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29話 冷静に
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《これが女の子の匂いってことかよ! この木が世界樹だろうが何だろうが、まともな状況じゃないぞ。助けないと!》
《止めておいた方がいいわ、無駄よ》
腰の短剣を抜き、一番近くの女の子へと駆け寄ろうとしたが、ユノの思ってもいなかった言葉に足が止まる。
《無駄? 無駄ってどういうことだよ!?》
《時間の無駄ってことよ。想像以上に状況は良くないわ。戦闘の音が全く聞こえないでしょ? この中にいる女の子全て、こんな状態になってる可能性が高いわ。それを一人ずつ助けるの? 何万人いるか分からないのに? それに助けたとしても、他の人を助けている間に、また花に襲われるだけじゃない?》
《う……》
《助けたいなら、犯人をどうにかしないと》
《そう……だな、ちょっと焦ってたか》
《しょうがないわよ。こんな光景を見せられたら、私でも目を奪われるわ。童貞ならムラムラして、冷静でいられるわけないものね》
《ムラムラはしてないぞ!》
《冗談よ。それで? 冷静になったようだから訊くけど、どうするの? 犯人の居そうな所に行く?》
《ああ、向こうから来る気配はないし、そうするしかないか》
《そう。それじゃあ私としては、あそこが怪しいと思うけど》
《あそこ?》
《ほら、枝とか幹を逆に辿って行った先》
《…………城か》
★★★
凄く心苦しいが、花に襲われている女の子達の横を通って城に向かう。
俺を招き入れたであろう犯人は、未だにその姿を現していないから、急いでも冷静に、そして周りの警戒は怠らずにだ。
《あれ見てよ! あそこの建物の横!》
《何だ…………うぉぉ!》
警戒を任せていたユノから声が掛かり、指示された方向へ振り向くと、そこには衝撃的過ぎる光景があって、思わず転びそうになる。
穴という穴を犯されながら、アソコを花に咥えられ悶絶するオッサンが見えるんだ……。
《ちなみに、熟女や超熟女も同じように何人も襲われてたから、老若男女見境無しって感じかしらね。小さな子は見付けられなかったから、どうなってるかは分からないけど》
《そうなのか。いったい何が目的なんだか……》
この木が世界樹かどうかは、ユノもまだ判断がついてない。
そして人を犯す理由も、犯人がユノの刻印のような使い方をして、力を集めているのかと思ったが、呪術的なモノを俺もユノも確認出来ないから、何が目的かサッパリだ。
《でも、もう直ぐ分かるんじゃない? ほら、城の上の方、街中に響いている嬌声とは、明らかに様子の違う声が、かすかに聴こえてくるわよ》
《……確かに聴こえるな》
ユノに言われ集中すると、城の最上階の一際枝が出ている部屋から、呪文のようにも聴こる声がするのを、エルフの優れた聴覚がとらえた。
これは居るな。
あそこにこのふざけた状況を作った犯人が。
《止めておいた方がいいわ、無駄よ》
腰の短剣を抜き、一番近くの女の子へと駆け寄ろうとしたが、ユノの思ってもいなかった言葉に足が止まる。
《無駄? 無駄ってどういうことだよ!?》
《時間の無駄ってことよ。想像以上に状況は良くないわ。戦闘の音が全く聞こえないでしょ? この中にいる女の子全て、こんな状態になってる可能性が高いわ。それを一人ずつ助けるの? 何万人いるか分からないのに? それに助けたとしても、他の人を助けている間に、また花に襲われるだけじゃない?》
《う……》
《助けたいなら、犯人をどうにかしないと》
《そう……だな、ちょっと焦ってたか》
《しょうがないわよ。こんな光景を見せられたら、私でも目を奪われるわ。童貞ならムラムラして、冷静でいられるわけないものね》
《ムラムラはしてないぞ!》
《冗談よ。それで? 冷静になったようだから訊くけど、どうするの? 犯人の居そうな所に行く?》
《ああ、向こうから来る気配はないし、そうするしかないか》
《そう。それじゃあ私としては、あそこが怪しいと思うけど》
《あそこ?》
《ほら、枝とか幹を逆に辿って行った先》
《…………城か》
★★★
凄く心苦しいが、花に襲われている女の子達の横を通って城に向かう。
俺を招き入れたであろう犯人は、未だにその姿を現していないから、急いでも冷静に、そして周りの警戒は怠らずにだ。
《あれ見てよ! あそこの建物の横!》
《何だ…………うぉぉ!》
警戒を任せていたユノから声が掛かり、指示された方向へ振り向くと、そこには衝撃的過ぎる光景があって、思わず転びそうになる。
穴という穴を犯されながら、アソコを花に咥えられ悶絶するオッサンが見えるんだ……。
《ちなみに、熟女や超熟女も同じように何人も襲われてたから、老若男女見境無しって感じかしらね。小さな子は見付けられなかったから、どうなってるかは分からないけど》
《そうなのか。いったい何が目的なんだか……》
この木が世界樹かどうかは、ユノもまだ判断がついてない。
そして人を犯す理由も、犯人がユノの刻印のような使い方をして、力を集めているのかと思ったが、呪術的なモノを俺もユノも確認出来ないから、何が目的かサッパリだ。
《でも、もう直ぐ分かるんじゃない? ほら、城の上の方、街中に響いている嬌声とは、明らかに様子の違う声が、かすかに聴こえてくるわよ》
《……確かに聴こえるな》
ユノに言われ集中すると、城の最上階の一際枝が出ている部屋から、呪文のようにも聴こる声がするのを、エルフの優れた聴覚がとらえた。
これは居るな。
あそこにこのふざけた状況を作った犯人が。
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