3 / 6
健全の定義
しおりを挟む
森はララと遭遇した場所から20分程で抜けることができた。20分と言っても実際に時計を見ながら移動してた訳では無い、腹時計頼りの時間感覚なので正確さは欠けている。
「あ、れが王都ですぅ」
森を抜けたさきは広大な草原でそれはすぐに見えた。
高い壁に囲まれその奥に王城らしき建物が見える。なんだか進撃されそうな見た目だ。あの有名な歌を歌いたい。
目視による距離だとここから歩いて10kmはありそうだ2時間かかるくらいといったところか。正直なところすでに少し疲れている自分がいるのであそこまで歩くとなると気が重い。
道は逸れるが森の近くに小さな村がある。
ララは既に体力の限界のようで息が荒くなっている。
「ラグナさんと会う前にゴブリンに追いかけられてたんですよー」
とのことだ。そこでゴブリンというのが強いのでは無いか、俺の知ってるゲームや漫画では雑魚扱いされ続けていたがこの世界では違うんでは無いかと考えララにゴブリンの強さがどれくらいか聞いた。
「駆け出しの冒険者がパーティを組んで普通に倒せるレベルです、あとは新米の騎士達なら1人でも倒せるって聞いたことあります」
雑魚だった。
「そんなのに君は逃げていたのか」
「だって3匹もいたんですもん!」
「つえを持ってるってことは魔法使いだろう?魔法でドパっと倒せないのか?」
「私得意なのは回復魔法なので他の魔法はあまり・・・」
ならば何故無謀と思える行動に出たのか聞きたかったが、それを聞くと後戻りできない何かが俺の肩を掴みそうな気がしてやめる。
俺があのタイミングで魔法を使っていなければララは殺されていた可能性すらある。
それにもし逃げ切れてもユニコーンの角も不可能だっただろう。
この角がいったい何に使えるのか知らないが、命を賭けてでも欲しかったのだろうか?それともただ楽観的に動いたのか。彼女を見てるとどうも後者のように思えてくる。
「ラグナさんラグナさん!ここまでくれば私でも道わかるのでドーンと道案内任してください!」
とは言うが目的地が目視できる状況で案内が必要なのかどうか。
だが俺はその時別の事が気になっていた。
森の近くの村、場所を考えれば王都に入れないか住む事を拒絶された者達の集まりだと思われる。それでも近くですぐに王都に助けて貰おうという下心のあるやつが村を作ったんだろうと勝手に想像する。
そして目と鼻の先にあるってことはあそこの村は犯罪者の溜まり場でないことも推察する、もしあの村が犯罪者達の拠点だとするならば、俺が王でもすぐに危険因子は淘汰するだろう。
「なんでこんな王都の近くに村なんか?」
「あーあの村はですね、元々は王都に住んでた人達が作った場所なんですよ」
彼女は申し訳無さそうに話し始める。
「税金が払えなかったり、貧相な家庭で産まれ親が子供の身分証の取得をせず、そのまま成長していって最終的にはそれが発覚してしまう、そういった理由で追い出された人達が遠くの村々にも行けずに集まって自給自足の生活をしてるうちにああいった村が出来るみたいです、それも年々増えてるらしくお恥ずかしい話しです」
「君が恥ずかしく思うことは無いんじゃない?そういうのは王の責務だしそういった難民を増やさないようにするのも政を収める者の仕事だろう」
彼女は急に身振り手振りが激しくなり、まるでなにかを誤魔化そうとするかのように。
「そうなんですけど、なんとなくです、なんとなくなんです!自分の住んでるとこはやっぱりいい所なんだと思ってほしいじゃないでしゅか!」
「ハハッ」
なんとなくで俺は赤面の彼女の頭をクシャクシャと撫でる、なんだか学生の時の後輩を思い出す、普段はキリッとしてるのに少しでも調子が狂うと噛んでしまう。そんな彼女のことを少しだけ懐かしい。
そして頭を撫でるとなんだか仔犬のように嬉しいそうにするのも、ブンブンと左右に振られる尻尾が見えそうだ。
「あ、ごめん急に」
「いえ、少し驚きましたけど嫌な感じはしなかったですよ!」
だからもう少し撫でてもいいんですよ、という意思表示は無視をして。
俺は改めて村の方を見る。
一見なんともないように見えるが何故か気になる、どうしても気になる。
なんとかして村の様子をすぐに汁方法は無いかと思い、俺はふざけ半分で思いついたことを試す。
意識と魔力を目に集中させ見るのではなく視ると念を込める。
健全な男子高校生ならほとんどの者が開眼するであろう奥義【隣の女子更衣室】これは健全な男子高校生なら90%の確率で獲得すると言われている、プールの授業のために更衣室で着替える女子達を覗くのではない見るのではない視るのだと、さすれば心の目(妄想)で視れる。
奥義!
俺はその目で村を視た瞬間、プツリと意識が途切れる。
「えっ?ちょっ!ラグナさん!?ラグナさん!」
顔がなんだかマシュマロのような感触を感じ取る。
「あ、れが王都ですぅ」
森を抜けたさきは広大な草原でそれはすぐに見えた。
高い壁に囲まれその奥に王城らしき建物が見える。なんだか進撃されそうな見た目だ。あの有名な歌を歌いたい。
目視による距離だとここから歩いて10kmはありそうだ2時間かかるくらいといったところか。正直なところすでに少し疲れている自分がいるのであそこまで歩くとなると気が重い。
道は逸れるが森の近くに小さな村がある。
ララは既に体力の限界のようで息が荒くなっている。
「ラグナさんと会う前にゴブリンに追いかけられてたんですよー」
とのことだ。そこでゴブリンというのが強いのでは無いか、俺の知ってるゲームや漫画では雑魚扱いされ続けていたがこの世界では違うんでは無いかと考えララにゴブリンの強さがどれくらいか聞いた。
「駆け出しの冒険者がパーティを組んで普通に倒せるレベルです、あとは新米の騎士達なら1人でも倒せるって聞いたことあります」
雑魚だった。
「そんなのに君は逃げていたのか」
「だって3匹もいたんですもん!」
「つえを持ってるってことは魔法使いだろう?魔法でドパっと倒せないのか?」
「私得意なのは回復魔法なので他の魔法はあまり・・・」
ならば何故無謀と思える行動に出たのか聞きたかったが、それを聞くと後戻りできない何かが俺の肩を掴みそうな気がしてやめる。
俺があのタイミングで魔法を使っていなければララは殺されていた可能性すらある。
それにもし逃げ切れてもユニコーンの角も不可能だっただろう。
この角がいったい何に使えるのか知らないが、命を賭けてでも欲しかったのだろうか?それともただ楽観的に動いたのか。彼女を見てるとどうも後者のように思えてくる。
「ラグナさんラグナさん!ここまでくれば私でも道わかるのでドーンと道案内任してください!」
とは言うが目的地が目視できる状況で案内が必要なのかどうか。
だが俺はその時別の事が気になっていた。
森の近くの村、場所を考えれば王都に入れないか住む事を拒絶された者達の集まりだと思われる。それでも近くですぐに王都に助けて貰おうという下心のあるやつが村を作ったんだろうと勝手に想像する。
そして目と鼻の先にあるってことはあそこの村は犯罪者の溜まり場でないことも推察する、もしあの村が犯罪者達の拠点だとするならば、俺が王でもすぐに危険因子は淘汰するだろう。
「なんでこんな王都の近くに村なんか?」
「あーあの村はですね、元々は王都に住んでた人達が作った場所なんですよ」
彼女は申し訳無さそうに話し始める。
「税金が払えなかったり、貧相な家庭で産まれ親が子供の身分証の取得をせず、そのまま成長していって最終的にはそれが発覚してしまう、そういった理由で追い出された人達が遠くの村々にも行けずに集まって自給自足の生活をしてるうちにああいった村が出来るみたいです、それも年々増えてるらしくお恥ずかしい話しです」
「君が恥ずかしく思うことは無いんじゃない?そういうのは王の責務だしそういった難民を増やさないようにするのも政を収める者の仕事だろう」
彼女は急に身振り手振りが激しくなり、まるでなにかを誤魔化そうとするかのように。
「そうなんですけど、なんとなくです、なんとなくなんです!自分の住んでるとこはやっぱりいい所なんだと思ってほしいじゃないでしゅか!」
「ハハッ」
なんとなくで俺は赤面の彼女の頭をクシャクシャと撫でる、なんだか学生の時の後輩を思い出す、普段はキリッとしてるのに少しでも調子が狂うと噛んでしまう。そんな彼女のことを少しだけ懐かしい。
そして頭を撫でるとなんだか仔犬のように嬉しいそうにするのも、ブンブンと左右に振られる尻尾が見えそうだ。
「あ、ごめん急に」
「いえ、少し驚きましたけど嫌な感じはしなかったですよ!」
だからもう少し撫でてもいいんですよ、という意思表示は無視をして。
俺は改めて村の方を見る。
一見なんともないように見えるが何故か気になる、どうしても気になる。
なんとかして村の様子をすぐに汁方法は無いかと思い、俺はふざけ半分で思いついたことを試す。
意識と魔力を目に集中させ見るのではなく視ると念を込める。
健全な男子高校生ならほとんどの者が開眼するであろう奥義【隣の女子更衣室】これは健全な男子高校生なら90%の確率で獲得すると言われている、プールの授業のために更衣室で着替える女子達を覗くのではない見るのではない視るのだと、さすれば心の目(妄想)で視れる。
奥義!
俺はその目で村を視た瞬間、プツリと意識が途切れる。
「えっ?ちょっ!ラグナさん!?ラグナさん!」
顔がなんだかマシュマロのような感触を感じ取る。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる