【完結保証】超能力者学園の転入生は生徒会長を溺愛する

兔世夜美(トヨヤミ)

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第五章 皮一重の喜劇

第二話 サイン

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「…覚えてない?」
 苦手だと思った。
 自分の後ろは長く伸びた棚の細い道。奥にも通路はある。
 背後に逃げることも出来る。
 でも、村崎の弟だという。
 嘘じゃないと思う。
 だって、瞳や顔に強く、その面影がある。
 村崎に関わることで、逃げないこと。なにがあっても。
 それを、一年前から自分に誓ってきた。
「…うん。いろいろあって、一年以上前の記憶があらへん。やから、覚えとらん」
「兄と付き合ってたことも?」
 真っ直ぐな瞳に見下ろされ、単刀直入に問われて、岩永は言葉に詰まる。
 聞き難いことを、そんなはっきり聞くか?と言いたい。
「…他人に聞いたくらいなら」
「…へぇ」
 志津樹という名の弟は、納得したような声を上げ、岩永をじっと見た。
 居心地が悪い。
「道理で兄さんが――――」
「あと、俺は『岩永嵐』な。
 岩永って呼んでや」
 引きつった笑顔を浮かべて岩永は遮る。それ以上は、ちょっと痛い。
 思い出せないから、余計心苦しい。
 志津樹は岩永を見つめて、にっこり笑った。
「俺、校内のこと知らないんです。
 よかったら案内してください。嵐さん」
「……『岩永』」
 思った以上の押しの強さにたじたじになりながらも、岩永は言う。押し負けたらダメだ。
 チャイムの音が遠くでした。予鈴だ。
 志津樹は「あ」と首を巡らせて、残念そうな顔をする。岩永はホッとした。
「じゃ、放課後お願いします!
 三階エントランスで来るまで待ってますから。
 それじゃまた。嵐さん」
 有無を言わせない笑顔を向けられ、岩永は露骨に怯んだ。
 反論を許さない、のとは少し違う。
 最終的に岩永が心底嫌がったりはしないと踏んでいる様子の。
 志津樹は通路の向こうまで歩いてから、岩永を振り返って一度微笑んだ。
 そして、図書室の出入り口の方に歩いていく。見えなくなる。
 岩永的には台風一過、という感じ。
「……なんなん?」
 村崎絡みなら、向こうから来てくれたら幸運。
 今までずっと、まともな会話すらしてもらっていないから、向こうから話しかけてくれたら。
 でも、弟は、別だ。
「…大丈夫?」
「吾妻…」
 棚の向こうから吾妻が顔を出した。
 岩永は近寄って、疲れた顔をする。
「見とったなら助けろや…」
「いや、タイミング逃して…。
 ごめん」
「…ええけど」
 心底申し訳なさそうな吾妻の表情を見れば、責める気も失せる。
 岩永はため息を吐いた。
「村崎の弟?」
「らしい。ほんまやろうと思う。似とるし」
「ああ」
 どうも初めて見たという感じの岩永を見て、吾妻は疑問が頭に浮かんだ。
「ねえ岩永」
「ん?」
 だが、邪気もなく自分を見上げる岩永の顔に、気づいて慌てて「なんでもない」と言った。
「?」
「いや、なんでもないよ」
「…変なヤツやな」
 岩永は首を傾げて、図書室の出入り口に向かった。
 危ない。吾妻は引きつった顔で笑う。
 知らなかったのか?と聞きそうになった。
 弟がいたことを、知らない様子だったから、そう聞こうとした。
 今の岩永は知らない。
 昔は知っていただろう。記憶をなくす前は。
 危うく、触れてはいけない部分に無神経に触れるところだった。
「そういえば、案内するの?」
「しゃあないやろ。俺、執行部員やしな」
「…ああ」
 そういえば、そうだった、と吾妻はのんびり呟いた。
 しかし、村崎の弟。
 似ていた。吾妻もそう思った。
 ただ、気のせいだろうか。
 岩永を見る表情。
 兄の恋人に向ける目、というよりは、むしろ――――。



 六月に入り、チーム戦募集が始まると、合同授業も増える。
 クラスごとの合同授業や、三年・二年など違う学年の合同授業など。
 その日の五時間目は、吾妻が経験する初めての合同授業だった。
「あ、吾妻さん発見!」
 トレーニングルームに入るなり、指を指された。
 吾妻は聞き覚えのある声に、そちらを向く。
 そこには既にトレーニングルームで練習を始めていた二年一組の生徒。
 三年一組の生徒が遅れて来たわけではない。二年一組の生徒が早く来ていただけだ。
 全員ジャージ姿。戦闘や訓練の時は、ジャージ着用を義務づけられる。
「えー、赤目、くんだったっけ?」
「そうです。組み手、やりません?」
 にこにこ愛嬌のある笑顔で誘われ、吾妻は悩んだ。
「…また蜘蛛見せられるの嫌だね」
「あれは俺も洒落にならないんで、しませんってば。
 …真剣勝負以外」
 ぽそり、と赤目が呟いた一言が気になったが、真剣に嫌がるほどの相手ではない。
 吾妻は頷いた。
「よっしゃ!」
 赤目が歓声をあげて、背後のクラスメイトに「うるせー」と叩かれた。
「吾妻は新しく来たばかりだから、戦いたいんだろうね?」
 見ていた化野が傍の同級生に言う。
 雪代は糸目を開けているのかいないのか、よくわからない顔を化野に向けた。
「俺やお前だとダメージが深いのもあるだろうな…」
「誰の?」
「土岐也の精神的ダメージ」
 腕を組んで言った雪代に、化野は笑って背中を叩く。
「そういえば、化野クンらは誰と組むか決まってんの?」
 白倉がふと問いかけた。もう他の生徒は自主練習を始めている。
「白倉。聞くだけ無駄じゃそれは」
 九生が言って、時波が頷く。
 化野は視線一つで二人を黙らせると、にっこり微笑んだ。
「決まってるよ。
 俺は若松と雪代と、三人で」
「…やっぱり。最強トリオ」
 白倉は「やっぱり」と繰り返す。
 九生と時波が微かに怯えながら「ほら」という顔をした。


「そういえば、転校生が来とりましたよ」
 休憩時間。
 夕の隣のベンチに座っているのは黒髪黒目の、整った顔立ちの少年だ。
 二年一組の生徒で、明里光あけさとこうと言う。
「あ、そういえば来るって言ってたな」
 夕は思い出したように言う。
「どんなヤツ?」
「二人おって、片方はなんかやたら明るい…夕さんに似た感じの」
「俺?」
 夕は驚いて、自分を指さした。明里はそのリアクションを面白がって、にやりと小馬鹿にして笑う。
「ええ。なんか、頭の中身軽そーな馬鹿ってとこがものっそう似てはりますわ」
「…なんだと!?」
「ここにおらんってことは、二組?」
 怒って立ち上がる夕の肩を掴んでベンチに座らせ、岩永が聞いた。
 明里は「ええ」と頷く。
「二人ともAランク三位みたいっすね」
「へぇ…」
「なんか、気になることでも?」
「…や」
 歯切れの悪い岩永に、夕も怒るのを止めて、そちらを向いた。
「なんかあった?」
 夕に問われて、岩永は困った表情を浮かべた。
「…なんか村崎の弟がおって」
「は?」
「ああ、そうや。村崎先輩の弟やゆうてたわ」
 夕はびっくりして目を丸くし、明里は思いだしたように手を叩く。
「そん時はふうん、としか思わんかってん。
 …え? なんかあったんですか?」
 明里は、言わなかった自分に責任を感じたのか、気遣わしげに岩永に問う。
「…や、学校案内してくれ言われただけやから。びっくりしただけ。
 夕、ほら、昨日助けた二人組。あれ」
「え、ああ、あれ!?」
 岩永は頷く。夕は記憶を手繰って、その顔立ちを思い出す。
「あー、そういえば、確かに静流さんっぽかったわ。身体でかいとことか」
「もう片方がその夕似やろ」
「ヤな言い方すんな」
 吾妻が向こうから戻ってくるのが見えた。
 岩永が視線を向けて、手を振る。
「そういえば、夕さん、チーム決めました?」
「まだ。
 ただ、白倉と嵐、どっちのチーム行くかなーて」
「あの二人、別々なんすか」
 珍しい、と明里。夕は吾妻を顎で示した。
「あいつが白倉と組むんが決定やし。嵐は多分流河や優衣と。
 濁しとったけど多分決定やな」
「ああ、それで。従兄弟さんと一緒は嫌なんですよね」
「うん」
 どうしよう、と呟く夕を見つめ、明里は悩むように口元に手を当てる。
「転校生のこと、聞いていい?」
 吾妻が岩永と入れ替わりにベンチに座った優衣の傍に立つ。
 岩永は練習している白倉の所に行ってしまった。
「俺? 明里に聞いたら?」
「情報通なんでしょ」
 隣に座った吾妻に言われ、優衣はまあ、と答える。満更ではない。
「村崎の弟ってことと、離れて暮らしとったくらいしかしらんよ?
 あとは、兄貴に似とるようで、兄貴と違って社交的、やとか」
 そんくらいかなあ、と優衣。
 最初から、吾妻が知りたがっているのは村崎の弟の方だと理解して。
 吾妻も異論を唱えない。
「…好みが似てるってことは?」
「は?」
 なんだそれ、という風に目を丸くした優衣に、吾妻は声を潜めて言う。
「なんか、岩永に変に好意的っていうか、『兄貴の恋人』に向けるにはおかしいような…」
「……」
 優衣は腕を組んで考え込んだ。好みまでは知らない。



「嵐が?」
「うん」
 放課後。白倉の仕事に付き合って、職員室まで一緒に来た。
 チーム戦が近づくと、生徒会の雑務は増えるからだ。
 書類を受け取って、白倉は職員室から出てきた。
 大きな荷物なら持とうと思ったが、何十枚くらいの紙の束。持とうという方が不自然か、と吾妻は諦めた。
「なんか、困ってた?」
「…そりゃあ。あいつは覚えてないだろうし」
「知ってた?」
「聞いただけだけど」
 村崎に弟がいたという話だけなら聴いていた、と白倉。
「大丈夫だといいけど、変に気遣わないかな?」
「さあ…」
 岩永を案じる白倉を横目で見て、吾妻は視線を動かせなくなった。
 瞬きする、前を見つめた長い睫毛に覆われる瞳。見つめることが飽きない。綺麗だ。
 今は自分のもので、手を伸ばせば触れられる。許されている。
 そう実感することが、幸福で、だから寮に帰るまで我慢しようという余裕が生まれる。
 ああ、でも、村崎はそれを失ったのだ。
「白倉」
「ん?」
 呼ぶと、自分を見上げてくれる。胸が暖まる。
「僕と同じチームでよかった?」
 少しだけ緊張して聞いた。自分だけ盛り上がって宣言したけど、よかっただろうか。
 少しだけ不安で。
 白倉はきょとんとして、それからふありと微笑んだ。
「吾妻と一緒が、いい」
「……うん」
 甘く囁いた声に、幸せになる。吾妻は手を伸ばして、白倉の頭を撫でる。
「あ、こら…撫でんな…」
「いいでしょ? 可愛いもん」
「肌触りがいいし、気持ちいい」と吾妻は何度も頭を撫でた。
 白倉は頬を赤くして、なにか言っていたが嫌ではないようで、逃げない。
「…ん、可愛い」
「なにが?」
「頭の形とか、髪の匂いとか触り心地とか、全部、愛らしい」
「…アホ」
 恥ずかしそうに罵る、その口調や上目遣いな視線も、かわいいと思った。
「……駄目だ。手ぇ離せない。クセになるこれ…」
 吾妻は心底嬉しそうに、幸福そうに呟いた。白倉の頬が更に赤くなる。
「…」
 吾妻はそろそろやめなければ、と思うが、あまりに気持ちがよすぎて離せない。
 真剣に困っていない口調で呟く吾妻に、白倉はもう無言だ。
 だが、不意にぱっと視線を上げた。吾妻はびっくりする。
 その二人の真ん中の空間を裂いて、壁に張り付いたのは、一枚の紙。
 すごく、見覚えがある。
「…犯行声明?」
 軽く怯えて聞いた吾妻に、紙を掴んで壁から剥がした白倉が首を振る。
「違う。筆記文字」
 紙一枚だけが壁にくっついていた。
 以前、吾妻に送られた挑戦状のときのような、吸盤の矢すらない。
 しかし、これくらい出来る生徒は多い。
 たとえば念動力でも可能だ。
「…ラブレターだな。俺への」
「え!?」
「だから、お前に勝負を挑む、らしい?」
 白倉が見せた紙には、非常に綺麗で丁寧な文字で「白倉誠二とチームを組みたいので、お前に勝負を挑む。明日の放課後、戦闘鳥籠〈バトルケイジ〉12号室で待つ」とある。
「…戦闘鳥籠〈バトルケイジ〉?」
「この時期は、こういう勝負が多発するからな。
 先生らも許可してるよ。自主対戦。
 事前に手続きしておけば、戦闘鳥籠〈バトルケイジ〉は使用できる」
「へー…。…誰だかわかる?」
「…まあ、一応」
 吾妻の問いに、白倉は笑んで答える。
 なじみの相手ということか。吾妻はそう捉えた。なら、流河と同じく、手強い。
「……あれ?」
 唐突に視線を動かし、疑問の声を上げた白倉に、吾妻はびっくりしながら同じ方向を見た。
 窓の外だ。バスケットやテニスコートは外にある。
 バスケットコートの傍に立っているのは、岩永と、村崎の弟。



「広いですねー」
 志津樹はしきりにそう言っている。
 吾妻もそういえばそんなこと言ってたかも、と岩永は思った。
「兄さん言ってなかったよ…」
「…仲ええん?」
 教えてくれればいいのに、と恨みがましい志津樹の様子に、岩永は興味を惹かれてそう聞いた。
「え? ああ、普通に仲はいいですよ。俺は好きです」
「…村崎は?」
「好きじゃないですか? 嫌われてるとは思ってませんし」
 はっきり言い切る志津樹が、少し羨ましくなった。
「でも、それは嵐さんもでしょ?」
「…やから『岩永』やて」
「でも嵐さんで定着しちゃったし」
「なんで」
「兄さんが『嵐』としか呼ばないから、名字知らなくて」
 志津樹の言葉に、岩永は耳を疑った。
 そりゃ、恋人だったらしいし、普通かもしれない。
 でも自分は知らない。
「…そう」
「今もでしょ?」
「……今は『岩永』。別れとるし」
「…」
 それは知らなかったらしい。志津樹が見事に固まる。
 あんまり無邪気に問うから、仕返しのつもりだったが、内心しまったと思う。
 思ったより、その顔をさせてしまったことへの罪悪感が強い。
「すみません。知らなくて」
「ええよ。別に……。やから、俺んこと」
「俺は嵐さんと会ったばっかりですから、そう呼んでていいですよね?」
 予想外の切り返しをするというか、やっぱり有無を言わさない。
 岩永は心底そう思った。
 いいですよね?と言いながら、ほぼ断定だ。
 しかも会ったばっかりなら普通逆じゃないのか?
「…俺と一緒におるん、あかんと思う」
「なんで?」
「嫌われとるし。村崎に」
 俺が、と岩永は言う。すぐ視線を逸らして、俯いた。
 今のは、嫌味な言い方になった。まずかった。
「…嵐さんは、今も兄さんが好きってことですか?」
 志津樹はあくまで真っ直ぐに、やましさなく問いかける。
 岩永は視線を遠慮がちに戻し、よく似た顔を見上げた。
 それから、諦めたように微笑んだ。
「諦め悪く」
 そう答えると、志津樹が言葉を失う。
 怖くなって、その顔をじっと見た。
 不意に志津樹の手が伸びて、肩を掴む。思ったより強い力に、眉を寄せた。
「な…」
 なに?と聞こうと見上げて、声をなくした。
 肩を掴んだ手が背中に回って、きつく抱きしめられたからだ。
 背中を抱く大きな手の感触に、心臓が大きく脈打った。
「…俺じゃダメですかね?」
 そう言った。
 意味が、わからない。
「嵐さんのこと、好き、なので」
 頬に押しつけられた知らない他人の胸。聞こえる心音。
 志津樹が緊張している証拠に、速かったのに、それが怖かった。
 強く胸を押して、腕の中から強引に逃げ出した。
 自分と距離をとって、呆然として志津樹を見る岩永の視界で、志津樹は参ったように頭を掻いた。
「…その反応見れば答えわかりますけど、一個いいですか?」
 あくまで穏やかな表情を浮かべているが、志津樹の瞳は複雑そうな色だった。
「ほんとに別れてるんですか?」
「…」
 意味が、本気でわからない。
「…俺に記憶があらへんし、…村崎が俺を見限ってもおかしないやろ」
 どうにか返事を絞り出して、自分で驚いた。
 声が、ひどく震えている。
「そこがわかりません」
「…」
「ここ、中庭ですし、人多いし」
 志津樹は周囲を軽く見渡す。
 近くにあるテニスコートやバスケットコートで試合をしていた生徒たちが、びっくりしてこちらの様子を窺っている。
 空はまだ明るい。
 傍に校舎がある。
「それで、超能力のレベルはあなたが数段上で、今、俺があなたを無理矢理どうにかするのは土台無理な話なんです。しませんけど」
 志津樹は言い置いてから、岩永の顔をじっと見つめた。
「そのうえ、あの兄さんが、記憶をなくした恋人をあっさり見限るとも思えないんですよ。
 どれだけあなたに惚れてたか聴いてた身としては」
「………」
「ほんとに別れてます?
 ほんとに記憶がないんですか?」
 理解、したくない。
 志津樹の言葉がなにひとつわからない。
「すみませんけど、全然わかんないんです。
 あなたが、今、そんな青ざめてる理由が」
 近くに窓はない。
 自分の顔がどんなにひどいか、確かめる術はない。
「全く兄の記憶がない人間がする顔とも思えない。
 あの兄さんが止めに入らない理由もさっぱりわからない。
 …ついでに言うと、そこまで嫌われていたとして、記憶のない人間が、そこまで兄さんを好きになれる理由が、…わかりません」
 本当にわからない。
 だって、自分には本当に記憶がなくて、微笑んだ村崎なんて見たこともなくて。
 村崎は本気で自分を疎んじているし、確実に自分と村崎の関係は切れてる。
 じゃあどうして。

 ――――自分は、村崎を好きなんだ?

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