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プロローグ ~ここがBLゲーム世界だと理解するまで~
オレの就職
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いい加減に、夢から覚めなきゃいけないってのは分かってた。
だけどオレに「目を覚ませ」って言う大人はいなかったから。
もうちょっとだけ、ハーレムに憧れて……いたかった。
兵士が一緒にビリーを連れてってから、また少し経った。
朝、見送りはしたけど、オレは「おめでとう」って言えなかった。
リーダー兵に「ビリーをお願いします」って言えなかった。
それを、オレはちょっと後悔し始めてた。
そんなとき、所長室に呼ばれた。
「お前よぉ……どうするツモリだ?」
これが所長だ。
悪人じゃないけど、この人の影響で、養育所の子達が『おれ』系になっちゃうんだよな。
「そろそろ成人、だろぉがよ。」
立ちっぱなしのオレは、何か良い返事を探したけど、見付からなかった。
オレがどこかのハーレムに入れて貰えるって話は、まだ、無い。
養育所にいられるのは普通、成人までだから、もう決めなきゃいけないんだ。
ココを卒業した、後のことを。
……もう遅いくらいだけどさ。
「……俺の手伝い、ヤラねぇか?」
「えっ?」
「だぁからよ、お前……。ココで、俺の補佐と、ガキ共の面倒みろや。」
ニヤニヤしてる所長には、たぶん、バレてるんだ。
何も返事が出来ないオレが、まだ、ハーレムの夢を見てるんだって。
「……ハーレムに入るまで、でもいいなら。」
「まぁ、いつか……そうだなァ。」
「すぐだよ。……オレって可愛いんだろ?」
「……あぁ、可愛いな。」
所長の言葉がお世辞だって分かるくらいには、オレは大人に近付いてた。
それからオレは、センセイの真似事をさせて貰い始めた。
養育所の中で『行ける場所』も増えた。
他のセンセイと一緒に、『仕事』を貰う為に近くの村や、町にまで行ったりもした。
成人した後もオレが養育所にいるって聞いた子達が喜んでくれて。
その様子にオレは、このままずっとココにいるのも悪くないかな、なんて思ったり。
『家』だった養育所が『仕事場』になって。
その日、オレは町で『仕事』を取り付けた。
ギリギリ成人くらいのオレにとって、それが初めての『契約』だった。
養育所としても初めての取引相手だったから、子供の『お手伝い』に出来るかどうかを、まずセンセイがアレコレ確認しなくちゃならない。
依頼された話と実際の仕事に違いは無いか。
仕事中の扱いはどうか。
依頼料金の支払いは間違いないか。
子供がやり取りする相手として、危険は無いか。
養育所の子に『お手伝い』を依頼するのは、町でも村でも推奨されてるコトだから、そうそう危険な話は無いだろうって思うけど。
一応、それを確認するための『仮仕事』ってことで。
オレは、沢山の薬草が入ったカゴと一緒に、馬車に乗ってた。
この薬草に、決まった時間ごとに決まった量の水を吹き掛けること。
幾つかのカゴは、積み上げられてる位置を入れ替えて、フタを開けて、時たま空気にさらすこと。
コレが今回の仕事内容だ。
もう一台の馬車には、依頼者の代理ってことで、そこの使用人が乗ってる。
その馬車に、依頼者が用意した護衛の兵も乗ってるらしい。
オレが乗ってる方はカゴでギュウギュウになってるから、人はオレしか乗ってない。
馬車に一人きりってのは寂しいけど、ある意味で気楽だ。
『お手伝い』で依頼するときには、基本的にはこんな感じで村と町の往復だって話だった。
オレへの態度もそんなに悪くないし、ここは取引先にしてもイイかもな。
だけどオレに「目を覚ませ」って言う大人はいなかったから。
もうちょっとだけ、ハーレムに憧れて……いたかった。
兵士が一緒にビリーを連れてってから、また少し経った。
朝、見送りはしたけど、オレは「おめでとう」って言えなかった。
リーダー兵に「ビリーをお願いします」って言えなかった。
それを、オレはちょっと後悔し始めてた。
そんなとき、所長室に呼ばれた。
「お前よぉ……どうするツモリだ?」
これが所長だ。
悪人じゃないけど、この人の影響で、養育所の子達が『おれ』系になっちゃうんだよな。
「そろそろ成人、だろぉがよ。」
立ちっぱなしのオレは、何か良い返事を探したけど、見付からなかった。
オレがどこかのハーレムに入れて貰えるって話は、まだ、無い。
養育所にいられるのは普通、成人までだから、もう決めなきゃいけないんだ。
ココを卒業した、後のことを。
……もう遅いくらいだけどさ。
「……俺の手伝い、ヤラねぇか?」
「えっ?」
「だぁからよ、お前……。ココで、俺の補佐と、ガキ共の面倒みろや。」
ニヤニヤしてる所長には、たぶん、バレてるんだ。
何も返事が出来ないオレが、まだ、ハーレムの夢を見てるんだって。
「……ハーレムに入るまで、でもいいなら。」
「まぁ、いつか……そうだなァ。」
「すぐだよ。……オレって可愛いんだろ?」
「……あぁ、可愛いな。」
所長の言葉がお世辞だって分かるくらいには、オレは大人に近付いてた。
それからオレは、センセイの真似事をさせて貰い始めた。
養育所の中で『行ける場所』も増えた。
他のセンセイと一緒に、『仕事』を貰う為に近くの村や、町にまで行ったりもした。
成人した後もオレが養育所にいるって聞いた子達が喜んでくれて。
その様子にオレは、このままずっとココにいるのも悪くないかな、なんて思ったり。
『家』だった養育所が『仕事場』になって。
その日、オレは町で『仕事』を取り付けた。
ギリギリ成人くらいのオレにとって、それが初めての『契約』だった。
養育所としても初めての取引相手だったから、子供の『お手伝い』に出来るかどうかを、まずセンセイがアレコレ確認しなくちゃならない。
依頼された話と実際の仕事に違いは無いか。
仕事中の扱いはどうか。
依頼料金の支払いは間違いないか。
子供がやり取りする相手として、危険は無いか。
養育所の子に『お手伝い』を依頼するのは、町でも村でも推奨されてるコトだから、そうそう危険な話は無いだろうって思うけど。
一応、それを確認するための『仮仕事』ってことで。
オレは、沢山の薬草が入ったカゴと一緒に、馬車に乗ってた。
この薬草に、決まった時間ごとに決まった量の水を吹き掛けること。
幾つかのカゴは、積み上げられてる位置を入れ替えて、フタを開けて、時たま空気にさらすこと。
コレが今回の仕事内容だ。
もう一台の馬車には、依頼者の代理ってことで、そこの使用人が乗ってる。
その馬車に、依頼者が用意した護衛の兵も乗ってるらしい。
オレが乗ってる方はカゴでギュウギュウになってるから、人はオレしか乗ってない。
馬車に一人きりってのは寂しいけど、ある意味で気楽だ。
『お手伝い』で依頼するときには、基本的にはこんな感じで村と町の往復だって話だった。
オレへの態度もそんなに悪くないし、ここは取引先にしてもイイかもな。
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