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第一章・幼少期

15.グレイシアたん、やっぱり天才??

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ケラーの村を出て、早2年。村を開拓して、広大な畑を耕して、収入源と、販売ルートを構築して、作り上げた。ルノワールの村に、人……いや、魔族の人を呼び込んで、まだまだこれからってところだけど、だいぶ魔族と人間が共存出来る街を、創り上げていく。因みに、魔族の人を呼び込んだというのは、例の課金ショップの店主を説得して、定期的に、出来の良い魔晶石を創り上げていくことで、信頼を築き上げ、居場所のない魔族の人を置くという担保である。いくら、ヒロインに転生者が寄り付かなくなっても、別の人が、逆ハーを築き上げ、誑かされても困るので、出来るだけで良いので、課金アイテムを売らないように、頼み込んだ。勿論、母上も一緒になって、グレイシアたんと共に、ルノワールにやってきている。基本的に、黒髪茶色の瞳で、やってる。下手すれば、各所で、有名になったフランソワーズ第五王子様として、思われないように、対応していて、それは、魔族の人にも、事情は説明しているし、カレらも隠れながら、生活している。


実りは、十分あるから、ルノワールに住む、魔族の人たちは、仕事に精を出して、農業・漁業・装飾品作り・林業など多岐に渡る、仕事を与えていくシアたん。ついでに飯テロもするようになったから、魔族がこぞってくるように。魔王殿下の耳に届くように、崇拝させるほど、丁寧に施しを与えている。いつか、魔王殿下とやり取りできるように準備は念入りにね。


そこで、ダンジョン踏破するようになっていったシアたん。何と火の神様と話しが合って、加護を戴いてしまった。これが更にシアたんをチート化させることになる。浄化の炎が使えるようになって威力倍増。これまでかと言うほど、村人に施しを与えている。中には、元開拓地で魔物蔓延る死の森デッドリーフォリーに近い村で、開拓者の殆どが軽犯罪者の人たちが、魔物が出るから対処方法を求め、領主に頼んでも聞いてくれなかった時に魔物の巣毎潰して、結界シールドをかけた時なんて、ものすごく感謝されてしまった。でもシアたんは驕らず、『神様のお導きで』で通して、無償で助けていった。


だから、シアたんのことを『神子様』と崇め祀られる存在に。だけどね、シアたんは高みを目指して、魔族にも人間相手でも崇拝されるほど、繁栄しているルノワール。


流石、シアたん。この子、やりおる……!
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