49 / 71
5章 領都プリンシバル
49話 狩りの雑用をするだけの簡単なお仕事
しおりを挟む
夜明けはまだ遠い。
俺たちはキャンプ場で仮眠をとり夜中過ぎにこそっと旅立った。
君子危うきに近寄らず。別に君子じゃないけれど、貴族との接待魔獣狩りに付き合わされるのはたまったもんじゃない。おまけに接待してるのがゴルドフィン商会。鉱山都市グランデ行きの打ち合わせの時にもめた冒険者が確かゴルドフィン商会だったはず。下っ端の俺には何も教えてくれなかったが、一連の嫌がらせも襲撃も、あの商会の仕業かもしれない。
ルナステラさんに聞けばあのじーさん魔道士の雇い主が誰なのかはっきりするが、そこはそれ、過去の契約者の情報を公開するのは従者としての矜持が許さないとかなんとか。
全て丸く収まったと言われたのは全てはなかったことにするという裏取引らしいから。
森林の近くを静かに進んでいく俺たち二人と一頭と一匹。
俺はローブを脱いでバックパックを背負い、愛刀鬼切丸を肩に背負った警戒態勢。ルナステラさんの従魔ザイラは先行して周りを警戒。馬鹿猫ムーは左肩で寝ている。
真っ暗な中を進んでいるわけではない。月が満月に近くそこそこ明るい。 ルナステラさんが大きなリュックを背負い、中から取り出した携帯用のランタンで前を照らしている。これは魔道具で魔石を使うらしい。勿体無いので夜明けが近づいたら消してもらおう。
前を歩いていザイラから緊張感が伝わる。
ウウウ……
ルナステラさんが構える。
「異変です、森の中で何かが争ってます」
「魔獣か?」
「わからないです。どうしますか」
うん、逃げようと思ったその時、
「助けてくれええ!」
……逃げられないじゃないか。
男が木々の間から倒れこむように飛び出してくる。
「わああああ」
その男を襲う黒い物体。
俺は肩の愛刀鬼切丸・改を抜く。
ザイラが飛び出し男を飛び越えて襲いかかる。
ギャイン! 悲鳴を上げる黒い物体。
黒い物体、フォレストドッグの首に噛みつき絶命させる。
俺は身体強化をかけたいなあと思う。ひたすら思う。
森を抜けてきた黒い物体たち、フォレストドッグの群れが数頭、次々と襲ってくる。
フォレストドッグが一頭いたら十頭いると思え。
こいつらとはこの前の護衛依頼ですでに戦った。
飛びかかってきたフォレストドッグを斜め下から切り上げる。
ザクっ!
今度の鬼切丸・改には刃が付いている。返す刀で二頭目を切り捨てる。うん身体が動く。身体強化魔法がいい仕事している。
ザイラも二頭、三頭と軽く倒していく。
「やめてくれー殺さないでくれー!」
はあ?
殺されかけた男が何を言っている。
「生きたまま捕まえなくちゃならないんだ、殺したら仕事にならないんだ~」
「……あんた魔獣狩りに雇われた『見習い』なのか」
俺は刀を構えながら一旦引く。
フォレストドッグもあと数頭。ようやく手を出してはいけないものに手を出したことがわかったみたいだ。主にザイラを見ているけど。
「頼む殺さないでくれ、でも助けてくれ、生かさず殺さず半殺しにしてくれ~」
いい加減にしろ!
俺は鬼切丸を峰に返してフォレストドックに叩きつける。
ボクッ
「安心しろ峰打ちだ」
言いたい年頃である。
倒れてヒクヒク痙攣するフォレストドッグ 。
生きているよね?
残った数頭は森の中へ逃げていく。
後に残った俺たちと、貴族に雇われた日当制の冒険者見習い。
「大丈夫ですか、怪我はありませんか」
「いえ、ボロボロです」
そんな答えが出来るんなら大丈夫だろう。
「シャールどこだ!」
「シャール!」
森の中から声がする。
「こっちだー」
ボロボロ見習いが返事をする。
森を出てきた男二人が見習いを見て安心し、周りの惨状を見て絶句する。
「こ、これは……」
「喜べ、フォレストウルフを捕獲したぞ」
「本当か、よくやった!」
よほど嬉しかったのか周りの惨状を無視して駆け寄る三人。
早速気絶したフォレストウルフを捕獲しようとする。
生きてるよね。
「お待ちください! この獲物はトーマ様が全て倒したもの。あなた方が捕獲する資格はありません!」
ルナステラさんが勝手にフォレストドッグを捕獲しようとする三人に教育的指導をする。
「「「あっ……」」」と現状を理解する三人。
他の冒険者が倒した獲物を横取りするのは重罪である。多分。
フォレストドッグって肉はまずいって言ってたよなあ、毛皮もはがずに埋めてたし。
俺は助け舟を出すことにした。
「みなさん魔獣狩りのために雇われた方ですか」
「は、はい。プリンシバルのギルドで二日前に雇われました。ゴルドフィン商会の方に。狩りの雑用を手伝うだけの簡単なお仕事だって……」
おお、同士よ。
どこでもあるんだな、簡単なお仕事という命がけの仕事。
「それが魔物を捕まえて森で待機しろだなんて……」
「三人で罠を張ってなんとか捕まえようとしたんだけれど、まさか山犬の群れが出てくるなんて」
あとはパニックを起こして逃げたんだろうな。群れは一番弱そうなやつを追いかけたと。
それにしてもゴルドフィン商会って大森林のことを知らないのだろうか。
「わかった。そのフォレストドッグは持って帰っていいよ」
「「「ほ、本当ですか」」」
「ただし、死体は穴を掘って埋めておいてくれ。血の匂いで魔物が集まってくるかもわからないから」
「「「ええっ、埋めるんですか???」」」
あれ、なんかマズイこと言った?
「もしよろしければ埋める前に肉と毛皮をいただけないでしょうか」
「それはいいけど、肉ってまずいんじゃ?」
「ギルドで買取はしてくれませんが煮込めば十分食べたれます。それに場末の宿屋や食堂で買い取ってもらえますし」
げ、ひょっとしてなんかわからんクズ肉って……いや考えないことにしよう。
「じゃあ俺たち先を急ぐので。あとはよろしく」
「あの、せめてお名前を」
「名乗るほどのものではない」
言いたい年頃である。
そういって振り向きもせず去って……
「あ、さっきトーマ様と言っていたぞ。トーマ様だ」
「ありがとうございますトーマ様。さぞ高ランクの冒険者様なんでしょうね」
……名乗るほどのランクでもないです。
言いたくない年頃である。
ああ、長い夜だった。
ーーーーーーーーーーーー
冬馬の家計簿
入金
0
支出
キャンプ使用料(2人分)2シルド
残金11ゴルド30ペンド
ーーーーーーーーーーーー
俺たちはキャンプ場で仮眠をとり夜中過ぎにこそっと旅立った。
君子危うきに近寄らず。別に君子じゃないけれど、貴族との接待魔獣狩りに付き合わされるのはたまったもんじゃない。おまけに接待してるのがゴルドフィン商会。鉱山都市グランデ行きの打ち合わせの時にもめた冒険者が確かゴルドフィン商会だったはず。下っ端の俺には何も教えてくれなかったが、一連の嫌がらせも襲撃も、あの商会の仕業かもしれない。
ルナステラさんに聞けばあのじーさん魔道士の雇い主が誰なのかはっきりするが、そこはそれ、過去の契約者の情報を公開するのは従者としての矜持が許さないとかなんとか。
全て丸く収まったと言われたのは全てはなかったことにするという裏取引らしいから。
森林の近くを静かに進んでいく俺たち二人と一頭と一匹。
俺はローブを脱いでバックパックを背負い、愛刀鬼切丸を肩に背負った警戒態勢。ルナステラさんの従魔ザイラは先行して周りを警戒。馬鹿猫ムーは左肩で寝ている。
真っ暗な中を進んでいるわけではない。月が満月に近くそこそこ明るい。 ルナステラさんが大きなリュックを背負い、中から取り出した携帯用のランタンで前を照らしている。これは魔道具で魔石を使うらしい。勿体無いので夜明けが近づいたら消してもらおう。
前を歩いていザイラから緊張感が伝わる。
ウウウ……
ルナステラさんが構える。
「異変です、森の中で何かが争ってます」
「魔獣か?」
「わからないです。どうしますか」
うん、逃げようと思ったその時、
「助けてくれええ!」
……逃げられないじゃないか。
男が木々の間から倒れこむように飛び出してくる。
「わああああ」
その男を襲う黒い物体。
俺は肩の愛刀鬼切丸・改を抜く。
ザイラが飛び出し男を飛び越えて襲いかかる。
ギャイン! 悲鳴を上げる黒い物体。
黒い物体、フォレストドッグの首に噛みつき絶命させる。
俺は身体強化をかけたいなあと思う。ひたすら思う。
森を抜けてきた黒い物体たち、フォレストドッグの群れが数頭、次々と襲ってくる。
フォレストドッグが一頭いたら十頭いると思え。
こいつらとはこの前の護衛依頼ですでに戦った。
飛びかかってきたフォレストドッグを斜め下から切り上げる。
ザクっ!
今度の鬼切丸・改には刃が付いている。返す刀で二頭目を切り捨てる。うん身体が動く。身体強化魔法がいい仕事している。
ザイラも二頭、三頭と軽く倒していく。
「やめてくれー殺さないでくれー!」
はあ?
殺されかけた男が何を言っている。
「生きたまま捕まえなくちゃならないんだ、殺したら仕事にならないんだ~」
「……あんた魔獣狩りに雇われた『見習い』なのか」
俺は刀を構えながら一旦引く。
フォレストドッグもあと数頭。ようやく手を出してはいけないものに手を出したことがわかったみたいだ。主にザイラを見ているけど。
「頼む殺さないでくれ、でも助けてくれ、生かさず殺さず半殺しにしてくれ~」
いい加減にしろ!
俺は鬼切丸を峰に返してフォレストドックに叩きつける。
ボクッ
「安心しろ峰打ちだ」
言いたい年頃である。
倒れてヒクヒク痙攣するフォレストドッグ 。
生きているよね?
残った数頭は森の中へ逃げていく。
後に残った俺たちと、貴族に雇われた日当制の冒険者見習い。
「大丈夫ですか、怪我はありませんか」
「いえ、ボロボロです」
そんな答えが出来るんなら大丈夫だろう。
「シャールどこだ!」
「シャール!」
森の中から声がする。
「こっちだー」
ボロボロ見習いが返事をする。
森を出てきた男二人が見習いを見て安心し、周りの惨状を見て絶句する。
「こ、これは……」
「喜べ、フォレストウルフを捕獲したぞ」
「本当か、よくやった!」
よほど嬉しかったのか周りの惨状を無視して駆け寄る三人。
早速気絶したフォレストウルフを捕獲しようとする。
生きてるよね。
「お待ちください! この獲物はトーマ様が全て倒したもの。あなた方が捕獲する資格はありません!」
ルナステラさんが勝手にフォレストドッグを捕獲しようとする三人に教育的指導をする。
「「「あっ……」」」と現状を理解する三人。
他の冒険者が倒した獲物を横取りするのは重罪である。多分。
フォレストドッグって肉はまずいって言ってたよなあ、毛皮もはがずに埋めてたし。
俺は助け舟を出すことにした。
「みなさん魔獣狩りのために雇われた方ですか」
「は、はい。プリンシバルのギルドで二日前に雇われました。ゴルドフィン商会の方に。狩りの雑用を手伝うだけの簡単なお仕事だって……」
おお、同士よ。
どこでもあるんだな、簡単なお仕事という命がけの仕事。
「それが魔物を捕まえて森で待機しろだなんて……」
「三人で罠を張ってなんとか捕まえようとしたんだけれど、まさか山犬の群れが出てくるなんて」
あとはパニックを起こして逃げたんだろうな。群れは一番弱そうなやつを追いかけたと。
それにしてもゴルドフィン商会って大森林のことを知らないのだろうか。
「わかった。そのフォレストドッグは持って帰っていいよ」
「「「ほ、本当ですか」」」
「ただし、死体は穴を掘って埋めておいてくれ。血の匂いで魔物が集まってくるかもわからないから」
「「「ええっ、埋めるんですか???」」」
あれ、なんかマズイこと言った?
「もしよろしければ埋める前に肉と毛皮をいただけないでしょうか」
「それはいいけど、肉ってまずいんじゃ?」
「ギルドで買取はしてくれませんが煮込めば十分食べたれます。それに場末の宿屋や食堂で買い取ってもらえますし」
げ、ひょっとしてなんかわからんクズ肉って……いや考えないことにしよう。
「じゃあ俺たち先を急ぐので。あとはよろしく」
「あの、せめてお名前を」
「名乗るほどのものではない」
言いたい年頃である。
そういって振り向きもせず去って……
「あ、さっきトーマ様と言っていたぞ。トーマ様だ」
「ありがとうございますトーマ様。さぞ高ランクの冒険者様なんでしょうね」
……名乗るほどのランクでもないです。
言いたくない年頃である。
ああ、長い夜だった。
ーーーーーーーーーーーー
冬馬の家計簿
入金
0
支出
キャンプ使用料(2人分)2シルド
残金11ゴルド30ペンド
ーーーーーーーーーーーー
0
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる