せっかくBLゲームに転生したのにモブだったけど前向きに生きる!

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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~

オレに一般的な『恋人関係』の知識が乏しいって分かった

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台所でさっそく朝御飯の準備に取り掛かるオレ。

一昨日の夜に作った物を流用するとして……。
今が暑い季節じゃなくて良かった。翌朝の分にしようと思ってたやつを、冷蔵庫に入れてあって良かった。
スープ鍋の方はたぶん昨日、ルサーが火を入れといてくれたんだろな。ちゃんと無事で、食べれそう。



温め直したり、軽く炒めたり。ちょっと手を加えて朝御飯が出来上がった。
そのタイミングでちょうど、呼びに行くツモリでいたルサーが現れる。

向かい合わせで席に着いたら、なんだか凄く安心した。
オレ、もうルサーとこうやって食事するなんて出来なくなった、って思ってたからな。昨日は……。

あ、ゴメン。昨日はオレ、この時間はまだ爆睡してたじゃないか。
リッカとユーグを両脇に抱えてヌクヌク寝てた。本当にゴメン。



「……眠い。」
「いつもより早いからな。ルサー、もうちょっと寝てても良かったんだぞ?」

焼いたポテトサラダを巻いたトルティーヤを頬張りながら、ルサーは眠たそうに目を擦ってる。
オレはトマト多めのスープを口に運んだ。
うん、大丈夫。火を入れ直して味が濃い目になったけど、結構美味しいぞ。

「今朝って、なんか用事あったっけ?」
「あぁ、ちょっと話して……、いや、聞いておきたい事があってな。……昨夜、いや……、もう一昨日の夜か? お前が一緒に過ごした相手の事だ。」
「……うっ、うん。」

三十分早めに起こすように言われたから、何か用事があるんだろうな~って。
そう思ったけど、オレには思い当たる件が無かったから聞いてみたんだけど。

……聞かない方が良かったかな?
いやいや、たぶんバレてるし。内緒にしておけないんだから、ここでオレが聞かなくてもそういう話になってただろ。きっと。
恋人になる前の話だけど、ルサーが話したいならオレもちゃんとしなきゃ。


「帰って来た時のお前の口振りからすると、行きずりの見知らぬ相手じゃねぇな?」
「ん~。知り合って間もないからなぁ。」
「少なくとも、一晩を過ごしたが名前も知らねぇ、もう会う事も無い。って相手じゃねぇだろ。」
「う~ん……そうかも。」

微妙な返事してるオレだけど。聞いてくれ、誤魔化したいんじゃないんだ。
だって、本当にそんな言葉しか思い付かなかったんだ。


リッカもユーグも、ゲームキャラとしては一方的に知ってた。
だけど実物とは知り合ったばっかりで……まぁリッカはその前から『オネェ』として、知ってはいたけど。お店の人、って認識でしか無かったのに。
リッカと友達になったのも、その日、絡まれてるリオを助けてからだし……って、アレっ?

リオからあんなに真剣な告白されといて、あの微妙な返事して、それなのに当日中に他の男二人と……って。
あ、しかもオレ、ユーグに「恋人にして欲しい」って言われてたぞ。

おいおい、色々ヤッちゃってるな、オレっ!
エッチな意味でもヤッてるけどなっ。


「近い内にソイツらに会わねぇとな。……お前、話つけとけ。」
「ん? あぁ、うん……?」

ルサーがなんでリッカやユーグと会いたがるのか。
オレにはよく分からないけど、ルサーがそうしたいなら、二人に言わなきゃだ。

「えーと、一応だけど。目的とか、って……オレが聞いても大丈夫か?」

たぶんそれは無いって思うけど、万が一でも、三人が喧嘩するんだったらマズイと思うし。
あと、これは日本での知識だけど……。浮気相手に慰謝料の支払いを求める、って話はよくあるんじゃないかな~って。


そっと聞いたオレを見て、ルサーは溜息を吐いた。

「お前……イグザはよっぽど、そういう浮いた話とは無縁で生きてきたんだな。寧ろ、その事実が驚きだ。」
「うっ。どぉせ、無縁で生きて来たヨ……。」

ルサー、そんなハッキリ言わなくてもいいじゃないか。
オレが恋愛とか全然、関係無く生きて来たのは事実だけど。

「自分も恋人にして欲しい、とか言われてンだろ? どうせ断れてねぇんだろ?」
「えっ、なんで分かるんだ?」
「やっぱり、な……。」

凄い、ルサーの観察眼、凄い。
オレが言われたこととか、断れてないこととか、全部お見通しじゃん。


「まぁ俺も、……ルベロとか、同僚の話を聞く限りだが。」

ルサーもちょっと自信無いのか、知識を思い出しながらって感じだ。
真面目な話っぽいから、オレも出来るだけ真面目な顔になった。

「恋人がいるタチの……まぁ、何て言うか。恋人として追加して貰いたい場合、先の恋人と話を通す。ってのが、あるらしい。……ハーレムに限らず、な?」


リオがルサーに挨拶したのと同じようなもんか。
とりあえず、世間一般の『恋人関係』についての知識が、オレにはあんまり無い。ってのは分かったぞ。
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