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光留と花南
決断
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剣崎と別れて、光留は花南を抱えて近くの公園へと来ていた。
遊具も何もない小さな公園の片隅にあるベンチに、花南を座らせる。
「大丈夫か?」
「うん、ごめんなさい……」
「花南が謝ることじゃないよ。でも、これで落神の核がどこにあるか、わかった」
「……うん」
花南も、まさか実家の両親が神社のご神体を持っているなんて想像もできなかった。
光留の神主としての仕事をすべて把握しているわけではないけれど、彼と結婚するにあたって、花南も少しは勉強していた。
その中で、神様の魂が宿るご神体がどれほど大切なものかは理解している。
光留が心配そうに花南の頬に手を添える。
その温かな手が心地よくて、花南は光留の手に自分の手を重ねた。
甘えるようなその仕草に、光留は花南が愛おしくてたまらなくなる。
けれど、今から花南に酷なことを伝えなければならない。
「花南は東京に戻った方がいい。全部終わったら、ちゃんと連絡するから」
「っ、ダメ! そんなことしたら、光留君が……!」
光留はそっと視線を外す。
「…………俺が君の両親を殺すところを見たい?」
普段の光留からは想像できないような、冷たい響きを含んだ声に、花南はぴくりと震えた。
「俺は、花南が一番大事。花南以外がどうなろうと、構わない」
花南が大切にしているものは守りたい。でも、花南に危険が及ぶのであれば切り捨てることに躊躇いは無い。
「前にも言ったけど、俺の前々世は神様だったんだ。神様の独占欲って、際限がないんだよ」
花南を誰にも見せたくない。傷つけたくない。腕の中に閉じ込めて、ただ甘やかして、自分なしでは生きられないほど依存させたい。
そんな欲望が、光留の中から際限なくあふれてくる。
自分でも、いつまでそれを抑えていられるのか分からないほどだ。
「花南を閉じ込めて、誰にも見せたくないって思うくらい、俺はその頃の影響が強いみたいだ。だから、花南を傷つけるなら、俺は花南の両親でも殺すよ」
一瞬、光留の瞳が黒から青に変わったように見えた。
ぞくりと、花南の背中を冷たい汗が伝う。
(光留君は、本気だ……)
彼は、花南が両親の運命にもう気づいていることを察している。
花南にはどうにもできない。蝶子を巻き込むにしても落神の呪いは全て光留に返ってくる。
結果として、光留にすべての罪を背負わせることになる。
守り人とは、そういう存在だ。
巫女姫が受けるはずだった罪や罰、呪い、悪意――それらをすべて肩代わりする者。
ならば、光留が直接手を下すのも、蝶子の手を借りるのも同じこと。
だったら、自分の手で終わらせた方が効率的だと、光留は考えた。
それは、きっと正しい。
花南がいても、蝶子のように浄化の力があるわけではない。霊的な知識が豊富なわけでもない。
自分が足手まといなのは分かっている。
それでも――。
「っ、いや……」
「花南?」
花南は勢いよく光留に抱きついた。その衝撃で光留は尻餅をつく。
「いてっ! っ、花南?」
花南の顔を覗き込もうとするが、ぎゅうぎゅうと抱きしめられる。
女性の力だからそれほど苦しくはないし、引き離そうと思えば簡単にできる。
けれど、胸元が濡れているのに気づき、光留はそっと抱きしめ返した。
「いやっ、嫌よ! どうして、どうして光留君ばっかり……!」
前世の罪の償いを求められているのだろうか。
けれど、守り人だったからこそ、花南は光留と出逢えた。
花南の問いに、光留は答えられない。
それは、光留自身が何度も自分に問い続け、けれど最後まで答えを出せなかった問いだからだ。
「泣かないでよ、花南……」
「ふっ、光留君が、悲しいことばっかり……ひっく、言うからぁ……」
「うん、ごめん。でも、花南に嘘はつきたくないんだ」
花南が大切だからこそ、誠実でいたい。たとえ辛いことであっても、向き合おうとしてくれる。
花南が責めても、きっと光留は黙って受け入れるだろう。
光留は、残酷なほど優しい。
優しすぎるから、花南はとても苦しい。
花南が泣き止むまで、光留は小さな背中を撫で続けた。
どれくらいそうしていただろうか――花南が小さく呟く。
「蝶子ちゃんでも、難しいって、ことだよね……?」
「多分な。けど、ご神体を浄化できれば転生は出来るかもしれない」
昨晩、蝶子と電話で話したとき。
蝶子も「最悪の状態を通り越している」と言った時点で、二人の生存はほぼ絶望的だと察していた。
それでも、転生なら――まだ間に合うかもしれない。
けれど、それも時間との戦いになる。
「……光留君」
「ん?」
花南が顔を上げる。泣いたせいで痛々しいくらい目が腫れていることに胸が痛む。
(俺に癒しの力があればよかったんだけどな)
そんなことを思いながら花南を見つめていると、ふいに花南の顔が近づいて、唇が重なった。
それは、一瞬の出来事だった。
「わたしも、光留君が大事。お父さんも、お母さんも大事だけど、それ以上に光留君が大事なの」
「う、うん……」
光留は、どくどくと波打つ心臓を抑えながら、花南の言葉に耳を傾ける。
「お願いだから、光留君ひとりで背負おうとしないで。わたしは、なんにも出来ないかもしれないけど、光留君のそばにいる」
「それは、うれしいけど……」
「お父さんとお母さんのことはショックだけど、でも……仕方ないのかなって気持ちも、あるの」
大学進学を機に上京し、両親と離れて少しほっとした自分がいた。
霊感体質の自分を、家族は腫物のように扱っていた。
唯一、祖母だけが理解してくれていた。でも、その祖母も亡くなってしまった。
実家に帰ることもほとんどなく、友人も多くはない。
独りで生きて、独りで死んでいくんだと思っていた。
そんな自分の前に、光留が現れた。
理解してくれて、愛してくれて、望んでくれて。
人の温もりを、初めて知った。
彼を好きだと自覚して、付き合うようになって知った光留の運命の重さに、支えられる自信がなくて、別れようとしたこともあった。
それでも――一途に愛情を注いでくれる彼が愛おしい。
一緒に戦うことはできなくても、そばで見守ることならできる。
ほんの少しでも、彼の罪を分けてほしいと思った。
「それに、いつかは親と離れるものだもの。わたしの場合は、今がその時なだけ」
「それは、そう……だけど……」
純粋な寿命で別れるのとも、事故で突然死ぬのとも違う。
意図的に神様の元へ還す。――その存在ごと、消すかもしれない。
「きっと、怖い思いをさせる……」
「光留君と一緒だもの。怖くても、我慢するわ」
「俺は、花南にだけは嫌われたくない……」
「置いていかれる方が拗ねるわ。それでもいい?」
「う……、どっちも、困る……」
珍しく気弱な光留に、花南はくすりと笑う。
「ねえ、光留君。光留君はさっき、自分が神様だったから、独占欲が強いって言ったけど。……わたしもね、光留君の事誰にも渡したくないって思うくらい、光留君のことが好き」
花南の言葉に光留の目が見開く。
そうして気付く。
(ああ、俺は花南に、“俺だけの巫女姫”に出逢うために生まれたのかも――)
花南の家系は、かつて神に仕えていた血筋。
時代とともにその力は薄れたが、彼女にも巫女としての素質があったのかもしれない。
そして、かつて神だった自分に見初められた――。
光留だけの、巫女姫だ。
契約で結ばれた巫女姫と守り人ではない。
神様の番となるべき、巫女姫。
それが、光留にとっての花南だった。
光留の瞳から、ぽたぽたと涙が零れる。
「っ、ありがと、花南――。生まれてきてくれて……」
花南に抱き締められて、光留はようやく“月夜”の前世と決別できた気がした。
遊具も何もない小さな公園の片隅にあるベンチに、花南を座らせる。
「大丈夫か?」
「うん、ごめんなさい……」
「花南が謝ることじゃないよ。でも、これで落神の核がどこにあるか、わかった」
「……うん」
花南も、まさか実家の両親が神社のご神体を持っているなんて想像もできなかった。
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その中で、神様の魂が宿るご神体がどれほど大切なものかは理解している。
光留が心配そうに花南の頬に手を添える。
その温かな手が心地よくて、花南は光留の手に自分の手を重ねた。
甘えるようなその仕草に、光留は花南が愛おしくてたまらなくなる。
けれど、今から花南に酷なことを伝えなければならない。
「花南は東京に戻った方がいい。全部終わったら、ちゃんと連絡するから」
「っ、ダメ! そんなことしたら、光留君が……!」
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「…………俺が君の両親を殺すところを見たい?」
普段の光留からは想像できないような、冷たい響きを含んだ声に、花南はぴくりと震えた。
「俺は、花南が一番大事。花南以外がどうなろうと、構わない」
花南が大切にしているものは守りたい。でも、花南に危険が及ぶのであれば切り捨てることに躊躇いは無い。
「前にも言ったけど、俺の前々世は神様だったんだ。神様の独占欲って、際限がないんだよ」
花南を誰にも見せたくない。傷つけたくない。腕の中に閉じ込めて、ただ甘やかして、自分なしでは生きられないほど依存させたい。
そんな欲望が、光留の中から際限なくあふれてくる。
自分でも、いつまでそれを抑えていられるのか分からないほどだ。
「花南を閉じ込めて、誰にも見せたくないって思うくらい、俺はその頃の影響が強いみたいだ。だから、花南を傷つけるなら、俺は花南の両親でも殺すよ」
一瞬、光留の瞳が黒から青に変わったように見えた。
ぞくりと、花南の背中を冷たい汗が伝う。
(光留君は、本気だ……)
彼は、花南が両親の運命にもう気づいていることを察している。
花南にはどうにもできない。蝶子を巻き込むにしても落神の呪いは全て光留に返ってくる。
結果として、光留にすべての罪を背負わせることになる。
守り人とは、そういう存在だ。
巫女姫が受けるはずだった罪や罰、呪い、悪意――それらをすべて肩代わりする者。
ならば、光留が直接手を下すのも、蝶子の手を借りるのも同じこと。
だったら、自分の手で終わらせた方が効率的だと、光留は考えた。
それは、きっと正しい。
花南がいても、蝶子のように浄化の力があるわけではない。霊的な知識が豊富なわけでもない。
自分が足手まといなのは分かっている。
それでも――。
「っ、いや……」
「花南?」
花南は勢いよく光留に抱きついた。その衝撃で光留は尻餅をつく。
「いてっ! っ、花南?」
花南の顔を覗き込もうとするが、ぎゅうぎゅうと抱きしめられる。
女性の力だからそれほど苦しくはないし、引き離そうと思えば簡単にできる。
けれど、胸元が濡れているのに気づき、光留はそっと抱きしめ返した。
「いやっ、嫌よ! どうして、どうして光留君ばっかり……!」
前世の罪の償いを求められているのだろうか。
けれど、守り人だったからこそ、花南は光留と出逢えた。
花南の問いに、光留は答えられない。
それは、光留自身が何度も自分に問い続け、けれど最後まで答えを出せなかった問いだからだ。
「泣かないでよ、花南……」
「ふっ、光留君が、悲しいことばっかり……ひっく、言うからぁ……」
「うん、ごめん。でも、花南に嘘はつきたくないんだ」
花南が大切だからこそ、誠実でいたい。たとえ辛いことであっても、向き合おうとしてくれる。
花南が責めても、きっと光留は黙って受け入れるだろう。
光留は、残酷なほど優しい。
優しすぎるから、花南はとても苦しい。
花南が泣き止むまで、光留は小さな背中を撫で続けた。
どれくらいそうしていただろうか――花南が小さく呟く。
「蝶子ちゃんでも、難しいって、ことだよね……?」
「多分な。けど、ご神体を浄化できれば転生は出来るかもしれない」
昨晩、蝶子と電話で話したとき。
蝶子も「最悪の状態を通り越している」と言った時点で、二人の生存はほぼ絶望的だと察していた。
それでも、転生なら――まだ間に合うかもしれない。
けれど、それも時間との戦いになる。
「……光留君」
「ん?」
花南が顔を上げる。泣いたせいで痛々しいくらい目が腫れていることに胸が痛む。
(俺に癒しの力があればよかったんだけどな)
そんなことを思いながら花南を見つめていると、ふいに花南の顔が近づいて、唇が重なった。
それは、一瞬の出来事だった。
「わたしも、光留君が大事。お父さんも、お母さんも大事だけど、それ以上に光留君が大事なの」
「う、うん……」
光留は、どくどくと波打つ心臓を抑えながら、花南の言葉に耳を傾ける。
「お願いだから、光留君ひとりで背負おうとしないで。わたしは、なんにも出来ないかもしれないけど、光留君のそばにいる」
「それは、うれしいけど……」
「お父さんとお母さんのことはショックだけど、でも……仕方ないのかなって気持ちも、あるの」
大学進学を機に上京し、両親と離れて少しほっとした自分がいた。
霊感体質の自分を、家族は腫物のように扱っていた。
唯一、祖母だけが理解してくれていた。でも、その祖母も亡くなってしまった。
実家に帰ることもほとんどなく、友人も多くはない。
独りで生きて、独りで死んでいくんだと思っていた。
そんな自分の前に、光留が現れた。
理解してくれて、愛してくれて、望んでくれて。
人の温もりを、初めて知った。
彼を好きだと自覚して、付き合うようになって知った光留の運命の重さに、支えられる自信がなくて、別れようとしたこともあった。
それでも――一途に愛情を注いでくれる彼が愛おしい。
一緒に戦うことはできなくても、そばで見守ることならできる。
ほんの少しでも、彼の罪を分けてほしいと思った。
「それに、いつかは親と離れるものだもの。わたしの場合は、今がその時なだけ」
「それは、そう……だけど……」
純粋な寿命で別れるのとも、事故で突然死ぬのとも違う。
意図的に神様の元へ還す。――その存在ごと、消すかもしれない。
「きっと、怖い思いをさせる……」
「光留君と一緒だもの。怖くても、我慢するわ」
「俺は、花南にだけは嫌われたくない……」
「置いていかれる方が拗ねるわ。それでもいい?」
「う……、どっちも、困る……」
珍しく気弱な光留に、花南はくすりと笑う。
「ねえ、光留君。光留君はさっき、自分が神様だったから、独占欲が強いって言ったけど。……わたしもね、光留君の事誰にも渡したくないって思うくらい、光留君のことが好き」
花南の言葉に光留の目が見開く。
そうして気付く。
(ああ、俺は花南に、“俺だけの巫女姫”に出逢うために生まれたのかも――)
花南の家系は、かつて神に仕えていた血筋。
時代とともにその力は薄れたが、彼女にも巫女としての素質があったのかもしれない。
そして、かつて神だった自分に見初められた――。
光留だけの、巫女姫だ。
契約で結ばれた巫女姫と守り人ではない。
神様の番となるべき、巫女姫。
それが、光留にとっての花南だった。
光留の瞳から、ぽたぽたと涙が零れる。
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