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第280話 傷だらけの勝利
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オニユリが動かなくなって数分が経過していた。
それでもジャスティーナは膝に体重をかけてオニユリの首を圧迫し続ける。
確実に相手の息の根を止めるまで、ジャスティーナは一切の油断を見せなかった。
そんな彼女の肩にポンと手が置かれる。
モグラの男だった。
「もう死んでおる。放してやれ」
落ち着いたその声にジャスティーナはようやく体の力を抜いてオニユリの上から身を退いた。
オニユリは両目を大きく見開いたままであり、呼吸も止まっている。
その体から生命が抜け落ちたのだ。
ジャスティーナがこれまで幾度も見てきた、人間が死体に変わる短い経過を辿り、オニユリは息絶えていた。
「ふぅ……」
復讐は果たされ、ジャスティーナは小さく息を吐いた。
オニユリ。
すさまじい拳銃の使い手であると同時に、周囲に多くの不幸を振りまく恐ろしい女だった。
その女を仕留められたことで、ジャスティーナはようやく一つの仕事をやり遂げたのだと実感した。
しかしそこで全身の激しい痛みにジャスティーナは初めて気が付いた。
それまでは戦いの興奮状態で痛みを感じていなかったが、ジャスティーナの体は傷だらけだった。
両腕や両足に合計7発もの銃弾を浴びて、彼女はあちこちから血を流している。
先ほど鉄の胸当てに守られた胸にも、重い痛みを感じていた。
鉄の胸当てが銃弾の形に陥没しており、おそらく被弾の衝撃で胸骨が損傷しているのだろう。
「じっとしていろ。動くと出血がひどくなる」
そう言ったのはモグラの男だ。
彼は広間の奥にある棚から治療用具を持ってくると、ジャスティーナの手当てを始めた。
「止血をしておかんと動けなくなるぞ。一つ一つの傷は浅いが、負傷箇所が多いので出血の総量が増えている」
「……すまない。あんたたちの穴へ勝手に敵を引き入れておいて、手当てなど受ける資格はないが、今は恩に着る」
そう言うジャスティーナを無視してモグラの男は傷口に水をかけて洗い、白い布をきつく巻きつけていく。
布はすぐに血に染まるが、強く結ばれているため止血の役割は果たしてくれるだろう。
「鉛が肉に食い込んでいる箇所がある。ここではきちんとした治療は出来ない。応急処置はするが早めに医者に診てもらわんと腐るぞ。肉が腐れば人間は死ぬ」
そう言うモグラにジャスティーナは力なく笑った。
「そいつは困るな。生きて会うと約束している娘がいるんだ」
「娘? おまえさんの子供か?」
モグラの問いにジャスティーナはしばし黙り込んだ。
彼女が産んだ娘は赤子の時に亡くなっている。
人生で最も辛い経験だったはずなのに、時が経ち過ぎたせいで記憶の中の娘の顔もおぼろげだった。
だが娘を失うという絶望の淵に立ちながらもジャスティーナは自分の人生をあきらめなかった。
あきらめなかったからこそ守れたものもあるはずだ。
今は守りたい者たちがいる。
ジャスティーナは静かに笑みを浮かべた。
「まあ……子供みたいなもんだ。だから生きていないとな」
そう言うとジャスティーナは痛みを堪えながらプリシラとエミルの無事を祈るのだった。
☆☆☆☆☆☆
王城の高層階に位置する天空牢。
街の喧騒が聞こえてきて何だか落ち着かない状況の中、エミルはいつものように夕食を摂っていた。
(この食事の中に何かが混ぜられている……)
そのことをヤブランからの暗号文で知ったエミルは、食事が出された際に表情を変えないように必死に平静を装った。
自分が気付いていることを給仕係たちに気付かれるわけにはいかない。
その場に他の黒髪術者がいないことが幸いだった。
いればエミルの心のさざ波に気付かれていただろう。
エミルは見張りの兵たちに怪しまれぬよう、我慢して食事を残さず食べていく。
昨日まではあんなにおいしく感じられていた食事の味も緊張と嫌悪感でよく分からなくなっていた。
とにかくエミルはヤブランに言われた通り、水をたくさん飲んで食べ物を胃の中に流し込んでいく。
食後も水をたくさん飲んだため、すぐに厠に行きたくなった。
とにかく水をたくさん飲んで排尿し、食事に混ぜられている何らかの薬剤を希釈して体外に排出するのだ。
だが2つ目の水差しの水を飲み切った後に見張りの兵に新たな水差しを求めたところ、水を飲み過ぎだと断られてしまった。
喉が渇くのだと粘ったエミルだが、見張りの兵は一切要求に応じなかった。
そして食後、いつものように見張りの兵に急かされつつ就寝の支度をしているうちに、エミルはまたしても眠気を感じて愕然とした。
(水が……足りなかったんだ。出し切れなかった……)
決められた就寝時刻になると、エミルは見張りの兵に促されてベッドに入らねばならない。
必死に眠気に抗うエミルだが、横たわっているととても我慢は出来なかった。
いつしか彼は深い眠りに落ちていた。
☆☆☆☆☆☆
「騒がしいわね……またオニユリが内通者狩りに勤しんでいるのね」
黒帯隊の宿舎まで聞こえてくる喧騒に、非番のショーナは顔をしかめた。
ここのところ王都は戒厳令が敷かれ、夜は市民の外出が許されていない。
もっとも毎夜のように銃声が鳴り響く夜の街に出かけたいと思う市民はいないだろう。
王都内に潜む他国との内通者たちが炙り出され、抹殺されていることは市民たちも知っていた。
内通者狩りはシャクナゲの命令を受けたオニユリが先頭に立って行っている。
オニユリは今夜、不埒な目的でエミルの寝屋を訪れる予定なので、張り切っているのだろう。
だがショーナはそんなオニユリの願望は叶わぬことを知っている。
(そうはならないわよ。オニユリ)
今、ショーナは自身の瞑想室の机に置かれた2通の手紙を見つめていた。
ショーナが記したその手紙には真っ黒な蜜蝋で封が成されている。
それは立場の異なる2人の女に宛てた手紙だ。
どちらも大きな権力を持つ女だった。
そこにはある提案が記されていた。
どちらの女にとっても魅力的な提案なはずだ。
だがこのような手紙を書いたことをシャクナゲに知られればショーナはただでは済まないだろう。
(おそらく……いえ、間違いなく国家反逆罪で縛り首でしょうね)
それでもショーナはやると決めている。
先代クローディアのため。
そしてチェルシーのために。
2通の手紙にはそれぞれ宛て名が記されていた。
【気高き血脈の王妃殿下】
【誇り高き銀の女王殿】
ショーナはその2通の手紙を懐にしまう。
そうして瞑想室を出ようとしたその時だった。
彼女はある力を感じ取ったのだ。
それは彼女にとっては懐かしく……胸がチクリと痛むような感覚だった。
旧知の人間が今この王都を訪れているのだと知り、ショーナは複雑な表情で呟きを漏らす。
「この王都へ帰って来たのね……ジュード」
☆☆☆☆☆☆
「次の角を右。王国兵が3人いる。気をつけよう」
ジュードの言葉を聞いてプリシラは剣の柄に手をかける。
そして勢いよく角を曲がると、その場にいた王国兵らの頭を剣の腹で打ちすえた。
兜をかぶっているとはいえ、プリシラの腕力による強い衝撃に王国兵らは昏倒する。
すでにこうして数人の王国兵を倒してきたプリシラだが、必要以上に殺生することはなかった。
エミルを救うことが目標であり、王国を倒したいわけではないからだ。
「ジュード。エミルの様子はどう?」
プリシラは前方に見える王城の尖塔を見上げながら、不安そうにそう尋ねる。
「さっきから呼びかけているけれど応答は無いな。ただエミルの力は安定しているから、眠っているだけかもしれない」
ジュードは様々な思いを胸に抱きながら王都の街を進んでいた。
かつて彼が住んでいたこの街は、この10年の間に変貌を遂げていた。
街の様子は大きく発展し、様変わりしている。
だが昔のままの通りも残されていることを知り、懐かしさがつい胸を締め付ける。
彼は黒髪術者としての力を大きく展開し、周囲の危機を察知すると同時にエミルの居場所を感じ続けていた。
だがそうして感覚を研ぎ澄ませていると、どうしてもぶつかる感覚がある。
それはある黒髪術者の存在だ。
この街にはいるのだ。
この王国でもっとも優秀な黒髪術者が。
ジュードはその相手も自分の力を察知したことを知った。
(……それはそうか。ここに来れば君はいるよな。ショーナ)
それでもジャスティーナは膝に体重をかけてオニユリの首を圧迫し続ける。
確実に相手の息の根を止めるまで、ジャスティーナは一切の油断を見せなかった。
そんな彼女の肩にポンと手が置かれる。
モグラの男だった。
「もう死んでおる。放してやれ」
落ち着いたその声にジャスティーナはようやく体の力を抜いてオニユリの上から身を退いた。
オニユリは両目を大きく見開いたままであり、呼吸も止まっている。
その体から生命が抜け落ちたのだ。
ジャスティーナがこれまで幾度も見てきた、人間が死体に変わる短い経過を辿り、オニユリは息絶えていた。
「ふぅ……」
復讐は果たされ、ジャスティーナは小さく息を吐いた。
オニユリ。
すさまじい拳銃の使い手であると同時に、周囲に多くの不幸を振りまく恐ろしい女だった。
その女を仕留められたことで、ジャスティーナはようやく一つの仕事をやり遂げたのだと実感した。
しかしそこで全身の激しい痛みにジャスティーナは初めて気が付いた。
それまでは戦いの興奮状態で痛みを感じていなかったが、ジャスティーナの体は傷だらけだった。
両腕や両足に合計7発もの銃弾を浴びて、彼女はあちこちから血を流している。
先ほど鉄の胸当てに守られた胸にも、重い痛みを感じていた。
鉄の胸当てが銃弾の形に陥没しており、おそらく被弾の衝撃で胸骨が損傷しているのだろう。
「じっとしていろ。動くと出血がひどくなる」
そう言ったのはモグラの男だ。
彼は広間の奥にある棚から治療用具を持ってくると、ジャスティーナの手当てを始めた。
「止血をしておかんと動けなくなるぞ。一つ一つの傷は浅いが、負傷箇所が多いので出血の総量が増えている」
「……すまない。あんたたちの穴へ勝手に敵を引き入れておいて、手当てなど受ける資格はないが、今は恩に着る」
そう言うジャスティーナを無視してモグラの男は傷口に水をかけて洗い、白い布をきつく巻きつけていく。
布はすぐに血に染まるが、強く結ばれているため止血の役割は果たしてくれるだろう。
「鉛が肉に食い込んでいる箇所がある。ここではきちんとした治療は出来ない。応急処置はするが早めに医者に診てもらわんと腐るぞ。肉が腐れば人間は死ぬ」
そう言うモグラにジャスティーナは力なく笑った。
「そいつは困るな。生きて会うと約束している娘がいるんだ」
「娘? おまえさんの子供か?」
モグラの問いにジャスティーナはしばし黙り込んだ。
彼女が産んだ娘は赤子の時に亡くなっている。
人生で最も辛い経験だったはずなのに、時が経ち過ぎたせいで記憶の中の娘の顔もおぼろげだった。
だが娘を失うという絶望の淵に立ちながらもジャスティーナは自分の人生をあきらめなかった。
あきらめなかったからこそ守れたものもあるはずだ。
今は守りたい者たちがいる。
ジャスティーナは静かに笑みを浮かべた。
「まあ……子供みたいなもんだ。だから生きていないとな」
そう言うとジャスティーナは痛みを堪えながらプリシラとエミルの無事を祈るのだった。
☆☆☆☆☆☆
王城の高層階に位置する天空牢。
街の喧騒が聞こえてきて何だか落ち着かない状況の中、エミルはいつものように夕食を摂っていた。
(この食事の中に何かが混ぜられている……)
そのことをヤブランからの暗号文で知ったエミルは、食事が出された際に表情を変えないように必死に平静を装った。
自分が気付いていることを給仕係たちに気付かれるわけにはいかない。
その場に他の黒髪術者がいないことが幸いだった。
いればエミルの心のさざ波に気付かれていただろう。
エミルは見張りの兵たちに怪しまれぬよう、我慢して食事を残さず食べていく。
昨日まではあんなにおいしく感じられていた食事の味も緊張と嫌悪感でよく分からなくなっていた。
とにかくエミルはヤブランに言われた通り、水をたくさん飲んで食べ物を胃の中に流し込んでいく。
食後も水をたくさん飲んだため、すぐに厠に行きたくなった。
とにかく水をたくさん飲んで排尿し、食事に混ぜられている何らかの薬剤を希釈して体外に排出するのだ。
だが2つ目の水差しの水を飲み切った後に見張りの兵に新たな水差しを求めたところ、水を飲み過ぎだと断られてしまった。
喉が渇くのだと粘ったエミルだが、見張りの兵は一切要求に応じなかった。
そして食後、いつものように見張りの兵に急かされつつ就寝の支度をしているうちに、エミルはまたしても眠気を感じて愕然とした。
(水が……足りなかったんだ。出し切れなかった……)
決められた就寝時刻になると、エミルは見張りの兵に促されてベッドに入らねばならない。
必死に眠気に抗うエミルだが、横たわっているととても我慢は出来なかった。
いつしか彼は深い眠りに落ちていた。
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「騒がしいわね……またオニユリが内通者狩りに勤しんでいるのね」
黒帯隊の宿舎まで聞こえてくる喧騒に、非番のショーナは顔をしかめた。
ここのところ王都は戒厳令が敷かれ、夜は市民の外出が許されていない。
もっとも毎夜のように銃声が鳴り響く夜の街に出かけたいと思う市民はいないだろう。
王都内に潜む他国との内通者たちが炙り出され、抹殺されていることは市民たちも知っていた。
内通者狩りはシャクナゲの命令を受けたオニユリが先頭に立って行っている。
オニユリは今夜、不埒な目的でエミルの寝屋を訪れる予定なので、張り切っているのだろう。
だがショーナはそんなオニユリの願望は叶わぬことを知っている。
(そうはならないわよ。オニユリ)
今、ショーナは自身の瞑想室の机に置かれた2通の手紙を見つめていた。
ショーナが記したその手紙には真っ黒な蜜蝋で封が成されている。
それは立場の異なる2人の女に宛てた手紙だ。
どちらも大きな権力を持つ女だった。
そこにはある提案が記されていた。
どちらの女にとっても魅力的な提案なはずだ。
だがこのような手紙を書いたことをシャクナゲに知られればショーナはただでは済まないだろう。
(おそらく……いえ、間違いなく国家反逆罪で縛り首でしょうね)
それでもショーナはやると決めている。
先代クローディアのため。
そしてチェルシーのために。
2通の手紙にはそれぞれ宛て名が記されていた。
【気高き血脈の王妃殿下】
【誇り高き銀の女王殿】
ショーナはその2通の手紙を懐にしまう。
そうして瞑想室を出ようとしたその時だった。
彼女はある力を感じ取ったのだ。
それは彼女にとっては懐かしく……胸がチクリと痛むような感覚だった。
旧知の人間が今この王都を訪れているのだと知り、ショーナは複雑な表情で呟きを漏らす。
「この王都へ帰って来たのね……ジュード」
☆☆☆☆☆☆
「次の角を右。王国兵が3人いる。気をつけよう」
ジュードの言葉を聞いてプリシラは剣の柄に手をかける。
そして勢いよく角を曲がると、その場にいた王国兵らの頭を剣の腹で打ちすえた。
兜をかぶっているとはいえ、プリシラの腕力による強い衝撃に王国兵らは昏倒する。
すでにこうして数人の王国兵を倒してきたプリシラだが、必要以上に殺生することはなかった。
エミルを救うことが目標であり、王国を倒したいわけではないからだ。
「ジュード。エミルの様子はどう?」
プリシラは前方に見える王城の尖塔を見上げながら、不安そうにそう尋ねる。
「さっきから呼びかけているけれど応答は無いな。ただエミルの力は安定しているから、眠っているだけかもしれない」
ジュードは様々な思いを胸に抱きながら王都の街を進んでいた。
かつて彼が住んでいたこの街は、この10年の間に変貌を遂げていた。
街の様子は大きく発展し、様変わりしている。
だが昔のままの通りも残されていることを知り、懐かしさがつい胸を締め付ける。
彼は黒髪術者としての力を大きく展開し、周囲の危機を察知すると同時にエミルの居場所を感じ続けていた。
だがそうして感覚を研ぎ澄ませていると、どうしてもぶつかる感覚がある。
それはある黒髪術者の存在だ。
この街にはいるのだ。
この王国でもっとも優秀な黒髪術者が。
ジュードはその相手も自分の力を察知したことを知った。
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