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第三章 ~改めてゲームを見守ろうとしてから自分の名前を思い出すまで~
余計な首を突っ込んだとは思わないぞ
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路地の壁に追い詰めるようにしてリッカの腕を掴んでる灰色髪の男が一人。
その奥……オレから遠い方の位置に、二人の男。
物陰からコッソリ覗くオレ。
「お前のそのツラで……タチとか、嗤わせる。」
灰色髪の男が嫌な言い方をして、空いてる方の手をリッカの顎へと伸ばす。
その手を、リッカは叩き落として挑発的に言い返した。
「そのツラに客を取られて、言い掛かり付けてくる方が、よっぽど笑えるな。」
「…ンだと、てめぇ。若いってだけで調子に乗ってンなよ!」
リッカの言いっぷりに、オレは自分の顔を覆いたくなった。
あーもう、ダメだよー、そんな風に言っちゃあ。
ほらぁ、余計に怒らせたじゃないか。
「っぐぶ……ぅっ!」
激怒した男に腹の辺りを殴られて、リッカが痛そうにヨロめいた。
近くにあった木箱にぶつかって中身の酒瓶が転がり出る。
話を聞く分には、娼夫同士の揉め事みたいに聞こえるけど。
それだと、リッカも娼夫って話になって……えぇっ? リッカが娼夫っ? ゲームと違うんだけど!
オレが知ってるリッカは、養育所を出てすぐ教会の下働きをするんだ。
それで養育所に時々差し入れする為に、果物屋でリンゴを沢山買うんだよ。だからチュートリアルの果物屋で出て来るんだ。
「お前さぁ~? 新人の『当番』、嫌がってるんだってなぁ~?」
ちょっと離れた位置にいた内の一人、口髭の男がニヤニヤしながらリッカに近付いた。
腹を押さえながら、リッカは口髭男を睨む。
「そんな仕事、店から聞いてない! 一部の連中が勝手にやっ…」
「ん~なワケ無いだるぉ~? 表向きだけってな~。なぁ、ニイさん?」
「あぁ、みんながやって来た事だぜ? お前だけワガママ言うなよな。」
リッカの反論を、口髭男も、ニイさんって呼ばれた男もまともに聞かない。
灰色髪の男も併せて三人とも、リッカより年上……二十代かギリギリ三十歳くらいだろ。完全な後輩虐めじゃないか。
しかも聞いてたら、普通に店の仕事とは違う、なんか無茶をさせようって感じだ。
「我侭なんかじゃない。そっちこそ、ちゃんと働けよ。金取ってるんだろ。」
「アァ~ン? さっきからお前。優しく言ってりゃ調子に…」
あぁ~、これ、この三人。ダメなやつだ。
絡まれてるのがリッカじゃなくても、こういうのオレ、ちょっと……黙ってられない。
「なぁ、あのさ…」
「ちょっと! アンタ達、何してんのっ!」
物陰から飛び出したオレと誰かが、ちょうど同じタイミングで重なった。
リッカと、三人の男がコッチを見る。
誰かと思ったら、オネェ店員だ。
オレをチラって見て、オネェはリッカ達へと近付いてく。オレも自然な感じで隣に並んだ。
「寄ってたかって若い子を潰すなんて、先輩娼夫のする事じゃないわよ?」
「はぁ~? 年増のオネェは引っ込んでろやぁ~。ぶち殺すぞぉ~?」
「……お店の中じゃ出来ないから、外にコソコソ連れ出してるんでしょ。いい加減になさいな。」
口髭男に凄まれ、オネェはちょっと傷付いたような表情になったけど、落ち着いた口調で続けた。
「けっ、やかましぃ~わっ! ……おいぃ、お前もいつまで座ってんだぁ~!」
だけどそれは、口髭男を苛立たせたみたいで。
蹲ってるリッカの服を掴んで立ち上がらせようとした。
「っく、離せ……っ。」
「ちょっと、もぉ、やめなさいよっ。」
「うるセェっ、黙ってろ!」
苦しそうなリッカの声。止めようとするオネェ。
口髭男は、リッカかオネェか、それとも両方か……殴ろうと腕を振り上げた。
その腕を、オレは掴んだ。
肘からちょっと手先に近い場所を握って、自分の親指をめり込ませながら、軽く肘を捻る。
「はいよっ。」
グルンって回転した口髭男の背中を押したら、思いのほか強かったみたいだ。
前につんのめった口髭男は、そのまま顔から転んだ。
その奥……オレから遠い方の位置に、二人の男。
物陰からコッソリ覗くオレ。
「お前のそのツラで……タチとか、嗤わせる。」
灰色髪の男が嫌な言い方をして、空いてる方の手をリッカの顎へと伸ばす。
その手を、リッカは叩き落として挑発的に言い返した。
「そのツラに客を取られて、言い掛かり付けてくる方が、よっぽど笑えるな。」
「…ンだと、てめぇ。若いってだけで調子に乗ってンなよ!」
リッカの言いっぷりに、オレは自分の顔を覆いたくなった。
あーもう、ダメだよー、そんな風に言っちゃあ。
ほらぁ、余計に怒らせたじゃないか。
「っぐぶ……ぅっ!」
激怒した男に腹の辺りを殴られて、リッカが痛そうにヨロめいた。
近くにあった木箱にぶつかって中身の酒瓶が転がり出る。
話を聞く分には、娼夫同士の揉め事みたいに聞こえるけど。
それだと、リッカも娼夫って話になって……えぇっ? リッカが娼夫っ? ゲームと違うんだけど!
オレが知ってるリッカは、養育所を出てすぐ教会の下働きをするんだ。
それで養育所に時々差し入れする為に、果物屋でリンゴを沢山買うんだよ。だからチュートリアルの果物屋で出て来るんだ。
「お前さぁ~? 新人の『当番』、嫌がってるんだってなぁ~?」
ちょっと離れた位置にいた内の一人、口髭の男がニヤニヤしながらリッカに近付いた。
腹を押さえながら、リッカは口髭男を睨む。
「そんな仕事、店から聞いてない! 一部の連中が勝手にやっ…」
「ん~なワケ無いだるぉ~? 表向きだけってな~。なぁ、ニイさん?」
「あぁ、みんながやって来た事だぜ? お前だけワガママ言うなよな。」
リッカの反論を、口髭男も、ニイさんって呼ばれた男もまともに聞かない。
灰色髪の男も併せて三人とも、リッカより年上……二十代かギリギリ三十歳くらいだろ。完全な後輩虐めじゃないか。
しかも聞いてたら、普通に店の仕事とは違う、なんか無茶をさせようって感じだ。
「我侭なんかじゃない。そっちこそ、ちゃんと働けよ。金取ってるんだろ。」
「アァ~ン? さっきからお前。優しく言ってりゃ調子に…」
あぁ~、これ、この三人。ダメなやつだ。
絡まれてるのがリッカじゃなくても、こういうのオレ、ちょっと……黙ってられない。
「なぁ、あのさ…」
「ちょっと! アンタ達、何してんのっ!」
物陰から飛び出したオレと誰かが、ちょうど同じタイミングで重なった。
リッカと、三人の男がコッチを見る。
誰かと思ったら、オネェ店員だ。
オレをチラって見て、オネェはリッカ達へと近付いてく。オレも自然な感じで隣に並んだ。
「寄ってたかって若い子を潰すなんて、先輩娼夫のする事じゃないわよ?」
「はぁ~? 年増のオネェは引っ込んでろやぁ~。ぶち殺すぞぉ~?」
「……お店の中じゃ出来ないから、外にコソコソ連れ出してるんでしょ。いい加減になさいな。」
口髭男に凄まれ、オネェはちょっと傷付いたような表情になったけど、落ち着いた口調で続けた。
「けっ、やかましぃ~わっ! ……おいぃ、お前もいつまで座ってんだぁ~!」
だけどそれは、口髭男を苛立たせたみたいで。
蹲ってるリッカの服を掴んで立ち上がらせようとした。
「っく、離せ……っ。」
「ちょっと、もぉ、やめなさいよっ。」
「うるセェっ、黙ってろ!」
苦しそうなリッカの声。止めようとするオネェ。
口髭男は、リッカかオネェか、それとも両方か……殴ろうと腕を振り上げた。
その腕を、オレは掴んだ。
肘からちょっと手先に近い場所を握って、自分の親指をめり込ませながら、軽く肘を捻る。
「はいよっ。」
グルンって回転した口髭男の背中を押したら、思いのほか強かったみたいだ。
前につんのめった口髭男は、そのまま顔から転んだ。
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