくいってるぞ!」
ノアの幼い見た目を大人に変え、滑る鱗に確実な打撃を与えられるよう細工を施す。
ヴィクトリアが存分に戦える地盤が整ったぞ。
彼女は嵐刃戦斧を握りしめると僕を見て頷いた。
「お膳立てしてもらったからな。一気に叩いて勝つ!」
そう言うとヴィクトリアは猛然とノアに襲いかかる。
倒れていたノアは地面から起き上がると蛇竜槍を構えるけれど、その表情には余裕がない。
ノアはまとわりつくスライムを引き剥がそうとしたけれどうまくいかずに唇を噛んだ。
スライムがかなりノアの気分を害しているようで、冴えない表情の原因はそれだった。
対照的にヴィクトリアはここが好機と獰猛な笑みを浮かべてノアに打ちかかる。
ノアは槍を短くして防戦体勢に入るけれど、ヴィクトリアは構わずに次々と斧を繰り出した。
「オラオラァ! 腰が引けてんぞノア!」
「くっ! 生意気なるメスイノシシめ!」
ノアは悪態をつきながら防御に徹している。
おそらく隙を見てまたブレスを至近距離からヴィクトリアに浴びせかけるつもりなんだろう。
もちろんそれはヴィクトリアも分かっていて十分に警戒している。
ノアはすっかり守勢に回らざるを得なかった。
そしてとうとうヴィクトリアの嵐刃戦斧がノアの鱗を磁力スライムの上からまともに捉えた!
ガキィンと硬い金属音が鳴り響き、ノアのライフが減る。
磁力によって吸いつけられた刃が確実にノアの体にダメージを与えたんだ。
「くあっ!」
「よっしゃあ! まだまだいくぜぇ!」
立て続けに振るわれるヴィクトリアの攻撃が次々とノアにヒットしていく。
ノアのライフが一つまた一つと減っていき、最大7あったそれがついに2まで減った。
た、倒せる……勝てるぞ!
「調子に乗りおって。醜女めが!」
そう叫んだノアは素早く翼を広げ、空中に飛び上がって緊急避難を試みた。
だけどヴィクトリアはそれを許さない。
「逃がさねえよクソガキ!」
そう言うとヴィクトリアは嵐刃戦斧を躊躇なく放り出し、飛び去ろうとするノアの尾を素早く両手で掴んだ。
そして力任せに尾を引っ張ると、容赦なくノアを地面に叩きつけた。
「うぎぃ!」
「もらったぁ!」
地面に倒れたノアに対してヴィクトリアは腰に差した二本の手斧・羽蛇斧を左右に持って振り上げ、ワン・ツー・フィニッシュを決めようとする。
勝負ありだ!
だけど……だけどその時、ノアが思いもよらない反応を見せたんだ。
「ノアのブレスは口からだけとは限らぬ」
そう言ったノアの尻尾の先からブワッと光の粒子が噴出し、ヴィクトリアの顔面を直撃した。
「ぐああああっ!」
そ、そんな……尾の先から光のブレス?
彼女の中位スキルである聖邪の吐息が尾の先から吐き出されたことなんて過去の映像を見る限り一度もなかったはずだ。
いや、そんなことより……
「ヴィクトリアァァァッ!」
ヴィクトリは顔面を両手で押さえて地面に崩れ落ちる。。
や、やばい!
大ダメージだ!
思わず倒れ込んだヴィクトリアに対し、ノアは顔を真っ赤にした怒りの表情で槍を突き出した。
「この技は……恥ずかしゅうて本来やりとうなかった!」
ヴィクトリアは咄嗟に地面を転がってこれを避け、そのまま後方まで転がり続けて距離を取る。
ノアはすぐにこれを追うことはせず、自らのアイテム・ストックから回復ドリンクを取り出して服用した。
ああっ!
せっかく2まで下がったノアのライフが7に全回復してしまった。
ヴィクトリアがあんなに苦労したのに……っと、そんなことを言ってる場合じゃない。
僕はとにかくヴィクトリアの傍に駆け寄った。
「ヴィクトリア!」
だけど彼女は気丈に立ち上がり、光のブレスを受けた頭をブルブルと振るった。
「くそっ! あの野郎。アタシの顔に屁をひっかけやがって! けど心配すんな。まだアタシのライフは半分近く残ってる。あのクソガキを仕留めるのには十分だ」
「でもノアのライフがまた元に戻っちゃったよ。多分、彼女のアイテム・ストックは7つ全部回復ドリンクだと思う」
僕がつい意気消沈してそう言うと、ヴィクトリアは平然として鼻を鳴らした。
「フンッ。別にどうってことねえよ。何度でもライフを削り取ってやるさ。それに回復するヒマもねえくらい一気に攻め込んで倒しちまえばいいだけのことだ」
そう言うとヴィクトリアは放り出したままの嵐刃戦斧を念力で手元に呼び寄せた。
彼女は力強くそれを握ると、歯を食いしばる。
「アタシの自慢は絶対に折れないこの魂だからな!」
そう言う彼女の目には強い光が浮かんでいる。
ほ、本当に強い人なんだな。
僕はヴィクトリアへの尊敬の念を感じながら時計の針を見た。
30分一本勝負の戦闘は残り10分を切っている。
時間切れ引き分けになった場合、挑戦者であるヴィクトリアの負けだ。
「もう時間があまりないよ」
「分かってる。フル回転でいくぜ!」
時間を意識しつつ、ヴィクトリアは嵐刃戦斧を手にノアに突進していく。
だけどそんなヴィクトリアに対してノアは戦い方を変えてきた。
ヴィクトリアを迎え撃つことはせず、後方に下がりながら距離を取り、その口から光と闇のブレスを交互に吐き出してきたんだ。
「うおっ!」
ヴィクトリアはそれを懸命にかわしながらノアと距離を詰めようとする。
するとノアはさらに下がって距離を保ち、ブレスを次々と吐き出してきた。
こ、これは……。
戦局は大きく様変わりした。
それまでの激しい近接戦闘から、ノアの一方的なブレスの放射を必死にヴィクトリアが避けるという中距離戦闘になり、戦いは膠着状態になりつつある。
「くそっ! ノアの野郎。時間切れ引き分けを狙ってやがんのか! セコ過ぎるぞ!」
ノアによって間断なく放射されるブレスを避けるのに必死で、一向に距離を詰めることが出来ないヴィクトリアは羽蛇斧を投げつけて応戦する。
だけど防御態勢を整えて守りに入ったノアは、それをやすやすと槍で弾き返してしまう。
こ、このままじゃ本当に時間切れとなり、引き分けでヴィクトリアの試験は失敗に終わる。
残り6分。
ノアのブレスを何とかしなきゃヴィクトリアに勝機はない。
だけど、彼女のブレスについては事前に分かっていたことだ。
その手立てを何も講じてこなかったわけじゃないぞ。
僕は第6のアイテム使用を敢行するべく、アイテム・ストックの中からそれを取り出した。
背中からヴィクトリアの羽蛇斧の直撃を受けて、たまらずに地面に落下したノアが悔しそうに石床を叩く。
よく見るとノアの体のあちこちに灰色のスライムがへばりついていた。
どうやらあの小さかった磁力スライムが伸びて広がり、分裂して増殖したらしい。
第4のアイテム。
磁力スライム。
体表から強力な磁力を発する、意思のないそのスライムは裏地には強い粘着力を持っていて、それをノアの体に貼り付ける。
するとヴィクトリアの振るう金属製の斧は吸い寄せられるように着実にノアの鱗にヒットする。
鱗を横すべりすることもなく、的確な角度でヒットし、ダメージを与えることが出来る。
それが僕らの作戦の肝だった。
「よし。ここまではうまくいってるぞ!」
ノアの幼い見た目を大人に変え、滑る鱗に確実な打撃を与えられるよう細工を施す。
ヴィクトリアが存分に戦える地盤が整ったぞ。
彼女は嵐刃戦斧を握りしめると僕を見て頷いた。
「お膳立てしてもらったからな。一気に叩いて勝つ!」
そう言うとヴィクトリアは猛然とノアに襲いかかる。
倒れていたノアは地面から起き上がると蛇竜槍を構えるけれど、その表情には余裕がない。
ノアはまとわりつくスライムを引き剥がそうとしたけれどうまくいかずに唇を噛んだ。
スライムがかなりノアの気分を害しているようで、冴えない表情の原因はそれだった。
対照的にヴィクトリアはここが好機と獰猛な笑みを浮かべてノアに打ちかかる。
ノアは槍を短くして防戦体勢に入るけれど、ヴィクトリアは構わずに次々と斧を繰り出した。
「オラオラァ! 腰が引けてんぞノア!」
「くっ! 生意気なるメスイノシシめ!」
ノアは悪態をつきながら防御に徹している。
おそらく隙を見てまたブレスを至近距離からヴィクトリアに浴びせかけるつもりなんだろう。
もちろんそれはヴィクトリアも分かっていて十分に警戒している。
ノアはすっかり守勢に回らざるを得なかった。
そしてとうとうヴィクトリアの嵐刃戦斧がノアの鱗を磁力スライムの上からまともに捉えた!
ガキィンと硬い金属音が鳴り響き、ノアのライフが減る。
磁力によって吸いつけられた刃が確実にノアの体にダメージを与えたんだ。
「くあっ!」
「よっしゃあ! まだまだいくぜぇ!」
立て続けに振るわれるヴィクトリアの攻撃が次々とノアにヒットしていく。
ノアのライフが一つまた一つと減っていき、最大7あったそれがついに2まで減った。
た、倒せる……勝てるぞ!
「調子に乗りおって。醜女めが!」
そう叫んだノアは素早く翼を広げ、空中に飛び上がって緊急避難を試みた。
だけどヴィクトリアはそれを許さない。
「逃がさねえよクソガキ!」
そう言うとヴィクトリアは嵐刃戦斧を躊躇なく放り出し、飛び去ろうとするノアの尾を素早く両手で掴んだ。
そして力任せに尾を引っ張ると、容赦なくノアを地面に叩きつけた。
「うぎぃ!」
「もらったぁ!」
地面に倒れたノアに対してヴィクトリアは腰に差した二本の手斧・羽蛇斧を左右に持って振り上げ、ワン・ツー・フィニッシュを決めようとする。
勝負ありだ!
だけど……だけどその時、ノアが思いもよらない反応を見せたんだ。
「ノアのブレスは口からだけとは限らぬ」
そう言ったノアの尻尾の先からブワッと光の粒子が噴出し、ヴィクトリアの顔面を直撃した。
「ぐああああっ!」
そ、そんな……尾の先から光のブレス?
彼女の中位スキルである聖邪の吐息が尾の先から吐き出されたことなんて過去の映像を見る限り一度もなかったはずだ。
いや、そんなことより……
「ヴィクトリアァァァッ!」
ヴィクトリは顔面を両手で押さえて地面に崩れ落ちる。。
や、やばい!
大ダメージだ!
思わず倒れ込んだヴィクトリアに対し、ノアは顔を真っ赤にした怒りの表情で槍を突き出した。
「この技は……恥ずかしゅうて本来やりとうなかった!」
ヴィクトリアは咄嗟に地面を転がってこれを避け、そのまま後方まで転がり続けて距離を取る。
ノアはすぐにこれを追うことはせず、自らのアイテム・ストックから回復ドリンクを取り出して服用した。
ああっ!
せっかく2まで下がったノアのライフが7に全回復してしまった。
ヴィクトリアがあんなに苦労したのに……っと、そんなことを言ってる場合じゃない。
僕はとにかくヴィクトリアの傍に駆け寄った。
「ヴィクトリア!」
だけど彼女は気丈に立ち上がり、光のブレスを受けた頭をブルブルと振るった。
「くそっ! あの野郎。アタシの顔に屁をひっかけやがって! けど心配すんな。まだアタシのライフは半分近く残ってる。あのクソガキを仕留めるのには十分だ」
「でもノアのライフがまた元に戻っちゃったよ。多分、彼女のアイテム・ストックは7つ全部回復ドリンクだと思う」
僕がつい意気消沈してそう言うと、ヴィクトリアは平然として鼻を鳴らした。
「フンッ。別にどうってことねえよ。何度でもライフを削り取ってやるさ。それに回復するヒマもねえくらい一気に攻め込んで倒しちまえばいいだけのことだ」
そう言うとヴィクトリアは放り出したままの嵐刃戦斧を念力で手元に呼び寄せた。
彼女は力強くそれを握ると、歯を食いしばる。
「アタシの自慢は絶対に折れないこの魂だからな!」
そう言う彼女の目には強い光が浮かんでいる。
ほ、本当に強い人なんだな。
僕はヴィクトリアへの尊敬の念を感じながら時計の針を見た。
30分一本勝負の戦闘は残り10分を切っている。
時間切れ引き分けになった場合、挑戦者であるヴィクトリアの負けだ。
「もう時間があまりないよ」
「分かってる。フル回転でいくぜ!」
時間を意識しつつ、ヴィクトリアは嵐刃戦斧を手にノアに突進していく。
だけどそんなヴィクトリアに対してノアは戦い方を変えてきた。
ヴィクトリアを迎え撃つことはせず、後方に下がりながら距離を取り、その口から光と闇のブレスを交互に吐き出してきたんだ。
「うおっ!」
ヴィクトリアはそれを懸命にかわしながらノアと距離を詰めようとする。
するとノアはさらに下がって距離を保ち、ブレスを次々と吐き出してきた。
こ、これは……。
戦局は大きく様変わりした。
それまでの激しい近接戦闘から、ノアの一方的なブレスの放射を必死にヴィクトリアが避けるという中距離戦闘になり、戦いは膠着状態になりつつある。
「くそっ! ノアの野郎。時間切れ引き分けを狙ってやがんのか! セコ過ぎるぞ!」
ノアによって間断なく放射されるブレスを避けるのに必死で、一向に距離を詰めることが出来ないヴィクトリアは羽蛇斧を投げつけて応戦する。
だけど防御態勢を整えて守りに入ったノアは、それをやすやすと槍で弾き返してしまう。
こ、このままじゃ本当に時間切れとなり、引き分けでヴィクトリアの試験は失敗に終わる。
残り6分。
ノアのブレスを何とかしなきゃヴィクトリアに勝機はない。
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