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お礼の気持ち、伝えるっす
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西の中心のオフィス街。そのど真ん中にそびえ立つ一棟のビル。一階の入り口には、"株式会社ドルチェ 西の中心支部"と書かれた看板が建っている。そのビルのちょうど真ん中くらいの階には、所属タレントがレッスンを受けるスタジオが大小いくつか設けられている。
一番大きなスタジオの扉には、"使用中"の札がかけられている。前を通りがかったドルチェの社員は、中から聞こえた怒鳴り声にビクリと肩を揺らした。
「どってぃー先輩!そこの振りはもっと可愛くしてって言ってるやん!」
「まいはカッコいい方が輝くねん!くくこそ、ブリブリしてんとたまにはバッチリ決めろや!」
「ブリブリって何⁉くぅはくぅが一番らしく見えるようにしてるだけやもん!」
「"らしく"って何やねん!そもそもお前男やろ!」
「くぅは"男の娘"!」
「あ、あの~、大丈夫?外まで声が聞こえてるけど」
そろそろと中の様子を窺う社員に、一番近くにいたぽってぃーが申し訳なさそうに頭を掻く。
「あ、えろうすんません。ちょっとした意見の食い違いですわ。気にせんとってください」
心配はいらないというぽってぃーに、社員はそうですかと扉を閉めた。
そのまま立ち去っていく気配を確認し、ぽってぃーは呆れた顔でどってぃー達に声をかける。
「お前ら、その辺にしとけ。六人が揃う時間は限られとるんや。いらん言い合いしとる場合やないやろ」
「せやかてぽってぃー先輩!くぅは作るからにはちゃんとクオリティ高いものを作りたいねん!中途半端なもの見せられるファンの気持ち考えて!」
「せやで、あんちゃん!まいらプロやぞ!クオリティに妥協するわけにはいかんねん!」
「そう!わかってるやん、どってぃー先輩!」
「お前もな、くく!」
「何でわいに矛先が向く時だけ意見合うとんねん」
ガシッと手を握り合う二人は、数秒前まで怒鳴り合っていた筈である。その様子をずっと見ていたゴロは、どうしたものかと眉を下げた。
フルータ全員で動画を撮ろうとくくが提案してから数日。それぞれのスケジュールを合わせてもぎ取った一日なのだが、滑り出しは順調とは言えなかった。
デビュー曲をBGMに構成をくくが考えてくれたのだが、如何せん彼の趣味で練られたものなので全体的に可愛らしさが際立っている。そこに物申したのが、案の定と言うべきかどってぃーだった。どちらかと言わずともカッコ良さに重きを置いている彼は、更に言うならばくくと同じNuiTuberである。グループの中で動画制作活動をしている二人の趣味嗜好が真逆であるが故に起きているぶつかり合いに、他のメンバーは口を出す隙もなかった。
それでもこのままではまずいと判断したぽってぃーが、パンパンと手を叩いて言った。
「わかったわかった。とにかく、お互いの言う事はもっともや。クオリティに妥協したくないっちゅーのももちろん賛成や。せやけど、それなら尚更自分の言い分だけ通すんはちゃうやろ。それぞれで意見出しつつ、いいものになるように相談するべきやと思わんか?」
「「…」」
さすがはぽってぃーだ、とゴロは思った。どってぃー達は何か言い返そうとはしているが、正論を説かれ悔しそうに顔をしかめている。
「リーダーの言う事は間違ってないさー」
一人タンブラーに入った紅茶を飲んでいたシロが話に入る。
「二人とも、そもそものこの動画の目的を見失ってるさー。自分らしさを演出するのはいいが、それでグループにまとまりがなくなってしまったら本末転倒さー」
「動画の…」
「目的…」
シロにも言われてようやく頭が冷えたのか、二人揃って大きな深呼吸をしたかと思うと互いに顔を見合わせる。
「まいはカッコいいとこ見せたい。ほんで、ファンについてこいやって言いたい」
「くぅは可愛さは絶対外されへん。みんなが求めてるくぅらしさはそこにあるから」
冷静に自分の意見を述べる姿に、ぽってぃーはやれやれと肩を竦める。
「やればできるやないか。よっしゃ、どってぃーもくくも、もちろんゴロ達もどんどん意見出し合お。時間は限られとる。急ピッチで進めるで」
「っす!」
「さー」
「はい!」
それからゴロ達は時間ギリギリまで話し合い、撮影をしていった。その後の編集作業は主にくくがやってくれたが、随所随所で他のメンバーもああしてはどうか、こちらの方が各々の良さが伝わるのではないかと相談し合った。
細部までこだわり抜こうと夜を徹して作業するくくに、ゴロはお手製のビタミンたっぷりドリンクを夜食と一緒に差し入れた。真剣な表情で画面と向き合う姿に、改めてくくの動画制作への想いを知るのだった。
*
真っ白い画面からプレゼントボックスが画面中央に現れる。それが弾けるように開いた瞬間、曲のイントロが軽快に流れ始める。
画面はカラフルな背景に変わり、るっぴーとくくが両端から登場した。たくさんのプレゼントに囲まれた二人は、クルクルと回りながら喜びを露わにする。くくがその中の一つをるっぴーに開けて見せると、るっぴーは驚きながらも嬉しそうな笑顔をカメラに向けた。そして最後に可愛いポーズを決めると、それぞれがカメラのレンズを隠すように手を近づけた。
それがどけられたかと思うと、今度は割烹着姿のゴロとカフェのウエイターのような衣装を着たシロが現れた。それぞれ手作りのお弁当とティーポットを持っており、ステップを踏みながら移動した先に置かれていたテーブルの上にそれらをセッティングする。曲の盛り上がりと共に揃って「スリー、ツー、ワン」とカウントダウンをして勢いよくジャンプした。
二人のジャンプに合わせてカメラが上下に一回転すると、場面はどこかの廊下へと変わった。一気にカッコ良さが全面に押し出された演出に変わり、サビに合わせてぽってぃーとどってぃーがキレのあるダンスを見せる。そしてそこにゴロ達四人も加わると、全員で歩いてどこかへ向かう。その道中も、色々なプレゼントが飛び交う演出が入っていた。
曲は終盤へ差しかかり、背景は序盤のカラフルなものとサビのクールなものとの半分ずつに変わり、ステージ衣装に身を包んだ六人が息の合った動きでダンスを披露する。最後に一人ずつのアップで各々らしいポーズを決めた後、全員がハート型のプレゼントを持ったポーズで曲は終わりを迎えた。画面にはプレゼントの蓋が閉まる演出が入り、"3.14 Happy White Day by Frutta"というテロップが流れて動画は締めくくられた。
「めっちゃええやんけ」
「うん、さすがくくやな」
動画を見終え、開口一番に絶賛するどってぃー。ぽってぃーも満足そうに頷く。
「みい達の想い、届けられるでしょうか」
「さー、動画をアップすればわかる事さー」
「伝わるに決まってるやん!誰が編集したと思ってんの?」
不安そうなるっぴーに、安定の冷静さで返すシロ。それに対して目の下にクマを作ったくくがキッと目を吊り上げる。
バレンタインでたくさんのプレゼントをくれたファンへお礼の動画を上げたい。
そう言ったくくの提案から始まったこの動画制作。撮影は大変だったが、何とか完成させる事ができた。これを見たファンは喜んでくれるだろうか。
大丈夫だ、とゴロは思った。ありがとうという気持ちは精一杯込めたつもりだ。きっと伝わる。
その確信通り、ホワイトデーにアップされたこの動画はみるみる再生回数を伸ばし、Nにはフルータに関するワードがいくつもトレンドに上がるのだった。
一番大きなスタジオの扉には、"使用中"の札がかけられている。前を通りがかったドルチェの社員は、中から聞こえた怒鳴り声にビクリと肩を揺らした。
「どってぃー先輩!そこの振りはもっと可愛くしてって言ってるやん!」
「まいはカッコいい方が輝くねん!くくこそ、ブリブリしてんとたまにはバッチリ決めろや!」
「ブリブリって何⁉くぅはくぅが一番らしく見えるようにしてるだけやもん!」
「"らしく"って何やねん!そもそもお前男やろ!」
「くぅは"男の娘"!」
「あ、あの~、大丈夫?外まで声が聞こえてるけど」
そろそろと中の様子を窺う社員に、一番近くにいたぽってぃーが申し訳なさそうに頭を掻く。
「あ、えろうすんません。ちょっとした意見の食い違いですわ。気にせんとってください」
心配はいらないというぽってぃーに、社員はそうですかと扉を閉めた。
そのまま立ち去っていく気配を確認し、ぽってぃーは呆れた顔でどってぃー達に声をかける。
「お前ら、その辺にしとけ。六人が揃う時間は限られとるんや。いらん言い合いしとる場合やないやろ」
「せやかてぽってぃー先輩!くぅは作るからにはちゃんとクオリティ高いものを作りたいねん!中途半端なもの見せられるファンの気持ち考えて!」
「せやで、あんちゃん!まいらプロやぞ!クオリティに妥協するわけにはいかんねん!」
「そう!わかってるやん、どってぃー先輩!」
「お前もな、くく!」
「何でわいに矛先が向く時だけ意見合うとんねん」
ガシッと手を握り合う二人は、数秒前まで怒鳴り合っていた筈である。その様子をずっと見ていたゴロは、どうしたものかと眉を下げた。
フルータ全員で動画を撮ろうとくくが提案してから数日。それぞれのスケジュールを合わせてもぎ取った一日なのだが、滑り出しは順調とは言えなかった。
デビュー曲をBGMに構成をくくが考えてくれたのだが、如何せん彼の趣味で練られたものなので全体的に可愛らしさが際立っている。そこに物申したのが、案の定と言うべきかどってぃーだった。どちらかと言わずともカッコ良さに重きを置いている彼は、更に言うならばくくと同じNuiTuberである。グループの中で動画制作活動をしている二人の趣味嗜好が真逆であるが故に起きているぶつかり合いに、他のメンバーは口を出す隙もなかった。
それでもこのままではまずいと判断したぽってぃーが、パンパンと手を叩いて言った。
「わかったわかった。とにかく、お互いの言う事はもっともや。クオリティに妥協したくないっちゅーのももちろん賛成や。せやけど、それなら尚更自分の言い分だけ通すんはちゃうやろ。それぞれで意見出しつつ、いいものになるように相談するべきやと思わんか?」
「「…」」
さすがはぽってぃーだ、とゴロは思った。どってぃー達は何か言い返そうとはしているが、正論を説かれ悔しそうに顔をしかめている。
「リーダーの言う事は間違ってないさー」
一人タンブラーに入った紅茶を飲んでいたシロが話に入る。
「二人とも、そもそものこの動画の目的を見失ってるさー。自分らしさを演出するのはいいが、それでグループにまとまりがなくなってしまったら本末転倒さー」
「動画の…」
「目的…」
シロにも言われてようやく頭が冷えたのか、二人揃って大きな深呼吸をしたかと思うと互いに顔を見合わせる。
「まいはカッコいいとこ見せたい。ほんで、ファンについてこいやって言いたい」
「くぅは可愛さは絶対外されへん。みんなが求めてるくぅらしさはそこにあるから」
冷静に自分の意見を述べる姿に、ぽってぃーはやれやれと肩を竦める。
「やればできるやないか。よっしゃ、どってぃーもくくも、もちろんゴロ達もどんどん意見出し合お。時間は限られとる。急ピッチで進めるで」
「っす!」
「さー」
「はい!」
それからゴロ達は時間ギリギリまで話し合い、撮影をしていった。その後の編集作業は主にくくがやってくれたが、随所随所で他のメンバーもああしてはどうか、こちらの方が各々の良さが伝わるのではないかと相談し合った。
細部までこだわり抜こうと夜を徹して作業するくくに、ゴロはお手製のビタミンたっぷりドリンクを夜食と一緒に差し入れた。真剣な表情で画面と向き合う姿に、改めてくくの動画制作への想いを知るのだった。
*
真っ白い画面からプレゼントボックスが画面中央に現れる。それが弾けるように開いた瞬間、曲のイントロが軽快に流れ始める。
画面はカラフルな背景に変わり、るっぴーとくくが両端から登場した。たくさんのプレゼントに囲まれた二人は、クルクルと回りながら喜びを露わにする。くくがその中の一つをるっぴーに開けて見せると、るっぴーは驚きながらも嬉しそうな笑顔をカメラに向けた。そして最後に可愛いポーズを決めると、それぞれがカメラのレンズを隠すように手を近づけた。
それがどけられたかと思うと、今度は割烹着姿のゴロとカフェのウエイターのような衣装を着たシロが現れた。それぞれ手作りのお弁当とティーポットを持っており、ステップを踏みながら移動した先に置かれていたテーブルの上にそれらをセッティングする。曲の盛り上がりと共に揃って「スリー、ツー、ワン」とカウントダウンをして勢いよくジャンプした。
二人のジャンプに合わせてカメラが上下に一回転すると、場面はどこかの廊下へと変わった。一気にカッコ良さが全面に押し出された演出に変わり、サビに合わせてぽってぃーとどってぃーがキレのあるダンスを見せる。そしてそこにゴロ達四人も加わると、全員で歩いてどこかへ向かう。その道中も、色々なプレゼントが飛び交う演出が入っていた。
曲は終盤へ差しかかり、背景は序盤のカラフルなものとサビのクールなものとの半分ずつに変わり、ステージ衣装に身を包んだ六人が息の合った動きでダンスを披露する。最後に一人ずつのアップで各々らしいポーズを決めた後、全員がハート型のプレゼントを持ったポーズで曲は終わりを迎えた。画面にはプレゼントの蓋が閉まる演出が入り、"3.14 Happy White Day by Frutta"というテロップが流れて動画は締めくくられた。
「めっちゃええやんけ」
「うん、さすがくくやな」
動画を見終え、開口一番に絶賛するどってぃー。ぽってぃーも満足そうに頷く。
「みい達の想い、届けられるでしょうか」
「さー、動画をアップすればわかる事さー」
「伝わるに決まってるやん!誰が編集したと思ってんの?」
不安そうなるっぴーに、安定の冷静さで返すシロ。それに対して目の下にクマを作ったくくがキッと目を吊り上げる。
バレンタインでたくさんのプレゼントをくれたファンへお礼の動画を上げたい。
そう言ったくくの提案から始まったこの動画制作。撮影は大変だったが、何とか完成させる事ができた。これを見たファンは喜んでくれるだろうか。
大丈夫だ、とゴロは思った。ありがとうという気持ちは精一杯込めたつもりだ。きっと伝わる。
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