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第一章・幼少期

14.グレイシアたんは、天才肌です!

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まず、助産師を呼んだ。因みに、その間、グレイシアたんは、国王陛下に、1つ頼んだ。


グレイシア「まぁ、本日、王都に、お伺いをお立てしたのは、僕が王族の一族であることを報告、認知なさって欲しいと思った訳でなく、たまたま母と用事があったからです。ですから、母を同伴させて頂いてもよろしいでしょうか。今、母は、助産師として、故郷で働いているので、お役に立てます。そして、何よりも僕もその方が心地良く、仕事に没頭出来るし、第一、1人で、王都にくる訳ないじゃないですか。僕、これでも、5歳ですよ??」


と言うので、シアたんは、母上をお連れした。久しぶりの王城で、挙動不審な母上。それに、シアたんが、出産方法として挙げた、『帝王切開』のことを聞いて、大層驚いていた。


クラリス「エメラルド王妃様のお腹を切る、ですって……??」

グレイシア「これは、女神様からお伝え頂いた、母体に負担の掛からない、出産方法なのです……!」


と、神様に祈るように、手をギュッと繋いで、天を仰いだ。母上には、女神様から、愛されていると散々、言っていたから、すっかり信じ込んでしまった。


監視役と、見守り隊として、様々な人たちが、エメラルド王妃様の部屋に、集う。因みに、アザルド王子は、別室で、待機となった。


それで、清潔なナイフを取り出し、やり方を終始、教えながら、子供たちをエメラルド王妃様のお腹から、取り出していく。その子供たちは身体は小さく、多分、きちんとした対処方法を取れば、救われるだろうが、何せ、この時代の知識では、それは、到底難しいだろうなとも思ってしまう。なので、事後処理の方法なども、事細かく説明した。一応、エメラルド王妃様のお腹の傷は治したものの、何せそもそもの話し、光魔法の持ち主は少なく、光魔法がない場合のことも、キッチリ教えていた。それは、元々俺の知識だけど、それでも、理解して、説明出来ているって、グレイシアたん、マジヤバくね??これで5歳??マジ、天才肌過ぎて、ビックリ。


だけど、数週間は、経過観察が必要な状況であると、先に伝えていたので、元々の用事を終わらせた後、そのお孫さんに、伝言を受けてもらい、暫く帰って来られる状況にないことを伝えてもらった。


その後、何かと、問題はあったものの、鬼門の数日間が過ぎて、数週間経過しても、正常な体重になって、子供たちは、すくすく成長していって、恩を売るつもりで、シアたんは、エメラルド王妃様の病弱体質を治されたら、以前よりも活発的になったと、聞いてもいないのに、アザルド王子は、シアたんに報告してくるので、国王陛下どころか、アザルド王子様を虜にしてしまったかもしれないなって、思ってたシアたん。これが、きっかけとなり、爵位が、男爵家から、伯爵家に上がったので、結果オーライ!かな。シアたん。因みに、5人の王女様と、4人の王子様が誕生されて、グレイシアたんは、ちゃっかりフランソワーズの第五王子様と認定して、国内全体に、強く伝えられた。ああ、婚姻もしてない、妾の子だったので、顔出しNGと伝えたらしい。だけど、その第五王子様が、現王妃様を、お助けになられた、ということが、ピックアップされて、密かに、知名度を獲得してしまったらしい。
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