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第221話 導き出した答え
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地下牢から響く女たちの悲鳴を聞きながら、牢獄の出口に立つ若い衛兵は思わず胃が縮むのを感じていた。
今、女の容疑者2人が取り調べを受けている。
女たちの悲鳴を聞けば、拷問が行われていることは明白だった。
その取り調べを受け持っているのがアーシュラだ。
クローディアの秘書官である彼女がなぜこんな牢獄まで出向いて直接取り調べをするのか彼には分からなかったが、一緒に今日の当番を担うベテランの衛兵は事情を知っていた。
「あのアーシュラって秘書官は元はああいう汚れ仕事をする女だったらしい。どうやら恐ろしい拷問の手段をいくつも持っているって話でな。過去にも何度か凶悪犯の拷問を担当して、あっさりと重要情報を聞き出したことがあるんだ。重要な情報を速やかに吐かせたい時に、出張ってくるらしいぜ」
先輩の話を聞き、若き衛兵はアーシュラの顔を思い返した。
そんな恐ろしい女には見えなかったが、人は見かけによらないということか。
そんなことを思っていると、いつの間にか女たちの悲鳴は聞こえなくなっていた。
代わりに地下牢からの階段を上がって来る足音が聞こえ、アーシュラが衛兵らの前に姿を現した。
若き衛兵は途端に背すじを伸ばして敬礼する。
「お、お疲れ様でございました! アーシュラ秘書官殿!」
「ええ。あなたたちもご苦労さまです。取り調べは無事に終わり、重要情報を得ましたのでこれから大統領の元へご報告に向かいます」
「はっ! 容疑者らは今後いかがいたしましょうか?」
そう言う衛兵にアーシュラは整然と答えた。
「色々と余罪があると思うので、後は他の取調官に引き継ぎます。2人ともおそらくはもう協力的に喋ってくれると思いますよ。もし非協力的な態度を見せるようなら彼女たちに言ってあげて下さい。アーシュラを呼ぶぞ、と」
それだけ言うとアーシュラはニッコリと微笑んでその場を後にする。
衛兵らは緊張の面持ちでその姿を見送るのだった。
☆☆☆☆☆☆
アーシュラからの報告を受けた大統領夫妻は悔しそうに顔を歪めた。
彼らの愛する子供たちであるヴァージルとウェンディーを誘拐して王国軍のチェルシー将軍へ手渡す手引きをした2人の容疑者。
それは共和国の裏社会で実業家として名を馳せるレディー・ミルドレッドと、大貴族スノウ家の令嬢でありながら不祥事を起こして当主から勘当されたマージョリー・スノウだったのだ。
「マージョリーはまだワタシのことを恨んでいるのね……」
暗い顔でそう呟くクローディアの肩をイライアスは優しく抱いた。
「だからといってこんなことをしていい理由にはならないさ。彼女たちには相応の処罰を」
あの誘拐騒動により2人の子供たちは心に傷を負っている。
妹のウェンディーなどは幼児退行の兆候が見られ、今も母と一緒でないと眠れないほどだ。
兄のヴァージルは気丈に振る舞っているものの、まだ8歳の彼の心にも大きな負担となっていることは間違いない。
「アーシュラ。ご苦労だった。今回もその働きに感謝する」
そう言う大統領にアーシュラは深々と頭を下げた。
「王国がエミルを人質にするのみならず我が子らまで誘拐しようとしたことの証言を取れた。このことを王国に粛々と抗議し、我が国のこれからの行動について正当性を世間に堂々と主張する」
もちろんマージョリーもミルドレッドも所詮は共和国の人間だ。
その者たちの証言は信用できないと王国は突っぱねるだろう。
だが、それは問題ではない。
現在、共和国は秘密裏に公国のコリン公子を保護している。
それを公式には発表していないが、王国からはすでにコリン公子を引き渡すよう水面下で求められていた。
だがイライアス大統領は共和国議会で協議の上、コリン公子の保護延長を決めたのだ。
それは王国に対し、公国を自国に併合することを認めないという意思表示だった。
そしてそのために今後起きるであろう武力衝突を共和国は覚悟した。
もちろん積極的に打って出ることはしないが、王国がコリン公子を理由に共和国への軍事行動に出る場合は、共和国および同盟国であるダニアの全戦力をもって王国軍の排除に当たることを決定したのだった。
いざ戦いが始まればダニアの銀の女王であるクローディアも戦支度をして戦場に立つことになる。
大統領の妻とはいえ、ダニアの銀の女王である彼女はそうした特殊な立場なのだ。
「自国さえ良ければそれでいいという時代はもう終わりだ。王国の横暴がまかり通ってしまったら、それを黙認する我が国に対して東側諸国からの信頼は地に落ちるだろう。我らも当事者として率先して行動を起こすぞ」
そう言うイライアスの決然たる表情に、いよいよ戦火が対岸からこちらに移りつつあることをアーシュラはヒシヒシと感じるのだった。
☆☆☆☆☆☆
「プリシラ……たった1人で行くなんて無茶過ぎるわ」
エリカは困惑の色をその顔に滲ませてそう呟いた。
ダニア評議会のある本庁舎の一室に、若いダニアの女たちが集まっている。
エリカとハリエットがここに駆け付けると、プリシラの失踪について事情聴取を受けていたエステルとオリアーナが悄然とした様子で部屋の隅に座り込んでいた。
特にオリアーナは馬を貸してプリシラの失踪を手助けしたのではないかと疑われていたため、厳しく問い詰められたようで、すっかり意気消沈している。
結局、プリシラがいなくなることを予期できたわけじゃないと言い張り、厳しい取り調べの末にようやく解放されたのだった。
「1人で王国に乗り込んでエミル様を取り返すなんて出来るわけない。そんなことプリシラだって分かっているはずなのに……」
腑に落ちないという顔でそう言うハリエットに、エステルは沈んだ顔で目を向けた。
「プリシラは……おそらく当初はアタシたちに声をかけて、一緒に行こうと誘うつもりだったんだと思います」
「えっ?」
驚くハリエットにエステルは神妙な面持ちで話を続けた。
「ですが……それとも気付かずにアタシが自分や皆の栄転の話を彼女にしたんです。きっとプリシラは皆の出世を邪魔できないと思って何も言い出さなかったんでしょう」
その話にエリカもハリエットも唇を噛む。
一番年下で、弟を攫われた当事者で、それでも仲間たちのことを気遣う。
そんなプリシラがたった1人で弟を探して無謀な旅に出たのだと知ると、エリカもハリエットも落ち着かない気持ちになった。
2人もあの任務が失敗に終わってから、ずっと胸に引っかかっていたのだ。
今この瞬間もエミルが敵の手に囚われているという事実。
そして自分たちとは比べ物にならないほどそのことを気に病んだまま日々を過ごさなくてはならなかったプリシラ。
それを思うとエリカもハリエットも思わず拳を握る手にきつく力を込めてしまうのだ。
「ですが……我々に出来ることは何もありません。プリシラのためにしてあげられることは何も……」
エステルは悔しげにそう言う。
だが、そこでオリアーナがいきなり自分の顔を両手でバチンと叩いて立ち上がった。
突然のことに皆が驚いて彼女に目を向ける。
「……任務は終わっていない」
オリアーナはいつものボソボソ声でそう言うので、皆が思わず聞き返した。
「オリアーナ? どうしたの?」
「終わっていない!」
いきなりオリアーナが大きな声を上げたので、皆一様に驚いて目を見開く。
仲間たちが見つめる中、オリアーナは珍しく怒気を孕んだ声を絞り出した。
「ルドルフは死んだ。それなのにエミル様は捕まったまま。エミル様が戻って来るまで任務は終わらない。じゃないと……何のためにルドルフが死んだのかも分からないし、プリシラも笑って暮らせない」
そう言うオリアーナの体が震えていた。
前回の任務で彼女のかわいがっていた鷹のルドルフは勇敢な戦いの果てに戦死したのだ。
「オリアーナ……」
あまり感情を表に出すことのないオリアーナが震えながら声を絞り出すその様子に、エリカもハリエットも胸が熱くなるのを感じた。
2人は互いに頷き合う。
そしてそれぞれの手をオリアーナに差し出した。
「……行こう。オリアーナ。プリシラを助けに」
「このままじゃアタシたち……ずっと冴えない顔のままだ」
そう言うエリカとハリエットにオリアーナはわずかに驚きの表情を見せたが、すぐに2人の手を取り立ち上がった。
仰天したのはエステルだ。
「え? えええっ? ちょ、ちょっと3人とも。何言ってるんですか? そんなこと勝手にしていいはずがないでしょう?」
「エステル! プリシラが異国で1人で戦って死んでしまってもいいの?」
そう詰め寄るハリエットにエステルは声を上擦らせる。
「いいわけないですよ。で、でもプリシラの捜索ならイライアス大統領が……」
「他人任せになんて出来ない。ダニアの女はダニアの女が助ける」
そう言うとエリカはオリアーナの手を引き、ハリエットと3人で踵を返して歩き出した。
エステルはそんな3人の背中に慌てて声をかける。
「ちょ、ちょっと! 落ち着いて下さい!」
エステルの言葉にも3人は足を止めず、ハリエットが手を上げて背中越しに言った。
「別にあんたは来なくていいわよ。エステル。せっかくウィレミナ議長の元で働けるのに、その話をフイにすることはないわ。ただし、このことを告げ口したらタダじゃおかないからね」
「じゃあね。エステル」
そう言うと3人はさっさと行ってしまった。
1人残されたエステルは呆然として声を漏らす。
「そんな……馬鹿なことを……アタシだって……プリシラのことは心配なのに」
そう言うとエステルは頭と胸が……理屈と感情がバラバラになってしまったかのように、その場に立ち尽くしたまま動くことも出来ずにいるのだった。
今、女の容疑者2人が取り調べを受けている。
女たちの悲鳴を聞けば、拷問が行われていることは明白だった。
その取り調べを受け持っているのがアーシュラだ。
クローディアの秘書官である彼女がなぜこんな牢獄まで出向いて直接取り調べをするのか彼には分からなかったが、一緒に今日の当番を担うベテランの衛兵は事情を知っていた。
「あのアーシュラって秘書官は元はああいう汚れ仕事をする女だったらしい。どうやら恐ろしい拷問の手段をいくつも持っているって話でな。過去にも何度か凶悪犯の拷問を担当して、あっさりと重要情報を聞き出したことがあるんだ。重要な情報を速やかに吐かせたい時に、出張ってくるらしいぜ」
先輩の話を聞き、若き衛兵はアーシュラの顔を思い返した。
そんな恐ろしい女には見えなかったが、人は見かけによらないということか。
そんなことを思っていると、いつの間にか女たちの悲鳴は聞こえなくなっていた。
代わりに地下牢からの階段を上がって来る足音が聞こえ、アーシュラが衛兵らの前に姿を現した。
若き衛兵は途端に背すじを伸ばして敬礼する。
「お、お疲れ様でございました! アーシュラ秘書官殿!」
「ええ。あなたたちもご苦労さまです。取り調べは無事に終わり、重要情報を得ましたのでこれから大統領の元へご報告に向かいます」
「はっ! 容疑者らは今後いかがいたしましょうか?」
そう言う衛兵にアーシュラは整然と答えた。
「色々と余罪があると思うので、後は他の取調官に引き継ぎます。2人ともおそらくはもう協力的に喋ってくれると思いますよ。もし非協力的な態度を見せるようなら彼女たちに言ってあげて下さい。アーシュラを呼ぶぞ、と」
それだけ言うとアーシュラはニッコリと微笑んでその場を後にする。
衛兵らは緊張の面持ちでその姿を見送るのだった。
☆☆☆☆☆☆
アーシュラからの報告を受けた大統領夫妻は悔しそうに顔を歪めた。
彼らの愛する子供たちであるヴァージルとウェンディーを誘拐して王国軍のチェルシー将軍へ手渡す手引きをした2人の容疑者。
それは共和国の裏社会で実業家として名を馳せるレディー・ミルドレッドと、大貴族スノウ家の令嬢でありながら不祥事を起こして当主から勘当されたマージョリー・スノウだったのだ。
「マージョリーはまだワタシのことを恨んでいるのね……」
暗い顔でそう呟くクローディアの肩をイライアスは優しく抱いた。
「だからといってこんなことをしていい理由にはならないさ。彼女たちには相応の処罰を」
あの誘拐騒動により2人の子供たちは心に傷を負っている。
妹のウェンディーなどは幼児退行の兆候が見られ、今も母と一緒でないと眠れないほどだ。
兄のヴァージルは気丈に振る舞っているものの、まだ8歳の彼の心にも大きな負担となっていることは間違いない。
「アーシュラ。ご苦労だった。今回もその働きに感謝する」
そう言う大統領にアーシュラは深々と頭を下げた。
「王国がエミルを人質にするのみならず我が子らまで誘拐しようとしたことの証言を取れた。このことを王国に粛々と抗議し、我が国のこれからの行動について正当性を世間に堂々と主張する」
もちろんマージョリーもミルドレッドも所詮は共和国の人間だ。
その者たちの証言は信用できないと王国は突っぱねるだろう。
だが、それは問題ではない。
現在、共和国は秘密裏に公国のコリン公子を保護している。
それを公式には発表していないが、王国からはすでにコリン公子を引き渡すよう水面下で求められていた。
だがイライアス大統領は共和国議会で協議の上、コリン公子の保護延長を決めたのだ。
それは王国に対し、公国を自国に併合することを認めないという意思表示だった。
そしてそのために今後起きるであろう武力衝突を共和国は覚悟した。
もちろん積極的に打って出ることはしないが、王国がコリン公子を理由に共和国への軍事行動に出る場合は、共和国および同盟国であるダニアの全戦力をもって王国軍の排除に当たることを決定したのだった。
いざ戦いが始まればダニアの銀の女王であるクローディアも戦支度をして戦場に立つことになる。
大統領の妻とはいえ、ダニアの銀の女王である彼女はそうした特殊な立場なのだ。
「自国さえ良ければそれでいいという時代はもう終わりだ。王国の横暴がまかり通ってしまったら、それを黙認する我が国に対して東側諸国からの信頼は地に落ちるだろう。我らも当事者として率先して行動を起こすぞ」
そう言うイライアスの決然たる表情に、いよいよ戦火が対岸からこちらに移りつつあることをアーシュラはヒシヒシと感じるのだった。
☆☆☆☆☆☆
「プリシラ……たった1人で行くなんて無茶過ぎるわ」
エリカは困惑の色をその顔に滲ませてそう呟いた。
ダニア評議会のある本庁舎の一室に、若いダニアの女たちが集まっている。
エリカとハリエットがここに駆け付けると、プリシラの失踪について事情聴取を受けていたエステルとオリアーナが悄然とした様子で部屋の隅に座り込んでいた。
特にオリアーナは馬を貸してプリシラの失踪を手助けしたのではないかと疑われていたため、厳しく問い詰められたようで、すっかり意気消沈している。
結局、プリシラがいなくなることを予期できたわけじゃないと言い張り、厳しい取り調べの末にようやく解放されたのだった。
「1人で王国に乗り込んでエミル様を取り返すなんて出来るわけない。そんなことプリシラだって分かっているはずなのに……」
腑に落ちないという顔でそう言うハリエットに、エステルは沈んだ顔で目を向けた。
「プリシラは……おそらく当初はアタシたちに声をかけて、一緒に行こうと誘うつもりだったんだと思います」
「えっ?」
驚くハリエットにエステルは神妙な面持ちで話を続けた。
「ですが……それとも気付かずにアタシが自分や皆の栄転の話を彼女にしたんです。きっとプリシラは皆の出世を邪魔できないと思って何も言い出さなかったんでしょう」
その話にエリカもハリエットも唇を噛む。
一番年下で、弟を攫われた当事者で、それでも仲間たちのことを気遣う。
そんなプリシラがたった1人で弟を探して無謀な旅に出たのだと知ると、エリカもハリエットも落ち着かない気持ちになった。
2人もあの任務が失敗に終わってから、ずっと胸に引っかかっていたのだ。
今この瞬間もエミルが敵の手に囚われているという事実。
そして自分たちとは比べ物にならないほどそのことを気に病んだまま日々を過ごさなくてはならなかったプリシラ。
それを思うとエリカもハリエットも思わず拳を握る手にきつく力を込めてしまうのだ。
「ですが……我々に出来ることは何もありません。プリシラのためにしてあげられることは何も……」
エステルは悔しげにそう言う。
だが、そこでオリアーナがいきなり自分の顔を両手でバチンと叩いて立ち上がった。
突然のことに皆が驚いて彼女に目を向ける。
「……任務は終わっていない」
オリアーナはいつものボソボソ声でそう言うので、皆が思わず聞き返した。
「オリアーナ? どうしたの?」
「終わっていない!」
いきなりオリアーナが大きな声を上げたので、皆一様に驚いて目を見開く。
仲間たちが見つめる中、オリアーナは珍しく怒気を孕んだ声を絞り出した。
「ルドルフは死んだ。それなのにエミル様は捕まったまま。エミル様が戻って来るまで任務は終わらない。じゃないと……何のためにルドルフが死んだのかも分からないし、プリシラも笑って暮らせない」
そう言うオリアーナの体が震えていた。
前回の任務で彼女のかわいがっていた鷹のルドルフは勇敢な戦いの果てに戦死したのだ。
「オリアーナ……」
あまり感情を表に出すことのないオリアーナが震えながら声を絞り出すその様子に、エリカもハリエットも胸が熱くなるのを感じた。
2人は互いに頷き合う。
そしてそれぞれの手をオリアーナに差し出した。
「……行こう。オリアーナ。プリシラを助けに」
「このままじゃアタシたち……ずっと冴えない顔のままだ」
そう言うエリカとハリエットにオリアーナはわずかに驚きの表情を見せたが、すぐに2人の手を取り立ち上がった。
仰天したのはエステルだ。
「え? えええっ? ちょ、ちょっと3人とも。何言ってるんですか? そんなこと勝手にしていいはずがないでしょう?」
「エステル! プリシラが異国で1人で戦って死んでしまってもいいの?」
そう詰め寄るハリエットにエステルは声を上擦らせる。
「いいわけないですよ。で、でもプリシラの捜索ならイライアス大統領が……」
「他人任せになんて出来ない。ダニアの女はダニアの女が助ける」
そう言うとエリカはオリアーナの手を引き、ハリエットと3人で踵を返して歩き出した。
エステルはそんな3人の背中に慌てて声をかける。
「ちょ、ちょっと! 落ち着いて下さい!」
エステルの言葉にも3人は足を止めず、ハリエットが手を上げて背中越しに言った。
「別にあんたは来なくていいわよ。エステル。せっかくウィレミナ議長の元で働けるのに、その話をフイにすることはないわ。ただし、このことを告げ口したらタダじゃおかないからね」
「じゃあね。エステル」
そう言うと3人はさっさと行ってしまった。
1人残されたエステルは呆然として声を漏らす。
「そんな……馬鹿なことを……アタシだって……プリシラのことは心配なのに」
そう言うとエステルは頭と胸が……理屈と感情がバラバラになってしまったかのように、その場に立ち尽くしたまま動くことも出来ずにいるのだった。
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