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梅雨の時期はダルいから対戦したくなる
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あの日から、少し浮かれたり、噂を止めたりしながらもかなりの日が経った六月の中旬。
外には雨が降り注いでいた。俗に言う、梅雨というやつだ。
じめして何だかだるい。
五月という季節は特にこれといった行事が無く暇なことが多かった。だが、六月の梅雨とかいうやつはもっと腹立つ。
そう思いながら、玄関にある傘立てに傘を入れる。
まぁ、こんなジメジメしてイライラする季節は皆何かをやりたくなるのかな。
俺がクラスの前に行くと黙りとした環境の中。クラス委員長が何かを話してた。
「今回もー! 作戦を実行したいと思う!!」
俺はその教室に恐る恐る入っていく。
ふぅ。あれをするのか……。
「来ましたね。主役が」
「分かった。皆の意思も固まってんだな……」
これだけ聞くと、文化祭前日みたいで何だかいいけど。全く違う。
それより、俺以外が早く登校してる謎の雰囲気は笑えんな。
「クラス対抗戦を挑むぞぉ!!」
「「おー!!」」
じめっとした外を照らすかのような明るい掛け声が教室中に響いた。
「ありがとうございます。それでは、何のゲームをするのか話し合いましょう」
委員長がそう仕切り始めたので俺は黙って席に着く。
いやー、一度かっこよくなったり、可愛くなっちゃうと止められないのかな?
まぁ、凄く楽しいのは分かるけどさ。イライラを治すならこれだよな!
まるで、何かの薬物じゃないか。
「この時期です。外で何て対戦出来るわけがありません」
「確かに」
「なら、中で何をして対戦するかです」
その場にいる全員が悩んで考えるも、全く案が浮かばない。
いや、案は浮かんだがドッジボールやバスケットボールでは俺達のブスだった頃の力があまり生かされない気がする。
まぁ、前歯スレイヤーとかになれば周りを全て守って、ボールを上に上げて獲るみたいな作戦が出来るかもしれないけど、相手に豪速球を投げる人がいたら『前歯スレイヤー』改め、『折歯ブレイカー』を名乗らなきゃになるしな。
ましてや、バスケットボールなんて前歯で斬りかかったり、鼻くそで撃墜なんてしたら反則負けしそうだしな。
「あ、それならこれはどうだ?」
豚人間がピシッと手を上げる。
「ラグビー。殴ってもバレなくね?」
ラグビーへの風評被害酷いな!!
しかも、それって外でやるスポーツだろ!
「馬鹿か。外でやるスポーツだろ?」
「分かってるぞ。雨に流されれば、いくら相手に上手すぎるラグビープレイヤーがいても何とかなるかなって」
「……これだからアホは」
「そうですね。私はいいと思いますよ。次の相手はCクラス。そこそこの人がいてもおかしくないですしね」
委員長?!?!
すると、周りの皆も「うんうん」と納得する。
いや、いいんだけどさ。相手の上クラスに交渉する役目は俺なんだよね! ふざっけんなよ!!
そして、案の定目線は俺に向けられ放課後上クラスへと向かった。
何か、教室っていうかホテルみたいな感じだ。
床には赤い絨毯が敷いてあり、放課後に紅茶を優雅に飲んでいた。
なんだよ、こいつら『け〇おん!』のキャラかよ。と思ったがそこは気にせずに恐る恐る扉(開かれたスペース)へと足を進める。
「あのー……すみません。Dクラスの者なんですけど」
「んだよ? てめぇ」
髪を金髪に染めた男だが、顔が普通なのでイキリヤンキーと名付けよう。
「このクラスに宣戦布告っていうか、対戦しよーぜ! って事で来たんですけど……」
「負けるわけねぇから、もちろん了承するけどてめぇは誰だ?」
「田中 エロ茄子です」
「ひい!! すみません」
まだ、誤解は解けていなかったらしい。
悲しいが、今の状況的には嬉しい限りだ。
こうして、ルールを相手が理解し、そいつが他の奴らに教えに行くと、全員了承してくれたのか『対戦は来週の月曜日』ということになった。
やることを終えた俺はその後、真っ直ぐ家に帰った。
外には雨が降り注いでいた。俗に言う、梅雨というやつだ。
じめして何だかだるい。
五月という季節は特にこれといった行事が無く暇なことが多かった。だが、六月の梅雨とかいうやつはもっと腹立つ。
そう思いながら、玄関にある傘立てに傘を入れる。
まぁ、こんなジメジメしてイライラする季節は皆何かをやりたくなるのかな。
俺がクラスの前に行くと黙りとした環境の中。クラス委員長が何かを話してた。
「今回もー! 作戦を実行したいと思う!!」
俺はその教室に恐る恐る入っていく。
ふぅ。あれをするのか……。
「来ましたね。主役が」
「分かった。皆の意思も固まってんだな……」
これだけ聞くと、文化祭前日みたいで何だかいいけど。全く違う。
それより、俺以外が早く登校してる謎の雰囲気は笑えんな。
「クラス対抗戦を挑むぞぉ!!」
「「おー!!」」
じめっとした外を照らすかのような明るい掛け声が教室中に響いた。
「ありがとうございます。それでは、何のゲームをするのか話し合いましょう」
委員長がそう仕切り始めたので俺は黙って席に着く。
いやー、一度かっこよくなったり、可愛くなっちゃうと止められないのかな?
まぁ、凄く楽しいのは分かるけどさ。イライラを治すならこれだよな!
まるで、何かの薬物じゃないか。
「この時期です。外で何て対戦出来るわけがありません」
「確かに」
「なら、中で何をして対戦するかです」
その場にいる全員が悩んで考えるも、全く案が浮かばない。
いや、案は浮かんだがドッジボールやバスケットボールでは俺達のブスだった頃の力があまり生かされない気がする。
まぁ、前歯スレイヤーとかになれば周りを全て守って、ボールを上に上げて獲るみたいな作戦が出来るかもしれないけど、相手に豪速球を投げる人がいたら『前歯スレイヤー』改め、『折歯ブレイカー』を名乗らなきゃになるしな。
ましてや、バスケットボールなんて前歯で斬りかかったり、鼻くそで撃墜なんてしたら反則負けしそうだしな。
「あ、それならこれはどうだ?」
豚人間がピシッと手を上げる。
「ラグビー。殴ってもバレなくね?」
ラグビーへの風評被害酷いな!!
しかも、それって外でやるスポーツだろ!
「馬鹿か。外でやるスポーツだろ?」
「分かってるぞ。雨に流されれば、いくら相手に上手すぎるラグビープレイヤーがいても何とかなるかなって」
「……これだからアホは」
「そうですね。私はいいと思いますよ。次の相手はCクラス。そこそこの人がいてもおかしくないですしね」
委員長?!?!
すると、周りの皆も「うんうん」と納得する。
いや、いいんだけどさ。相手の上クラスに交渉する役目は俺なんだよね! ふざっけんなよ!!
そして、案の定目線は俺に向けられ放課後上クラスへと向かった。
何か、教室っていうかホテルみたいな感じだ。
床には赤い絨毯が敷いてあり、放課後に紅茶を優雅に飲んでいた。
なんだよ、こいつら『け〇おん!』のキャラかよ。と思ったがそこは気にせずに恐る恐る扉(開かれたスペース)へと足を進める。
「あのー……すみません。Dクラスの者なんですけど」
「んだよ? てめぇ」
髪を金髪に染めた男だが、顔が普通なのでイキリヤンキーと名付けよう。
「このクラスに宣戦布告っていうか、対戦しよーぜ! って事で来たんですけど……」
「負けるわけねぇから、もちろん了承するけどてめぇは誰だ?」
「田中 エロ茄子です」
「ひい!! すみません」
まだ、誤解は解けていなかったらしい。
悲しいが、今の状況的には嬉しい限りだ。
こうして、ルールを相手が理解し、そいつが他の奴らに教えに行くと、全員了承してくれたのか『対戦は来週の月曜日』ということになった。
やることを終えた俺はその後、真っ直ぐ家に帰った。
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