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第四章 下級兵士アルフレッド
第2話 行く手を阻むもの
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砂漠に突如として発生した砂嵐によって、僕らは行く手を阻まれてしまった。
「まさかこれほどまでとは……」
さすがにジェネットも困惑の表情を浮かべて立ち尽くしている。
旅人のために設けられている砂漠の街道は完全に砂に埋もれ、とても馬車は通れそうにない。
それは道がどこにあるのかも分からないほどで、無理に進めば車輪がすぐ砂にはまって動けなくなってしまうだろう。
呆然とする僕の目の前では御者のオジサンが無言で頭を抱えていた。
僕がジェネットを振り返ると彼女は唇を噛みしめていたけれど、すぐに決断した。
「仕方がありません。馬車はあきらめましょう」
「でも歩いて行ったら間に合わないよ?」
「別の手段を用意します」
ジェネットは気を取り直すとそう言って御者のオジサンに何やら相談し始めた。
するとオジサンは頷いて、自分のメイン・システムを操作し始める。
途端に4頭の馬のうち2頭がムクムクと形を変え、見る見るうちにラクダへと変身した。
ヒトコブラクダだった。
「うおっ! 馬がラクダに」
ラクダたちには人が乗れるよう、背中に鞍がつけられている。
「御者のオジ様のスキルですよ。これで砂漠を渡りましょう」
そう言うとジェネットは紐を取り出し、御者のオジサンに手伝ってもらいながら素早くミランダを背負って落ちないように自分の体にくくりつけた。
「ジェネット。重いでしょ。僕が背負うよ」
「いいえ。恥ずかしながら私のほうがアル様より力持ちですので」
ジェネットは少し恥ずかしそうに頬を赤らめてそう言うと、颯爽とラクダの背に乗る。
ラクダはジェネットが背中をポンポンと叩くと、嬉しそうに歯をむき出しにしてブルルッと軽く身を震わせた。
ラ、ラクダに乗るなんて生まれて初めてだ。
大きくて少し怖いけど、人を乗せて嬉しそうにしているなんて、ちょっとカワイイな。
そう思って僕はラクダの鞍から伸びる手綱に左手をかけ鐙に足を乗せた。
するとラクダがこっちをジロリと見つめ、明らかに落胆した嫌そうな顔を見せる。
隣でジェネットを乗せているラクダのホクホク顔とは天と地の差だった。
うんうんラクダ。
君の思ってることは分かるよ。
え~オマエかよ~俺も聖女様を乗せたいよ~。
ってことだろ……コラッ!
ラクダッ!
隣の同僚ラクダと表情が違いすぎるでしょ!
仕事をえり好みしてはいけませんよ!
恐る恐る僕が乗るとラクダは渋々歩き出す。
た、頼むから振り落とさないでね。
僕、右手がないから左手だけで自分の体を支えるの結構大変なんだ。
ラクダの上で慎重にバランスを取りながら、僕らはここまで同行してくれた御者のオジサンにお礼を言って砂漠へと進み始めた。
僕とジェネットを乗せたラクダは足取りも軽く、砂漠を進んでいく。
ラクダなんて乗ったことないけれど、あらかじめジェネットが行き先を入力しておいてくれたみたいで、ラクダたちは僕らを乗せて目的地へ向け、どんどん進んでいってくれる。
ラクダってのんびり砂漠を渡るイメージだけど、思っていたよりもかなり速いぞ。
そんなことを思っていると、僕の隣でラクダに揺られているジェネットがふと声をかけてきた。
「アル様。先ほどの砂嵐。少し妙だと思いませんでしたか?」
「え? 妙って?」
僕はそう聞き返した。
「何か不自然な動きをしていました。自然災害であるはずなのに、まるで何らかの意思を反映しているかのように」
「確かにウロウロしているみたいで、なかなか消えなかったね。僕、砂嵐ってあまり見たことないから分からないけど、あれって不自然な感じだったの?」
洞窟という狭い世界の中だけで過ごすことの多い僕は、世界の知識が圧倒的に不足していて、さっきの砂嵐の不自然さはよく分からなかった。
だけどジェネットは明らかに不審な感じを受けているようだった。
「このゲーム内の砂嵐は法則性があって、砂漠を縦断するか横断するか、どちらにせよ直線的な動きをします。それを避けて街道を作ったからこそ、あの街道は本来ならば砂嵐によって埋もれてしまうようなことはないのです」
ジェネットはそう言った。
要するにあんな迷子みたいにウロウロするような動きはおかしいってことか。
僕が先ほどの砂嵐の様子を思い返していると、ふいにジェネットが声を上げた。
「アル様! あれを!」
そう言うとジェネットは前方を指差した。
僕らが向かう先、数百メートルのところに人の集団がいるのが見える。
「何だろう。旅人かな?」
「分かりませんが、少し様子がおかしいですね」
ジェネットの言葉に僕も目を凝らす。
人影は十数人に及ぶみたいだけれど、その他にいくつかの馬車と思しきものが見える。
でもそれらはどれも横倒しになっていたり、ひどいものは逆さまになっているようだった。
「ひどいね。何かあったのかな?」
「もしかしたら先ほどの砂嵐の被害者かもしれません」
僕らがそんな会話を交わしながら進むにつれ、彼らの様子が鮮明に見えてきた。
そしてその被害の様子がかなりひどいことを知り、僕は息を飲んだ。
馬車はすべてひどく破壊されていて、動物NPCである馬たちは死んでしまったのか、姿が見えなかった。
荷台の壊れ具合を見ると、もう使い物にならないことがよく分かる。
どうやら彼らは砂漠を渡って商売をする隊商らしく、その場には各種の商売道具など、荷台から投げ出された物資が砂まみれになって散らばっていた。
そしてその場に取り残された人々は、皆一様に傷つき、疲れ果てた顔をしていた。
彼らは僕たちを見ると救いを求めるような目をこちらに向けてくる。
僕とジェネットはラクダをその場に止めた。
隣でジェネットがラクダの手綱をギュッと強く握るの感じ、彼女の心情を理解した僕は隊商の人達に声をかけた。
「もしかして先ほどの砂嵐で?」
彼らは重苦しい表情で頷く。
「見ての通り、ひどい砂嵐でした。今、救援の部隊を待っているところです」
そう言ったのは隊商の中でも一番年上に見える老人だった。
彼はおずおずと申し出る。
「旅のお方。もし回復アイテムをお持ちでしたら分けていただけませんでしょうか。ライフゲージのある護衛のサポートNPCたちがケガをしまして。恥ずかしながら、ここに来るまでにほとんどの回復アイテムを使い果たしてしまったのです」
老人の話に僕とジェネットは顔を見合わせた。
僕はすぐに自分のアイテム・ストックから回復ドリンクを取り出した。
そしてラクダから降りて老人の前に立つ。
「あまり多くはないですけれど、これでよければ使って下さい」
そう言って僕が回復ドリンクを差し出すと、老人は何度も頭を下げながらそれを受け取った。
「おお。ありがたい。実は今日はやけに砂漠の魔物が多くて、ここに来るまでに幾度も襲われたんです。普段はこのようなことは考えられないのですが」
疲れ切った顔でそう言う老人の言葉を受けて、ジェネットがさらにラクダの手綱を強く握り締めた。
それを感じ取った僕は彼女の心情が手に取るように分かった。
ジェネットは秩序を重んじ、平和を愛し、人々の幸せを願う光の聖女だ。
困っている人を見たら放っておけない性分なんだ。
でも彼女は先を急ぐ僕に遠慮して何も言い出さずに我慢している。
僕はそんなジェネットに笑顔を向けた。
「ジェネット。僕はミランダを連れてジェルスレイムを目指す。君はこの人たちを助けてあげて」
僕がそう言うとジェネットは驚いた顔をしたけど、すぐに口をきつく結んで首を横に振る。
「いえ。アル様をジェルスレイムに送り届けるまで私は……」
「僕の知ってるジェネットは、こういう人たちを見捨てては行けないんだ。僕はそういうジェネットのこと、友達として誇りに思うよ」
「ア、アル様……」
ジェネットは不安げな眼差しで僕を見つめた。
「大丈夫! 僕一人でもちゃんとミランダを連れて行けるから。聖岩山でも約束を守ったでしょ。必ず山頂に行くっていう約束を。だからまた僕を信じて」
「……分かりました。必ず後から参りますから。アル様に神のご加護がありますように」
ジェネットはそう言って頷くと僕の左手を両手でギュッと握り締めてくれた。
「まさかこれほどまでとは……」
さすがにジェネットも困惑の表情を浮かべて立ち尽くしている。
旅人のために設けられている砂漠の街道は完全に砂に埋もれ、とても馬車は通れそうにない。
それは道がどこにあるのかも分からないほどで、無理に進めば車輪がすぐ砂にはまって動けなくなってしまうだろう。
呆然とする僕の目の前では御者のオジサンが無言で頭を抱えていた。
僕がジェネットを振り返ると彼女は唇を噛みしめていたけれど、すぐに決断した。
「仕方がありません。馬車はあきらめましょう」
「でも歩いて行ったら間に合わないよ?」
「別の手段を用意します」
ジェネットは気を取り直すとそう言って御者のオジサンに何やら相談し始めた。
するとオジサンは頷いて、自分のメイン・システムを操作し始める。
途端に4頭の馬のうち2頭がムクムクと形を変え、見る見るうちにラクダへと変身した。
ヒトコブラクダだった。
「うおっ! 馬がラクダに」
ラクダたちには人が乗れるよう、背中に鞍がつけられている。
「御者のオジ様のスキルですよ。これで砂漠を渡りましょう」
そう言うとジェネットは紐を取り出し、御者のオジサンに手伝ってもらいながら素早くミランダを背負って落ちないように自分の体にくくりつけた。
「ジェネット。重いでしょ。僕が背負うよ」
「いいえ。恥ずかしながら私のほうがアル様より力持ちですので」
ジェネットは少し恥ずかしそうに頬を赤らめてそう言うと、颯爽とラクダの背に乗る。
ラクダはジェネットが背中をポンポンと叩くと、嬉しそうに歯をむき出しにしてブルルッと軽く身を震わせた。
ラ、ラクダに乗るなんて生まれて初めてだ。
大きくて少し怖いけど、人を乗せて嬉しそうにしているなんて、ちょっとカワイイな。
そう思って僕はラクダの鞍から伸びる手綱に左手をかけ鐙に足を乗せた。
するとラクダがこっちをジロリと見つめ、明らかに落胆した嫌そうな顔を見せる。
隣でジェネットを乗せているラクダのホクホク顔とは天と地の差だった。
うんうんラクダ。
君の思ってることは分かるよ。
え~オマエかよ~俺も聖女様を乗せたいよ~。
ってことだろ……コラッ!
ラクダッ!
隣の同僚ラクダと表情が違いすぎるでしょ!
仕事をえり好みしてはいけませんよ!
恐る恐る僕が乗るとラクダは渋々歩き出す。
た、頼むから振り落とさないでね。
僕、右手がないから左手だけで自分の体を支えるの結構大変なんだ。
ラクダの上で慎重にバランスを取りながら、僕らはここまで同行してくれた御者のオジサンにお礼を言って砂漠へと進み始めた。
僕とジェネットを乗せたラクダは足取りも軽く、砂漠を進んでいく。
ラクダなんて乗ったことないけれど、あらかじめジェネットが行き先を入力しておいてくれたみたいで、ラクダたちは僕らを乗せて目的地へ向け、どんどん進んでいってくれる。
ラクダってのんびり砂漠を渡るイメージだけど、思っていたよりもかなり速いぞ。
そんなことを思っていると、僕の隣でラクダに揺られているジェネットがふと声をかけてきた。
「アル様。先ほどの砂嵐。少し妙だと思いませんでしたか?」
「え? 妙って?」
僕はそう聞き返した。
「何か不自然な動きをしていました。自然災害であるはずなのに、まるで何らかの意思を反映しているかのように」
「確かにウロウロしているみたいで、なかなか消えなかったね。僕、砂嵐ってあまり見たことないから分からないけど、あれって不自然な感じだったの?」
洞窟という狭い世界の中だけで過ごすことの多い僕は、世界の知識が圧倒的に不足していて、さっきの砂嵐の不自然さはよく分からなかった。
だけどジェネットは明らかに不審な感じを受けているようだった。
「このゲーム内の砂嵐は法則性があって、砂漠を縦断するか横断するか、どちらにせよ直線的な動きをします。それを避けて街道を作ったからこそ、あの街道は本来ならば砂嵐によって埋もれてしまうようなことはないのです」
ジェネットはそう言った。
要するにあんな迷子みたいにウロウロするような動きはおかしいってことか。
僕が先ほどの砂嵐の様子を思い返していると、ふいにジェネットが声を上げた。
「アル様! あれを!」
そう言うとジェネットは前方を指差した。
僕らが向かう先、数百メートルのところに人の集団がいるのが見える。
「何だろう。旅人かな?」
「分かりませんが、少し様子がおかしいですね」
ジェネットの言葉に僕も目を凝らす。
人影は十数人に及ぶみたいだけれど、その他にいくつかの馬車と思しきものが見える。
でもそれらはどれも横倒しになっていたり、ひどいものは逆さまになっているようだった。
「ひどいね。何かあったのかな?」
「もしかしたら先ほどの砂嵐の被害者かもしれません」
僕らがそんな会話を交わしながら進むにつれ、彼らの様子が鮮明に見えてきた。
そしてその被害の様子がかなりひどいことを知り、僕は息を飲んだ。
馬車はすべてひどく破壊されていて、動物NPCである馬たちは死んでしまったのか、姿が見えなかった。
荷台の壊れ具合を見ると、もう使い物にならないことがよく分かる。
どうやら彼らは砂漠を渡って商売をする隊商らしく、その場には各種の商売道具など、荷台から投げ出された物資が砂まみれになって散らばっていた。
そしてその場に取り残された人々は、皆一様に傷つき、疲れ果てた顔をしていた。
彼らは僕たちを見ると救いを求めるような目をこちらに向けてくる。
僕とジェネットはラクダをその場に止めた。
隣でジェネットがラクダの手綱をギュッと強く握るの感じ、彼女の心情を理解した僕は隊商の人達に声をかけた。
「もしかして先ほどの砂嵐で?」
彼らは重苦しい表情で頷く。
「見ての通り、ひどい砂嵐でした。今、救援の部隊を待っているところです」
そう言ったのは隊商の中でも一番年上に見える老人だった。
彼はおずおずと申し出る。
「旅のお方。もし回復アイテムをお持ちでしたら分けていただけませんでしょうか。ライフゲージのある護衛のサポートNPCたちがケガをしまして。恥ずかしながら、ここに来るまでにほとんどの回復アイテムを使い果たしてしまったのです」
老人の話に僕とジェネットは顔を見合わせた。
僕はすぐに自分のアイテム・ストックから回復ドリンクを取り出した。
そしてラクダから降りて老人の前に立つ。
「あまり多くはないですけれど、これでよければ使って下さい」
そう言って僕が回復ドリンクを差し出すと、老人は何度も頭を下げながらそれを受け取った。
「おお。ありがたい。実は今日はやけに砂漠の魔物が多くて、ここに来るまでに幾度も襲われたんです。普段はこのようなことは考えられないのですが」
疲れ切った顔でそう言う老人の言葉を受けて、ジェネットがさらにラクダの手綱を強く握り締めた。
それを感じ取った僕は彼女の心情が手に取るように分かった。
ジェネットは秩序を重んじ、平和を愛し、人々の幸せを願う光の聖女だ。
困っている人を見たら放っておけない性分なんだ。
でも彼女は先を急ぐ僕に遠慮して何も言い出さずに我慢している。
僕はそんなジェネットに笑顔を向けた。
「ジェネット。僕はミランダを連れてジェルスレイムを目指す。君はこの人たちを助けてあげて」
僕がそう言うとジェネットは驚いた顔をしたけど、すぐに口をきつく結んで首を横に振る。
「いえ。アル様をジェルスレイムに送り届けるまで私は……」
「僕の知ってるジェネットは、こういう人たちを見捨てては行けないんだ。僕はそういうジェネットのこと、友達として誇りに思うよ」
「ア、アル様……」
ジェネットは不安げな眼差しで僕を見つめた。
「大丈夫! 僕一人でもちゃんとミランダを連れて行けるから。聖岩山でも約束を守ったでしょ。必ず山頂に行くっていう約束を。だからまた僕を信じて」
「……分かりました。必ず後から参りますから。アル様に神のご加護がありますように」
ジェネットはそう言って頷くと僕の左手を両手でギュッと握り締めてくれた。
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