18 / 50
第二章
第16話 全てを打ち明けて
しおりを挟む
「今日、親は出かけてるから、騒いでも問題ないぜ」
「お、そうなのか。じゃあお邪魔します」
学校が終わった後、俺はそのまま一樹の家に遊びに来ていた。
能力のせいでゲームがまともにできないから、当分来れないと思っていたけど、こんなに早く来ることになるとはな。
「で、話ってのは何だよ」
「結構ややこしい話になるんだけど……実際に見てもらった方が早いよな」
制服のポケットから、ここに来る前に拾った小石を取り出して一樹に見せる。そして、小石を力を入れて握りしめ、粉々に砕いてみせた。
「えっ! どうやったんだ!? 今の!!」
砕け散った小石を見て一樹が驚愕する。
「これが話したかった内容につながるんだけど……俺、とんでもない能力を渡されて、もの凄い力が出たり、威力が凶悪な技を撃てたりと、常識外れの存在になっちまったんだ」
「いやいや能力って、ゲームじゃあるまいし……さっきのも何かの手品じゃないのか?」
一樹が信じられないといった表情で俺と砕けた小石を見比べる。
……やっぱりそう簡単には信じられないよな。
「じゃあこの前、俺に薦めてきた格ゲーがあったろ? ちょっと対戦をやってみようぜ。……さっきのが手品なんかじゃないってすぐに分かるから」
「まあ、いいけどよ、今度は何が起こるっていうんだ?」
一樹が首をひねりながらもゲームの準備を始めた。
× × ×
「ちょっと待て、何だよコレ!?」
実際に対戦をやってみて、不条理な現象を目の当たりにした一樹が戸惑った声を出す。
なにしろ俺の方はどれだけ攻撃が当たってもノーダメージ、逆に俺が弱パンチを一発でも当てれば、例えガードをしていても問答無用でKOしてしまう。
「これもさっき言った能力の1つだよ。俺がゲームをやると、勝手にチート状態になって、普通のプレイができなくなっちまうんだ。こんなの手品じゃ説明つかないだろ?」
「確かにその通りだな……。お前の言ってた話は冗談じゃなかったわけか」
「そうだよ。突拍子もない話だから、疑うのも無理はないけど」
「なあ、さっき能力を渡されたって言ってたけど、誰がお前にこんな力を渡したんだ?」
一樹が少し身を乗り出してきて、能力について聞く姿勢になった。
だけど問題なのはここからだ。
緊張を少しでも和らげるために、一度深呼吸をする。
「能力をもらうきっかけになった話なんだけど……1週間ほど前に、俺が車にはねられて死んだって話が広まっただろ」
「ああ。その話を聞いた時は流石にショックだったけど……実際は、車にはねられたわけじゃなかったんだよな?」
「あの時はそう言ったけど……本当は車にはねられて1回死んだんだ」
「はあ!? 1回死んだ!?」
一樹が今日何度目かの驚いた声を出した。
「信じられないだろうけどそのまま聞いてくれ。俺が死んだ後、セレスっていう女神に会って生き返らせてもらったんだけど、その時に間違ってこの能力を渡されたんだ」
「いやいや、さっきのメチャクチャな力だけでも相当な話だっていうのに、女神に生き返らせてもらったって……それに女神が間違って能力を渡したって言ったけど、そんなものを間違えるか?」
一樹が訝しげな顔をして疑問を口にする。
「確かに、生き返ったって言われて信じられないのも分かるし、間違いでこんな能力を渡すかって俺も思うけど、現にこうなってるからな……。それと能力の証拠は他にもあるんだ」
俺はスマホを操作して三浦とRAINのやりとりをした画面を開く。
能力だけじゃなく、今までやらかしてきたことも伝えるため、三浦に頼んで送ってもらった動画を一樹に見せた。
能力の制御が上手くいかないせいで、俺が石を握っては砕きまくり、地面にクレーターを空け、最後に超必殺技をぶっ放して大爆発を引き起こした場面が流れていくごとに一樹の表情が強張っていく。
「石をポンポン砕いたり、地面に穴を空けたのも驚きだけど、最後の大爆発はもしかして、世界中のニュースになったやつじゃないのか!?」
「そうだよ。だから大騒ぎを起こした原因は……俺だったんだ」
「お前が!?」
覚悟はしてたけど、とうとう言ってしまった。
どう反応されるか不安になりながら一樹を見るが、何も言葉を発しない。
そのまま沈黙が続く。
「なあ、聖也」
どれ程の時間が経っただろうか。一樹が静かに口を開いた。
「最近、塀が壊されたり、土砂崩れが起きたり、でかい光の柱が現れたりと色んな騒ぎがあったけど……それもお前がやったのか?」
「そうだよ。光の柱は仕方ない事情があったから俺の意思でやったけど、他はまともに能力を扱えないせいでやらかした」
「能力を扱えない? そういやさっきの動画でも加減が効かないって言ってたよな」
「ある程度力を入れたら、能力が発動して怪力になるし、全力を込めたら必殺技みたいになるんだけど、1度発動したら加減が全然効かないんだ。おまけに発動条件を満たすと、俺の意思に関係なく勝手に発動して抑えることもできない。だから力を入れないで能力を発動させないようにするしかないんだ」
そう言うと、一樹が「ええ……」と声を出す。
「それじゃあ、ゲームみたいにモンスターがいるわけじゃないんだし、そんな強大な力が出ても困るだけじゃないのか?」
「そう! そうなんだよ!! 能力のせいでむしろ普段の生活で足を引っ張られてるんだ!! うかつに力を入れられないし、走れもしないし、ニュースになるような事件をやらかして周りに迷惑を掛けるばっかりだ!!」
能力の問題点を分かってくれた嬉しさから、今まで言えずにため込んでいた憤りが噴き出てきて、俺はつい大きな声を出した。
「そういや、今日のバレーの授業は、お前がいつも以上に動いてないし、力も入れてないって思ったけど、それも……」
「ああ、能力を発動させないためにそうしてた。この力がバレたくなかったし、誰かを怪我させたくもなかったからな。」
俺がそう言い終えると一樹が再び黙り込む。
次の言葉を待っていると、突然一樹が俺の肩に腕を回してきた。
「まあ色々やらかしたとはいえ、お前の行動に悪意が無いのは分かったよ。色々苦労してることもな」
そう言いつつ一樹がポンポンと俺の肩を軽く叩く。
言葉にはしていないが、その一連の行動が俺を化け物扱いしないと物語っていた。
「一樹……ありがとう」
嬉しさと安堵感から声が震える。
ヤバい。本気で泣きそうだ。
「おいおい、そこまで神妙になって言う程でもないって。オーバーだな」
そう言いながら一樹が俺の肩を揺さぶる。
「にしても、話をしたいっていうから何かと思えば、まさかとんでもない能力を手に入れたって話だったなんてな。てっきりお前が三浦に惚れたって話だと思ったぜ」
「え!? 何でそうなる!?」
「そりゃいきなり三浦の味方をしたかと思えば、三浦と色々あったって言った後に改めての話だろ。普通はそう思うって」
言われてみれば確かにそうだ。俺の言い方がまぎらわしかったかな。
何にせよ、三浦の存在は凄くありがたいし、なし崩しだけど一樹に真相を打ち明けるきっかけにもなった。
それがなければ一樹に話す決意がついたかどうか正直分からない。
「そういや、そもそも三浦と何があったんだよ? その辺の話をまだ聞いてねえぞ」
「え? ああ、最初三浦に俺が大爆発を起こした所を見られたんだけれど、それでも敬遠しないで普通に接してくるし、周りにも黙っていてくれてるんだ。まあ三浦が厨二病だし、オカルトにもハマってるから特殊な能力持ちに抵抗が無いっていうのもあるだろうけど」
「なるほどそういうことか……ん? ちょっと待て。さっきの動画だとお前はどこかの森にいたよな。通学路でもないのに、どうして三浦が大爆発の現場を見てたんだ?」
そう言いつつ、一樹が首をひねる。
確かにあんな所で見られてるとは思わないよな、普通。
「俺が車にはねられて死んだって騒ぎになってたのに普通に登校してきたりとか、俺がバレーボールをスパイクして破裂させた騒動から、俺が闇の力に目覚めたと思ったんだと」
「は? 闇の力?」
「そう。で、俺が何かをしようとしてると思って、こっそり後をつけてきてたんだよ。さっきの動画は俺の知らないうちに三浦が撮ってたやつだな」
「お、おい。尾行した上に隠し撮りまでしてたって……?」
一樹が大爆発を起こした犯人が俺だと知った時よりも明らかに引き始めた。
「いや、俺も尾行までするかとは思ったけどさ、結果的には能力について話せる相手ができたからありがたかったんだぜ? それまで誰にも言えなくて辛かったし」
「まあ……言ってることは分かるけどよ……お前が闇の力に目覚めたって考える時点で十分ヤバいってのに、尾行して隠し撮りするなんてヤバい要素しかないだろ……」
「そうでもないって。上手くはいかなかったけど、俺が能力に振り回されるのを何とかするのを手助けしてくれたりもしたし」
「手助けってどんな風にだ?」
「能力を渡したセレスに会って何とかしようとしたけど、多分セレスは俺達とは違う世界にいるからこっちから行くことはできない。それなら三浦の趣味も混じってたけど、セレスを召喚しようと、儀式の準備をしたり……とか」
「儀式……? 一体何をやったんだよ……」
三浦をフォローするどころか、一樹への単なる追い打ちにしかなってない気がしてきた。
あっ、一樹がさらに引いている。
その後、召喚儀式の内容として、魔術の心得という本に書かれていた魔法陣とルーン文字で『セレス』と地面に描き込み、三浦自作の黒マントを羽織った上で、本人オリジナルの呪文を唱えた。と大まかな流れを説明すると、一樹が思いっきりドン引きして、そんな奇行に付き合わされて大丈夫だったのかと俺のことを心配しだした。
あれ? 危険性で言ったら、バカでかい力を制御できない俺の方が圧倒的に高いはずなのに、何で三浦の方が危険人物みたいな感じになってるんだ?
「お、そうなのか。じゃあお邪魔します」
学校が終わった後、俺はそのまま一樹の家に遊びに来ていた。
能力のせいでゲームがまともにできないから、当分来れないと思っていたけど、こんなに早く来ることになるとはな。
「で、話ってのは何だよ」
「結構ややこしい話になるんだけど……実際に見てもらった方が早いよな」
制服のポケットから、ここに来る前に拾った小石を取り出して一樹に見せる。そして、小石を力を入れて握りしめ、粉々に砕いてみせた。
「えっ! どうやったんだ!? 今の!!」
砕け散った小石を見て一樹が驚愕する。
「これが話したかった内容につながるんだけど……俺、とんでもない能力を渡されて、もの凄い力が出たり、威力が凶悪な技を撃てたりと、常識外れの存在になっちまったんだ」
「いやいや能力って、ゲームじゃあるまいし……さっきのも何かの手品じゃないのか?」
一樹が信じられないといった表情で俺と砕けた小石を見比べる。
……やっぱりそう簡単には信じられないよな。
「じゃあこの前、俺に薦めてきた格ゲーがあったろ? ちょっと対戦をやってみようぜ。……さっきのが手品なんかじゃないってすぐに分かるから」
「まあ、いいけどよ、今度は何が起こるっていうんだ?」
一樹が首をひねりながらもゲームの準備を始めた。
× × ×
「ちょっと待て、何だよコレ!?」
実際に対戦をやってみて、不条理な現象を目の当たりにした一樹が戸惑った声を出す。
なにしろ俺の方はどれだけ攻撃が当たってもノーダメージ、逆に俺が弱パンチを一発でも当てれば、例えガードをしていても問答無用でKOしてしまう。
「これもさっき言った能力の1つだよ。俺がゲームをやると、勝手にチート状態になって、普通のプレイができなくなっちまうんだ。こんなの手品じゃ説明つかないだろ?」
「確かにその通りだな……。お前の言ってた話は冗談じゃなかったわけか」
「そうだよ。突拍子もない話だから、疑うのも無理はないけど」
「なあ、さっき能力を渡されたって言ってたけど、誰がお前にこんな力を渡したんだ?」
一樹が少し身を乗り出してきて、能力について聞く姿勢になった。
だけど問題なのはここからだ。
緊張を少しでも和らげるために、一度深呼吸をする。
「能力をもらうきっかけになった話なんだけど……1週間ほど前に、俺が車にはねられて死んだって話が広まっただろ」
「ああ。その話を聞いた時は流石にショックだったけど……実際は、車にはねられたわけじゃなかったんだよな?」
「あの時はそう言ったけど……本当は車にはねられて1回死んだんだ」
「はあ!? 1回死んだ!?」
一樹が今日何度目かの驚いた声を出した。
「信じられないだろうけどそのまま聞いてくれ。俺が死んだ後、セレスっていう女神に会って生き返らせてもらったんだけど、その時に間違ってこの能力を渡されたんだ」
「いやいや、さっきのメチャクチャな力だけでも相当な話だっていうのに、女神に生き返らせてもらったって……それに女神が間違って能力を渡したって言ったけど、そんなものを間違えるか?」
一樹が訝しげな顔をして疑問を口にする。
「確かに、生き返ったって言われて信じられないのも分かるし、間違いでこんな能力を渡すかって俺も思うけど、現にこうなってるからな……。それと能力の証拠は他にもあるんだ」
俺はスマホを操作して三浦とRAINのやりとりをした画面を開く。
能力だけじゃなく、今までやらかしてきたことも伝えるため、三浦に頼んで送ってもらった動画を一樹に見せた。
能力の制御が上手くいかないせいで、俺が石を握っては砕きまくり、地面にクレーターを空け、最後に超必殺技をぶっ放して大爆発を引き起こした場面が流れていくごとに一樹の表情が強張っていく。
「石をポンポン砕いたり、地面に穴を空けたのも驚きだけど、最後の大爆発はもしかして、世界中のニュースになったやつじゃないのか!?」
「そうだよ。だから大騒ぎを起こした原因は……俺だったんだ」
「お前が!?」
覚悟はしてたけど、とうとう言ってしまった。
どう反応されるか不安になりながら一樹を見るが、何も言葉を発しない。
そのまま沈黙が続く。
「なあ、聖也」
どれ程の時間が経っただろうか。一樹が静かに口を開いた。
「最近、塀が壊されたり、土砂崩れが起きたり、でかい光の柱が現れたりと色んな騒ぎがあったけど……それもお前がやったのか?」
「そうだよ。光の柱は仕方ない事情があったから俺の意思でやったけど、他はまともに能力を扱えないせいでやらかした」
「能力を扱えない? そういやさっきの動画でも加減が効かないって言ってたよな」
「ある程度力を入れたら、能力が発動して怪力になるし、全力を込めたら必殺技みたいになるんだけど、1度発動したら加減が全然効かないんだ。おまけに発動条件を満たすと、俺の意思に関係なく勝手に発動して抑えることもできない。だから力を入れないで能力を発動させないようにするしかないんだ」
そう言うと、一樹が「ええ……」と声を出す。
「それじゃあ、ゲームみたいにモンスターがいるわけじゃないんだし、そんな強大な力が出ても困るだけじゃないのか?」
「そう! そうなんだよ!! 能力のせいでむしろ普段の生活で足を引っ張られてるんだ!! うかつに力を入れられないし、走れもしないし、ニュースになるような事件をやらかして周りに迷惑を掛けるばっかりだ!!」
能力の問題点を分かってくれた嬉しさから、今まで言えずにため込んでいた憤りが噴き出てきて、俺はつい大きな声を出した。
「そういや、今日のバレーの授業は、お前がいつも以上に動いてないし、力も入れてないって思ったけど、それも……」
「ああ、能力を発動させないためにそうしてた。この力がバレたくなかったし、誰かを怪我させたくもなかったからな。」
俺がそう言い終えると一樹が再び黙り込む。
次の言葉を待っていると、突然一樹が俺の肩に腕を回してきた。
「まあ色々やらかしたとはいえ、お前の行動に悪意が無いのは分かったよ。色々苦労してることもな」
そう言いつつ一樹がポンポンと俺の肩を軽く叩く。
言葉にはしていないが、その一連の行動が俺を化け物扱いしないと物語っていた。
「一樹……ありがとう」
嬉しさと安堵感から声が震える。
ヤバい。本気で泣きそうだ。
「おいおい、そこまで神妙になって言う程でもないって。オーバーだな」
そう言いながら一樹が俺の肩を揺さぶる。
「にしても、話をしたいっていうから何かと思えば、まさかとんでもない能力を手に入れたって話だったなんてな。てっきりお前が三浦に惚れたって話だと思ったぜ」
「え!? 何でそうなる!?」
「そりゃいきなり三浦の味方をしたかと思えば、三浦と色々あったって言った後に改めての話だろ。普通はそう思うって」
言われてみれば確かにそうだ。俺の言い方がまぎらわしかったかな。
何にせよ、三浦の存在は凄くありがたいし、なし崩しだけど一樹に真相を打ち明けるきっかけにもなった。
それがなければ一樹に話す決意がついたかどうか正直分からない。
「そういや、そもそも三浦と何があったんだよ? その辺の話をまだ聞いてねえぞ」
「え? ああ、最初三浦に俺が大爆発を起こした所を見られたんだけれど、それでも敬遠しないで普通に接してくるし、周りにも黙っていてくれてるんだ。まあ三浦が厨二病だし、オカルトにもハマってるから特殊な能力持ちに抵抗が無いっていうのもあるだろうけど」
「なるほどそういうことか……ん? ちょっと待て。さっきの動画だとお前はどこかの森にいたよな。通学路でもないのに、どうして三浦が大爆発の現場を見てたんだ?」
そう言いつつ、一樹が首をひねる。
確かにあんな所で見られてるとは思わないよな、普通。
「俺が車にはねられて死んだって騒ぎになってたのに普通に登校してきたりとか、俺がバレーボールをスパイクして破裂させた騒動から、俺が闇の力に目覚めたと思ったんだと」
「は? 闇の力?」
「そう。で、俺が何かをしようとしてると思って、こっそり後をつけてきてたんだよ。さっきの動画は俺の知らないうちに三浦が撮ってたやつだな」
「お、おい。尾行した上に隠し撮りまでしてたって……?」
一樹が大爆発を起こした犯人が俺だと知った時よりも明らかに引き始めた。
「いや、俺も尾行までするかとは思ったけどさ、結果的には能力について話せる相手ができたからありがたかったんだぜ? それまで誰にも言えなくて辛かったし」
「まあ……言ってることは分かるけどよ……お前が闇の力に目覚めたって考える時点で十分ヤバいってのに、尾行して隠し撮りするなんてヤバい要素しかないだろ……」
「そうでもないって。上手くはいかなかったけど、俺が能力に振り回されるのを何とかするのを手助けしてくれたりもしたし」
「手助けってどんな風にだ?」
「能力を渡したセレスに会って何とかしようとしたけど、多分セレスは俺達とは違う世界にいるからこっちから行くことはできない。それなら三浦の趣味も混じってたけど、セレスを召喚しようと、儀式の準備をしたり……とか」
「儀式……? 一体何をやったんだよ……」
三浦をフォローするどころか、一樹への単なる追い打ちにしかなってない気がしてきた。
あっ、一樹がさらに引いている。
その後、召喚儀式の内容として、魔術の心得という本に書かれていた魔法陣とルーン文字で『セレス』と地面に描き込み、三浦自作の黒マントを羽織った上で、本人オリジナルの呪文を唱えた。と大まかな流れを説明すると、一樹が思いっきりドン引きして、そんな奇行に付き合わされて大丈夫だったのかと俺のことを心配しだした。
あれ? 危険性で言ったら、バカでかい力を制御できない俺の方が圧倒的に高いはずなのに、何で三浦の方が危険人物みたいな感じになってるんだ?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる